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11.…+α

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何を?と聞くまでもない。
俺は、タオルで隠しもしてないから堂々と露出されているソレをちら見した。

---うん、無理!

温かい湯気の中だというのに、僕はサーっと血の気がひくのがわかった。

(無理無理無理。人のアレなんて見るのも嫌なのに、絶対無理)

臨戦態勢でなくてもすでにでかいものが存在していて、思わずひいてしまう。
というか、そもそもそんなことしたくない。


「…じゃあ、いいわ」

「ま、いいっていわれてもやるけど」

だと思ったよ!

にこやかなまま言うと、テオは俺の体を裏返すと掴んだままの片腕を後ろ手にひねった。
大人になった今でもテオと俺の体格差は顕著だから、容易く扱われてしまう。
片手で風呂のへりに手をついたま背中を向ける無防備な格好だが、テオはさらにぐいっと体を押すので膝上までお湯につかったまま腰を突き出すような格好にさせられてしまう。

「いたっ!ひでぇ!鬼!悪魔!」

「オニ?アクマ?なんだそれ。お前の世界の言葉か?」

テオは鼻で笑うと片手で俺の身体を遠慮なく探りだした。

「ちょっと痩せすぎだけど、肌がすべすべだな。悪くない。死体みたいだったけど血色もよくなったし」

「・・・やめろって!やだって・・・」

お湯で身体が濡れているから、肌の上を掌がなめらかに這い回る。
浮き出たアバラ、薄い腹、それから痩せて骨張った腰。
テオのしっかり実践向きの筋肉のついた身体と比べると、貧相すぎて恥ずかしくなるし、さわられるという行為自体すでに恥ずかしい。

「大人の体してるけど、腰相変わらずめちゃめちゃ細い。入れたら壊れちゃいそうだな」

でも回復魔法あるからいっか、とかつぶやいている。
よくない!
てか、入れるって何をだ!?と思うとゾッとする。

だが、はじめは品定めするように触れていたテオの手がだんだんセクシャルなものに変わっていくと、俺は声をかみ殺すのに必死になった。

「・・・んっ!・・・・んーー!嫌だ・・・!」

お湯でほてった肌を指が這ったところから焦燥感に似た快感が這い上がってくる。

「二人とはやったんだろ?」
 
「そんな…して、ない。ちょっとしかしてない!あっ、ああっ…」

「ちょっとって何だよ」

鼻白む気配がして、後ろから首筋に息がかかったと思うと、歯をたてられる。
肌に優しく食い込む堅い歯の感触に、ぞくぞくと甘い吐息がもれた。
首、背中と無防備な裏側を吸い上げられ、舌先が嬲るように愛撫してゆく。
少しでも快感を逃したくて体をよじると今度は胸元に指が這わされ、無骨な指が胸の粒を摘んできて、声が出てしまう。先ほどシルヴァにいじられたのもあって、ものすごく敏感になってしまっていた。
一度声が出ると抑えることができなくなってしまって、テオの指がくりくりと小く勃起したそこを弄ぶとくすぐったさとじれったさがじわりと湧き上がった。

「乳首感じちゃうなんてやらしい勇者様だね」

テオが顔を寄せられて俺の耳元でささやく。
俺たち仲間だったのに、なのに、こんなことしてるなんて…すごい恥ずかしくてたまらなくて、頭の中がアツくなってしまう。

「…もう今は勇者じゃないっ。あっ、んんっ…そんな…」

「ほら、見て。ふっくらしてきた」

促されて思わず目線を向けると、テオの言うとおり赤みを帯びた乳暈が肌からぷくりと浮き出し存在感を主張している。うごめく指に与えられる感覚だけでなく、視覚からの刺激もあいまって、鮮烈な快感がそこから生れた。

「あっ・・・や、やめ・・・」

「すっごい反応」

「あっ・・・・・・・っん~!」

尖りを帯びたそこをやわやわと指先でもまれ、乳首をはじかれて執拗に指先で扱くようにされ引っ張られると、痛みと紙一重の切ない快感が腰まで響き、俺は仰け反ってしまう。
その背中をまたぺろりと舐められ、たまらなくて身体がぶるぶると震える。
いつのまにか腕は放されていたが、もはや抵抗できる状態でなくて、俺は前と胸と背中に与えられる愛撫にただ声をあげ、身体を震わせることしかできなかった。
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