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13.お嬢様に攻められた僕の胸
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「私の処女をもらって、ジュール」
夢中になって口付けし合った後、顔を熱らせながらお嬢様は僕にそう囁いた。ミエル様の温かい吐息で、耳がゾクゾクと快感を覚える。
「あの男に奪われる前に、あなたに奪って欲しいの」
「お嬢様・・・。」
それは倫理に背く行為であったかもしれない。だが、この世界の倫理など、どこかの誰かが勝手に作り上げたもので、それを他人に押し付けているにすぎないのではないか。僕はそんなことを思った。
その倫理のせいで、好きでもない男に嫁がされ、処女を奪われ、男の家の存続のために子を孕ませられる。そして、身分が違うというだけで、愛し合う男女の仲は引き裂かれてしまう。僕は、それを良しとする社会全体に対する言いようのない怒りを覚えた。
「お嬢様、僕は永遠にミエルお嬢様への忠誠を誓います・・・!」
僕はそう声を上げ、お嬢様をぎゅっと強く抱きしめた。
お嬢様はうっとりしたお顔で僕を見つめた。その目は澄み渡り、僕に静かな湖を思わせた。僕たちは夢中になって口付けをした。
婚約者など、所詮は形式的なものにすぎないのだ。
お嬢様は、他でもなく僕のものだ!
お前は地位も財産も生まれた時から手に入れているが、お嬢様の心を奪うことは、お前にはできないんだ!
僕は心の中でそう叫んでいた。今までにない興奮の炎が、僕の心を燃やしている。
暑くなった僕は上着を脱ぎ捨て、シャツのボタンを外し始めた。汗ばんだ上半身が露わになると、お嬢様は熱っぽい眼差しで僕を見た。
僕のむき出しの肉体を目の当たりにして、お嬢様は女としての本能が疼き出したのかもしれない。
ミエル様は僕の胸に顔を埋め、僕のにおいを吸い込んだ。
「お嬢様、おやめください。汗をかいてしまったので」
僕は、良い匂いとは言い難いであろう自分の体臭をお嬢様に嗅がれるのが恥ずかしくなってしまった。
「ジュール、あなたの匂いをすごく感じる」
お嬢様は口元に笑みを浮かべ、いたずらっ子のような表情でそう言った。その様子が大変可愛らしく、僕は少年のようにどぎまぎしてしまう。
それからお嬢様は僕の胸を探り、ちっぽけな僕の乳首を指でコリコリと引っ掻き出した。
「いつも私のを触ってるから、お返し」
お転婆娘のような可愛らしいお顔で言う。
「あっ・・・」
僕は初めてその場所を触られたのだが、なんとも言えないむず痒いような快感を覚えた。
「気持ちいいの、ジュール?」
「・・・はい・・・」
「男の人も、ここが感じるんだ」
「・・・あっ、あっ・・・」
桃色の生温かいお嬢様の舌が、僕の小さな突起を転がす。ヴァージンのお嬢様に翻弄されていることに、僕は被虐的な快感を覚えた。ぴちゃ、ぴちゃ、と、お嬢様の舌が、僕の胸の上を淫猥な音を立てて這っていく。
そして、お嬢様は唇をすぼめ、硬くなった男の小さな突起を吸いだした。ミエル様は、赤ん坊のように無垢で可愛らしいお顔をして、無心になって僕を攻め続ける。絶頂に達することのない、緩やかな快感が僕を包み込む。
僕はこのまま、お嬢様の舌をずっと感じていたくなった。
でも、いつまでもお嬢様に主導権を握らせておくわけにもいかない。僕はお嬢様を裸の胸に抱きしめ、再び深く口付けをした。
夢中になって口付けし合った後、顔を熱らせながらお嬢様は僕にそう囁いた。ミエル様の温かい吐息で、耳がゾクゾクと快感を覚える。
「あの男に奪われる前に、あなたに奪って欲しいの」
「お嬢様・・・。」
それは倫理に背く行為であったかもしれない。だが、この世界の倫理など、どこかの誰かが勝手に作り上げたもので、それを他人に押し付けているにすぎないのではないか。僕はそんなことを思った。
その倫理のせいで、好きでもない男に嫁がされ、処女を奪われ、男の家の存続のために子を孕ませられる。そして、身分が違うというだけで、愛し合う男女の仲は引き裂かれてしまう。僕は、それを良しとする社会全体に対する言いようのない怒りを覚えた。
「お嬢様、僕は永遠にミエルお嬢様への忠誠を誓います・・・!」
僕はそう声を上げ、お嬢様をぎゅっと強く抱きしめた。
お嬢様はうっとりしたお顔で僕を見つめた。その目は澄み渡り、僕に静かな湖を思わせた。僕たちは夢中になって口付けをした。
婚約者など、所詮は形式的なものにすぎないのだ。
お嬢様は、他でもなく僕のものだ!
お前は地位も財産も生まれた時から手に入れているが、お嬢様の心を奪うことは、お前にはできないんだ!
僕は心の中でそう叫んでいた。今までにない興奮の炎が、僕の心を燃やしている。
暑くなった僕は上着を脱ぎ捨て、シャツのボタンを外し始めた。汗ばんだ上半身が露わになると、お嬢様は熱っぽい眼差しで僕を見た。
僕のむき出しの肉体を目の当たりにして、お嬢様は女としての本能が疼き出したのかもしれない。
ミエル様は僕の胸に顔を埋め、僕のにおいを吸い込んだ。
「お嬢様、おやめください。汗をかいてしまったので」
僕は、良い匂いとは言い難いであろう自分の体臭をお嬢様に嗅がれるのが恥ずかしくなってしまった。
「ジュール、あなたの匂いをすごく感じる」
お嬢様は口元に笑みを浮かべ、いたずらっ子のような表情でそう言った。その様子が大変可愛らしく、僕は少年のようにどぎまぎしてしまう。
それからお嬢様は僕の胸を探り、ちっぽけな僕の乳首を指でコリコリと引っ掻き出した。
「いつも私のを触ってるから、お返し」
お転婆娘のような可愛らしいお顔で言う。
「あっ・・・」
僕は初めてその場所を触られたのだが、なんとも言えないむず痒いような快感を覚えた。
「気持ちいいの、ジュール?」
「・・・はい・・・」
「男の人も、ここが感じるんだ」
「・・・あっ、あっ・・・」
桃色の生温かいお嬢様の舌が、僕の小さな突起を転がす。ヴァージンのお嬢様に翻弄されていることに、僕は被虐的な快感を覚えた。ぴちゃ、ぴちゃ、と、お嬢様の舌が、僕の胸の上を淫猥な音を立てて這っていく。
そして、お嬢様は唇をすぼめ、硬くなった男の小さな突起を吸いだした。ミエル様は、赤ん坊のように無垢で可愛らしいお顔をして、無心になって僕を攻め続ける。絶頂に達することのない、緩やかな快感が僕を包み込む。
僕はこのまま、お嬢様の舌をずっと感じていたくなった。
でも、いつまでもお嬢様に主導権を握らせておくわけにもいかない。僕はお嬢様を裸の胸に抱きしめ、再び深く口付けをした。
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