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魔法学園グリモアール編

休日とは休む日と書く

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ミルラ王女に連れ出された俺ことライト=シュガーは魔法大都市ライデンの街中にいた。

「あいつなんだよ、マジで………クッソー、今日は絶対に部屋から出る気無かったんだけどな……」

俺は今ここにいないミルラ王女を恨みながらまっていた。
しばらくすると、向こうからミルラ王女がきた。

「お待たせ!待った?」

「ああ、待った。超待ったね」

「あー、そこは全然、待ってないよって言うところだよ。もう、乙女心が分かってないですね」

顔をプクーッと膨らませて、いかにも私怒ってますよ感を出していた。

「いや、そんなに頬を膨らませても可愛いだけだから……」

「か、かわっ」

見るとものすごく顔を真っ赤にしているミルラ王女がいた。
はて?俺怒らせるようなことしたっけな?

「何怒ってんだよ」

「怒ってるわけではありません!……まったく、ほら、行きますよ」

「お、おい!」

俺はミルラ王女に手を繋がれ、連行されていった。
これはもうあれですね。俺の手綱握られてますね。ハアー、抵抗するだけ無駄か。

そして、俺はミルラ王女に街中を引っ張り回され、目的地に着いたようだった。

「で、俺は何で連れて来られたのかな?それに、なんだかこの建物見覚えが……」

「気のせいですよ♪さっ、中に入りましょ♪」

ものすごくいい笑顔をしたミルラ王女に背中を押されて、その建物の中に入っていった。
中に入ると、そこは酒場のような感じになっていた。

「へぇー、酒場か。ん!?酒場?」

「いやぁ、お兄ちゃん!惜しい!すごく惜しい!正解は………冒険者ギルドでした!」

なんなんだよ、そのテンション……
いきなりクイズになっているとか少しびっくりしちゃたじゃねえかよ。

「それで、君は俺を冒険者ギルドに連れて来て何の用があんの」

「お兄ちゃん、それはですね……冒険者になっておこうかと思いましてね♪」

そうかそうか、冒険者になっておきたかったのか…………

「って!何で俺まで!?」

「ん?だって一人で今日一日クエストこなすとか寂しいじゃないですかー」

「まて。えっ、何?何なの?今日冒険者登録するだけじゃなくクエストまでこなさないといけないの?」

「?そう言ったじゃないですか」

ああ、これは何を言ってもダメなやつだな。
はあ、あばよ俺の休日よ……

そして、俺が涙なくては語れない休日とのお別れを済ましている間にミルラ王女の冒険者登録が終わったようだった。

「お兄ちゃーん、終わったよ」

「おう、じゃあ行ってくる」

はーいと言うのを聞いて受付へと向かう。
そして、なけなしの勇気を振り絞って受付の人に声をかけた。

「あの~、すいません冒険者登録したいんですけど………」

「はい、冒険者登録ですね」

受付の人はなにやら書類などを探し、俺に渡してきた。
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