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第四章 天使と悪魔
悪魔の軍団 自己紹介
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話術と詐術を取り入れた藤浜は、颯爽とその階の住人を懐柔していく。
リーは元々工作員だった頃から話術は長けていた。
宗教女と元店長も人を騙す事には躊躇も問題も無い。
トオルは一人部屋に残り、ソファーに座り天井を見つめ、物思ふ。
（たとえスキルとは言え、あいつらがこんなにも懐いて来て、自分も信頼を置いてしまっている）
（・・・）
（初期の構想とはかなり違ってきたけど、信頼できる僕は計画を進めやすくなった）
「キン、と、とおるさん、取り残された人を救助してきました」
元店長の掛井橋五十惟が車いすに乗せて男を連れて来た。
「奥様もいらっしゃいましたので、連れに行ってまいります」
「おいっ食いもんは出さんのかぁ！」
その男の妻を連れて入ってきた掛井橋が、その男に飛び掛かろうとするのをトオルが手で制する。
（キングになんて口の利き方をするんだ・・・）
『お食事はちょっと待って下さいな、物資がもうすぐ届くと思います』
そんなものが来る事は無いけれど、取り敢えずこの場はそれで黙らせた。
同じように避難も出来ずにいた年配の人達を一部屋に集めた。
7人の人間がこのフロアーで逃げ遅れていた。
索敵や気配探知を使って念入りに調べたので、もう残っている人間は居ないはずだ。
「おいっいつになったら食いもん出すんじゃ」
「もう丸々2日は水しか腹ん中に入れ取らんぞ！はよなんか食わせろや」
「あんたらは若いけど、なんやの？ボランティア？」
「なぁ責任者は？おまえらじゃ話にならんやろ」
「んなもん誰でもかまわんわ、それより食いもんやろ」
トオルはもうイラついていた。
どうして人間って奴はこうも自分勝手なんだろうかと。
眷属たちはトオルの指示を待っている。
ただ、4人共コブシを強く握って少しワナワナと震えている。
「のぉ兄ちゃん、こんなとこに心気臭い連中集めてどないすんねん？」
誰かの介護の為に居残っていた人だろう。一番元気に見える。
「あぁ？おっさん、物言いに気ぃつけ～や、いてまうどごらぁ」
皆、同じ階なのに元々面識も無かったのだろうか？
ついには数人で言い争いを始めてしまった。
腹が減ってるのなら大人しくしとけばいいのに・・・
トオルは眷属たちの顔を見た。
もうみんな爆発しそうな表情だが、藤浜だけが一人の人間に目線を向けている。
その女性は、歳の頃なら40代後半くらいだろうか？少し人生に疲れた感じが愁いを醸し出して哀愁を感じさせる。守ってあげたくなるような可愛らしい女性だ。
藤浜も人間だった頃は40代半ばだったので、女性として見ているのだろう。
良く見れば顔立ちは良い物の、29歳のトオルからはただの疲れたおばさんにしか感じられない。
『藤浜、知り合いか何かか？』
「いえ、眷属にしたいなぁって思ってただけです」
『おもちゃか？それ以外の奴らはどうする？』
眷属たちの顔を見た。
「生かせておく意味があるのでしょうか」
「殲滅で良いのでは？」
続いて、元宗教幹部だった青空美凪がトオルに問いかける。
「キング、この人間どもをここに集めて何をなされるおつもりだったのですか？」
『ん～特には考えてなかったけど、見ててイラつくし不快だから静かにさせようか？』
『藤浜のお気に入りだけ残して、他はもういいかな』
そう言って立ち上がったトオルは、その藤浜のお気に入りをキッチンの方に呼んだ。
「はいっ？なんでしょうか？」
「あぁ？、おまえら～ な、なんじゃぁ？」
一カ所に集められた6人の排除者を、眷属たちは一気に粛清していった。
