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第四章 天使と悪魔
悪魔の眷属の眷属のお話
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﨡井戸大海は旦那の実家のこのマンションに越してきて20年になる。
10年ほど前から義父から性的暴力を受けるようになった。
65歳で定年退職し家に居着くようになってからだ。
風呂に入っていたら、間違ったと言って裸で入って来る。
慌ててヒロミは途中でも風呂から上がる。
洗濯物の自分の下着が1日か2日行方不明になる。
自分が入った後のトイレにすぐに入られる。
一段落ついてソファーなどでくつろいでいると、いつの間にか後ろに回り肩を揉もうとする。
断ると途端に機嫌が悪くなるので仕方なく肩を触らせる。
義母は出歩くのが好きな人で、家事もヒロミに任せっぱなし。
平日の昼間から夕方は義父と二人っきりになる事が多い。
そんな事が5年ほど続き、旦那に相談しても親父がそんな事をする筈が無いと軽くあしらわれる。
何度も相談すると、お前の勘違いだとか自意識過剰だとかと罵られる。
旦那にも義母にも相談することも出来ず悶々と過ごす日々。
2世帯住宅なら逃げ場所もあったのだけど、広いとはいえマンションは逃げ場がない。
さらに数年経ったある日、リビングに飾ってあった義父の知人に貰った由緒ある高級高額な茶道具だとか言う物を壊してしまった。
そして、その負い目が私にあるのを良い事に性暴力が急加速していった。
最初は義父の部屋に呼ばれて、スカートを持ち上げ下着を見せさせられたり、ブラウスをはだけてブラを見せる程度だったが、毎日そのような要求を受け入れていると、今度は胸を見せろと強要してくる。
嫌がり抵抗すると、大声で怒鳴り散らされ、仕方なく胸を見せる。
翌日には下着を膝までずらされ、股間に顔を埋められニオイを嗅がれる。
そして翌日には胸を舐めて来る、股間に指を入れて来る。
そんな性暴力を続けているうちに、要求もエスカレートしてくる。
全裸にされてバレエを躍らされた。
全裸にされてヨガをさせられた。
全裸にされて首輪を付けられ家中を犬の様に歩き回らされた。
全裸にされて自慰行為を強要された。
次第に義父の部屋以外でも手を出してくるようになり、トイレに入る時は鍵を掛けるなと。
そして我慢が出来なくてトイレに入ると、後から入って来て大きく足を開かされ、義父の見てる前で用を足す。そして出し終わると、綺麗にしてやると言いながら執拗に舐められる。
義父のイチモツは硬くなることは無い様で、挿入される事は無かった。
でも何度も何度も義父のイチモツを咥えさせられて、その度に涙が止まらなかった。
1時間咥えていても大きくなることは一度も無かったが、その行為と、私が泣きながら嫌がるのを楽しんでいたようだ。
しかし、キスだけはとことん完全に拒んだ。
それが最後の一線だと自分に言い聞かせて、壊れそうな精神を繋ぎ止めていた。
そんな義父にも天罰が下り、義母と一緒に知人の飲み会に出かけ、飲酒をしたまま車で帰ってくる途中で大事故を起こした。
自損事故なので、相手が居なかったのは幸いだけど、義父も義母も全治3か月の診断を下された。
骨折自体は3か月も経たないうちに完治したようだが、落ちた筋肉を戻すのにさらに2か月もリハビリを続けて、やっと普通に歩けるようになったので退院帰宅してきた。
歳がいってからの入院は、怪我の後遺症よりも体力、気力そして筋力が極端に落ちてしまうのだ。
家に帰ってからも、日がな一日ベッドやソファーでゴロゴロする生活が続く。
義母が家に居るので、極端にセクハラは減ったが、ゼロになった訳では無い。
半年ほどで義母は寝たきりになり、義父も後を追うようにベッドから起きて来る事が無くなった。
それから義父母の介護を自分一人で見るようになっていった。
旦那は忙しいからと言って、まったく介護に関わらず、なぜ他人の自分が他人の父母を介護しないといけないのか、と毎日旦那に食って掛かっていると、そのうち旦那は家に帰って来なくなった・・・
何度家を出ようと考えた事か。
でもそんな行動力が自分には欠けていた。
週に3~4回ほど、市からの委託業者に介護に来てもらい、何とかやり過ごしていたのだが、1年前に義母が誤嚥性肺炎で亡くなり、義父だけの介護に変わって行った。
義父は世話をしていると身体のあちこちに手を入れて来る。
自分ももう拒絶する意思が無くなっていた。
そんなこんなで1年が経ち、今日に至る。
そのどうしても縁を切る事が出来なかった義父は藤浜達の手によって今日消されてしまった。
その後は自分も殺されるんだろうと覚悟を決めていた。
生きていても楽しい事なんてあるとは考えられなかった。
今までの楽しみは、爺婆が寝た後のスマホやパソコンで見る、漫画やアニメや小説だけだった。
特に異世界転移モノには憧れた。
今のつまらない人生とはまったく別の世界で人生をやり直す事が出来るなんて、最高だ!
