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第四章 天使と悪魔
悪魔が疑う影の存在
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トオルのステータスボードには、変身系のスキルは無かった。
『はぁ~残念・・・』
そう言いながらも、トオルの表情は曇っている訳では無い。
『ティアよ、お前の権能に武装化するような物は無いのか?』
「これならどうじゃ?」
ヘスティアがトオルに憑依し、全身を炎が纏いそして圧縮される。
「炎纏と言うスキルじゃが、変身系とは違うよのぉ~」
『これはこれで良いスキルだが、イフリートみたいじゃないか?w』
「素敵です、キング」
「お前様よ、少し時間をおくれ、妾なりに考えてみよう」
『おぅゆっくりでいいぞ』
『しかし、もうレベル15くらいの奴ならほとんど経験値も入らんな』
『美凪、宝珠を抜くからそいつらを一列に並べておくれ』
トオルはまず目の前のこのグループのリーダーらしき男の宝珠を抜く。
そいつはレベルにふさわしくない多種の有用スキルを持っていた。
『空間倉庫、身体強化²、鑑定、固有武器、索敵、風纏、大剣豪、真武闘術・・・』
「何かおかしいのでしょうか?」
『普通に考えて、跳躍とか体術とか剣術とか、そんな簡単に覚えるスキルが無いのに、こんなスキルの持ち方は有り得ないよ。
他の連中も、普通のスキルは無いのにURやSSRのレア武器やスキルを持ってるのはおかしいやろ』
「でも、こいつら殺人称号はいくつも持ってるので、その報酬じゃないんですか?」
『こっちは空間倉庫と固有武器に鑑定、そっちの奴も鑑定あるし固有武器と固有空間⒮・・・
固有空間なんてスキルは、たった今俺が覚えた様なスキルだぞ?
鑑定なんて、美凪でもまだ持ってないスキルだろ?。
確かに殺人ばかりやってたら何かレアなスキルは覚えるだろう、だけど俺みたいに宝珠を抜くスキルでも持ってない限りは、レアスキルをこんな低いレベルでいくつも持っているのはおかしすぎる。
他の一般のスキルはほぼ無い様な連中がな』
「と、言う事は?」
『裏に宝珠を抜くスキル持ちが居るはずだ。
そうでも考えないと、こいつらのスキル構成はかなりおかし過ぎると思う』
「最大限に注意をしないと駄目だという事ですね?」
『こいつらみたいな低レベルにまでスキルを配れる程のレベルの強さは有ると思った方が良いな』
『けどまぁおかげで大量のレアスキルが手に入ったから良しとしようか(笑)』
(いよいよ隠密忍者リーの出番だな)
「空間倉庫って、死んでも中身が入ったままなんですね」
『いや、多分だけど、俺のスキルが近くにあるから出ないんだろうと思う。
解読で見ると死亡時には散乱するとあるからな』
『大量だなw 空間倉庫が3つ、地図¹が2つ、風纏って空中浮遊のスキルが11個、固有武器が11個、鑑定スキルが11個、その他もろもろw』
『おまえにはこれらだな』
美凪に手渡したのは、身体強化²、空間倉庫、二刀流、双剣術、鑑定、索敵、風纏、双剣。
美凪は宝珠を次々に取り込み、最後に残った一つを手に持ち、トオルに問うた。
「この固有武器の双剣って他の人に渡す方が良いのでは?」
『いつも大剣だと、しんどい相手や狭い場所も出て来るだろうからな、選択肢は多い方が良い』
------------------------------------------------------------------------------------
双剣〔月風〕[所有者:青空美凪]取得時技能付与 成長度技能覚醒 URユニークウェポン
[収納時自動修復]-[装着時ステータス5%アップ]
------------------------------------------------------------------------------------
美凪の両手にファンタジーな双剣が顕現する。
上弦の月型と下弦の月型の幅広の1尺8寸刃 に、蛇が蜷局を巻いてる様なツバで、尻尾の部分が握柄になっている幻想武器である。
「キング、これも凄い武器ですね・・・」
「風纏」
淡い赤っぽい風に包まれて美凪が宙に舞う。
「キ、キング、こ、これは凄いです!ふ、浮遊とは比べ物になりません」
『風纏』
トオルも風を纏い宙に浮く。
『これは戦闘用の浮遊スキルだな』