息の根が止まるまで、4人は次々に刃物で突き刺しゴルフクラブで殴り、逝かせた。
（ヒュン）
『それでは、この女性を使って眷属契約を覚えようか』
「キング、虐殺者の称号が増えました」
『おぉー殺人者集団の出来上がりかｗ』
皆のステータスを覗くと全員それなりの称号が付いていた。
その様子を見ていた女性は声も出せず、プルプルと震えながら薄っすら涙を浮かべている。
自分も殺されるのだろうと覚悟を決めたようだ。
4人の若い男女が頭の方に手を伸ばしてきたので、身体をギュッと縮め強く目を閉じた。
4人はトオルの指示通りに、その女性の額に手を当てて、眷属契約のスキルを覚えていく。
そして、最後に藤浜がその女性を眷属にする文言を唱え、自分の僕にした。
藤浜が自分のステータスボードを見て驚いている。
「キ、キング、称号と何やらスキルも増えてます」
「同じく称号とスキルが増えました」
藤浜の女性眷属はまだレベルが付いていないし、このような世界に変化した事も理解していない。
だから、みんなが話している事も何の事かまったく分かっていない。
「やっと職業が決まりました」
藤浜は今付いた称号と付随したスキルで新しい職業が追加された。
それは愛想がよくお調子者の藤浜にピッタリの職業だった。
藤浜武人(45）
Lv11
種族 【新人類】 選択
職業 【黒道化師】 選択
恩恵 【技能取得】
称号 【お調子者】【同族殺し】【殺人鬼】【惨殺者】
状態 【眷属化－櫻庭通】
基本能力一覧
GMR/USU
HP 884/751(+133)
MP 433/300(+133)
STR 183/145(+38)
DEF 146/108(+38)
AGI 331/183<+110>(+38)
DEX 369/175<+156>(+38)
INT 78/40(+38)
SP/150
sp/8.5
基本技能一覧
眷属契約▼ 技能店舗⒮ 黒道化装備
索敵 隠蔽 鑑定
道化術-[道化体術]-[御手玉]-[悪遊戯]-[半透明化]
┗[不意打ち]-[切刻]-[ジャグリング]
1728/1721
道化師の装備スキルを展開すると、頭上に濃い紫色の五芒星が嵌め込まれた様な魔法陣が現れ、そのまま素早く足元に抜けていくと、そこにはモノトーンなピエロが現れた。
黒い二房のピエロ帽、縦襟で波々に纏め上げた白いカラー、白いシャツに黒いショートベスト、鳩尾まであるハイウエストのニッカポッカのような黒いズボン、爪先が捲り上げられたピエロの靴、顔は白塗りで両目は黒い星十字、口角がツンと上がった赤い口、鼻の頭は赤い丸化粧の顔を隠す能面。
そして手には、黒いトゲトゲが付いた長手袋に、屮と言う字を真っすぐ伸ばしたような、握り手20㎝程で長い真ん中の剣先が30㎝くらいの三叉棍が両手に備わっている。
戦闘ピエロ。
武器やスキルに色々な制限は有る物の、戦闘特化の職業みたいである。
『ほぉ～武器までがセットの装備って、お得感満載だなｗ』
「凄いです！変身したら全ステータスも1割、防御は2倍に上がります」
興奮して藤浜が報告する。
トオルは優しい顔で藤浜をほめたたえる。
しかし、残りの3人も同じような殺人称号が付いているので、それぞれ凄いスキルが手に入っている。
『リーは称号の報酬はなんだったんだ？』
「私も変身装備って言うんですかね？こんなんです」
レイン・リー(38）
Lv13
種族 【新人類】 選択
職業 【暗殺者】 選択
恩恵 【技能取得】
称号 【同族殺し】【元工作員】【殺人鬼】【虐殺者】
状態 【眷属化－櫻庭通】
基本能力一覧
GMR/UHG
HP 1772/1236<+309>(+227)
MP 845/618(+227)
STR 320/257(+63)
