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8. 邂逅
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次の日、天翔と悠未は大きく移動することにした。烏の報告があるまで、ひとまず郊外に潜むことにしたのだ。ちょうど、旅行者向けの小さなホテルを予約することができた。烏からいつ報告があるか不透明だったので、しばらくそのホテルに滞在することにした。電車を乗り継いで向かい、海沿いにあるそのホテルにチェックインする。
ここに三日間泊まるのだ。三日も同じところにいるのは初めてだった。もはやどこでも安全でないのなら、動く必要もないと天翔は思い直したのだった。不自然でない程度に連泊するほうが、荷物を持って動くよりも楽だったのだ。
「てんちゃん、海に行こうよ! すぐ近くなんだって!」
悠未がそう言ったので、部屋に荷物を置いて、二人は砂浜に向かった。歩いて数分と経たないうちに、誰もいない砂浜に着いた。静かな波の音が二人を出迎えてくれた。
もう夕方だった。水平線に太陽が沈もうとしている。綺麗な夕日をゆっくりと眺めるのはいつ以来だっただろうか。悠未との逃避行が始まってから、こんなにゆっくりと空を眺める機会はなかった。
「あっ、けっこう冷たい! てんちゃんも来なよ!」
いつのまにか悠未は靴を脱いで海に入っていた。波と戯れる悠未は、魔女化する病の影響など全く感じさせない、純真なままだった。
天翔も波打ち際まで足を進める。悠未のように靴を脱ぐつもりはないが、せっかく来たのだから水に触れるくらいはしてもいいと思った。
天翔が近づくと、悠未が海水を手で掬い上げて天翔にふりかけた。冷たい水が天翔の頬を濡らした。
「あはははっ、てんちゃん、水冷たいね!」
「あまりはしゃぐと転ぶぞ」
「大丈夫、転んでも乾かせばいいんだから。ほら、てんちゃんもおいでよ」
「俺はいい。冷たいだろ」
「海なんだから冷たいに決まってるじゃん。ほらほら!」
悠未は面白がって天翔に水をかける。天翔もやり返してやろうという気になり、波打ち際で水を掬って悠未にかけてやった。
「ひゃあ、冷たいね! 顔にかかるともっと冷たい!」
「どこにかかったって変わんねえよ、どこだって冷たいんだから」
「そうかなあ? 手や足よりも顔のほうが冷たく感じるよ」
悠未は楽しそうに笑っている。つられて、天翔も表情が緩んだ。束の間の休息とするには充分だった。こんな平和な時間がいつまでも続けばいいのにと願った。
けれど、願いが届くことはなかった。
かあ。かあ。烏の鳴く声がした。何か不吉なものを感じて、悠未がすぐさま天翔の前に立った。前と同じように、波の音以外は不気味な静寂が辺りを支配していた。
先程二人が来た道から、黒いポンチョを被った人影が現れた。今度は一人ではなく、三人。
「……魔女警察だ」
天翔はそう呟いた。悠未がゆっくりと頷いたのが見えた。
三人はいずれも女性で、二人は若く、もう一人は初老くらいだった。初老の女性を中心として、両脇に若い二人が付き従っていた。格好は同じ黒いポンチョで、全員が胸に銀色のブローチを付けていた。普通の人間だとするには雰囲気があまりにも異質だった。
彼女たちは天翔と悠未から少し離れたところで足を止めた。波の音がうるさく感じられた。
「ミタハラユウミ。一般人の殺害、ならびに魔女殺害の罪で逮捕する」
初老の女性が重々しい口調で告げる。両脇に控えていた二人が、その言葉を受けて近づいてきた。
その足元の砂が弾け飛び、二人は足を止めざるを得なかった。悠未が魔法を放ったのだ。
「やだ。来ないで」
「抵抗するというのか。それは予想済みだ。確保しろ!」
