人間ドリンクサーバー ~エマ喫茶へようこそ~【完結】

まむら

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01 ノエル(25歳) 尿道コーヒー、乳首ミルク、乳首シロップ、尻マドラー

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店主のエマは今日も怪しげな笑みを浮かべ、従業員たちに声をかけた。
 
「さあ、今日も頑張りましょう。準備は滞りなく完了しましたか?」
「はい!」
「完璧です!」
「OKです!」
 
世話係たちが大きな声で返事をしていく。エマはニッコリと笑い手をパンッと叩いた。
 
「よろしい!それではオープンしましょう!」
 
エマの掛け声とともに店の扉が開いた。従業員たちは笑顔であいさつをする。
 
「いらっしゃいませー!」
「何名様ですか?」
「こちらへどうぞー!」
 
エマはカウンターでコーヒーカップを磨きながら店内の様子をチェックしていく。
 
 
 
 
 
「いらっしゃいませ、ご注文はお決まりでしょうか?」
 
ウエイターが50代のスーツを着た男に声をかけ、男はメニューを見ながら言った。
 
「そうだな、今日はこちらのコーヒーをいただこうか。あとトーストセットを」
「かしこまりました。少々お待ちください、ただいまコーヒーサーバーを用意いたします」
「よろしく」
 
注文から数分後、キャスター付きの大きなボックスを引いた世話係がやってきた。そのボックスの中には20代くらいの青年が入っており穴の開いた上部から顔を出している。
 
ボックスの中は何も見えないが、正面には穴の開いた上部の2カ所に左右の乳首、下部にペニス、背面からは尻だけを出した状態だ。この大きさからして、きっと青年は直立した状態で入っているのだと推測される。
 
ボックスの中に隠れている青年の体は完全に固定されているため1ミリも動くことはない。唯一動くとすれば上から出ている顔くらいである。ドリンクサーバーとの会話を楽しむために顔だけは自由にさせているらしい。
 
青年のペニスは垂れて下を向いた状態で、尿道には太めのカテーテルが膀胱まで挿入されている。膀胱内はオープン前に毎朝、世話係が丁寧に洗浄しており中には人肌に温められた無糖コーヒーが満タンに入れられている。
 
尿道内には特殊な細工が施されているため、ボックスに設置されているコックを捻れば膀胱内のコーヒーがカテーテルを通ってカップに注がれるという仕組みだ。
 
やや緊張した様子の青年が笑顔であいさつをした。
 
「ご注文ありがとうございます。コーヒー担当のノエルと申します」
「やあ、今日はよろしく頼むよ。それではさっそくノエル君のコーヒーをいただくとしようか」
 
世話係が道具入れの中からカップを取り出し、男に手渡した。すぐに説明が始まる。
 
「それではこちらのカップをノエルのペニスから少し出ているゴムチューブの下へお持ちいただきまして、ボックス正面にありますコックを捻ってください。コックの捻り具合で水量が調節できます」
「なるほど、ここを捻って…、お、出てきたよ」
「あっ、んん……っ…」
 
男がコックをゆっくり捻るとノエルのペニスからチョロロロロ、とコーヒーが出てきた。水量は控えめで勢いがない。
 
コックが緩めば尿道括約筋も緩む仕組みか、ノエルは少し喘ぎながら息を吐いている。しかし膀胱内に溜められているコーヒーがじわじわと排泄されている感覚はあまりない様子。
 
尿道括約筋が緩んだことでノエルの感度が少し刺激されたのだろう。
 
「とりあえず半分にしておこう」
「はうんっ!!」
「おっと、少し強く閉め過ぎたかな?すまないね」
「ああ、あひっ…い、いえ、大丈夫です」
 
男が力いっぱいコックを閉めたためにノエルの尿道括約筋も強く締まったようだ。目を潤ませながらもニコリと笑って返事をするノエル。
 
安心した様に男は注文を続ける。
 
「ミルクとシロップが欲しいのだがあるかな?」
「はい、こちらになります」
 
世話係が指差したのは上部にある2カ所の穴から飛び出ている左右の乳首だった。両方とも真っ赤に腫れて肥大している。通常よりも長くて太い立派な乳首だ。
 
「右の乳首を絞ればミルクが、左の乳首を絞ればシロップが出てきます。お好みの量をどうぞ」
「そうか、では…」
 
男はまず右の乳首にカップを近づけ、牛の乳搾りの如く引っ張りながら思い切り絞った。すると勢いよく真っ白で濃厚なミルクがジャブジャブとカップに注がれた。
 
「あ゛お゛ううううううっ!!」
 
あまりの力の強さに、ノエルはアヘ顔で気持ちよさそうに大声で叫んだ。顔がブルブルと痙攣して真っ赤になっているが、男はミルクを入れることに集中しているため何も気付かない。
 