だが現実にそんな事は起きない。
死んだら転生する話もあるが、その為に自分で命を絶つことは出来なかった。
そんな世界に今、自分が居る事、こんな素晴らしい事は無い。
優しくレクチャーしてくれるご主人様も、大主人様もいらっしゃる。
ご主人様は私に力をくれた。
ご主人様は私を気遣って下さる。
ご主人様は私に怒鳴ったり怒ったりしない。
そして私の身体は若返った。
背も高くなり身体全体に気力が漲る筋肉も付き魔法も使える、やってみたかったコスプレの様な可愛い衣装にメタモルフォーゼ出来る事も嬉しいし楽しい。
ご主人様は背も高くたくましく、きっと私を守って下さるだろう。
ご主人様の命令なら、どんな理不尽な事でも無理難題でも私は聞き入れられるだろう。
今まで我慢して生きて来てよかった。
ご主人様に出逢えて、本当に良かった・・・
そこまで話すと、﨡井戸大海は大粒の涙を流して泣き出した。
藤浜は優しく抱き寄せて口づけをする。
ヒロミはまた別の、悲しさや悔しさではない、淡い恋情の涙を流す。
ドアの外では、いきなり消えた二人を探しに来ていた、掛井橋五十惟が優しい微笑みを浮かべていた。
10分ほど経っても二人が出てこないので、五十惟はドアを叩いてから開ける。
「ほらっ行くで、キングたちだけに任せといてえぇんか?」
「あぁ、わかったすぐにいくわ」
「お~い五十惟~」
「あ~?なんや?どないした?」
「ありがとなっ」
「はっ、ありがとうと思うなら、貸し一回なw」
「あぁ借りとくわw」
掛井橋五十惟は後ろ向きで手をひらひらと振ってドアから出て行った。
索敵のスキルで、ドアの外に掛井橋らしき気配はずっと前から感じていた。
最初は盗み聞きをしているだけなんだろうと思っていた。
だが、タイミングを見て声を掛けてくれたのは彼女の優しさだと感じた。
藤浜は思った。
掛井橋だけでは無く、リーも美凪もなぜかとても信頼がおける仲間と言う意識が強い。
今日知り合ったばかりで、どんな奴なのかもわからないのに、何故か信頼感は高い。
それはきっと、同時に進化したからなのだろうとは薄々感じている。
今の会話でその事がハッキリとわかった。
変身系スキルも、4人のうち誰かの強い思いが乗ったから、同時に覚えた称号で付与されたスキルが同じような変身系スキルの取得と言う結果になったのだろう。
お互いにキングの為に頑張って行こう。
心の中で皆に檄を飛ばした。
聞こえないけど。
「んじゃ~大海よ、俺らもがんばろうか」
「はいっこれからもよろしくお願いします」
藤浜は大海に手を差し出して起き上がらせる。
廊下に出るとエイプは先ほどよりも数を増やしていた。
10年ほど前から義父から性的暴力を受けるようになった。
65歳で定年退職し家に居着くようになってからだ。
風呂に入っていたら、間違ったと言って裸で入って来る。
慌ててヒロミは途中でも風呂から上がる。
洗濯物の自分の下着が1日か2日行方不明になる。
自分が入った後のトイレにすぐに入られる。
一段落ついてソファーなどでくつろいでいると、いつの間にか後ろに回り肩を揉もうとする。
断ると途端に機嫌が悪くなるので仕方なく肩を触らせる。
義母は出歩くのが好きな人で、家事もヒロミに任せっぱなし。
平日の昼間から夕方は義父と二人っきりになる事が多い。
そんな事が5年ほど続き、旦那に相談しても親父がそんな事をする筈が無いと軽くあしらわれる。
何度も相談すると、お前の勘違いだとか自意識過剰だとかと罵られる。
旦那にも義母にも相談することも出来ず悶々と過ごす日々。
2世帯住宅なら逃げ場所もあったのだけど、広いとはいえマンションは逃げ場がない。