初老の女性の号令で、二人の若い女性が右手を前に突き出した。その瞬間、悠未の目の前で激しく火花が散った。その勢いに、天翔は一歩後ずさってしまう。
すかさず悠未が反撃する。片方の女性はまるで風に突き飛ばされたかのように吹き飛び、砂浜の上に倒れる。もう片方の女性がそれに反応した隙を突いて、悠未が放った一撃が女性の右腕を切り捨てた。鮮血が舞い、白い砂浜に散った。
「だめだ悠未、殺すんじゃねえ!」
「てんちゃん、そんな甘いこと言ってられないよ。てんちゃんを守るにはこうするしかない」
悠未が右腕を振った。右腕を失った女性を見えない刃が襲い、胴を深く薙いだ。それはどう見ても致命傷だった。
「くっ……ここまで進行しているだと? 進行が早すぎる」
初老の女性が唇を噛んだ。先程吹き飛ばされた女性が起き上がり、いったん初老の女性のもとまで後退する。
「応援を呼びましょう。数で押し切るほうがよいのでは?」
「そうだな。お前は戻り、応援を呼んできてくれ。私がこの場を食い止める」
「逃す、なんて言ってないよ?」
悠未は静かにそう言って、宙を掴むように手を握った。若い女性の身体が何かに吊り上げられるように浮き、彼女は首を絞められたかのようにもがく。ばたばたと動いていたが、ほんの数秒で動かなくなった。そのまま、どさりと力なく砂浜に倒れた。悠未が昨日殺した魔女と同じだった。
「やめろ! 悠未、もうやめてくれ、殺しちゃだめだ!」
天翔が叫んでも、悠未は振り返らなかった。その瞳は初老の女性だけを捉えていた。
「てんちゃん、無理だよ。殺さなきゃ、いつまでも追われるだけだよ」
悠未が指を振り、初老の女性に光弾が襲いかかる。光弾は全て初老の女性の目前で弾け飛んだ。彼女はよろめいたが、なんとか転倒せずに持ちこたえた。
「何という力だ……! ミタハラユウミ、お前は、もうすぐ狂うだろう! これ以上抵抗を続けたとしても、正気ではいられないぞ!」
「そう。でも、わたしはてんちゃんを守りたいから」
「やめろ、悠未、頼むから殺さないでくれ!」
「ごめんね、てんちゃん。守るには、相手を殺すしかないんだよ」
悠未が放った魔法が初老の女性の腕を焦がした。肉が焼ける匂いがして、天翔は思わず鼻を覆った。彼女の表情は驚きに満ちていた。
「くっ……、一般人よ、忠告しよう。ミタハラユウミはまもなく発狂する。これほどまで魔女化が進行しているのだから、いつ発狂してもおかしくはない!」
「黙って。てんちゃんに余計なこと言わないで」
「発狂すれば、お前の命もない。命が惜しければ、今すぐにでもミタハラユウミから離れろ」
「黙ってって言ってるでしょ!」
眩い光がいくつもの槍となり、初老の女性の全身を貫いた。鮮血が噴き出し、砂を赤く染めた。初老の女性はその場に崩れ落ち、やはり動かなくなった。そして、しばらく経つと、その死骸は光の粒と化して風に流されていった。
まただ。また、殺してしまった。しかも三人も。天翔は呆然としていた。
悠未の表情は険しかった。けれど、それは三人を殺した罪悪感からではなかった。初老の女性が死に際に叫んだ言葉が引っかかっているようだった。
「悠未、どうして……どうして、殺すんだ? 殺す以外に方法はなかったのかよ!」
我に返った天翔は悠未の両肩を掴んだ。悠未は天翔をじっと見つめ返した。
「ないよ。てんちゃん、こうするしかなかったの」
「殺さないような魔法を見つけるって言ったじゃねえかよ」
「見つからなかったんだもん。ねえてんちゃん、そんな都合のいい魔法はないんだよ」
悠未は天翔を諭すように言った。悠未がないと言うのなら、魔法を知らない天翔は引き下がるしかない。悠未の肩を掴んでいた腕をだらりと下げて、天翔は沈黙した。
「ねえ、てんちゃん」
悠未が天翔を優しく抱いて、静かに囁く。
「わたしがおかしくなったら、殺してくれる?」
