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わたしがこの世界に来てから七日が経った。長いようで短い七日だった。
わたしは図書室で本を借りて、自室で読む生活を続けていた。とにかくこの世界のことを知らなければならないと思っていた。早くこの国に慣れていかないといけない。
幸い、側室というものは日中にすべきことはなく、のんびりと過ごすことができていた。ジョセフィーヌとすれ違って嫌味を言われることはあったけれど、カリスがわたしの代わりに怒ってくれていたから、特に気にならなかった。
それよりも、目下の問題はアルマスだ。
アルマスは毎晩わたしの部屋を訪れている。わたしは側室なのだから、正室より大切にされるのはよくないのではないかと思うのだけれど、アルマスはわたしを、ルミアを大切に大切にしている。毎晩話していれば、ルミアが愛されているというのがよくわかる。
何が問題かというと、ジョセフィーヌがそれを快く思っていないということだ。廊下で会うたびに嫌味を言われる身にもなってほしい。わたしからアルマスに来てほしいと言っているわけではないのに、ジョセフィーヌはわたしが悪いかのように言ってくるのだ。そんなにアルマスに会いたいのなら、自分で何か行動を起こせばいいのに。
その日の夜も、わたしが部屋で本を読んでいたら、ドアがノックされた。最近はノックの仕方で誰が来たのかわかるようになってしまった。このノックは、アルマスだ。
わたしがドアを開けると、アルマスが輝くような笑顔で立っていた。
「ルミア、今日はいつもより長くきみと一緒にいることができるよ」
「そうなんですか?」
「明日の朝の政務を終わらせてきたんだ。日が昇る頃にここを出る必要はない。いつもよりゆっくりきみと過ごすことができる」
「嬉しいです。アルマス様、頑張ってくださったんですね」
アルマスを部屋の中に招き入れると、アルマスはすぐにわたしを抱きしめる。これもいつものことだ。けれど、まだ慣れない。こうやって抱かれると胸がどきどきしてしまう。きっとわたしの顔は赤くなっているのだろう。
わたしがアルマスの顔を見上げると、アルマスはすぐさまわたしの唇を奪った。触れるだけの軽いキスでも、わたしの心拍数は上がっていく。アルマスを感じることに神経を集中させてしまう。
わたし、簡単に落ちる女だったのかな。それとも、アルマスが優しいから?
アルマスはわたしの唇を解放して、嬉しそうに笑った。
「きみをぼくの部屋に連れていくことができたらいいのに。そうしたら、いつだってきみに触れることができるのにな」
「でも、きっとお仕事の邪魔になってしまいます。アルマス様はわたしに構うばかりで、きっとお仕事をなさらないでしょう?」
「はは、そうかもしれないね。ルミアがいるのに政務なんてやっていられないよ」
アルマスと笑いながら、ベッドに移動する。二人で並んでベッドに横になり、互いに相手を見つめる。アルマスの顔はとても整っていて、それがくしゃっとなって笑うのが好きだった。
この七日間で、わたしはアルマスをとても好意的に思っていた。自分は惚れやすい性格ではないと思っていたけれど、案外そうでもなかったのかもしれない。あるいは、ルミアの想いがこの身体に染み付いていて、それがわたしの心にも作用しているのかもしれない。
わたしはアルマスに身を寄せる。アルマスの匂いを、温もりを感じる。そうするだけで、心が落ち着くのがわかる。
ああ、わたし、この人が好きなんだな、と思ってしまう。
「ルミアは最近ずっと本を読んでいるんだね」
「この国の歴史とか、文化に関する本を読んでいます。何か思い出せたらいいな、と思って」
「そう。何か思い出せたことはある?」
「いいえ。ただ、本を読むのは楽しいです。知らないことばかりですから」
「いつかルミアにも謁見の間に来てもらう日が来る。その時までに、この国のことをたくさん知っておいてもらえるといいな」