数回ミルクを絞ったあと、男は左の乳首に視線を向けた。
 
「よし!では次はシロップを入れるぞ」
 
右の乳首と同様、左の乳首にカップを移動させ、男は力いっぱい乳首を絞った。少し力加減を間違えたようで乳首を引っ張り過ぎて絞れなかったのか、シロップの勢いは弱く、トロッと一瞬垂れただけだった。
 
「おっと少し引っ張り過ぎたか。もう一度…」
 
ジュパッ
 
今度は良い力加減だったようでシロップの勢いも安定している。かなり粘度のあるシロップのようでトロリトロリと一定の速度でカップに注がれていく。
 
ノエルは表情を変え、今度は歯をカチカチと鳴らせながら目線を上げた。
 
「んひっ、ん゛う゛いいいい~っ!!」
 
全身を完全に固定されているノエルは、顔をガクンガクンと震わせながら喘ぐだけ。あまりの快楽に今にも失神してしまいそうなほどだ。
 
男は乳首から手を放しカップの中身を見た。そして世話係に言った。
 
「このままでは分離したままだが、これはどうやって混ぜたらいいのかね?」
「はい、それでしたら今度はノエルの背面に回っていただきまして…」
「尻の方か、それで?」
「肛門部に埋め込まれております装置にこの特殊なマドラーを下向きに刺しますと…」
「ほうほう…」
 
説明の通りに男は世話係から手渡されたマドラーを、ノエルのアナルに埋まっている装置にガチャッと取り付けた。取り付けた瞬間、ノエルの尻たぶがギュッと締まった。
 
緊張したようにノエルは可能な限り後ろを振り向いた。しかし固定された体ではその様子は全く見えない。続けて世話係はボックスにあるスイッチを指差し、男に説明した。
 
「こちらのカップをマドラーの入る位置に移動させまして、こちらのスイッチを押しますとマドラーが振動してカップの中身を攪拌いたします。」
「スイッチを長押し…」
 
カチッ、ブオオオオオオオッ
 
「アギャァアアアアアアアッ!!」
 
男がスイッチを押した瞬間、マドラーは激しい音を立てて高速振動を始めた。一瞬でカップの中身は攪拌され、美味しそうなミルクコーヒーが完成した。
 
素晴らしい、と男は絶賛してカップの中身を見つめていたが、振動を続けるマドラーに気付いて再びスイッチを押して振動を止めた。
 
「すまないすまない、スイッチをオフにするのを忘れていたよ」
「アグウウッ、いいいっ、い、いえっ、とんでも、なっ、いひぃっ」
 
ノエルは震える唇で必死に返事をした。
 
ボックスの穴から出ているノエルの尻は、やはりしっかりと固定されており、肛門内部に埋め込まれている装置は簡単には外れないように、結腸の奥深くを貫き肛門括約筋にガッチリと嵌っている。
 
ボックスのスイッチをオンにすることでその装置が電動ドリルのようにガガガガガッと振動することでマドラーが動く仕組みだ。
 
装置の構造上、前立腺付近が一番振動が強いために、ノエルは前立腺刺激を受けて激しい絶頂感に陥ってしまうが、ペニスはドリンクサーバーとしての役目があり射精は絶対に出来ないように改造されている。
 
なので客がスイッチをオフにするまではずっとドライオーガズムを感じたままとなってしまうのだ。
 
振動時間が長ければ長いほどノエルの絶頂余韻は長くなる。たまにスイッチをオフにするのを忘れてしまう客がいて、その時は失神する前に世話係がそれとなく客に教えてやるのだ。
 
長らく訓練を続けているノエルではあるが、未だに長時間耐えられたことがない。今日は早めに客に気付いてもらえたこともあり、意識はしっかりとしている。
 
そうこうしているうちに先ほど注文したトーストセットがテーブルに運ばれてきた。コーヒーが完成してタイミングよくウエイターが男に知らせに来たのでノエルとはここでお別れになる。
 
「ノエル君、コーヒーをありがとう、楽しませてもらったからチップをあげよう」
「…あぃっ、あ、ありがとぉ、ごじゃいまひゅっ」
「また今度来た時もよろしく頼むよ」
「ひゃひぃっ」
 
そう言って男はチップをノエルの口に挟み去っていった。
 
「よかったな、今日の客は大盤振る舞いだぜ」
「ん…っ、…ん…っ」
「一人目終了、一旦待機ルームに戻るぜ」
「……っ…ん、…っ」
 
なかなか余韻から抜け出せず、ノエルは虚ろになった目でカクカクと震える頭で世話係に頷く。そしてガラガラとノエルの埋め込まれたボックスが世話係に引かれて店の奥へと消えて行った。
 
エマ喫茶の1日は始まったばかりだ。
 
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