DEF 341/278(+63)
AGI 736/506<+167>(+63)
DEX 744/527<+154>(+63)
INT 98/35(+63)
SP/412
sp/1.15
基本技能一覧
技能店舗⒮ 眷属契約 闇装束
身体強化¹ 気配探知 懐柔 話術 隠密 隠蔽
忍術¹-[短剣術]-[忍体術]-[回避術]-[速動]-[観察]-[風身術]
耐性一覧
精神支配耐性
2332/2073
闇装束を展開すると、黒っぽい煙の様な物が全身を包み込み、そのまま全身真っ黒な忍者装備に変わる。
「同じく全てのステータスが1.1倍、素早さと器用さが1.5倍くらいになりますね」
『もう完全に忍者だなｗ』
『ふっみんなドンドン強くなっていくのが凄く嬉しいよ』
『で、五十惟、おまえは？』
次にトオルは元店長の掛井橋五十惟に問いかけた。
「私は・・・ これって美凪さんと間違ってるんじゃない？って思うけど」
掛井橋五十惟(28）
Lv11
種族 【新人類】 選択
職業 【黒巫女】 選択
恩恵 【技能取得】
称号 【同族殺し】【殺害者】【殺人鬼】【惨殺者】
状態 【眷属化－櫻庭通】
基本能力一覧
GMR/USU
HP 486/353(+133)
MP 1331/1066<+132>(+133)
STR 123/85(+38)
DEF 153/115(+38)
AGI 146/108(+38)
DEX 161/123(+38)
INT 390/220<+132>(+38)
SP/150
sp/8.5
基本技能一覧
技能店舗⒮ 眷属契約 巫女装束 錫杖[黒金]
速動 隠蔽 魔力軽減
玆の魔法-[闇球]-[闇纏]-[爆]-[黒手]
┗[浮遊]
1728/1722
「武器も手に入ったけど・・・」
----------------------------------------------------------------------
錫杖〔黒金〕[所有者：掛井橋五十惟]闇属性付与 成長度技能覚醒 URユニークウェポン
[収納時自動修復]-[装着時全ステータス5%アップ]
----------------------------------------------------------------------
『ほぉ～ 闇属性が付与されたから黒巫女になったんだろうか？』
装備を展開すると、黒っぽい渦巻が頭から全身に巻き付き衣装が変わる。
黒い袴、振袖に黒い縁取りが入った白衣、黒い掛襟、白い足袋に黒い鼻緒の草履の黒巫女が現れた。
ピエロと同じく白と黒のコントラストが綺麗な巫女服だ。
浮遊のスキルでフワフワと宙に浮いている。
「元々インドア派だからかなぁ」
「ほんとね、私、新興宗教やってた時はよく巫女服着てたよｗ」
「浮遊のスキルは俺も欲しいなぁ、10ポイントだからもうすぐ取れるんだけどな」
『五十惟は完全に魔法職だな、まぁ初期から魔法系のステだったけどな』
『そうゆう美凪は何を手に入れたんだ？』
トオルは元詐欺宗教団体の大幹部だった青空美凪に問いかける。
青空美凪(35）
Lv11
種族 【新人類】 選択
職業 【暗黒剣士】 選択
恩恵 【技能取得】
称号 【同族殺し】【殺人鬼】【虐殺者】【惨殺者】
状態 【眷属化－櫻庭通】
基本能力一覧
GMR/USU
HP 1072/939(+133)
MP 283/150(+133)
STR 479/220[+100]<+121>(+38)
DEF 383/190[+50]<+105>(+38)
AGI 183/145(+38)
DEX 93/ 55(+38)
INT 78/40(+38)
SP/0
sp/8.5
基本技能一覧
技能店舗⒮ 眷属契約 暗黒剣 武装
隠蔽 大剣豪 一撃必殺
