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「えーあの王子死んで当然でしょ」
「それより、あの養母不快すぎてやばくない?」
「あっ、わかるーっ」
今日は待ちに待ったお茶会。
AさんとBさんとしておきましょうか。
Aさんの経営している喫茶店を貸し切っていただき、Aさんは楽しそうにBさんと悪役令嬢のざまぁの話をしております。
カランコロンッ
(あらっ?)
今日は5人のはずでしたけれど、一人の殿方が入ってきました。
「いらっしゃいませ。でも、ごめんなさい。今日は午後から貸し切りなんです」
「はぁ、表はオープンって書いてあったし、知らねえよ」
男は親指で後ろを指します。
私、思うんです。お客様は神様だ、ってお客様が思うのは神様に失礼だと。
「それはすいませんでした」
そう言って、Aさんは私たちに一瞥して、男を外へと案内しようとする。
「おいおい、悪いと思ってるなら、コーヒーの一杯ぐらい飲ませろや。どーせ、暇なんだろっ」
男は私たちの顔を睨むように見てきます。
はっきり言って男の態度は不快ですが、私たちもAさんの顔を潰すわけにはいきません。
Aさんに対して失礼過ぎると、非難して差し上げたかったですが、Aさんを困らせてもいけません。
だって、私たちはただの客であって、神様ではありませんので。
なので、Aさんが私たちに視線を送ったときに、私たちは気にしないでと手を振らせていただきました。
「じゃあ・・・こちらにどうぞ。コーヒー一杯ですね?アイスですか、ホッ・・・」
「あと、サンドイッチも頼むわ」
カンター席へと案内された男はふてぶてしくも食べ物まで注文してきました。
「はいっ、かしこまりました」
あぁ、Aさんはなんという天使なのでしょう。
あんな態度を取られても、笑顔で対応して差し上げています。
「あのタイミングで、落ちていくのがいいよね」
「そうそう、それにヒロインだけに溺愛で、他の人には塩対応なのが、そそる」
CさんとDさんはBlの話をしております。こちらもこちらでとても楽しそうです。
「ねぇねぇ、あなたはっ?」
「なぁ、あんたら。きもいんだけど」
Cさんが私に話しかけようとしてきた時にある殿方が私たちのテーブルの近くに参りました。短く太い足でジーパンが可哀想。シャツは乳首が透けていて、不快です。
ニチャッ
あぁ、本当に汚らしい人。
その後もいくつかその汚らしい口で私たちを、作家様方を馬鹿にしたセリフを吐きました。ゴミ箱はどんなに頑張ってもゴミ箱。その口から出てくる言葉は悪臭を放っておりました。
「ちょっと、いい加減にしてくださいっ!!」
Aさんがさすがに怒りました。
「あぁん?」
睨みつける男。
「私の友達を傷つけるのは許しません。出て行ってくださいっ」
「おいおい、今は営業時間外だろ?だって、さっきあんた、クローズドにしたじゃないか」
「頭おかしいんですかっ!?」
「んだとっ!!!?」
男はAさんを突き飛ばしました。
「なにするのよっ!!!?」
Bさんが凄い剣幕で怒ります。
「はぁ? こいつがひどいこと言うからいけないんだろっ?」
ニチャッと再び笑いました。
とても、不愉快です。
「早くお金を払って出て行きなさいよっ」
「警察を呼びましょ」
Cさんが玄関を指を差し、Dさんはスマホを操作します。
「やめろっ」
「いつっ」
今度は男はDさんのスマホを弾き飛ばしました。
グサッ
「はっ?」
男は何が起こったのかわかっていないようです。
私はナイフを腹部に差してあげました。
「こいつっ!!!!」
男が襲い掛かろうとしてきましたので、私は合気道でお返しをしてあげようと思いましたけれど、みなさんが私を守って男を倒してくださいました。
「こいつらっ、放せっ、放せ」
皆さんが男の四肢を抑えます。
「ありがとうございます、皆さん」
私は周りを見渡します。
砂利の入った鉢を見つけました。
「てめえらみたいなのが、ネット書き込んでいる内容を見て吐き気がすんだよ。死ねや、腐った野郎どもが」
「Aさん」
「はっ、はい」
「あの、石借りていいかしら?」
「えっ・・・」
私は石を手に掬って、男の口に詰め込んでいきます。
