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第四章 天使と悪魔
悪魔軍 隠密部隊への特命
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『お、おばあちゃん?なんでみんなと行かなかったんや?』
トオルはおばあちゃんの存在に全く気づいてなかった。
ある意味、一番隠密に長けているのではないだろうか・・・
「ん~なんとなくみんなに置いてけぼり食らった感じかのぉ(笑)」
『まぁ後で俺と一緒に潜ろうか・・・』
『そりゃそうと リー、ちょっと話があるんやがな』
「はいっ?なんでしょうか?」
ヘスティアと新人たちが談話している横で、佐助とリーを呼びつけた。
『実はな・・・』
トオルは、今日襲いかかってきた連中の話に及んだ。
そして、風纏とコピーしたマップスキルと固有武器の刀(赤闇)を手渡した。
佐助にも、ユニーク武器の双剣の短剣(星光)と風纏の宝珠を渡して取り込ませる。
「キ、キング、自分にも良いのですか?」
『んっ?お前も俺の子眷属なんだから、おかしな事を聞くなよ」
「キ、キング・・・」
佐助の目からポロポロと涙がこぼれ落ちた。
『ど、どうしたんやw』
「う、うれしくて・・・」
「キング、佐助は自分がエイプなのが凄くコンプレックスだそうで。
それで、自分を卑下するような思考が続いてるんです。
眷属のことも、自分の下に就く人間が可愛そうだとか言い出すんですよ。
そのうちキングにご相談を持って行こうとか少し考えてた所です」
『まぁ思考も思想も人間と同じやからなぁ・・・
そやけど、佐助よ、見た目が違うだけで、種族が違うだけで俺らと何が違うんや?
同じ仲間やと俺は思っとうけどな』
「・・・」
『今は種族とかよりも強さが正義な世界になったからな』
「・・・」
『・・・』
『今日な、7番街を本拠にしとる獣人ばかりの凄い強い一団と接触してな』
「えっ?そ、それで戦ったんですか?」
『あぁ、その連中の一部とやって、俺と美凪でそいつらは殲滅したよ、かなり強かったがな』
「二人共ご無事ならそれで良いですが・・・」
『今、目の前に居るのに無事かどうかくらいわかるやろ(笑)』
『のぅ佐助w』
「へへへ」
佐助の気持ちが少し上がってきたようだ。
『んでな、そこのボスと会話する機会があってな』
「そ、そんな事が・・・」
『ボスはレッドゴブリンのレアネームドやったわ、かなり強いぞ』
「私達よりも強いんですか?」
『あぁタイマンなら美凪以外は勝負にならんだろうな』
「美凪?俺の主の方が強いと思いますが?」
『今の美凪は強いぞ。覚醒もしたし、レベルも高いし、精霊憑依しとるから死なないしなw』
「???」
『俺と美凪は首を飛ばされても死ななくなったんだよ、特に美凪は細胞レベルまで破壊されても死なないから、ほぼ最強じゃないかなw」
「覚醒ってなんですか?」
『一種の進化みたいなもんだな、覚醒後いきなりステが急上昇しとったわ』
『それと、レベル30でセカンドジョブが持てるよ』
リーはダンジョンのマッピングに勤しんでいたため、まだレベル29のままだった。
『それと本題だが・・・」
トオルは敵対してきた連中のスキル構成がかなりおかしい事をリーに告げ、そしてその裏にいる連中を探し出して欲しいと指示を出した。
『佐助、落ち込んどる暇なんて無いぞ、多分組織立った連中だろうから危険も伴うぞ』
「わかりました、でもそいつらを見つけてどうするんですか?」
『殲滅するに決まってるだろうが。
俺以外に宝珠を抜ける奴が居るのは問題ありありだろう。
間違いなく俺らの敵に成るだろうしな』
「新しい眷属はどうしましょうか?」
『まぁダンジョンがあるから、そこに放り込んでたら良いだろう』
『それと俺らは、レッドゴブリンの依頼で10番街に居るらしいオーククイーンを倒したいしw』
「依頼ですか、冒険者ギルドみたいな事やるんですねw」
『今後はそれも面白いかもなw』
『そのためにも新人たちの育成が急無だな』
「キング、新人たちをお願いしてもよろしいですか?」
『かまわないが、どうした?』
「もう少しして暗くなったら、ウエスト地域に潜入してこようと思っています」
