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第四章 天使と悪魔
悪魔軍対魔獣軍 隠密部隊の戦い5
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魔獣軍が8階に上がった頃、同じ階の部屋の中ではそれを察知した奴らが王に報告をする。
ここの王の手下としてこき使われている中には、索敵や気配探知のスキルを習得している者も居る。
「キング、複数人の侵入者です!」
「おまえらで迎え撃て、取り逃がすなよ!」
「了解致しました」
王になった当初は、最上階の20階に鎮座していたが、手下や奴隷たちの監視や管理がお座成りになるので、中間の8階に居座る事にした。
下階には育ててるゴブリンを配置して、気に入らない女は2階でゴブリンの繁殖に使う。
上階には奴隷たちを住まわせ、進化した女達を手下として従わせている。
この男は、特に人間に対しての奴隷化スキルを持っている訳では無いが、絶対的暴力で女性達を従わせている。
[ゴブリン操作]と言う、自分よりも格下のゴブリンを自分の思い通りに精神操作するユニークスキルを持っているだけだ。
人の脳は不思議な物で、圧倒的暴力や恐怖で従わされているうちに、いつからかそれが当たり前になってしまう人が大勢居るのだ。それは洗脳と同じような効果で、逃避行動のひとつでもある。
「おうっみんな気を張れよっ!敵意が溢れて来たぞ」
「さほど強い気は無いけど、油断だけはしない様にな」
「お願いっ!女の子は洗脳されてるだけだから殺さないでね」
「あんなぁ、こっちを殺す気で来る奴にあんまり手加減なんぞ出来んぞ?」
「殺さず倒すなんて、よっぽどの戦闘力の差が無いと出来ん事なんやぞ?」
「藤子、殺したくないんやったらお前が洗脳解いたれや」
「ひとつ言っとくが、藤子、おまえのために自分の命を賭ける事はしないぞ」
「ごめん・・・ 結構無茶な事言っとるなって自分で思う・・・」
「一応私が諭してみる、洗脳に掛かっとった自分が適任やと思う」
(みんなまとめて破壊しちゃえばいいやん・・・)
それぞれの思惑を胸に、魔獣軍が南棟の角の大部屋のドアに手を掛ける。
「みんなぁ~ 助けに来たで~ はよこっちにおいでぇ~~」
坂東瑛伖が先陣を切って部屋の中に入って行った。
「勝手に逃げ出しといて、あんたは何を言っとるんや~?」
「今更キングに謝罪しても、もうあんたの居場所はここには無いで」
思ったよりも洗脳度が高かった事にグリート達は少し驚いた。
スキルでも無く恐怖だけでここまで洗脳が出来るもんなんだと感心もしたが、もう戦闘は避けられない。
この部屋は元々大部屋で6人収容できる部屋だった。
そして東隣の部屋とは、間に造作壁で仕切られているだけだったので、それをEricaが破壊しさらに大部屋にしていた。
Ericaは部屋に入ると最初にキングを探した。
事の根源のキングを倒さない事には終わらないと思っている。
実際にキングは奥のさらに奥でふんぞり返っていた。
手前に手下を壁にして、周りにはホブゴブリンの精鋭を侍らしている。
ハーレムの王の軍勢は、特に武器も持たず近接戦闘職ばかりだった。
1人だけモップの柄だけにした、棒術か槍術を使う手下が居ただけだ。
「藤子の要望に応えるなら、ここは素手での戦闘かな」
「格闘は、もって来いってとこやな、うちはな」
「まぁこいつら相手なら殴り合いで十分かな?」
ポイは得意の武器である短刀を腰の鞘にしまって安全金具を留める。
前衛の10人弱程の手下が一斉に襲い掛かって来た。
唯一戦闘系のステを持つ、豹人Bが先陣を切る。
ドガッ バギッ
うぅぅ~ あがっ ごふっ
「い、いやぁぁぁぁぁぁ~~~~」
「た、たすけてぇぇぇぇぇぇ~~~~」
魔獣軍は左右に散開し手下どもを殴り、蹴り倒していく。
獣人の容姿とその強さに恐れを為した数人が、大声で叫びながら逃げ出していく。
