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或いは夢のようなはじまり
65 エピローグ
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「はぁ……」
落ち行く夕陽が香月の顔を朱色に染めていた。
心情的にはヒグラシの鳴き声が欲しいところだったが、季節的にはもう少し先になる。
「ふぅ……」
直樹が旅に出てから、一週間が過ぎていた。
黙って姿を消されるような真似はされなかったが、当日に言われても『…あぁ、そう』としか返せなかった。
別に今生の別れではないからと、直樹は事もなさげに笑っていたが、いつ帰ってくるとも決まっていないのだ。
「はぁ……」
溜め息ばかりが漏れ出てくる。
この一週間、言葉よりも溜め息の数の方が多く出ているかもしれない。
事件解決の翌日、雪乃は何事もなかったかのように目覚めた。
周囲の心配などどこ吹く風と、日々元気にネタを求めて駆け回っている。
希里は軽い打撲と擦り傷程度で済んでおり、校舎内での出来事はなにひとつ記憶に残ってはいなかった。
そもそも鵺自体は校舎の外に影響を及ぼすようなものではなく――強いて言えば動物が騒いでいたくらいか――関係者の記憶から消え去るのも時間の問題だろう。
……全身打撲と複数箇所の骨折で発見された龍造寺だけは、別だったと付け加えねばなるまいが。
こちらも同様に校舎内での記憶を持っていなかったが、全裸で発見されたために外聞が悪く、教師らに箝口令が敷かれる事となった。
概ね、元通りなのだ。
そう、直樹が姿を消す結果となった以外は。
「……はふぅ」
誰かが目の前で溜め息ばかり漏らしていたならば、どんな理由があるのだとしてもガツンと言ってやるのが自分ではなかったのか。
自分がこんなにも直樹に依存していたとは知らなかった。
「もう、ずっと溜め息ばっかりね」
「春日浦……」
玉砂利を踏み締めながら、香月の背に声をかけたのは佐保だった。
白衣に緋袴。いつもと変わらぬ姿であり、香月も佐保と同じ装束に身を包んでいる。
最初の頃こそ厚手の生地に戸惑ったりもしたが、一週間も続けばすっかり慣れたものである。
佐保が直樹と交わした契約は『香月を教育する代わりに、旅から戻ってきたら佐保が成そうとする事に協力する事』だった。
直樹に対しては渋ってみせたが、香月を教育する事は楽しみで仕方がない佐保である。
なにしろ、香月はまったくの素人なのだ。
術式や形式など、先入観を持たないが故の発想は見ていて飽きない。
もちろん将来的には戦力になる事を期待しており、基礎的な部分はきちんと教えてはいくが、香月の持つ奔放さがどのように作用していくのかにも注目だ。
(とは言っても、ねえ……)
塞ぎ込んでいるという程ではなかったが、直樹が去ってからの香月は明らかに覇気が足りていない。
雑務は当たり障り無くこなす香月だが、この状態では何を教えても身に付かないだろう。
こういった事は時間が解決してくれるものであるし、香月の育成も期日を決められている訳ではない。
気長にやればいいが、どこかで梃入れする必要はあるかもしれない。
現在、香月は佐保と同じくこの土地で寝泊まりしている。感覚的には住み込みのバイトだ。
寝起きを共にする以上はお客さんでいられても困るし、気の抜けた状態を続けられるのも周囲に悪い影響を与えかねない。
(……どうしたものかしらね)
実を言えば、佐保には友人と呼べるような親しい知人がいない。
香月を励まそうにも、どんな顔でどんな言葉を掛ければいいのか分からないのだ。
どうしても香月と仲良くなりたい訳ではないが、これから先の事を考えると良好な関係は築いていきたい。
香月の表面的な情報は把握しているものの、踏み込んだ部分は何も知らないに等しい。