耐性一覧
物理耐性
1728/1720
----------------------------------------------------------------------
暗黒剣〔ドゥンケル〕[所有者：青空美凪]技能付与 成長度技能覚醒 URユニークウェポン
[収納時自動修復]-[装着時 腕力、防御力10%up素早さ5％up]
----------------------------------------------------------------------
「アームド！」
身体前面に紅蓮の魔法陣が縦に4つ並んで現れ、美凪がそれを通り抜けると、深い紅蓮の色が映える、装飾らしいものは何一つないアンドロイドのような全身鎧に包まれた。
「ドゥンケル！」
そして、紅蓮の剣が美凪の手に光る。
『ほぉ～完全にステも剣士に寄ったな』
「一番正統派だな」
藤浜の眷属になった女性は、今見ていることが現実なのか夢うつつなのか理解が追いつかない。
リーは元々工作員だった頃から話術は長けていた。
宗教女と元店長も人を騙す事には躊躇も問題も無い。
トオルは一人部屋に残り、ソファーに座り天井を見つめ、物思ふ。
（たとえスキルとは言え、あいつらがこんなにも懐いて来て、自分も信頼を置いてしまっている）
（・・・）
（初期の構想とはかなり違ってきたけど、信頼できる僕は計画を進めやすくなった）
「キン、と、とおるさん、取り残された人を救助してきました」
元店長の掛井橋五十惟が車いすに乗せて男を連れて来た。
「奥様もいらっしゃいましたので、連れに行ってまいります」
「おいっ食いもんは出さんのかぁ！」
その男の妻を連れて入ってきた掛井橋が、その男に飛び掛かろうとするのをトオルが手で制する。
（キングになんて口の利き方をするんだ・・・）
『お食事はちょっと待って下さいな、物資がもうすぐ届くと思います』
そんなものが来る事は無いけれど、取り敢えずこの場はそれで黙らせた。
同じように避難も出来ずにいた年配の人達を一部屋に集めた。
7人の人間がこのフロアーで逃げ遅れていた。
索敵や気配探知を使って念入りに調べたので、もう残っている人間は居ないはずだ。
「おいっいつになったら食いもん出すんじゃ」
「もう丸々2日は水しか腹ん中に入れ取らんぞ！はよなんか食わせろや」
「あんたらは若いけど、なんやの？ボランティア？」
「なぁ責任者は？おまえらじゃ話にならんやろ」
「んなもん誰でもかまわんわ、それより食いもんやろ」
トオルはもうイラついていた。
どうして人間って奴はこうも自分勝手なんだろうかと。
眷属たちはトオルの指示を待っている。
ただ、4人共コブシを強く握って少しワナワナと震えている。
「のぉ兄ちゃん、こんなとこに心気臭い連中集めてどないすんねん？」
誰かの介護の為に居残っていた人だろう。一番元気に見える。
「あぁ？おっさん、物言いに気ぃつけ～や、いてまうどごらぁ」
皆、同じ階なのに元々面識も無かったのだろうか？
ついには数人で言い争いを始めてしまった。
腹が減ってるのなら大人しくしとけばいいのに・・・
トオルは眷属たちの顔を見た。
もうみんな爆発しそうな表情だが、藤浜だけが一人の人間に目線を向けている。
その女性は、歳の頃なら40代後半くらいだろうか？少し人生に疲れた感じが愁いを醸し出して哀愁を感じさせる。守ってあげたくなるような可愛らしい女性だ。
藤浜も人間だった頃は40代半ばだったので、女性として見ているのだろう。
良く見れば顔立ちは良い物の、29歳のトオルからはただの疲れたおばさんにしか感じられない。
『藤浜、知り合いか何かか？』
「いえ、眷属にしたいなぁって思ってただけです」
『おもちゃか？それ以外の奴らはどうする？』