「だ、だれかぁぁぁぁ~~~た、たすけてぇぇぇぇぇぇ~~~~」
手下のほとんどはレベル15前後しかない。
レベル20台後半の魔獣軍の相手にはならなかった。
「あ、あんたら大丈夫か?」
「こ、こっちにおいで」
藤子と坂東は倒されて動けない女の子たちを手前の方に移動させている。
次の壁になっている5人程はレベル20前後と少し前衛より強い程度だ。
その後ろに居るホブゴブリン達はレベルも25前後と少し高めだが、特に大したスキルも無いので問題は無いだろう。
その後ろにふんぞり返っているハーレムの王はレベル27とここでは高い方だが、魔獣軍から見たらそんなに大したスキルも戦闘力も無いし、ハッキリ言って敵にもならないレベルだ。
「ちっ!ゴミ共がっ! おまえら、さっさと片付けてしまえっ!!!」
自分を数体のホブゴブリンに守らせて、人間の女部隊を獣人たちに差し向ける。
心の中では、数人の獣人程度すぐに片付くであろうと思っていた。
その獣人を連れて来た女たちは、ここでもそんなに高いレベルの連中では無かったからだ。
レベル20前後の中衛の壁部隊も、多少は善戦しているが、魔獣軍を倒すほどの力も無い。
8階に上がったリー達悪魔軍の隠密部隊は、廊下の隅で震えながら座り込んでいる女性に声を掛けた。
「おいっあんたら大丈夫か?」
「い、いきなり獣人が襲ってきて、仲間がやられてる~」
「ヒッ! さ、猿~~? ひ、人~?」
侠客服と武侠漢服を着て、肩にネコを乗せたおかしな二人組にしばし声を失った。
「そこの部屋やなっ」
「大人数がその部屋に居ますねっ」
「人間とそれ以外の気配、魔獣かな?」
リー達は開きっぱなしのドアを通り中に入る。
中に入るとそこでは人間の女と獣人たちが戦っていた。
「こいつらやな」
そう言うと、真っ先に佐助がその中に飛び込んでいった。
ウェイズは佐助とリーにバフスキルを掛けて後ろに飛びのく。
ジャドも佐助の影から出て来て獣人に襲い掛かる。
(獣人か~ キングが言ってた連中とは違うのかな?)
リーはなんとなく戦闘に参加せずに様子を見ている。
(この後ろで倒れてる女たちはなんだろう?)
倒れてる女達を介抱している藤子とリーの目が合う。
リーが藤子に話しかけようと近寄った瞬間。
「お、おまえら新手か~」
獣人がリーに襲い掛かってきた。
仕方が無いので空間から固有武器の刀を取り出し、豹人に斬りつけた。
「あ、あがっ、ぐふっ・・・」
豹人Aことイチがその場に大量の血を流し倒れていった。
「イ、イチさ~ん」
「イ、イチィ~~~」
「何をよそ見しとんじゃ?」
ドスッ バキッ ゴツン
人狐のハスキーボイスのポイが目から光を失い倒れていく。
「ポ、ポイ~」
人狐Aことイースが佐助に襲い掛かる。
佐助はすかさず虚空から双剣を取り出し、人狐に斬りかかる。
「あっ・・・ し、しもた・・・」
「ポイ~ イースゥ~~」
2人の部下が倒され、意識がそちらに向いた時、佐助の眷属のジャドの放った暗黒弾がアンダルの左胸とわき腹を貫通した。
「グフッ・・・」
「いやぁぁぁぁぁぁ~~~~みんなぁしっかりしてぇぇぇ~~~」
(んっ?)
黒豹人のグリートと桃豹のセイラ、豹人Bことリャン達が後ろの喧騒に気づき振り返ると、人狐たちと部下のイチが倒されていた。
「リャン~前見てぇぇぇぇ~~~」
豹人リャンの前に居た中衛の手下の後ろから、ホブゴブリンが槍で突いて来ていた。
「くっそ~ 破壊波~」
Ericaが放ったスキルでホブゴブリンとその前に居た女がボロボロになって後ろの壁まで吹き飛ばされて息絶える。
「キ、キング、大丈夫ですか?」
破壊波の威力でその場の家具や壁が壊れ、破片が辺りに飛び散っていた。
「はぁ?キング~?」
「あ、危なかった、助かったぞErica」
だが、後ろからはジャドが影刃を飛ばして獣人たち4人に攻撃を仕掛けていた。
後ろを見ていたセイラは上手く躱したが、グリートの肩を抉り、リャンの太ももを貫通し、Ericaの背中に被弾した。
グハッ!