少しの練習で思うように動けるようになった二人は、空中で見つめ合い微笑みあいハイタッチをする、そこにヘスティアも参加してくる。
『あいつら、なかなか良い土産を置いていってくれたなw』
「でもやっぱりキングがおっしゃるように、全員がこんなスキルを持ってるのはおかしいと感じ出しました」
『う~ん、厄災が始まってからすぐに行動を起こしたにしたらレベルが低すぎるしな』
「確かに、私たちは今朝始めたばかりなのに、こんな程度の強さになってるんだし」
『ははは、お前は今、多分だけど、六アイで一番強いぞw 覚醒した事で俺の姉は超えただろう』
『エアエイプって高EXPの猿を見つけたのが大きいな』
「えっ?リーよりもですか?」
『あぁ、リーは隠密特化だし、戦闘特化のお前には到底及ばないよ』
「お前様はあまり力を欲してない様に感じるのじゃが?」
『そうだな、俺の事はこいつらが守ってくれるから、適切で最適な指示が出せる能力の方が良い』
「ふっ、裏方に徹すると言うのか、なんとなくお前様らしいのかのぉ」
トオルはティアに対して軽く微笑んで、その言葉を受け止めた。
『美凪、空間倉庫の中身は何だった?』
「食べ物や飲み物がかなり入ってます、これの持ち主は食事担当だったのかな?」
「ほっほ、どうせ略奪品じゃろうてw」
『俺の方はなんやら材木が異常に入っとるな、あとはベニヤとか石膏ボードとかビスや工具。
建築屋かな? まぁ事務所を少し改装するから丁度いいかもなw』
「もう一個も何が入ってるのか楽しみですね~」
『大量の食料に大量の建築資材、もう一つの空間倉庫にもそんな生活に必要なモンが入ってるんやろな』
「なにやら影と言うより組織立った者達の匂いがしますね」
「ほっほー、なんかワクワクしてきたぞよ~」
『組織には組織で対抗しないとな、戦力増強が今からの目標やな』
「あの子ら、何人位眷属にしたかなぁ?」
『んで、新しいスキルがいくつか湧いたから、それの検証せんとな。
そっちのホテルに入ろか』
「キ、キングとホ、ホテル・・・」
「おっほっほー媾うんじゃな?見といても良いのけ?」
「ま、まぐあう?」
『まぐわう だよ、エッチする事の昔の言い回しだ』
「キャァァ~(ポッ)」
「おぉ?おぬしらは初めてなのかぁ?初いのぉ~」
『あはははは、やりまくっとうわw肛門のシワの数まで知っとう仲やっw』
「キ、キング、言い方っ!ティ、ティアの前で恥ずかしい・・・」
「美凪よ、妾と主は一心同体故、今後もおぬしらがまぐわうときは見とるぞ?」
「そ、そうゆう事やもんなぁ・・・」
「ついでに言うとな、おぬしの目や耳を通じて、イフリートも見ておるがのw」
「ノ、覗キ見ナドシテオラン」
「・・・・・・」
物想う美凪はトオルの指示で、目の前に転がっているシルバーボアを空間倉庫に仕舞い、11番街の北側道路向かいにある美術館に隣接する4つ星のホテルに向かって行った。
シルバーボアの居なくなった駐車場には、11人の男が仲良く綺麗に並んで
死んでいる・・・
約54㎝
『はぁ~残念・・・』
そう言いながらも、トオルの表情は曇っている訳では無い。
『ティアよ、お前の権能に武装化するような物は無いのか?』
「これならどうじゃ?」
ヘスティアがトオルに憑依し、全身を炎が纏いそして圧縮される。
「炎纏と言うスキルじゃが、変身系とは違うよのぉ~」
『これはこれで良いスキルだが、イフリートみたいじゃないか?w』
「素敵です、キング」
「お前様よ、少し時間をおくれ、妾なりに考えてみよう」
『おぅゆっくりでいいぞ』
『しかし、もうレベル15くらいの奴ならほとんど経験値も入らんな』
『美凪、宝珠を抜くからそいつらを一列に並べておくれ』
トオルはまず目の前のこのグループのリーダーらしき男の宝珠を抜く。
そいつはレベルにふさわしくない多種の有用スキルを持っていた。
『空間倉庫、身体強化²、鑑定、固有武器、索敵、風纏、大剣豪、真武闘術・・・』
「何かおかしいのでしょうか?」
『普通に考えて、跳躍とか体術とか剣術とか、そんな簡単に覚えるスキルが無いのに、こんなスキルの持ち方は有り得ないよ。
他の連中も、普通のスキルは無いのにURやSSRのレア武器やスキルを持ってるのはおかしいやろ』
「でも、こいつら殺人称号はいくつも持ってるので、その報酬じゃないんですか?」
『こっちは空間倉庫と固有武器に鑑定、そっちの奴も鑑定あるし固有武器と固有空間⒮・・・
固有空間なんてスキルは、たった今俺が覚えた様なスキルだぞ?