天翔は悠未を抱きしめた。このやわらかい感触は、いつまで手元にあるのだろうか。
「そんなことするかよ。絶対に、真実の愛を見つけてやる」
「……うん」
悠未がどんな顔をしているかわからなかったが、見たくなかった。
きっと、寂しそうに笑っているのだろう。真実の愛など見つかるはずがないと思っているはずだから。
ここに三日間泊まるのだ。三日も同じところにいるのは初めてだった。もはやどこでも安全でないのなら、動く必要もないと天翔は思い直したのだった。不自然でない程度に連泊するほうが、荷物を持って動くよりも楽だったのだ。
「てんちゃん、海に行こうよ! すぐ近くなんだって!」
悠未がそう言ったので、部屋に荷物を置いて、二人は砂浜に向かった。歩いて数分と経たないうちに、誰もいない砂浜に着いた。静かな波の音が二人を出迎えてくれた。
もう夕方だった。水平線に太陽が沈もうとしている。綺麗な夕日をゆっくりと眺めるのはいつ以来だっただろうか。悠未との逃避行が始まってから、こんなにゆっくりと空を眺める機会はなかった。
「あっ、けっこう冷たい! てんちゃんも来なよ!」
いつのまにか悠未は靴を脱いで海に入っていた。波と戯れる悠未は、魔女化する病の影響など全く感じさせない、純真なままだった。
天翔も波打ち際まで足を進める。悠未のように靴を脱ぐつもりはないが、せっかく来たのだから水に触れるくらいはしてもいいと思った。
天翔が近づくと、悠未が海水を手で掬い上げて天翔にふりかけた。冷たい水が天翔の頬を濡らした。
「あはははっ、てんちゃん、水冷たいね!」
「あまりはしゃぐと転ぶぞ」
「大丈夫、転んでも乾かせばいいんだから。ほら、てんちゃんもおいでよ」
「俺はいい。冷たいだろ」
「海なんだから冷たいに決まってるじゃん。ほらほら!」
悠未は面白がって天翔に水をかける。天翔もやり返してやろうという気になり、波打ち際で水を掬って悠未にかけてやった。
「ひゃあ、冷たいね! 顔にかかるともっと冷たい!」
「どこにかかったって変わんねえよ、どこだって冷たいんだから」
「そうかなあ? 手や足よりも顔のほうが冷たく感じるよ」
悠未は楽しそうに笑っている。つられて、天翔も表情が緩んだ。束の間の休息とするには充分だった。こんな平和な時間がいつまでも続けばいいのにと願った。
けれど、願いが届くことはなかった。
かあ。かあ。烏の鳴く声がした。何か不吉なものを感じて、悠未がすぐさま天翔の前に立った。前と同じように、波の音以外は不気味な静寂が辺りを支配していた。
先程二人が来た道から、黒いポンチョを被った人影が現れた。今度は一人ではなく、三人。
「……魔女警察だ」
天翔はそう呟いた。悠未がゆっくりと頷いたのが見えた。
三人はいずれも女性で、二人は若く、もう一人は初老くらいだった。初老の女性を中心として、両脇に若い二人が付き従っていた。格好は同じ黒いポンチョで、全員が胸に銀色のブローチを付けていた。普通の人間だとするには雰囲気があまりにも異質だった。
彼女たちは天翔と悠未から少し離れたところで足を止めた。波の音がうるさく感じられた。
「ミタハラユウミ。一般人の殺害、ならびに魔女殺害の罪で逮捕する」
初老の女性が重々しい口調で告げる。両脇に控えていた二人が、その言葉を受けて近づいてきた。
その足元の砂が弾け飛び、二人は足を止めざるを得なかった。悠未が魔法を放ったのだ。
「やだ。来ないで」
「抵抗するというのか。それは予想済みだ。確保しろ!」
初老の女性の号令で、二人の若い女性が右手を前に突き出した。その瞬間、悠未の目の前で激しく火花が散った。その勢いに、天翔は一歩後ずさってしまう。
すかさず悠未が反撃する。片方の女性はまるで風に突き飛ばされたかのように吹き飛び、砂浜の上に倒れる。もう片方の女性がそれに反応した隙を突いて、悠未が放った一撃が女性の右腕を切り捨てた。鮮血が舞い、白い砂浜に散った。