呆けて見ているセイラに佐助の双剣が襲い掛かる。
「佐助っ、ジャドッ、ちょっと手を止めてっ!」
佐助は、セイラの顔面寸前で刀を止めた。
ここの王の手下としてこき使われている中には、索敵や気配探知のスキルを習得している者も居る。
「キング、複数人の侵入者です!」
「おまえらで迎え撃て、取り逃がすなよ!」
「了解致しました」
王になった当初は、最上階の20階に鎮座していたが、手下や奴隷たちの監視や管理がお座成りになるので、中間の8階に居座る事にした。
下階には育ててるゴブリンを配置して、気に入らない女は2階でゴブリンの繁殖に使う。
上階には奴隷たちを住まわせ、進化した女達を手下として従わせている。
この男は、特に人間に対しての奴隷化スキルを持っている訳では無いが、絶対的暴力で女性達を従わせている。
[ゴブリン操作]と言う、自分よりも格下のゴブリンを自分の思い通りに精神操作するユニークスキルを持っているだけだ。
人の脳は不思議な物で、圧倒的暴力や恐怖で従わされているうちに、いつからかそれが当たり前になってしまう人が大勢居るのだ。それは洗脳と同じような効果で、逃避行動のひとつでもある。
「おうっみんな気を張れよっ!敵意が溢れて来たぞ」
「さほど強い気は無いけど、油断だけはしない様にな」
「お願いっ!女の子は洗脳されてるだけだから殺さないでね」
「あんなぁ、こっちを殺す気で来る奴にあんまり手加減なんぞ出来んぞ?」
「殺さず倒すなんて、よっぽどの戦闘力の差が無いと出来ん事なんやぞ?」
「藤子、殺したくないんやったらお前が洗脳解いたれや」
「ひとつ言っとくが、藤子、おまえのために自分の命を賭ける事はしないぞ」
「ごめん・・・ 結構無茶な事言っとるなって自分で思う・・・」
「一応私が諭してみる、洗脳に掛かっとった自分が適任やと思う」
(みんなまとめて破壊しちゃえばいいやん・・・)
それぞれの思惑を胸に、魔獣軍が南棟の角の大部屋のドアに手を掛ける。
「みんなぁ~ 助けに来たで~ はよこっちにおいでぇ~~」
坂東瑛伖が先陣を切って部屋の中に入って行った。
「勝手に逃げ出しといて、あんたは何を言っとるんや~?」
「今更キングに謝罪しても、もうあんたの居場所はここには無いで」
思ったよりも洗脳度が高かった事にグリート達は少し驚いた。
スキルでも無く恐怖だけでここまで洗脳が出来るもんなんだと感心もしたが、もう戦闘は避けられない。
この部屋は元々大部屋で6人収容できる部屋だった。
そして東隣の部屋とは、間に造作壁で仕切られているだけだったので、それをEricaが破壊しさらに大部屋にしていた。
Ericaは部屋に入ると最初にキングを探した。
事の根源のキングを倒さない事には終わらないと思っている。
実際にキングは奥のさらに奥でふんぞり返っていた。
手前に手下を壁にして、周りにはホブゴブリンの精鋭を侍らしている。
ハーレムの王の軍勢は、特に武器も持たず近接戦闘職ばかりだった。
1人だけモップの柄だけにした、棒術か槍術を使う手下が居ただけだ。
「藤子の要望に応えるなら、ここは素手での戦闘かな」
「格闘は、もって来いってとこやな、うちはな」
「まぁこいつら相手なら殴り合いで十分かな?」
ポイは得意の武器である短刀を腰の鞘にしまって安全金具を留める。
前衛の10人弱程の手下が一斉に襲い掛かって来た。
唯一戦闘系のステを持つ、豹人Bが先陣を切る。
ドガッ バギッ
うぅぅ~ あがっ ごふっ
「い、いやぁぁぁぁぁぁ~~~~」
「た、たすけてぇぇぇぇぇぇ~~~~」
魔獣軍は左右に散開し手下どもを殴り、蹴り倒していく。
獣人の容姿とその強さに恐れを為した数人が、大声で叫びながら逃げ出していく。
「だ、だれかぁぁぁぁ~~~た、たすけてぇぇぇぇぇぇ~~~~」
手下のほとんどはレベル15前後しかない。
レベル20台後半の魔獣軍の相手にはならなかった。
「あ、あんたら大丈夫か?」
「こ、こっちにおいで」
藤子と坂東は倒されて動けない女の子たちを手前の方に移動させている。