最初はもちろん、男も抵抗しましたし、なんなら私の指をかみちぎろうとしてきました。
けれど、私は男のアゴを蹴り上げて失神させました。
「ロープよ、ロープッ」
「はっ、はい」
Dさんの指示でAさんがロープを持ってきて、Dさんが男の手と足を縛り上げました。
私はその間にしっかりと石を詰め込みました。
よだれに触れるないように気を付けながら。
「んんっ」
男が意識を取り戻したのを確認して、
「よし・・・じゃあ。食いしばってくださいね」
私は足を構えます。
「まずはその悪いお口にお仕置きです」
私は再び男のアゴを思いっきり蹴り上げました。
「うごごごおおおおおおおっ」
男は歯がボロボロになり、血を吐き出します。
「きゃっ」
汚いので、私は避けさせていただきます。
「うごほっ、ごおおおおっ、ふっ」
涙を流して、先ほどまでの威勢が無くなってしまいました。
「次は・・・そうですね。きっとあなた、ネットでも私たちを誹謗されていた方なのでしょうね?」
男は一瞬だけ硬直しました。その後いくら否定するように首を横に振っても無駄です。
「じゃあ、順番に指を折りますか?」
「んんんっ、んんんっ」
男は嫌がって首を振ります。
「あらあら、じゃあ、切り落としてあげますね」
「んんんっ!!!! んんんっ!!!」
まぁ、私は神様でもありませんが、鬼でもありません。
ゴキッ、バキッ、バキっ、バキリッ―――
「うごおおおおおおおっ」
切り落とすのは汚らしい血に触れそうでしたし、折るので我慢してあげました。
「あらあら、涙を流すだけでもはしたないのに、ズボンを濡らすなんて・・・」
男は失禁していた。
「ねぇ、こいつの足が悪いんじゃない?」
Cさんでした。
「悪いと言いますと?」
「こいつに足があるからここまで来たんでしょ?」
「あぁ、そうですね、そうですね」
私は笑顔でCさんに応えて差し上げました。
Cさんも興奮されている様子ですが、スイッチが入ったようです。
「いや、こいつの目が悪いんじゃない?」
「いいえ、耳よ」
BさんとDさんもそれに煽られて意見を出してくださいます。
「違うわ・・・」
Aさんが失禁した部分を見て言います。
「醜い男だからいけないのよ・・・」
「それより、あの養母不快すぎてやばくない?」
「あっ、わかるーっ」
今日は待ちに待ったお茶会。
AさんとBさんとしておきましょうか。
Aさんの経営している喫茶店を貸し切っていただき、Aさんは楽しそうにBさんと悪役令嬢のざまぁの話をしております。
カランコロンッ
(あらっ?)
今日は5人のはずでしたけれど、一人の殿方が入ってきました。
「いらっしゃいませ。でも、ごめんなさい。今日は午後から貸し切りなんです」
「はぁ、表はオープンって書いてあったし、知らねえよ」
男は親指で後ろを指します。
私、思うんです。お客様は神様だ、ってお客様が思うのは神様に失礼だと。
「それはすいませんでした」
そう言って、Aさんは私たちに一瞥して、男を外へと案内しようとする。
「おいおい、悪いと思ってるなら、コーヒーの一杯ぐらい飲ませろや。どーせ、暇なんだろっ」
男は私たちの顔を睨むように見てきます。
はっきり言って男の態度は不快ですが、私たちもAさんの顔を潰すわけにはいきません。
Aさんに対して失礼過ぎると、非難して差し上げたかったですが、Aさんを困らせてもいけません。
だって、私たちはただの客であって、神様ではありませんので。
なので、Aさんが私たちに視線を送ったときに、私たちは気にしないでと手を振らせていただきました。
「じゃあ・・・こちらにどうぞ。コーヒー一杯ですね?アイスですか、ホッ・・・」
「あと、サンドイッチも頼むわ」
カンター席へと案内された男はふてぶてしくも食べ物まで注文してきました。
「はいっ、かしこまりました」
あぁ、Aさんはなんという天使なのでしょう。
あんな態度を取られても、笑顔で対応して差し上げています。
「あのタイミングで、落ちていくのがいいよね」
「そうそう、それにヒロインだけに溺愛で、他の人には塩対応なのが、そそる」
CさんとDさんはBlの話をしております。こちらもこちらでとても楽しそうです。
「ねぇねぇ、あなたはっ?」
「なぁ、あんたら。きもいんだけど」