『ふっ仕事が早いなw』
「だから、その前に深部に潜って佐助もレベルを30以上にしときたいんです」
「今はマッピングのために浅い階層しか回ってないんです」
『あぁ行っといで、新人たちは一旦小学校に戻して食事をしてからまた潜ってもらおう』
『佐助、頑張れよ』
「はいっ、」
二人は新人にこの後の指示を出しダンジョンに潜っていった。
『おばあちゃんは今から俺とダンジョンに入ろうか?18時まで少し時間があるし』
「ほぉ~キングさんが連れて行ってくれるんなら頼もしいのぉ」
「じ、自分らももうちょっとやりたいです・・・」
『あぁその意気込みは買うよ、一緒に潜ろう』
トオルとあばあちゃん、そしてリーの眷属9人で第一階層に入っていった。
「とりあえず9階で止めといたけど、先に進んでいくよ」
「マッピングはどうします?」
「マッピングは五十惟に任せとこう」
二人は9階から始めて、10階への階段を探す。
一度踏み込んだ階層は外の宝玉に接触する事で一瞬でその階層まで飛べる便利機能がある。
9階に出現する魔獣は、ゴブリン、ホブゴブリン、オーク、ハイイロオオカミ、死肉喰らいのラット、スライム種、の6種が確認されている。
ただ、9階層で出る魔獣はレベル9~14くらいと、リーも佐助もほとんど経験値は入ってこない。
1匹倒しても8expくらいしか入らないし、数百の団体など居るはずもない。
「最低でも20階層くらいは行っときたいね」
「焦りは禁物ですぞ」
「あぁわかっとうけど、やっとキングから依頼が出たんやで?張り切るに決まっとろうがw」
「まぁ確かにw自分らの存在意義を体感できる事やし、気合も入るってもんですなw」
二人はトオルから言われ続けていた、裏の仕事のとっ掛かりを指示された事が嬉しかった。
「絶対に成果を出すよ、佐助」
「当たり前ですよw自分らにしか出来ないとこを見せつけないとw」
10階層でボス部屋が出てきたが、ちょっと強いホブゴブリンなど佐助とリーの相手にもならなかった。
10階までは広い洞窟の迷路だったが、11階からは四角い石組みの通路に変わった。
床も壁も天井も同じサイズの石のブロックを積み上げた迷宮だ。
11階層からは爬虫類と蟲系の魔蟲、魔獣が増えてきた。
特に面倒だったのは蜘蛛の魔蟲で、あらゆる範囲にクモの糸のトラップを仕掛けていた。
しかし、隠密に長けた二人にはあまり効果は無い。
サクサクと消化していった二人は、20階層のボス部屋に着いた。
「ハイオークレベル25だって(笑)」
大した時間も掛からずに21階層に続く階段が出現した。
「よしっレベル30になったよ」
「自分はまだ後3レベルもあります・・・」
予定の20階層には届いたけど、最速攻略してきた為、あまりレベルは上がってなかった。
「30階層目指すか?w」
「時間が許すならw」
二人は21階層に降り立った。
そこは今までの岩石質なダンジョンとは打って変わって、空が有り、地面が有り、空間がある歪な異空間に辿り着いた。
「なんやろね、ここって本当にダンジョンの中なんかなぁ~」
丘稜が続き、背の高い木々も生えている。
空には雲も流れている。
芝生のような底生の草が生え広がり、どこまでも続くように見える。
そして、こちらに向かってくるオークの群れ。
6体のレベル23前後の豚のような容姿の2足歩行の人形豚顔魔獣だ。
こんなレベルなら、リーも佐助も危なげなく倒していく。
戦闘装備にすら着替えずに、鼻歌交じりで戦っている。
「主よ、あんまり慢心するのは良くないぞ」
「うん・・・頭ではわかってるんだけど、どうしても緊張感が保てないんよね」
「しかし、ここから急に広くなったから、なかなか次の階に行く階段なりポータルなりがみつからないね~」
「キングに頂いたマップってスキルがあるやろう」
リーはハッとした顔をして急いでスキルを起動させた。
それまでの迷宮調のマップなら、なんとなくの"感"で踏破出来ていただけに、スキルの存在を失念していた。
この辺まで来ると、ダンジョンの階層=出現モンスターの最低レベルって事がわかる。
最高レベルは階層+4~5レベル程度だろう。
「このダンジョンって何階層まであるんだろうなぁ」