「わたしが、謁見の間に?」
安易に流せない話だった。わたしが読んだ本では、謁見の間に立つのは国王、大臣、王妃、それに護衛の兵士だけだ。そこに側室は含まれないものだと思っていた。王妃というのは正室を指すのであって、側室は関係ないだろう。
わたしが訊き返したからか、アルマスは意図を説明してくれた。それは、驚くべき計画だった。
「きみが世継ぎを産んでくれたら、きみが正室と同等の身分を得られるかもしれない、という話をしただろう? ぼくはきみを正室と同じにしたい。他国の使者にも、きみが本当の王妃なんだと示したいんだ」
「それは、でも、ジョセフィーヌ様がいらっしゃる限り難しいのでは?」
「前例はないよ。だからといって不可能じゃない。二人の王妃を参席させることがだめだということはないはずだよ。皆が反対するだろうけど、ぼくは必ずやってみせる」
アルマスは強い決意を持っているようだった。そこまでして、ルミアを対外的に王妃だと示したい理由は何なのだろう。それは、愛だけによるものなのだろうか。
「そうしたら、ルミアの待遇だってぐっとよくなるはずだ。正室と同等の待遇になれば、不自由なく生活できるだろう」
「アルマス様、わたしは今のままで充分ですよ。何も不自由していません」
「そうか。きみは昔と何も変わらないね。多くを求めようとしない。そんなきみが好きだよ」
アルマスはわたしを抱く。わたしは何もせず、ただ黙ってアルマスに身を任せる。
ゆっくりとした時間が流れる。不快ではない沈黙が降りて、わたしはぼんやりとアルマスを感じていた。
そして、思い出す。わたしの最近の悩みというか、気になっていたこと。
「ジョセフィーヌ様のところには行かなくていいんですか?」
わたしが尋ねると、アルマスは苦笑いを浮かべた。
「よくはないね。本当なら正室をこんなに放っておいてはいけない」
「わたしが眠っている間も訪れていないと伺っています。行かなければならないのでは?」
「わかっている。それは、わかっているんだ」
アルマスは葛藤を隠さずに晒した。苦しみを吐き出すような口調に、わたしは何も言うことができなくなる。
「ぼくはこうしてきみだけを抱いていたい。でも、側室であるきみのもとへ毎日通うことは許されないことだ。それは、ぼくだってわかっている」
アルマスの腕に力が入る。少し苦しいくらいに強く、抱きしめられる。
だからわたしを正室と同じ立場にしたいのだろうか。いつでも、好きなだけわたしに会いに行けるように。どれだけわたしに会いに行っても、誰からも文句を言われないように。
「明日こそはジョセフィーヌのところへ行くよ。でも、ぼくの心はきみだけのものだ。ぼくはきみしか愛していない。そのことは、わかってくれる?」
アルマスはわたしをまっすぐに見つめて言った。青色の瞳に吸い込まれるようにして、わたしは頷いた。
「はい。アルマス様の愛は、充分に感じています」
「ルミア、きっときみが思っているよりも、ぼくはきみのことを愛している」
「わたしも、アルマス様のことを愛していますよ。あなたと同じくらいに」
「どうかな。ぼくの愛には敵わないんじゃないかな」
「そうでしょうか。わたしの想いだって負けていませんよ」
二人して笑いあう。こんな他愛もない話ができることが嬉しかった。わたしがいた世界では、こんな話ができる相手なんていなかったから。こんなに好きになってしまう人はいなかったから。それくらい、わたしはアルマスのことを好きになってしまっていた。
どうしてだろう。その理由は、わたしにもわからない。
「ねえ、ルミア」
「はい」
「きみに触れたい」
「……はい」
それが意味する行為をわかっていて、わたしは承諾した。この人とならいいと思った。
「触れてください。どこにでも、お好きなように」
「ルミア。ずっと、ずっと、きみに触れたかった。嬉しいよ」
アルマスの手がわたしの太腿に触れる。じんわりとその感覚が伝わってくる。
