蒼き炎の神鋼機兵(ドラグナー)2nd Season

しかのこうへい

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第二章

その男、クルーガー-09

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賽は投げられた。
私は剣を構え、ヘイムダルのダッシュローラーを最大限にまで回してみる。

キュイ… ン!
うむ、調子はいいようだ。これならば、多少の時間稼ぎはできるだろう。私は右に左にフェイントを入れながら、敵ドラグナー群との接敵を試みた。そして、敵トランスポータブートとダス・ヴェスタのアジ・ダハーカとの合流時間を少しでも遅らせよう企んでいた。。ヴン…! ヴン!と、ムーア砦の城壁付近から発泡された砲弾が、我がヘイムダルの耳をかすめて飛んでくる。そして、フェイントを噛ましていた箇所へと、次々と着弾していた。これは、恐ろしいほどの精密さである。せめて、我々にもこれほどの精密射撃を望めたなら… 

否、よそう。彼らはこれからの人材なのだ。少なくとも、エイヒタッド准将の下に戻れば、我が兵たちも更に上へとその技術を昇華させるだろう。私は信地旋回を利用し、フェイントを入れながらまずは先程の2騎… 翼竜のエムブレムが刻まれたADF-F01/02を指向した。それに気付いたのか、両騎体とも私のヘイムダルを指向、剣を構えてきた。まず最初の餌食は…

F02だ。まずはコイツを無効化しよう。

私はADF-F02に進路を定め、更にフェイントを入れながら間合いを詰めた。そして、上へとフェイントを入れスライディング気味にF02の足元をすくう。そう、剣で奴のスネを切りつけたのだ。

ガッ! と確かな手応え。私は右手の剣をそのまま振り切ると、大地を転がり、素早く立ち上がった。哀れADF-F02は両の足を切り取られ、大きな音を立てて前のめりに倒れ込む。私としては、速やかに止めを刺したかったが、あいにく時間がそれを許さなかった。ADF-F01がダッシュローラーですぐ側まで来ていた。私は再び剣を構えると、ダッシュローラーで一気にF01との間合いを詰めた。

ADF-F01の剣が、我がヘイムダルの胴を薙ぐ。私は咄嗟にF01の足元へと滑り込んだ。その勢いを活かして、両足でF01の胴体を蹴り倒す。うむ、思いのほか威力があったらしい。敵F01は後方へ飛ぶと、まるで慌てたように体勢を整えようとしていた。

だが当然のように、我が方にも破損箇所が出ていた。元々私のヘイムダルは背面のブースターが小ぶりにできている。然るに先程のスライディングは、背面のブースターに思いの外大きな負担をかけることになった。負荷の掛かったブースターはガタガタになり、致命的な損傷を受けている。これではもうブースターは思い切り使えない。

私は素早く立ち上がると、フラフラな状態のF01に向けてダッシュローラーでの体当たりを決行。我がヘイムダルに弾かれ体を崩したF01のコクピットににもう一撃の剣を突き立てた。…ミス! F01は僅かにその身体を捻って致命傷を避けたのだ。今思えば、剣を横にして突き立てておけば致命傷を与えられてたのかもしれない。しかし、そうはいかなかった。でも、それでいい。少なくとも沈黙させることができた事実に間違いはない。態勢を立て直すと、私はラウェルナの姿を探した。

パァァ… ン!
我がヘイムダルの右肩への衝撃に遅れて、ムーア砦からのガイスト・カノン発砲音が聞こえてきた。見ると、ヘイムダルの右腕が吹き飛ばされているではないか。咄嗟に私は動いた。

パァァ… ン!
先程まで私のいた当たりに着弾を確認。
「少しは休ませやがれっ!」
悪態をつきながら、私は改めてトランスポータブートへと舵を切った。私の進んだ轍を追うように、トランスポータブートからの砲弾が次々と着弾していく。

『-そうはさせないわよ!-』
ラウェルナだった。ラウェルナはその大きな盾をもって突っ込んできた。そして、接触!
ゴン…!
私は後方へ飛んで、その威力を半減させた。と同時に、改めて拾い上げた剣を構える。すかさずラウェルナは更に盾によるアタックを仕掛けてきた。私はシールドに刻まれた、最も深そうな傷の一点だけに狙いを定めた。

パァァ… ン!
私は手にした剣をそのまま落とし、振りかぶってのバンカーショット! 鈍い金属の音を響かせて、バンカーのニードルは盾を砕き、ラウェルナの左腕を砕いた。