次の壁になっている5人程はレベル20前後と少し前衛より強い程度だ。
その後ろに居るホブゴブリン達はレベルも25前後と少し高めだが、特に大したスキルも無いので問題は無いだろう。
その後ろにふんぞり返っているハーレムの王はレベル27とここでは高い方だが、魔獣軍から見たらそんなに大したスキルも戦闘力も無いし、ハッキリ言って敵にもならないレベルだ。
「ちっ!ゴミ共がっ! おまえら、さっさと片付けてしまえっ!!!」
自分を数体のホブゴブリンに守らせて、人間の女部隊を獣人たちに差し向ける。
心の中では、数人の獣人程度すぐに片付くであろうと思っていた。
その獣人を連れて来た女たちは、ここでもそんなに高いレベルの連中では無かったからだ。
レベル20前後の中衛の壁部隊も、多少は善戦しているが、魔獣軍を倒すほどの力も無い。
8階に上がったリー達悪魔軍の隠密部隊は、廊下の隅で震えながら座り込んでいる女性に声を掛けた。
「おいっあんたら大丈夫か?」
「い、いきなり獣人が襲ってきて、仲間がやられてる~」
「ヒッ! さ、猿~~? ひ、人~?」
侠客服と武侠漢服を着て、肩にネコを乗せたおかしな二人組にしばし声を失った。
「そこの部屋やなっ」
「大人数がその部屋に居ますねっ」
「人間とそれ以外の気配、魔獣かな?」
リー達は開きっぱなしのドアを通り中に入る。
中に入るとそこでは人間の女と獣人たちが戦っていた。
「こいつらやな」
そう言うと、真っ先に佐助がその中に飛び込んでいった。
ウェイズは佐助とリーにバフスキルを掛けて後ろに飛びのく。
ジャドも佐助の影から出て来て獣人に襲い掛かる。
(獣人か~ キングが言ってた連中とは違うのかな?)
リーはなんとなく戦闘に参加せずに様子を見ている。
(この後ろで倒れてる女たちはなんだろう?)
倒れてる女達を介抱している藤子とリーの目が合う。
リーが藤子に話しかけようと近寄った瞬間。
「お、おまえら新手か~」
獣人がリーに襲い掛かってきた。
仕方が無いので空間から固有武器の刀を取り出し、豹人に斬りつけた。
「あ、あがっ、ぐふっ・・・」
豹人Aことイチがその場に大量の血を流し倒れていった。
「イ、イチさ~ん」
「イ、イチィ~~~」
「何をよそ見しとんじゃ?」
ドスッ バキッ ゴツン
人狐のハスキーボイスのポイが目から光を失い倒れていく。
「ポ、ポイ~」
人狐Aことイースが佐助に襲い掛かる。
佐助はすかさず虚空から双剣を取り出し、人狐に斬りかかる。
「あっ・・・ し、しもた・・・」
「ポイ~ イースゥ~~」
2人の部下が倒され、意識がそちらに向いた時、佐助の眷属のジャドの放った暗黒弾がアンダルの左胸とわき腹を貫通した。
「グフッ・・・」
「いやぁぁぁぁぁぁ~~~~みんなぁしっかりしてぇぇぇ~~~」
(んっ?)
黒豹人のグリートと桃豹のセイラ、豹人Bことリャン達が後ろの喧騒に気づき振り返ると、人狐たちと部下のイチが倒されていた。
「リャン~前見てぇぇぇぇ~~~」
豹人リャンの前に居た中衛の手下の後ろから、ホブゴブリンが槍で突いて来ていた。
「くっそ~ 破壊波~」
Ericaが放ったスキルでホブゴブリンとその前に居た女がボロボロになって後ろの壁まで吹き飛ばされて息絶える。
「キ、キング、大丈夫ですか?」
破壊波の威力でその場の家具や壁が壊れ、破片が辺りに飛び散っていた。
「はぁ?キング~?」
「あ、危なかった、助かったぞErica」
だが、後ろからはジャドが影刃を飛ばして獣人たち4人に攻撃を仕掛けていた。
後ろを見ていたセイラは上手く躱したが、グリートの肩を抉り、リャンの太ももを貫通し、Ericaの背中に被弾した。
グハッ!
呆けて見ているセイラに佐助の双剣が襲い掛かる。
「佐助っ、ジャドッ、ちょっと手を止めてっ!」
佐助は、セイラの顔面寸前で刀を止めた。
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