(これは……試練だわ)
無言で頭を振る。
友人を作るという意味では楽しみではあるものの、失敗しない方法を模索すると気が滅入りそうになる。
当たって砕けろとは言うが、砕けてしまっては元も子もない。
香月の代わりなどどこにもいないのだ。まさしく、様々な意味で。
「………」
ひとしきり頭を振ってから、香月に注視されている事に気がついた。
俯いてばかりだと思って油断していた佐保だったが、気恥ずかしさなどおくびにも出さずに視線を返す。
「なにかしら?」
「春日浦ってさ、もっと冷血なイメージがあったけど、意外と表情豊かよね」
「…そ、そう? ありがと……」
素直に喜んでよいものか微妙な言葉ではあったが、香月にしてみれば皮肉で言っているつもりもないのだろう。
もともと、お互いに名前も知らないままに記憶から消えゆくような関係だった筈だ。
こうして会話を交わすに至るとは、人生とは不思議なものである。
「まぁ、屋上で投げ飛ばされたりした時は、本気でコンチクショー!とか思ったりもしたけどね」
記憶にも新しい出来事ではあったが、腕組みをしながらウンウンと語るその様子は、懐かしい思い出のようにも見える。
いきなり掴みかかってくるような真似をしなければいいのに。そう思う佐保だったが、言葉にはしなかった。
内容がなんであれ、こうして会話を繋げてくれているのは初めての事であり、良い兆候である。
―――と。
「……佐保ちゃん! 私、考えたのよ!」
身を乗り出すようにして、香月が佐保の手を取った。
「う、うん……って、さ、佐保『ちゃん』!?」
「あの直樹はいつ帰ってくるか分からないし、こうなったら私、とことんまで強くなって見返してやりたいのよ。明日から……ううん、今日からだってキッチリ気持ちを入れ替えて頑張るわ!」
握り締めた手と、両の瞳に力が入る。
「やる気を出してくれるのは嬉しいんだけど、その、もっと気楽に構えていいのよ……?」
さりげなく香月の手を解こうとする佐保だったが、やる気に溢れたその手は、多少乱暴にしなければ外れてはくれなさそうだ。
「大丈夫! 暑苦しいくらいが平常運転だから!!」
何がどう大丈夫なのか、佐保にはいまひとつ分からなかったが、テンションの赴くままに香月は口走っているのだろうという事は理解できた。
香月との良好な関係を築くという目標は達成できそうなものの、こうも押しが強いというのも想定外で対処に困る。
「それにほら! もっと佐保ちゃんと仲良くなりたいのよ!」
佐保の手を握る力がさらに強まるに至り、ここで佐保は初めて身の危険を感じた。
香月の手から伝わる体温が明らかに上昇しているし、鼻息も荒く目が爛々としている。
「だっ、だだだだだだ大丈夫っ! もう十分に仲良しだからっ!」
力任せに自身の両手を引き抜くと、脱兎の如く香月に背を向けた。
「ああんっ! これからがイイトコなのにっ!」
ひと呼吸遅れて、香月が追い掛ける。
(イイトコって、なんなのよ~~~っ!?)
ここは、結界に護られ余人の目に止まる事のない八玻代神社。
参拝客もなく、僅かな関係者しか出入りがないので静かなものである。穏やかな午睡には、まさに理想的な――
「ちょっと、玲怏! 匿ってちょうだいっ!!」
本殿の裏手の陰で身体を丸めていた灰色の狼は、耳をピクリと立てた。
日課となっている午睡を中断され、半眼のまま己を起こした闖入者――佐保に視線を向ける。
息を荒げ、長い黒髪を乱している状態というのも珍しい。
『…匿うとは、穏やかではないな』
そうは言うが、玲怏としてはまともに取り合う気はなかった。
佐保を追っている存在を知覚してはいるが、害意はまったく感じなかったからだ。
「だって、捕まったら何されるか分からないのようっ!」
両の拳を上下に振る様は、なかなかに可愛らしい。
いっそ捕まってしまっても良いのでは?
