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魔法学園グリモアール編
帰還!
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次に目を覚ますと、暗い闇のなかにいた。というかダンジョン内だった。
とりあえず周りを見渡すと、俺のすぐ横にミルラ王女がものすごく幸せそうな顔で寝ているのだが……
最近は、この娘ブラコン過ぎませんかねぇー。
部屋にいるときは、すぐにくっついてきて離れないし、寝るときは別々のベッドで寝ていたはずが朝に目を覚ますと隣でミルラ王女が寝ていたりとか。
いや、俺も別に妹に好かれて嫌なわけじゃないよ?ただこの娘将来大丈夫かなーって心配しただけだから、べ、別に勘違いしないでよねっ!……男のツンデレとか誰得だよ。
そんなことを考えていると、どうやらミルラ王女とマサトが起きたようだった。
「ふわぁー、おはようライト」
「ああ、おはよう。っていうか俺らあのまま寝ちゃていたわけ?」
「そうですよお兄ちゃん。あのまま結局みんな疲れていたみたいですぐに寝ちゃいました」
「そうだったのか……」
「ま、とりあえずみんな起きたことだし、ダンジョンクリアの宝箱取りますか!」
マサトは立ち上がって、ダンジョンの奥へと向かっていく。慌てて俺たちもマサトについていく。
ダンジョンの奥にあった扉の前についた俺たちはすぐにその扉を開けて中へと入っていく。
「おっ宝ー、おっ宝ー♪」
「テンションたかっ!そんなに期待してもいいものは出ないだろ」
「なんで?」
「ふっ、いいか?この世にはな物欲センサーというものがある。欲しいものほど全く出てこず、逆にいらないやつばかり出てくるという伝説のシステムだ!」
「そ、そうなんですか!?」
「いや、半分くらい冗談」
俺がそう言うとミルラ王女は顔をぷくーっとしてプンプンと声に出していた。
えっ、なにそれ。めちゃめちゃかわいいんだけど。
そんなやりとりしている間にマサトが奥にあった宝箱を開けていた。
「えっ、なにもう開けてんの?」
「えっ、ダメだった?」
「いや、別にいいけどさ。こういうのには順序っていうのがあるでしょうが」
「えっ、そうだったの!?」
ちなみに宝箱を開けるときの順序は、まず誰が宝箱を開けるかを決めようとして決まらない。次に決まらないからジャンケンをする。そして、最後にジャンケンで勝った人が喜んでいるうちに負けた人が開けるという順序がある。……ないか?ないな。
俺とミルラ王女はマサトが開けた宝箱の中を覗き込んだ。
宝箱の中にはひとつの水晶が入っているだけだった。
「なんだこれ?」
「こんなのがこのダンジョンの報酬かよ……」
俺とマサトがあからさまに気を落としていると、ミルラ王女が励ましてくた。
「だ、大丈夫ですよきっと。使ってみれば案外凄かったりするかもしれませんし」
「そうだなー。とりあえず使ってみますか」
俺は宝箱の中に入っていた水晶を取り出して、それに直接魔力を流し込んでいく。
すると、水晶が突然光り出し、その光りに俺たちは包まれてしまった。
「「「うわっ!」」」
まぶしい光りから目を覚ますと、俺たちは校長室の中にいた。
とりあえず周りを見渡すと、俺のすぐ横にミルラ王女がものすごく幸せそうな顔で寝ているのだが……
最近は、この娘ブラコン過ぎませんかねぇー。
部屋にいるときは、すぐにくっついてきて離れないし、寝るときは別々のベッドで寝ていたはずが朝に目を覚ますと隣でミルラ王女が寝ていたりとか。
いや、俺も別に妹に好かれて嫌なわけじゃないよ?ただこの娘将来大丈夫かなーって心配しただけだから、べ、別に勘違いしないでよねっ!……男のツンデレとか誰得だよ。
そんなことを考えていると、どうやらミルラ王女とマサトが起きたようだった。
「ふわぁー、おはようライト」
「ああ、おはよう。っていうか俺らあのまま寝ちゃていたわけ?」
「そうですよお兄ちゃん。あのまま結局みんな疲れていたみたいですぐに寝ちゃいました」
「そうだったのか……」
「ま、とりあえずみんな起きたことだし、ダンジョンクリアの宝箱取りますか!」
マサトは立ち上がって、ダンジョンの奥へと向かっていく。慌てて俺たちもマサトについていく。
ダンジョンの奥にあった扉の前についた俺たちはすぐにその扉を開けて中へと入っていく。
「おっ宝ー、おっ宝ー♪」
「テンションたかっ!そんなに期待してもいいものは出ないだろ」
「なんで?」
「ふっ、いいか?この世にはな物欲センサーというものがある。欲しいものほど全く出てこず、逆にいらないやつばかり出てくるという伝説のシステムだ!」
「そ、そうなんですか!?」
「いや、半分くらい冗談」
俺がそう言うとミルラ王女は顔をぷくーっとしてプンプンと声に出していた。
えっ、なにそれ。めちゃめちゃかわいいんだけど。
そんなやりとりしている間にマサトが奥にあった宝箱を開けていた。
「えっ、なにもう開けてんの?」
「えっ、ダメだった?」
「いや、別にいいけどさ。こういうのには順序っていうのがあるでしょうが」
「えっ、そうだったの!?」
ちなみに宝箱を開けるときの順序は、まず誰が宝箱を開けるかを決めようとして決まらない。次に決まらないからジャンケンをする。そして、最後にジャンケンで勝った人が喜んでいるうちに負けた人が開けるという順序がある。……ないか?ないな。
俺とミルラ王女はマサトが開けた宝箱の中を覗き込んだ。
宝箱の中にはひとつの水晶が入っているだけだった。
「なんだこれ?」
「こんなのがこのダンジョンの報酬かよ……」
俺とマサトがあからさまに気を落としていると、ミルラ王女が励ましてくた。
「だ、大丈夫ですよきっと。使ってみれば案外凄かったりするかもしれませんし」
「そうだなー。とりあえず使ってみますか」
俺は宝箱の中に入っていた水晶を取り出して、それに直接魔力を流し込んでいく。
すると、水晶が突然光り出し、その光りに俺たちは包まれてしまった。
「「「うわっ!」」」
まぶしい光りから目を覚ますと、俺たちは校長室の中にいた。
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