さらに数年経ったある日、リビングに飾ってあった義父の知人に貰った由緒ある高級高額な茶道具だとか言う物を壊してしまった。
そして、その負い目が私にあるのを良い事に性暴力が急加速していった。
最初は義父の部屋に呼ばれて、スカートを持ち上げ下着を見せさせられたり、ブラウスをはだけてブラを見せる程度だったが、毎日そのような要求を受け入れていると、今度は胸を見せろと強要してくる。
嫌がり抵抗すると、大声で怒鳴り散らされ、仕方なく胸を見せる。
翌日には下着を膝までずらされ、股間に顔を埋められニオイを嗅がれる。
そして翌日には胸を舐めて来る、股間に指を入れて来る。
そんな性暴力を続けているうちに、要求もエスカレートしてくる。
全裸にされてバレエを躍らされた。
全裸にされてヨガをさせられた。
全裸にされて首輪を付けられ家中を犬の様に歩き回らされた。
全裸にされて自慰行為を強要された。
次第に義父の部屋以外でも手を出してくるようになり、トイレに入る時は鍵を掛けるなと。
そして我慢が出来なくてトイレに入ると、後から入って来て大きく足を開かされ、義父の見てる前で用を足す。そして出し終わると、綺麗にしてやると言いながら執拗に舐められる。
義父のイチモツは硬くなることは無い様で、挿入される事は無かった。
でも何度も何度も義父のイチモツを咥えさせられて、その度に涙が止まらなかった。
1時間咥えていても大きくなることは一度も無かったが、その行為と、私が泣きながら嫌がるのを楽しんでいたようだ。
しかし、キスだけはとことん完全に拒んだ。
それが最後の一線だと自分に言い聞かせて、壊れそうな精神を繋ぎ止めていた。
そんな義父にも天罰が下り、義母と一緒に知人の飲み会に出かけ、飲酒をしたまま車で帰ってくる途中で大事故を起こした。
自損事故なので、相手が居なかったのは幸いだけど、義父も義母も全治3か月の診断を下された。
骨折自体は3か月も経たないうちに完治したようだが、落ちた筋肉を戻すのにさらに2か月もリハビリを続けて、やっと普通に歩けるようになったので退院帰宅してきた。
歳がいってからの入院は、怪我の後遺症よりも体力、気力そして筋力が極端に落ちてしまうのだ。
家に帰ってからも、日がな一日ベッドやソファーでゴロゴロする生活が続く。
義母が家に居るので、極端にセクハラは減ったが、ゼロになった訳では無い。
半年ほどで義母は寝たきりになり、義父も後を追うようにベッドから起きて来る事が無くなった。
それから義父母の介護を自分一人で見るようになっていった。
旦那は忙しいからと言って、まったく介護に関わらず、なぜ他人の自分が他人の父母を介護しないといけないのか、と毎日旦那に食って掛かっていると、そのうち旦那は家に帰って来なくなった・・・
何度家を出ようと考えた事か。
でもそんな行動力が自分には欠けていた。
週に3~4回ほど、市からの委託業者に介護に来てもらい、何とかやり過ごしていたのだが、1年前に義母が誤嚥性肺炎で亡くなり、義父だけの介護に変わって行った。
義父は世話をしていると身体のあちこちに手を入れて来る。
自分ももう拒絶する意思が無くなっていた。
そんなこんなで1年が経ち、今日に至る。
そのどうしても縁を切る事が出来なかった義父は藤浜達の手によって今日消されてしまった。
その後は自分も殺されるんだろうと覚悟を決めていた。
生きていても楽しい事なんてあるとは考えられなかった。
今までの楽しみは、爺婆が寝た後のスマホやパソコンで見る、漫画やアニメや小説だけだった。
特に異世界転移モノには憧れた。
今のつまらない人生とはまったく別の世界で人生をやり直す事が出来るなんて、最高だ!