「だめだ悠未、殺すんじゃねえ!」
「てんちゃん、そんな甘いこと言ってられないよ。てんちゃんを守るにはこうするしかない」
悠未が右腕を振った。右腕を失った女性を見えない刃が襲い、胴を深く薙いだ。それはどう見ても致命傷だった。
「くっ……ここまで進行しているだと? 進行が早すぎる」
初老の女性が唇を噛んだ。先程吹き飛ばされた女性が起き上がり、いったん初老の女性のもとまで後退する。
「応援を呼びましょう。数で押し切るほうがよいのでは?」
「そうだな。お前は戻り、応援を呼んできてくれ。私がこの場を食い止める」
「逃す、なんて言ってないよ?」
悠未は静かにそう言って、宙を掴むように手を握った。若い女性の身体が何かに吊り上げられるように浮き、彼女は首を絞められたかのようにもがく。ばたばたと動いていたが、ほんの数秒で動かなくなった。そのまま、どさりと力なく砂浜に倒れた。悠未が昨日殺した魔女と同じだった。
「やめろ! 悠未、もうやめてくれ、殺しちゃだめだ!」
天翔が叫んでも、悠未は振り返らなかった。その瞳は初老の女性だけを捉えていた。
「てんちゃん、無理だよ。殺さなきゃ、いつまでも追われるだけだよ」
悠未が指を振り、初老の女性に光弾が襲いかかる。光弾は全て初老の女性の目前で弾け飛んだ。彼女はよろめいたが、なんとか転倒せずに持ちこたえた。
「何という力だ……! ミタハラユウミ、お前は、もうすぐ狂うだろう! これ以上抵抗を続けたとしても、正気ではいられないぞ!」
「そう。でも、わたしはてんちゃんを守りたいから」
「やめろ、悠未、頼むから殺さないでくれ!」
「ごめんね、てんちゃん。守るには、相手を殺すしかないんだよ」
悠未が放った魔法が初老の女性の腕を焦がした。肉が焼ける匂いがして、天翔は思わず鼻を覆った。彼女の表情は驚きに満ちていた。
「くっ……、一般人よ、忠告しよう。ミタハラユウミはまもなく発狂する。これほどまで魔女化が進行しているのだから、いつ発狂してもおかしくはない!」
「黙って。てんちゃんに余計なこと言わないで」
「発狂すれば、お前の命もない。命が惜しければ、今すぐにでもミタハラユウミから離れろ」
「黙ってって言ってるでしょ!」
眩い光がいくつもの槍となり、初老の女性の全身を貫いた。鮮血が噴き出し、砂を赤く染めた。初老の女性はその場に崩れ落ち、やはり動かなくなった。そして、しばらく経つと、その死骸は光の粒と化して風に流されていった。
まただ。また、殺してしまった。しかも三人も。天翔は呆然としていた。
悠未の表情は険しかった。けれど、それは三人を殺した罪悪感からではなかった。初老の女性が死に際に叫んだ言葉が引っかかっているようだった。
「悠未、どうして……どうして、殺すんだ? 殺す以外に方法はなかったのかよ!」
我に返った天翔は悠未の両肩を掴んだ。悠未は天翔をじっと見つめ返した。
「ないよ。てんちゃん、こうするしかなかったの」
「殺さないような魔法を見つけるって言ったじゃねえかよ」
「見つからなかったんだもん。ねえてんちゃん、そんな都合のいい魔法はないんだよ」
悠未は天翔を諭すように言った。悠未がないと言うのなら、魔法を知らない天翔は引き下がるしかない。悠未の肩を掴んでいた腕をだらりと下げて、天翔は沈黙した。
「ねえ、てんちゃん」
悠未が天翔を優しく抱いて、静かに囁く。
「わたしがおかしくなったら、殺してくれる?」
天翔は悠未を抱きしめた。このやわらかい感触は、いつまで手元にあるのだろうか。
「そんなことするかよ。絶対に、真実の愛を見つけてやる」
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