人間ドリンクサーバー ~エマ喫茶へようこそ~【完結】

まむら

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04 ヒスイ(32歳) スープサーバー、尿道開発、火傷注意

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ヒスイの仕事は熱々のスープをお客様に提供すること。
 
スープは日替わりで種類が変わるが、今日はコンソメスープらしい。
 
店主のエマは朝からせっせとコンソメスープを拵えている。味見をして頷くと後ろを振り向き、ニコリと笑ってヒスイを呼んだ。
 
「さてヒスイ、今日のスープが完成しましたよ」
「ではすぐに入れてくれ!僕の膀胱はもう準備できている!」
「それは結構。では世話係はお願いしますね」
「了解ッス。ヒスイさん入れるッス」
「ああ頼む!」
 
ホカホカと湯気を放つスープはとても熱そうだ。世話係が耐熱性のシリコンチューブを埋め込まれたヒスイの尿道口に慎重に入れていく。
 
「スープの温度は時間との勝負なんで一気にいくッス!」
「ああ!」
「スイッチオン、ッス!!」
「おおお…っ、ん゛お゛ぅ゛ーーーっ!!」
 
ジュババババババッ、ジュバババッ、ジュバババババッ
 
ヒスイは顔を真っ赤にさせながら叫んだ。激熱のスープが尿道を通過して膀胱タンクへと送り込まれてゆく。もう一度言おう、スープは激熱だ。
 
特殊な訓練を受け、どのような激熱の液体を入れても火傷をしないヒスイのペニスと膀胱タンクは、その熱すぎるスープに悶絶しながら耐えている。
 
火傷をしないというだけで、熱いものは熱い。
 
歯を食い縛り全身を激しく震わせながらガニ股になっても、ヒスイは耐え続ける。それが人間ドリンクサーバー、もといスープサーバーとしてのヒスイの役目なのだ。
 
熱々のスープをお客様に飲んでいただくため、ヒスイは苦しみを喜びに変えて日々働き続ける。 
 
「ぐうううううっ、んぐおおおおっ」
「もう少しで満タンになるッス!」
「早く!早く入れてくれええええええっ、ん゛い゛いいいいっ」
「終わりッス!ヒスイさん、終わりましたッス!」
「んぐううううっ、んぐううううっ、ふんぐううううっ」
 
尿道も膀胱もグツグツと煮えたぎるようだ。しかし火傷はしていない。それがヒスイの持ち味だ。客にもかなり評判がよく、毎日何度も注文する客がいるほどだ。
 
タイミングよくエマが現れ、喫茶店の営業が始まった。
 
数分してウエイターが忙しそうに厨房へと叫んだ。
 
「ヒスイさんコンソメスープの注文入りましたーっ」
 
ふーっ、ふーっ、と顔を真っ赤にさせたままのヒスイが人間ドリンクサーバー専用のキャスター付きボックスに入り込み、世話係がゴロゴロとそれを引っ張りながら客のもとへと行く。
 
四人連れのマダムたちだ。仲良く朝食を食べに来たらしい。
 
「ヒスイさん、今日も素敵なお顔ね」
「真っ赤なホッペがとてもチャーミングだわ」
「今日も熱々をよろしくて?」
「お願いしますわ」
 
四人ともコンソメスープをご所望らしい。
 
「それではカップをお持ちいただきまして!この位置にセットします!そしてこちらのボタンを押してカップにお注ぎください!」
「ここにセットで…はい。ではいきますわよ」
 
ピッ
 
ジョジョジョジョジョッ、ジョパッ、ジョパッ、ジョパッ、ジョパッ
 
「お゛お゛んっ、お゛お゛んっ、んお゛、んごお゛おおおおおーーーーーっ!!」
 
白い湯気を放ってコンソメスープがヒスイのペニスから噴き出した。激熱な液体が激しく噴き出してゆく。
 
膀胱内を激熱スープが激しく波打ち、ヒスイは目を真っ赤にさせて耐える。一人目が終われば二人目が続けてスープを注ぎ、三人目、そして四人目が続く。
 
やっと全員分んのコンソメスープを提供した頃には、ヒスイの全身は汗でびしょ濡れである。
 
「ぐふうっ、うふうっ、おふっ、おふっ、おうっ、おっ…、おっ…、おおっ……っ」
 
尿道括約筋が今にも緩みそうで、ヒスイは白目を向きながら必死に下半身に力を入れる。時々ポタッ…、ポタッ…、と滴を垂らすがこれ以上は漏らしそうにない。
 
始めの頃は熱さに耐えきれずよく客の前で漏らし、その度にエマが再訓練を施していた。それももう必要ないほど立派な人間ドリンクサーバーに成長した。
 
カウンターからエマが嬉しそうに、そして怪しげに微笑んでいる。
 
「ほおっ、ほっ、本日はっ、あひっ、ああっ、ありぎゃ…っ、とぉんっ、…ごじゃいっ、まひたぁっ」
「おほほっ、いえいえこちらこそ、ヒスイさん、今日も熱々で美味しいスープをありがとうね」
「胃も心もポカポカになりましてよ」
「またよろしくお願いね」
「美味しかったですわ」
「それでは失礼します!」
 