だが現実にそんな事は起きない。
死んだら転生する話もあるが、その為に自分で命を絶つことは出来なかった。
そんな世界に今、自分が居る事、こんな素晴らしい事は無い。
優しくレクチャーしてくれるご主人様も、大主人様もいらっしゃる。
ご主人様は私に力をくれた。
ご主人様は私を気遣って下さる。
ご主人様は私に怒鳴ったり怒ったりしない。
そして私の身体は若返った。
背も高くなり身体全体に気力が漲る筋肉も付き魔法も使える、やってみたかったコスプレの様な可愛い衣装にメタモルフォーゼ出来る事も嬉しいし楽しい。
ご主人様は背も高くたくましく、きっと私を守って下さるだろう。
ご主人様の命令なら、どんな理不尽な事でも無理難題でも私は聞き入れられるだろう。
今まで我慢して生きて来てよかった。
ご主人様に出逢えて、本当に良かった・・・
そこまで話すと、﨡井戸大海は大粒の涙を流して泣き出した。
藤浜は優しく抱き寄せて口づけをする。
ヒロミはまた別の、悲しさや悔しさではない、淡い恋情の涙を流す。
ドアの外では、いきなり消えた二人を探しに来ていた、掛井橋五十惟が優しい微笑みを浮かべていた。
10分ほど経っても二人が出てこないので、五十惟はドアを叩いてから開ける。
「ほらっ行くで、キングたちだけに任せといてえぇんか?」
「あぁ、わかったすぐにいくわ」
「お~い五十惟~」
「あ~?なんや?どないした?」
「ありがとなっ」
「はっ、ありがとうと思うなら、貸し一回なw」
「あぁ借りとくわw」
掛井橋五十惟は後ろ向きで手をひらひらと振ってドアから出て行った。
索敵のスキルで、ドアの外に掛井橋らしき気配はずっと前から感じていた。
最初は盗み聞きをしているだけなんだろうと思っていた。
だが、タイミングを見て声を掛けてくれたのは彼女の優しさだと感じた。
藤浜は思った。
掛井橋だけでは無く、リーも美凪もなぜかとても信頼がおける仲間と言う意識が強い。
今日知り合ったばかりで、どんな奴なのかもわからないのに、何故か信頼感は高い。
それはきっと、同時に進化したからなのだろうとは薄々感じている。
今の会話でその事がハッキリとわかった。
変身系スキルも、4人のうち誰かの強い思いが乗ったから、同時に覚えた称号で付与されたスキルが同じような変身系スキルの取得と言う結果になったのだろう。
お互いにキングの為に頑張って行こう。
心の中で皆に檄を飛ばした。
聞こえないけど。
「んじゃ~大海よ、俺らもがんばろうか」
「はいっこれからもよろしくお願いします」
藤浜は大海に手を差し出して起き上がらせる。
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