『-…なんてこと!?-』
フラウ=シュルヌの驚愕の声が、こちらにも届いてくる。私は立て続けに左のバンカーショット!
二撃、三撃! しかし、敵もさるもの。剣で、壊れた盾で、容易に躱してみせた。

そろそろ頃合いか。私は進路を変え、ダス・ヴェスタへと舵を切った。あの場所だけは、私の目で直に見てみたかった。大破したF01/02と手傷を負ったラウェルナを回収したトランスポータブートが、ゆっくりと私と同じ進路を選択する。ああ、もう十二分に時間は稼げたはずだ。

私に残された仕事は、あと一つ。それを全うするためにも、ダス・ヴェスタに向かわねばならぬ。私は我がヘイムダルのダッシュローラーをだましだまし、ダス・ヴェスタへと急いだ。

◇     ◇     ◇     ◇

皆さん、こんばんは。今宵もクーリッヒ・ウー・ヴァンの世界へようこそ。私が当番組のナビゲーターを努めます、ブレンドフィア=メンションです。ご機嫌はいかがですか?

さて。今宵は天座の巫女について今一度触れてみましょう。彼女たちは生まれつき稀有な素質を持っているとされていました。では、どのような素質を持っていたというのでしょう?」

天座の巫女には、既に死した人物の魂をこの世に留めおくことができると信じられていた。そこまでは前述の通りである。では、それ以外ではどのような特徴を持っていたのだろうか?

「天座の巫女を語る上で、外してはいけないのが高位の神官の存在でしょう」

そのように話すのは、アンスタフト=ヒストリカ教授だ。

「当時、神官には身分があり、衣装も決められていました。簡単にいえば、以下のとおりです。

○特級(スピッツァ・クラッセ)… 白地にグリジーニの紋
○1級(ノート・アイズ)   … 紫地に濃いグリジーニの紋
○2級(ツァイト・クラッセ) … 紫地、紋なし
○3級(ドライ・クラッセ)  … 無地の浅葱色、紋なし

また、階位も決められていて、以下の5段階に分類できます。

○ザーヴァカイト 神官の最高位。7柱の大天使と同じ7人で構成されている。
○アキーラ    権宮司や特殊な神官に必要な階位。
○ヴォーダラー  州の神殿に務める神官や禰宜ねぎに必要な階位。
○アウトリーツヴァーン 地方の神殿の神官として必要な階位。
○ディアラクト  神官として最低現必要な、基本的な階位。

ですが当時、スピッツァ・クラッセのサーヴァカイトに当たる高位の神官は6人しかいませんでした。何故なら、7人のサーヴァカイトのうち一人のサーヴァカイトが、あらぬ嫌疑をかけられて帝都を追われています。その男の名は、アウフリッスティグ=プリースタ。まだ若きプリースタはクーニフ歴20年7月に夜襲を受け、行方をくらましています。彼には双子の娘がいたとされていますが、それを実証する文書は確認できていません。ですが、”演義:ディクローム・クーリッヒ・ウー・ヴァン”の作者アイン=シュライヴンは、私たちに問いかけてきます。歴史上に名前を残す人物に、別名を名乗り該当する人物はいなかったか? と。

ここで、私は一人の人物にスポットライトをあてています。それが前述で指摘したアルク=リバーヴァ。リーヴァ=リバーヴァの父親ですね。彼と彼の娘であるリーヴァが歴史上で注目をあびるには、もう少し時間が経ってからの事です。あくまで仮説ですが、私は自信を持ってアルクがプリースタであると確信しているのです」

では、本来天座の巫女に関する伝承は残っていないのだろうか?

「勿論、残っていますよ。とは言え、あくまで正史では取り扱って貰えませんが」

そのように苦笑いしながら語るのは、ミンダーハイト=ギリアートン教授だ。

「貴方も新年に神殿にお詣りをしに行くでしょう。その時に様々な衣装を着て舞う巫女という存在。彼女たちには、意外にも、階位は存在しないのです。不思議な事ですが、これは先史文明の頃からのしきたりでありまして、どうやら一部の特殊な人材以外は皆平等な存在だというのです。では、特別な存在・・・・・とは? それこそが、今からお話する天座の巫女なのです。

彼女たちには代々、不思議な力が備わっていると言われています。そのひとつが、魂の入れ替わりジーベン・ダジールを引き起こす力であると。また、死んだ人の魂の依代として活動できるとも言われています。依代となった彼女たちは、死した人物の能力や性質をも再現できたとディクローム・クーリッヒ・ウー・ヴァンには描かれているのです。