Cさんが私に話しかけようとしてきた時にある殿方が私たちのテーブルの近くに参りました。短く太い足でジーパンが可哀想。シャツは乳首が透けていて、不快です。
ニチャッ
あぁ、本当に汚らしい人。
その後もいくつかその汚らしい口で私たちを、作家様方を馬鹿にしたセリフを吐きました。ゴミ箱はどんなに頑張ってもゴミ箱。その口から出てくる言葉は悪臭を放っておりました。
「ちょっと、いい加減にしてくださいっ!!」
Aさんがさすがに怒りました。
「あぁん?」
睨みつける男。
「私の友達を傷つけるのは許しません。出て行ってくださいっ」
「おいおい、今は営業時間外だろ?だって、さっきあんた、クローズドにしたじゃないか」
「頭おかしいんですかっ!?」
「んだとっ!!!?」
男はAさんを突き飛ばしました。
「なにするのよっ!!!?」
Bさんが凄い剣幕で怒ります。
「はぁ? こいつがひどいこと言うからいけないんだろっ?」
ニチャッと再び笑いました。
とても、不愉快です。
「早くお金を払って出て行きなさいよっ」
「警察を呼びましょ」
Cさんが玄関を指を差し、Dさんはスマホを操作します。
「やめろっ」
「いつっ」
今度は男はDさんのスマホを弾き飛ばしました。
グサッ
「はっ?」
男は何が起こったのかわかっていないようです。
私はナイフを腹部に差してあげました。
「こいつっ!!!!」
男が襲い掛かろうとしてきましたので、私は合気道でお返しをしてあげようと思いましたけれど、みなさんが私を守って男を倒してくださいました。
「こいつらっ、放せっ、放せ」
皆さんが男の四肢を抑えます。
「ありがとうございます、皆さん」
私は周りを見渡します。
砂利の入った鉢を見つけました。
「てめえらみたいなのが、ネット書き込んでいる内容を見て吐き気がすんだよ。死ねや、腐った野郎どもが」
「Aさん」
「はっ、はい」
「あの、石借りていいかしら?」
「えっ・・・」
私は石を手に掬って、男の口に詰め込んでいきます。
最初はもちろん、男も抵抗しましたし、なんなら私の指をかみちぎろうとしてきました。
けれど、私は男のアゴを蹴り上げて失神させました。
「ロープよ、ロープッ」
「はっ、はい」
Dさんの指示でAさんがロープを持ってきて、Dさんが男の手と足を縛り上げました。
私はその間にしっかりと石を詰め込みました。
よだれに触れるないように気を付けながら。
「んんっ」
男が意識を取り戻したのを確認して、
「よし・・・じゃあ。食いしばってくださいね」
私は足を構えます。
「まずはその悪いお口にお仕置きです」
私は再び男のアゴを思いっきり蹴り上げました。
「うごごごおおおおおおおっ」
男は歯がボロボロになり、血を吐き出します。
「きゃっ」
汚いので、私は避けさせていただきます。
「うごほっ、ごおおおおっ、ふっ」
涙を流して、先ほどまでの威勢が無くなってしまいました。
「次は・・・そうですね。きっとあなた、ネットでも私たちを誹謗されていた方なのでしょうね?」
男は一瞬だけ硬直しました。その後いくら否定するように首を横に振っても無駄です。
「じゃあ、順番に指を折りますか?」
「んんんっ、んんんっ」
男は嫌がって首を振ります。
「あらあら、じゃあ、切り落としてあげますね」
「んんんっ!!!! んんんっ!!!」
まぁ、私は神様でもありませんが、鬼でもありません。
ゴキッ、バキッ、バキっ、バキリッ―――
「うごおおおおおおおっ」
切り落とすのは汚らしい血に触れそうでしたし、折るので我慢してあげました。
「あらあら、涙を流すだけでもはしたないのに、ズボンを濡らすなんて・・・」
男は失禁していた。
「ねぇ、こいつの足が悪いんじゃない?」
Cさんでした。
「悪いと言いますと?」
「こいつに足があるからここまで来たんでしょ?」
「あぁ、そうですね、そうですね」
私は笑顔でCさんに応えて差し上げました。
Cさんも興奮されている様子ですが、スイッチが入ったようです。
「いや、こいつの目が悪いんじゃない?」
「いいえ、耳よ」
BさんとDさんもそれに煽られて意見を出してくださいます。
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