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魔法大戦編

エルフの国へ出発だ!

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 次の日になり、集合場所へと集まると、きちんとメリィは来ていた。

「おお!メリィ、おはよう」

「おはようございます、ライトさん」

 俺の挨拶に対してメリィは腰を深々と下げてから返してきた。
 うーん、いまだに城での癖がぬけていないんだよねー。
 もっとフランクでいいとライトは思うんだけどなー。
 俺とメリィが話していると少ししてから、ミルラ王女が来た。

「おはようございます、お兄ちゃんとメリィさん」

「おはようさん」

「おはようございます、ミルラ王女」

 メリィとミルラ王女は互いに腰を深々と下げてから挨拶をしていた。
 むむ、このままでは俺が礼儀知らずみたいな雰囲気になってしまう。
 早く、早くマサト来てー!
 マサトが来るまでの間、メリィとミルラ王女は二人でガールズトークをしていた。
 あんまり関係ないけど、ガールズトークと聞くと気になっちゃうのは、しょうがないよね?ね?
 マサトが来ると早速校長先生から旅費を通常の二倍でぼったくってから、馬車に乗り込みエルフの国へと向かった。
 馬車の座席は前でメリィが馬を操縦しており、その隣にミルラ王女が座っている。後ろには俺とマサトが座っていた。
 前の方ではガールズトーク、後ろの方ではボーイズトークに花を咲かせていた。
 ボーイズトークと言っても俺とマサトは、エルフの国にはどんな人がいるのかとか、どんな魔法があるかなど、男子特有の話をしていた。
 その頃の前の座席ではミルラ王女とメリィは昔話をしていたような。
 日が暮れると、一度馬車を止めてから外にテントを張ってから眠りについた。
 次の日に目を覚ましから、またエルフの国へと向かう。

「なぁ、エルフの国までってどのくらい掛かるんだ?」

 俺は馬を操縦しているメリィに質問した。

「そうですね……あと二日といったところでしょうか」

「二日か……」

「思ったより遠いものですね。地図で見るとすぐそこなのにー」

「そりゃそうだろ……」

 地図で見ると近いのは当たり前だろ。この世界を小さくしているからな。

「二日もなにもできないのか……暇だ」

「暇ですね」

「暇だな」

「皆さん、そんなに暇なんですね……」

 いや、だって俺ら二日間もただ馬車のなかに座っておくだけだぞ。これを暇以外に何て言うんだよ。

「なら、道中にいる魔物たちの退治を任せてもいいでしょうか」

「そのくらいならいいぞ」

 俺はメリィから任された魔物退治をこなしていく。
 俺が倒して、マサトが回収してミルラ王女が応援する。
 いや、ミルラ王女なにもしてないじゃんか。
 そんな感じで二日を過ごして、そしてついにエルフの国ユグドラ王国についた。
 
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