はたして、その記述は本当なのでしょうか? その答えとして、私は”Yes”と回答します。何故なら、この地にも多く出土するオフツィーア・ベクツェと思しき土偶。伝承としても少女がこのドラグナーを操っていたとされています。あの”メッド=クラウン”ことアムンジェスト=マーダーしか乗りこなせなかったとされる、あの名騎をです。

それ故に、私はひとつの仮説をたてるのです。天座の巫女によってその魂を留めることに成功したマーダーが、少女の姿を借りて現れたのだと。そう、死んだはずのアムンジェスト=マーダーは生きていたのです」

◇     ◇     ◇     ◇

ダス・ヴェスタまで後数分。私はガタのきた我がヘイムダルをだましだまし、ようやくここまでやって来た。我が後方には敵トランスポータブート。あいも変わらず、不自然に取り付けられた二門のガイスト・カノンがこちらを指向している。全く、嬲って遊んでるつもりなのか、一発も発砲してこない。それとも私を捕らえるつもりなのか?

ゴメンだ! 反乱軍に捕らえられるくらいなら、私は名誉ある死を選ぼう。そのためにも、ダス・ヴェスタに駐留してある我が派遣軍と合流しなくては。たとえ、ダス・ヴェスタが壊滅状態にあってもだ。

ああ、どうやら見えてきた。確かにアジ・ダハーカらしき艦船がよく見える。その第一甲板には、報告どおり、白地に赤と青のストライプの入った二本角のドラグナー。あれが件のレクルートか、件の隊旗を掲げて指揮を取っている。

指揮?

私はヘイムダルのカメラを望遠に切り替え、更に拡大して凝視した。見たことのある空中空母ルフト・フルッツファグ・リッターの姿を確認できる。掲げている隊旗の紋章は… 城塞を守る飛龍。
「…あれは、空中空母ルフト・フルッツファグ・リッター・ザカラエルか… ブルフント=ヴィジッターめ、ノコノコと、貴族連中無能どもを寄越しおったか…!!」

私は乗騎が壊れるのも構わず、ダッシュローラーを全力で回しながらダス・ヴェスタに入った。
「ムーア砦司令官、ベイク=カンター大佐である。戦況を報告できるものはいるか!」
『-ご無沙汰しております、ティファ=ショーツ大尉であります-』
灰色のヘイムダルがダッシュローラーで駆け寄ってくる。

『-取り急ぎ報告します-』
息せき切った様子で、ショーツ大尉のヘイムダルは膝をついた。
『-ブルムント=ヴィジッター公が離反、大軍をもって攻めてまいりました。そこで全軍を持って迎え撃ったのですが、その隙を抜かれ、上空から襲い掛かってきた”ラウェルナ”率いる敵スカイアウフ隊と接敵。再配備されたシアルルも破壊されてしましました-』
その声は、心なしか震えている。それもそうだろう、よくぞこの難しい局面を耐え抜いた。

「ショーツ大尉、無念であったろう。もういい、もういいんだ。ムーアも壊滅した。総員この場を離れ、後方のフルサイトへ移動せよ。残った我が隊もそこにいる。ここは引いて、フルサイトにて敵軍を迎え撃て。但し、敵が攻めてこなければワサフォートへ向かい、ラスタング=ルート中佐の指揮下に入るよう厳命する」
『-大佐…-』
「この度の戦い、本当によくやった。結果こそ不本意であったが、この局面において大尉も判断に苦しんだと思う。それを今後に活かせ。いいな?」
『-大佐、何をお考えです!?…-』
「ここは私が残る。総員退去せよ」
『-……-』
「撤退信号!」
『-……-』
「…復唱はどうした、大尉」
『-総員… 退去します。撤退信号!-』
大尉の騎乗したヘイムダルは立ち上がり、撤退信号を打ち上げた。そして私に対し、最後の敬礼を捧げてくれた。そして振り返ることもなく戦線を離れるよう手はずを整えていく。そして、一騎、二騎… まるでスローモーションのように戦線を離れていった。私は殿を務めるべく、一歩、また一歩と敵陣に向けて歩みを進めていく。

しかし。
想定内にも程がある。卑怯にも反乱軍は戦意を失い、無抵抗のまま撤退する我が軍を追ってくるではないか。
「私の、最後の勤めを果たす時が来たか」
脳裏に、州都オリエンアリエッシュに残してきた妻と子の姿が流れていく。