そう思う玲怏だったが、あくまでも無関心を装う。大きく欠伸をして佐保の訴えを黙殺する。
「――佐保ちゃん、みっけ!」
「ひいっ!?」
滑り込むように香月が現れ、佐保が短い悲鳴と共に駆け出した。
「おほほ~~! 逃がさないんだから~~っ!」
既に追い掛けている主旨が変わっている香月である。
澄まし顔の多い佐保を追い掛け回す事に、愉悦にも似た感情を覚えたらしい。
(あの様子だと、晩飯は遅れそうだな……)
あの二人がもう2回も自分の前を通ったならば、さすがに止めてやろうと思う玲怏だった。
もちろん、その時に自分が起きていれば、だが。
夏の気配も、もうすぐに感じられるだろう。そんな事を思いながら、玲怏は目を閉じた。
落ち行く夕陽が香月の顔を朱色に染めていた。
心情的にはヒグラシの鳴き声が欲しいところだったが、季節的にはもう少し先になる。
「ふぅ……」
直樹が旅に出てから、一週間が過ぎていた。
黙って姿を消されるような真似はされなかったが、当日に言われても『…あぁ、そう』としか返せなかった。
別に今生の別れではないからと、直樹は事もなさげに笑っていたが、いつ帰ってくるとも決まっていないのだ。
「はぁ……」
溜め息ばかりが漏れ出てくる。
この一週間、言葉よりも溜め息の数の方が多く出ているかもしれない。
事件解決の翌日、雪乃は何事もなかったかのように目覚めた。
周囲の心配などどこ吹く風と、日々元気にネタを求めて駆け回っている。
希里は軽い打撲と擦り傷程度で済んでおり、校舎内での出来事はなにひとつ記憶に残ってはいなかった。
そもそも鵺自体は校舎の外に影響を及ぼすようなものではなく――強いて言えば動物が騒いでいたくらいか――関係者の記憶から消え去るのも時間の問題だろう。
……全身打撲と複数箇所の骨折で発見された龍造寺だけは、別だったと付け加えねばなるまいが。
こちらも同様に校舎内での記憶を持っていなかったが、全裸で発見されたために外聞が悪く、教師らに箝口令が敷かれる事となった。
概ね、元通りなのだ。
そう、直樹が姿を消す結果となった以外は。
「……はふぅ」
誰かが目の前で溜め息ばかり漏らしていたならば、どんな理由があるのだとしてもガツンと言ってやるのが自分ではなかったのか。
自分がこんなにも直樹に依存していたとは知らなかった。
「もう、ずっと溜め息ばっかりね」
「春日浦……」
玉砂利を踏み締めながら、香月の背に声をかけたのは佐保だった。
白衣に緋袴。いつもと変わらぬ姿であり、香月も佐保と同じ装束に身を包んでいる。
最初の頃こそ厚手の生地に戸惑ったりもしたが、一週間も続けばすっかり慣れたものである。
佐保が直樹と交わした契約は『香月を教育する代わりに、旅から戻ってきたら佐保が成そうとする事に協力する事』だった。
直樹に対しては渋ってみせたが、香月を教育する事は楽しみで仕方がない佐保である。
なにしろ、香月はまったくの素人なのだ。
術式や形式など、先入観を持たないが故の発想は見ていて飽きない。
もちろん将来的には戦力になる事を期待しており、基礎的な部分はきちんと教えてはいくが、香月の持つ奔放さがどのように作用していくのかにも注目だ。
(とは言っても、ねえ……)
塞ぎ込んでいるという程ではなかったが、直樹が去ってからの香月は明らかに覇気が足りていない。
雑務は当たり障り無くこなす香月だが、この状態では何を教えても身に付かないだろう。
こういった事は時間が解決してくれるものであるし、香月の育成も期日を決められている訳ではない。
気長にやればいいが、どこかで梃入れする必要はあるかもしれない。
現在、香月は佐保と同じくこの土地で寝泊まりしている。感覚的には住み込みのバイトだ。
寝起きを共にする以上はお客さんでいられても困るし、気の抜けた状態を続けられるのも周囲に悪い影響を与えかねない。
(……どうしたものかしらね)
実を言えば、佐保には友人と呼べるような親しい知人がいない。
香月を励まそうにも、どんな顔でどんな言葉を掛ければいいのか分からないのだ。
どうしても香月と仲良くなりたい訳ではないが、これから先の事を考えると良好な関係は築いていきたい。
香月の表面的な情報は把握しているものの、踏み込んだ部分は何も知らないに等しい。
(これは……試練だわ)
無言で頭を振る。
友人を作るという意味では楽しみではあるものの、失敗しない方法を模索すると気が滅入りそうになる。