世話係とヒスイがお礼を言って去ろうとした瞬間、遠くからウエイターが二人を呼んだ。
 
「ヒスイさーん!コンソメスープ三人前おねがいしまーす!」
 
それを聞いて世話係が確認するように、ヒスイの入っているボックスに裏から手を差し込んだ。そしてググッとヒスイの膀胱付近を握り、おおよその残量を確かめる。
 
「ぎひいいいっ」
「…よし!これならまだまだ足ります!今ならまだ熱いスープが出せます!ヒスイさん、続けてあちらのお客様へコンソメスープを提供しに行きますね!」
「んぐうううっ、ああっ、頼むっ、…お゛お゛っ…」
 
意識朦朧とする中、ヒスイは頷いた。
 
世話係は方向を変え、次の客のもとへと向かった。
 
ウエイターが客に挨拶をして二人と交代した。
 
「ヒスイさん世話係さん、こちらのお客様にコンソメスープの提供をお願いします。私は次のお客様の注文を取りに行きますので」
「了解です!」
「…っ、…お゛、おお゛…っ」
 
次の客は大学生の男性三人連れのようだ。
 
「お待たせしました!さっそくコンソメスープを…」
「すいません、俺、二杯頼みたいんですけど、いいですか?」
「あ、俺も」
「俺もそうしようかな」
「えっと…、つまり…、全部で六人前ということですね!」
「まだあります?」
「限界まで絞れば大丈夫だと思います!ね、ヒスイさん!」
「ぐふうううっ、…ああっ、だ、大丈夫、だっ…、それくらいなら、…んひっ…っ…」
 
世話係はヒスイに確認をとり、大学生三人にカップを渡した。
 
「ではボタンお願いします!」
 
カチッ
 
ジョワッ…、ジョワッ…、ジョワアアアアーーー……
 
始めの頃より若干勢いは弱くなっているが、しっかりと湯気が出ている。まだ熱々な証拠だ。
 
ヒスイは下腹部に力を入れて加減を緒切する。
 
「んふううううっ、…んふうっ、んおっ…、んっふううううっ」
「すっごい美味そう」
「あちちっ」
「俺で最後だな」
 
最後の六杯目になり、ヒスイは膀胱タンクの中身がほとんどなくなってきたことに気付いた。それでも必死に気張り、膀胱タンクを絞り切るように激しく息んだ。
 
「ん゛う゛うううっ、ふんっ、ふんんんんんーーーっ、ふんっ、んごおおおおおおーーーっ」
 
ショババババッ、ショバッ、ショオオオオオッ、ショショショッ……
 
最後はほとんど勢いもなく細い水流であった。しかしそれでも温度は保たれたまま、熱々のコンソメスープを提供することができた。
 
ホッとしたように世話係が息を吐く。
 
「それではごゆっくりお過ごしください!ありがとうございました!」
 
元気にお礼を言い、世話係はヒスイの入ったボックスを引いて厨房へと戻って行った。
 
厨房へ入ると、世話係は息も絶え絶えといった様子のヒスイをボックスから出す。開店から二時間が経過していた。
 
戻って来た二人に気付いた別の世話係がが遠くから声をかける。
 
「エマさんがコンソメスープもうすぐ完成するって言ってるッス!」
「了解!」
 
世話係は大声で返事をしてヒスイを見た。
 
「ヒスイさん、第二便の準備しますね!」
「んっふ、んんっ…、少し待ってくれっ、…気張り過ぎて膀胱タンクが痙攣して…っ、おおっ、…おふっ…」
「次の注文が入ったら大変ですから急ぎましょう!早くしないとお客様を待たせてしまいます!さあ!立って、早く行きましょう!」
「おおおっ、無理矢理立つとっ、んおうっ、…おっ、漏れるっ、スープがっ、漏れっ…んあああっ…」
「さっき絞り切ったから大丈夫です!漏れることはないですよ!さあ!立って!」
「ああああああっ、膀胱タンクがあっ、痙攣してっ…おおおっ…おおっ、あああああっ」
 
無理矢理立ち上がらされた瞬間、ヒスイの膀胱タンクが激しく痙攣した。連動するように尿道括約筋が勝手に緩み、足がガクガクと勝手にガニ股になってしまう。
 
そんなことお構いなしに、世話係はヒスイの手をしっかり握って引っ張るように歩き出す。
 
世話係に手を引かれて白目を向いて、喘ぎながらガニ股で歩くヒスイを見ても、気にするものは誰もいない。だって、厨房内にはそんな者たちしかいないから。
 
それがエマ喫茶の日常なのだ。
 
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