そう言えば、我が娘はヨチヨチ歩きができるようになったと言ってたか。
一度でいいから目にしたかったなぁ…。

◇     ◇     ◇     ◇

敵陣の殿を務めたヘイムダルを倒すのに要したのは、およそ二時間と半刻。

『-はぁ、はぁ、はぁ…-』
『-はぁ、はぁ、はぁ…-』
『-はぁ、はぁ、はぁ…-』
わたくしのレシーバーから、多くの将兵の息遣いが聞こえてくる。それもそうであろう、手傷を負った敵将のヘイムダルがここまで激しく抵抗するとは、誰しも思っていなかったのだ。事は、後からおっとり刀でやって来たブルフント=ヴィジッター公の手勢が手柄を焦り、我々の命に反して撤退する帝国兵を討ち取ろうとしたことに起因する。

『-はぁ、はぁ、はぁ…-』
『-はぁ、はぁ、はぁ…-』
『-はぁ、はぁ、はぁ…-』
敵1騎に対し、こちらの損害はファハン6騎とヘイムダル3騎。いずれも全壊、私の制する声を無視した連中ばかりだ。その一方で、敵のヘイムダルは原型を留めぬほど醜く破壊され、遺体も見るに忍びない。せめてわたくし、シズカ=クラフ=ケーラとしては丁重に葬ってやるべきかと思う。それにしても。死したこの将兵の思いも如何ばかりか! 帝国兵であるヴィジッター公の兵にも、兵卒としての規律というものを教えねばならぬ。

『-ケーラ殿!-』
ふいに、ヴィジッター公の部下であるシェフ=インコンペテンターが不満をぶつけてきた。
『-我々が甚振られていると言うのに、何故さっさと叩き潰してくれなんだ!?-』
「黙れ、この戦争も知らぬむぬな貴族どもが!」
『-だ、黙れ… と? 我々に、事もあろうに我々に黙れだと!?-』
「ああ、その選民思想が本当に気に食わぬ。この度のこと、そもそもはお前たちの責任であろう」
『-し、しかし、ここは圧倒的に我が軍の有利。最期まで叩かずして何の勝利ぞ!-』
「そこだ!」
私はいい加減頭にきていた。
「敗北を認めた者を追い詰めるから、このような事になるのだ。いいか? これから我が主様の側に就くというのであれば、心しておくが良い。我らが主様の厳命を聞かぬ者に居場所はない!」

◇     ◇     ◇     ◇

デールタの噴水のある公園にて。
ベンチには、全身黒装束の男がサングラスの位置を直しながら佇んでいた。

やがて、少女がやって来た。以前にも見覚えのある、真っ赤な頭巾が印象的な少女だ。その頭巾の両端からは三つ編みにされた亜麻色の髪が見え隠れしている。だが、惜しいかな、表情までは読み取ることはできない。ここまでは、前回のときと同じだ。少女は男と背合わせになるように着座すると、手にしたバスケットからソフトドリンクの瓶を取り出した。

「兵隊さんも大変ですなぁ。ラウレスランドだけでなく、ムーア砦やダス・ヴェスタまで反乱軍に落とされた

と、街中噂で持ちっきりですよ」
ボソ…。その男は誰に聞こえるともなく呟いてみせた。
「ほう…。三箇所を一気に落としたと。今までの小僧の戦い方とは些か違うな。で?」
その言葉は、その少女に似つかわしくない、ドスの利いた声によって吐き出された。少女は便を煽りながら続けた。

「儂はな、クーリア。この度ほど長く生きていたいと思ったことはない。何故ならば、あのわっぱよ。今こうして天座の巫女の力で辛うじて命をつないでおるのは、あの童と、とことん戦ってみたいからこそよ」

「で? マーダー様としては完全なる勝利を収めたいと」
マーダーと呼ばれた少女は、横目でクーリアを見やった。
「今もグルックリッヒャー=マーンの元に我が体躯を預けてある」
「ああ、レプリカツィオン人造生命体を完成させたという…」
抑揚のない口調で、クーリアは続ける。
「彼も、貴方様と同じく魂の入れ替わりジーベン・ダジールでしたな」

「わが世界においては後世、西の国の科学者であると聞いた。人員に、そして国に裏切られた哀れな存在であると。故に、皮肉を込めてグルックリッヒャー=マーン幸多き者と名乗っていると聞いている。儂はな、クーリア。儂が生前に成し得なかった完全なる”支配”を成就したいのよ。どうだ? 楽しかろう」
マーダーは少女の声で豪快に笑った。
「…ライヴ=オフウェイから奪った少女が天座の巫女であったのは、幸運でしたな」
クーリアはそう言うと、すっくと立ち上がった。
「ああ、この身体も使いようだ。儂が儂の体を取り戻し次第、好きなようにするさ」
マーダーもまた、すっくと立ち上がる。
「楽しみですな」
「ああ、愉しみだ」
そして、二人はすれ違うように歩み去った。
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