当たって砕けろとは言うが、砕けてしまっては元も子もない。
香月の代わりなどどこにもいないのだ。まさしく、様々な意味で。
「………」
ひとしきり頭を振ってから、香月に注視されている事に気がついた。
俯いてばかりだと思って油断していた佐保だったが、気恥ずかしさなどおくびにも出さずに視線を返す。
「なにかしら?」
「春日浦ってさ、もっと冷血なイメージがあったけど、意外と表情豊かよね」
「…そ、そう? ありがと……」
素直に喜んでよいものか微妙な言葉ではあったが、香月にしてみれば皮肉で言っているつもりもないのだろう。
もともと、お互いに名前も知らないままに記憶から消えゆくような関係だった筈だ。
こうして会話を交わすに至るとは、人生とは不思議なものである。
「まぁ、屋上で投げ飛ばされたりした時は、本気でコンチクショー!とか思ったりもしたけどね」
記憶にも新しい出来事ではあったが、腕組みをしながらウンウンと語るその様子は、懐かしい思い出のようにも見える。
いきなり掴みかかってくるような真似をしなければいいのに。そう思う佐保だったが、言葉にはしなかった。
内容がなんであれ、こうして会話を繋げてくれているのは初めての事であり、良い兆候である。
―――と。
「……佐保ちゃん! 私、考えたのよ!」
身を乗り出すようにして、香月が佐保の手を取った。
「う、うん……って、さ、佐保『ちゃん』!?」
「あの直樹はいつ帰ってくるか分からないし、こうなったら私、とことんまで強くなって見返してやりたいのよ。明日から……ううん、今日からだってキッチリ気持ちを入れ替えて頑張るわ!」
握り締めた手と、両の瞳に力が入る。
「やる気を出してくれるのは嬉しいんだけど、その、もっと気楽に構えていいのよ……?」
さりげなく香月の手を解こうとする佐保だったが、やる気に溢れたその手は、多少乱暴にしなければ外れてはくれなさそうだ。
「大丈夫! 暑苦しいくらいが平常運転だから!!」
何がどう大丈夫なのか、佐保にはいまひとつ分からなかったが、テンションの赴くままに香月は口走っているのだろうという事は理解できた。
香月との良好な関係を築くという目標は達成できそうなものの、こうも押しが強いというのも想定外で対処に困る。
「それにほら! もっと佐保ちゃんと仲良くなりたいのよ!」
佐保の手を握る力がさらに強まるに至り、ここで佐保は初めて身の危険を感じた。
香月の手から伝わる体温が明らかに上昇しているし、鼻息も荒く目が爛々としている。
「だっ、だだだだだだ大丈夫っ! もう十分に仲良しだからっ!」
力任せに自身の両手を引き抜くと、脱兎の如く香月に背を向けた。
「ああんっ! これからがイイトコなのにっ!」
ひと呼吸遅れて、香月が追い掛ける。
(イイトコって、なんなのよ~~~っ!?)
ここは、結界に護られ余人の目に止まる事のない八玻代神社。
参拝客もなく、僅かな関係者しか出入りがないので静かなものである。穏やかな午睡には、まさに理想的な――
「ちょっと、玲怏! 匿ってちょうだいっ!!」
本殿の裏手の陰で身体を丸めていた灰色の狼は、耳をピクリと立てた。
日課となっている午睡を中断され、半眼のまま己を起こした闖入者――佐保に視線を向ける。
息を荒げ、長い黒髪を乱している状態というのも珍しい。
『…匿うとは、穏やかではないな』
そうは言うが、玲怏としてはまともに取り合う気はなかった。
佐保を追っている存在を知覚してはいるが、害意はまったく感じなかったからだ。
「だって、捕まったら何されるか分からないのようっ!」
両の拳を上下に振る様は、なかなかに可愛らしい。
いっそ捕まってしまっても良いのでは?
そう思う玲怏だったが、あくまでも無関心を装う。大きく欠伸をして佐保の訴えを黙殺する。
「――佐保ちゃん、みっけ!」
「ひいっ!?」
滑り込むように香月が現れ、佐保が短い悲鳴と共に駆け出した。
「おほほ~~! 逃がさないんだから~~っ!」
既に追い掛けている主旨が変わっている香月である。
澄まし顔の多い佐保を追い掛け回す事に、愉悦にも似た感情を覚えたらしい。
(あの様子だと、晩飯は遅れそうだな……)
あの二人がもう2回も自分の前を通ったならば、さすがに止めてやろうと思う玲怏だった。
もちろん、その時に自分が起きていれば、だが。
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