そうして、わたしたちの、わたしにとっては初めての、夜が始まる。
わたしは図書室で本を借りて、自室で読む生活を続けていた。とにかくこの世界のことを知らなければならないと思っていた。早くこの国に慣れていかないといけない。
幸い、側室というものは日中にすべきことはなく、のんびりと過ごすことができていた。ジョセフィーヌとすれ違って嫌味を言われることはあったけれど、カリスがわたしの代わりに怒ってくれていたから、特に気にならなかった。
それよりも、目下の問題はアルマスだ。
アルマスは毎晩わたしの部屋を訪れている。わたしは側室なのだから、正室より大切にされるのはよくないのではないかと思うのだけれど、アルマスはわたしを、ルミアを大切に大切にしている。毎晩話していれば、ルミアが愛されているというのがよくわかる。
何が問題かというと、ジョセフィーヌがそれを快く思っていないということだ。廊下で会うたびに嫌味を言われる身にもなってほしい。わたしからアルマスに来てほしいと言っているわけではないのに、ジョセフィーヌはわたしが悪いかのように言ってくるのだ。そんなにアルマスに会いたいのなら、自分で何か行動を起こせばいいのに。
その日の夜も、わたしが部屋で本を読んでいたら、ドアがノックされた。最近はノックの仕方で誰が来たのかわかるようになってしまった。このノックは、アルマスだ。
わたしがドアを開けると、アルマスが輝くような笑顔で立っていた。
「ルミア、今日はいつもより長くきみと一緒にいることができるよ」
「そうなんですか?」
「明日の朝の政務を終わらせてきたんだ。日が昇る頃にここを出る必要はない。いつもよりゆっくりきみと過ごすことができる」
「嬉しいです。アルマス様、頑張ってくださったんですね」
アルマスを部屋の中に招き入れると、アルマスはすぐにわたしを抱きしめる。これもいつものことだ。けれど、まだ慣れない。こうやって抱かれると胸がどきどきしてしまう。きっとわたしの顔は赤くなっているのだろう。
わたしがアルマスの顔を見上げると、アルマスはすぐさまわたしの唇を奪った。触れるだけの軽いキスでも、わたしの心拍数は上がっていく。アルマスを感じることに神経を集中させてしまう。
わたし、簡単に落ちる女だったのかな。それとも、アルマスが優しいから?
アルマスはわたしの唇を解放して、嬉しそうに笑った。
「きみをぼくの部屋に連れていくことができたらいいのに。そうしたら、いつだってきみに触れることができるのにな」
「でも、きっとお仕事の邪魔になってしまいます。アルマス様はわたしに構うばかりで、きっとお仕事をなさらないでしょう?」
「はは、そうかもしれないね。ルミアがいるのに政務なんてやっていられないよ」
アルマスと笑いながら、ベッドに移動する。二人で並んでベッドに横になり、互いに相手を見つめる。アルマスの顔はとても整っていて、それがくしゃっとなって笑うのが好きだった。
この七日間で、わたしはアルマスをとても好意的に思っていた。自分は惚れやすい性格ではないと思っていたけれど、案外そうでもなかったのかもしれない。あるいは、ルミアの想いがこの身体に染み付いていて、それがわたしの心にも作用しているのかもしれない。
わたしはアルマスに身を寄せる。アルマスの匂いを、温もりを感じる。そうするだけで、心が落ち着くのがわかる。
ああ、わたし、この人が好きなんだな、と思ってしまう。
「ルミアは最近ずっと本を読んでいるんだね」
「この国の歴史とか、文化に関する本を読んでいます。何か思い出せたらいいな、と思って」
「そう。何か思い出せたことはある?」
「いいえ。ただ、本を読むのは楽しいです。知らないことばかりですから」
「いつかルミアにも謁見の間に来てもらう日が来る。その時までに、この国のことをたくさん知っておいてもらえるといいな」
「わたしが、謁見の間に?」