「今の私らのレベルだと、精々30階くらいまでだろうから、その先なんてわからないねw」
22階に降り立つと、そこは岩だらけの風景だった。
トオルはおばあちゃんの存在に全く気づいてなかった。
ある意味、一番隠密に長けているのではないだろうか・・・
「ん~なんとなくみんなに置いてけぼり食らった感じかのぉ(笑)」
『まぁ後で俺と一緒に潜ろうか・・・』
『そりゃそうと リー、ちょっと話があるんやがな』
「はいっ?なんでしょうか?」
ヘスティアと新人たちが談話している横で、佐助とリーを呼びつけた。
『実はな・・・』
トオルは、今日襲いかかってきた連中の話に及んだ。
そして、風纏とコピーしたマップスキルと固有武器の刀(赤闇)を手渡した。
佐助にも、ユニーク武器の双剣の短剣(星光)と風纏の宝珠を渡して取り込ませる。
「キ、キング、自分にも良いのですか?」
『んっ?お前も俺の子眷属なんだから、おかしな事を聞くなよ」
「キ、キング・・・」
佐助の目からポロポロと涙がこぼれ落ちた。
『ど、どうしたんやw』
「う、うれしくて・・・」
「キング、佐助は自分がエイプなのが凄くコンプレックスだそうで。
それで、自分を卑下するような思考が続いてるんです。
眷属のことも、自分の下に就く人間が可愛そうだとか言い出すんですよ。
そのうちキングにご相談を持って行こうとか少し考えてた所です」
『まぁ思考も思想も人間と同じやからなぁ・・・
そやけど、佐助よ、見た目が違うだけで、種族が違うだけで俺らと何が違うんや?
同じ仲間やと俺は思っとうけどな』
「・・・」
『今は種族とかよりも強さが正義な世界になったからな』
「・・・」
『・・・』
『今日な、7番街を本拠にしとる獣人ばかりの凄い強い一団と接触してな』
「えっ?そ、それで戦ったんですか?」
『あぁ、その連中の一部とやって、俺と美凪でそいつらは殲滅したよ、かなり強かったがな』
「二人共ご無事ならそれで良いですが・・・」
『今、目の前に居るのに無事かどうかくらいわかるやろ(笑)』
『のぅ佐助w』
「へへへ」
佐助の気持ちが少し上がってきたようだ。
『んでな、そこのボスと会話する機会があってな』
「そ、そんな事が・・・」
『ボスはレッドゴブリンのレアネームドやったわ、かなり強いぞ』
「私達よりも強いんですか?」
『あぁタイマンなら美凪以外は勝負にならんだろうな』
「美凪?俺の主の方が強いと思いますが?」
『今の美凪は強いぞ。覚醒もしたし、レベルも高いし、精霊憑依しとるから死なないしなw』
「???」
『俺と美凪は首を飛ばされても死ななくなったんだよ、特に美凪は細胞レベルまで破壊されても死なないから、ほぼ最強じゃないかなw」
「覚醒ってなんですか?」
『一種の進化みたいなもんだな、覚醒後いきなりステが急上昇しとったわ』
『それと、レベル30でセカンドジョブが持てるよ』
リーはダンジョンのマッピングに勤しんでいたため、まだレベル29のままだった。
『それと本題だが・・・」
トオルは敵対してきた連中のスキル構成がかなりおかしい事をリーに告げ、そしてその裏にいる連中を探し出して欲しいと指示を出した。
『佐助、落ち込んどる暇なんて無いぞ、多分組織立った連中だろうから危険も伴うぞ』
「わかりました、でもそいつらを見つけてどうするんですか?」
『殲滅するに決まってるだろうが。
俺以外に宝珠を抜ける奴が居るのは問題ありありだろう。
間違いなく俺らの敵に成るだろうしな』
「新しい眷属はどうしましょうか?」
『まぁダンジョンがあるから、そこに放り込んでたら良いだろう』
『それと俺らは、レッドゴブリンの依頼で10番街に居るらしいオーククイーンを倒したいしw』
「依頼ですか、冒険者ギルドみたいな事やるんですねw」
『今後はそれも面白いかもなw』
『そのためにも新人たちの育成が急無だな』
「キング、新人たちをお願いしてもよろしいですか?」
『かまわないが、どうした?』
「もう少しして暗くなったら、ウエスト地域に潜入してこようと思っています」
『ふっ仕事が早いなw』
「だから、その前に深部に潜って佐助もレベルを30以上にしときたいんです」
「今はマッピングのために浅い階層しか回ってないんです」
『あぁ行っといで、新人たちは一旦小学校に戻して食事をしてからまた潜ってもらおう』