鑑定なんて、美凪でもまだ持ってないスキルだろ?。
確かに殺人ばかりやってたら何かレアなスキルは覚えるだろう、だけど俺みたいに宝珠を抜くスキルでも持ってない限りは、レアスキルをこんな低いレベルでいくつも持っているのはおかしすぎる。
他の一般のスキルはほぼ無い様な連中がな』
「と、言う事は?」
『裏に宝珠を抜くスキル持ちが居るはずだ。
そうでも考えないと、こいつらのスキル構成はかなりおかし過ぎると思う』
「最大限に注意をしないと駄目だという事ですね?」
『こいつらみたいな低レベルにまでスキルを配れる程のレベルの強さは有ると思った方が良いな』
『けどまぁおかげで大量のレアスキルが手に入ったから良しとしようか(笑)』
(いよいよ隠密忍者リーの出番だな)
「空間倉庫って、死んでも中身が入ったままなんですね」
『いや、多分だけど、俺のスキルが近くにあるから出ないんだろうと思う。
解読で見ると死亡時には散乱するとあるからな』
『大量だなw 空間倉庫が3つ、地図¹が2つ、風纏って空中浮遊のスキルが11個、固有武器が11個、鑑定スキルが11個、その他もろもろw』
『おまえにはこれらだな』
美凪に手渡したのは、身体強化²、空間倉庫、二刀流、双剣術、鑑定、索敵、風纏、双剣。
美凪は宝珠を次々に取り込み、最後に残った一つを手に持ち、トオルに問うた。
「この固有武器の双剣って他の人に渡す方が良いのでは?」
『いつも大剣だと、しんどい相手や狭い場所も出て来るだろうからな、選択肢は多い方が良い』
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双剣〔月風〕[所有者:青空美凪]取得時技能付与 成長度技能覚醒 URユニークウェポン
[収納時自動修復]-[装着時ステータス5%アップ]
------------------------------------------------------------------------------------
美凪の両手にファンタジーな双剣が顕現する。
上弦の月型と下弦の月型の幅広の1尺8寸刃 に、蛇が蜷局を巻いてる様なツバで、尻尾の部分が握柄になっている幻想武器である。
「キング、これも凄い武器ですね・・・」
「風纏」
淡い赤っぽい風に包まれて美凪が宙に舞う。
「キ、キング、こ、これは凄いです!ふ、浮遊とは比べ物になりません」
『風纏』
トオルも風を纏い宙に浮く。
『これは戦闘用の浮遊スキルだな』
少しの練習で思うように動けるようになった二人は、空中で見つめ合い微笑みあいハイタッチをする、そこにヘスティアも参加してくる。
『あいつら、なかなか良い土産を置いていってくれたなw』
「でもやっぱりキングがおっしゃるように、全員がこんなスキルを持ってるのはおかしいと感じ出しました」
『う~ん、厄災が始まってからすぐに行動を起こしたにしたらレベルが低すぎるしな』
「確かに、私たちは今朝始めたばかりなのに、こんな程度の強さになってるんだし」
『ははは、お前は今、多分だけど、六アイで一番強いぞw 覚醒した事で俺の姉は超えただろう』
『エアエイプって高EXPの猿を見つけたのが大きいな』
「えっ?リーよりもですか?」
『あぁ、リーは隠密特化だし、戦闘特化のお前には到底及ばないよ』
「お前様はあまり力を欲してない様に感じるのじゃが?」
『そうだな、俺の事はこいつらが守ってくれるから、適切で最適な指示が出せる能力の方が良い』
「ふっ、裏方に徹すると言うのか、なんとなくお前様らしいのかのぉ」
トオルはティアに対して軽く微笑んで、その言葉を受け止めた。
『美凪、空間倉庫の中身は何だった?』
「食べ物や飲み物がかなり入ってます、これの持ち主は食事担当だったのかな?」
「ほっほ、どうせ略奪品じゃろうてw」
『俺の方はなんやら材木が異常に入っとるな、あとはベニヤとか石膏ボードとかビスや工具。
建築屋かな? まぁ事務所を少し改装するから丁度いいかもなw』
「もう一個も何が入ってるのか楽しみですね~」
『大量の食料に大量の建築資材、もう一つの空間倉庫にもそんな生活に必要なモンが入ってるんやろな』
「なにやら影と言うより組織立った者達の匂いがしますね」
「ほっほー、なんかワクワクしてきたぞよ~」
『組織には組織で対抗しないとな、戦力増強が今からの目標やな』
「あの子ら、何人位眷属にしたかなぁ?」
『んで、新しいスキルがいくつか湧いたから、それの検証せんとな。
そっちのホテルに入ろか』
「キ、キングとホ、ホテル・・・」
「おっほっほー媾うんじゃな?見といても良いのけ?」
「ま、まぐあう?」
『まぐわう だよ、エッチする事の昔の言い回しだ』
「キャァァ~(ポッ)」
「おぉ?おぬしらは初めてなのかぁ?初いのぉ~」
『あはははは、やりまくっとうわw肛門のシワの数まで知っとう仲やっw』
「キ、キング、言い方っ!ティ、ティアの前で恥ずかしい・・・」
「美凪よ、妾と主は一心同体故、今後もおぬしらがまぐわうときは見とるぞ?」
「そ、そうゆう事やもんなぁ・・・」
「ついでに言うとな、おぬしの目や耳を通じて、イフリートも見ておるがのw」
「ノ、覗キ見ナドシテオラン」
「・・・・・・」
物想う美凪はトオルの指示で、目の前に転がっているシルバーボアを空間倉庫に仕舞い、11番街の北側道路向かいにある美術館に隣接する4つ星のホテルに向かって行った。
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