安易に流せない話だった。わたしが読んだ本では、謁見の間に立つのは国王、大臣、王妃、それに護衛の兵士だけだ。そこに側室は含まれないものだと思っていた。王妃というのは正室を指すのであって、側室は関係ないだろう。
わたしが訊き返したからか、アルマスは意図を説明してくれた。それは、驚くべき計画だった。
「きみが世継ぎを産んでくれたら、きみが正室と同等の身分を得られるかもしれない、という話をしただろう? ぼくはきみを正室と同じにしたい。他国の使者にも、きみが本当の王妃なんだと示したいんだ」
「それは、でも、ジョセフィーヌ様がいらっしゃる限り難しいのでは?」
「前例はないよ。だからといって不可能じゃない。二人の王妃を参席させることがだめだということはないはずだよ。皆が反対するだろうけど、ぼくは必ずやってみせる」
アルマスは強い決意を持っているようだった。そこまでして、ルミアを対外的に王妃だと示したい理由は何なのだろう。それは、愛だけによるものなのだろうか。
「そうしたら、ルミアの待遇だってぐっとよくなるはずだ。正室と同等の待遇になれば、不自由なく生活できるだろう」
「アルマス様、わたしは今のままで充分ですよ。何も不自由していません」
「そうか。きみは昔と何も変わらないね。多くを求めようとしない。そんなきみが好きだよ」
アルマスはわたしを抱く。わたしは何もせず、ただ黙ってアルマスに身を任せる。
ゆっくりとした時間が流れる。不快ではない沈黙が降りて、わたしはぼんやりとアルマスを感じていた。
そして、思い出す。わたしの最近の悩みというか、気になっていたこと。
「ジョセフィーヌ様のところには行かなくていいんですか?」
わたしが尋ねると、アルマスは苦笑いを浮かべた。
「よくはないね。本当なら正室をこんなに放っておいてはいけない」
「わたしが眠っている間も訪れていないと伺っています。行かなければならないのでは?」
「わかっている。それは、わかっているんだ」
アルマスは葛藤を隠さずに晒した。苦しみを吐き出すような口調に、わたしは何も言うことができなくなる。
「ぼくはこうしてきみだけを抱いていたい。でも、側室であるきみのもとへ毎日通うことは許されないことだ。それは、ぼくだってわかっている」
アルマスの腕に力が入る。少し苦しいくらいに強く、抱きしめられる。
だからわたしを正室と同じ立場にしたいのだろうか。いつでも、好きなだけわたしに会いに行けるように。どれだけわたしに会いに行っても、誰からも文句を言われないように。
「明日こそはジョセフィーヌのところへ行くよ。でも、ぼくの心はきみだけのものだ。ぼくはきみしか愛していない。そのことは、わかってくれる?」
アルマスはわたしをまっすぐに見つめて言った。青色の瞳に吸い込まれるようにして、わたしは頷いた。
「はい。アルマス様の愛は、充分に感じています」
「ルミア、きっときみが思っているよりも、ぼくはきみのことを愛している」
「わたしも、アルマス様のことを愛していますよ。あなたと同じくらいに」
「どうかな。ぼくの愛には敵わないんじゃないかな」
「そうでしょうか。わたしの想いだって負けていませんよ」
二人して笑いあう。こんな他愛もない話ができることが嬉しかった。わたしがいた世界では、こんな話ができる相手なんていなかったから。こんなに好きになってしまう人はいなかったから。それくらい、わたしはアルマスのことを好きになってしまっていた。
どうしてだろう。その理由は、わたしにもわからない。
「ねえ、ルミア」
「はい」
「きみに触れたい」
「……はい」
それが意味する行為をわかっていて、わたしは承諾した。この人とならいいと思った。
「触れてください。どこにでも、お好きなように」
「ルミア。ずっと、ずっと、きみに触れたかった。嬉しいよ」
アルマスの手がわたしの太腿に触れる。じんわりとその感覚が伝わってくる。
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