『佐助、頑張れよ』
「はいっ、」
二人は新人にこの後の指示を出しダンジョンに潜っていった。
『おばあちゃんは今から俺とダンジョンに入ろうか?18時まで少し時間があるし』
「ほぉ~キングさんが連れて行ってくれるんなら頼もしいのぉ」
「じ、自分らももうちょっとやりたいです・・・」
『あぁその意気込みは買うよ、一緒に潜ろう』
トオルとあばあちゃん、そしてリーの眷属9人で第一階層に入っていった。
「とりあえず9階で止めといたけど、先に進んでいくよ」
「マッピングはどうします?」
「マッピングは五十惟に任せとこう」
二人は9階から始めて、10階への階段を探す。
一度踏み込んだ階層は外の宝玉に接触する事で一瞬でその階層まで飛べる便利機能がある。
9階に出現する魔獣は、ゴブリン、ホブゴブリン、オーク、ハイイロオオカミ、死肉喰らいのラット、スライム種、の6種が確認されている。
ただ、9階層で出る魔獣はレベル9~14くらいと、リーも佐助もほとんど経験値は入ってこない。
1匹倒しても8expくらいしか入らないし、数百の団体など居るはずもない。
「最低でも20階層くらいは行っときたいね」
「焦りは禁物ですぞ」
「あぁわかっとうけど、やっとキングから依頼が出たんやで?張り切るに決まっとろうがw」
「まぁ確かにw自分らの存在意義を体感できる事やし、気合も入るってもんですなw」
二人はトオルから言われ続けていた、裏の仕事のとっ掛かりを指示された事が嬉しかった。
「絶対に成果を出すよ、佐助」
「当たり前ですよw自分らにしか出来ないとこを見せつけないとw」
10階層でボス部屋が出てきたが、ちょっと強いホブゴブリンなど佐助とリーの相手にもならなかった。
10階までは広い洞窟の迷路だったが、11階からは四角い石組みの通路に変わった。
床も壁も天井も同じサイズの石のブロックを積み上げた迷宮だ。
11階層からは爬虫類と蟲系の魔蟲、魔獣が増えてきた。
特に面倒だったのは蜘蛛の魔蟲で、あらゆる範囲にクモの糸のトラップを仕掛けていた。
しかし、隠密に長けた二人にはあまり効果は無い。
サクサクと消化していった二人は、20階層のボス部屋に着いた。
「ハイオークレベル25だって(笑)」
大した時間も掛からずに21階層に続く階段が出現した。
「よしっレベル30になったよ」
「自分はまだ後3レベルもあります・・・」
予定の20階層には届いたけど、最速攻略してきた為、あまりレベルは上がってなかった。
「30階層目指すか?w」
「時間が許すならw」
二人は21階層に降り立った。
そこは今までの岩石質なダンジョンとは打って変わって、空が有り、地面が有り、空間がある歪な異空間に辿り着いた。
「なんやろね、ここって本当にダンジョンの中なんかなぁ~」
丘稜が続き、背の高い木々も生えている。
空には雲も流れている。
芝生のような底生の草が生え広がり、どこまでも続くように見える。
そして、こちらに向かってくるオークの群れ。
6体のレベル23前後の豚のような容姿の2足歩行の人形豚顔魔獣だ。
こんなレベルなら、リーも佐助も危なげなく倒していく。
戦闘装備にすら着替えずに、鼻歌交じりで戦っている。
「主よ、あんまり慢心するのは良くないぞ」
「うん・・・頭ではわかってるんだけど、どうしても緊張感が保てないんよね」
「しかし、ここから急に広くなったから、なかなか次の階に行く階段なりポータルなりがみつからないね~」
「キングに頂いたマップってスキルがあるやろう」
リーはハッとした顔をして急いでスキルを起動させた。
それまでの迷宮調のマップなら、なんとなくの"感"で踏破出来ていただけに、スキルの存在を失念していた。
この辺まで来ると、ダンジョンの階層=出現モンスターの最低レベルって事がわかる。
最高レベルは階層+4~5レベル程度だろう。
「このダンジョンって何階層まであるんだろうなぁ」
「今の私らのレベルだと、精々30階くらいまでだろうから、その先なんてわからないねw」
22階に降り立つと、そこは岩だらけの風景だった。
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