眷属たちの顔を見た。
「生かせておく意味があるのでしょうか」
「殲滅で良いのでは？」
続いて、元宗教幹部だった青空美凪がトオルに問いかける。
「キング、この人間どもをここに集めて何をなされるおつもりだったのですか？」
『ん～特には考えてなかったけど、見ててイラつくし不快だから静かにさせようか？』
『藤浜のお気に入りだけ残して、他はもういいかな』
そう言って立ち上がったトオルは、その藤浜のお気に入りをキッチンの方に呼んだ。
「はいっ？なんでしょうか？」
「あぁ？、おまえら～ な、なんじゃぁ？」
一カ所に集められた6人の排除者を、眷属たちは一気に粛清していった。
息の根が止まるまで、4人は次々に刃物で突き刺しゴルフクラブで殴り、逝かせた。
（ヒュン）
『それでは、この女性を使って眷属契約を覚えようか』
「キング、虐殺者の称号が増えました」
『おぉー殺人者集団の出来上がりかｗ』
皆のステータスを覗くと全員それなりの称号が付いていた。
その様子を見ていた女性は声も出せず、プルプルと震えながら薄っすら涙を浮かべている。
自分も殺されるのだろうと覚悟を決めたようだ。
4人の若い男女が頭の方に手を伸ばしてきたので、身体をギュッと縮め強く目を閉じた。
4人はトオルの指示通りに、その女性の額に手を当てて、眷属契約のスキルを覚えていく。
そして、最後に藤浜がその女性を眷属にする文言を唱え、自分の僕にした。
藤浜が自分のステータスボードを見て驚いている。
「キ、キング、称号と何やらスキルも増えてます」
「同じく称号とスキルが増えました」
藤浜の女性眷属はまだレベルが付いていないし、このような世界に変化した事も理解していない。
だから、みんなが話している事も何の事かまったく分かっていない。
「やっと職業が決まりました」
藤浜は今付いた称号と付随したスキルで新しい職業が追加された。
それは愛想がよくお調子者の藤浜にピッタリの職業だった。
藤浜武人(45）
Lv11
種族 【新人類】 選択
職業 【黒道化師】 選択
恩恵 【技能取得】
称号 【お調子者】【同族殺し】【殺人鬼】【惨殺者】
状態 【眷属化－櫻庭通】
基本能力一覧
GMR/USU
HP 884/751(+133)
MP 433/300(+133)
STR 183/145(+38)
DEF 146/108(+38)
AGI 331/183<+110>(+38)
DEX 369/175<+156>(+38)
INT 78/40(+38)
SP/150
sp/8.5
基本技能一覧
眷属契約▼ 技能店舗⒮ 黒道化装備
索敵 隠蔽 鑑定
道化術-[道化体術]-[御手玉]-[悪遊戯]-[半透明化]
┗[不意打ち]-[切刻]-[ジャグリング]
1728/1721
道化師の装備スキルを展開すると、頭上に濃い紫色の五芒星が嵌め込まれた様な魔法陣が現れ、そのまま素早く足元に抜けていくと、そこにはモノトーンなピエロが現れた。
黒い二房のピエロ帽、縦襟で波々に纏め上げた白いカラー、白いシャツに黒いショートベスト、鳩尾まであるハイウエストのニッカポッカのような黒いズボン、爪先が捲り上げられたピエロの靴、顔は白塗りで両目は黒い星十字、口角がツンと上がった赤い口、鼻の頭は赤い丸化粧の顔を隠す能面。
そして手には、黒いトゲトゲが付いた長手袋に、屮と言う字を真っすぐ伸ばしたような、握り手20㎝程で長い真ん中の剣先が30㎝くらいの三叉棍が両手に備わっている。
戦闘ピエロ。
武器やスキルに色々な制限は有る物の、戦闘特化の職業みたいである。
『ほぉ～武器までがセットの装備って、お得感満載だなｗ』
「凄いです！変身したら全ステータスも1割、防御は2倍に上がります」
興奮して藤浜が報告する。
トオルは優しい顔で藤浜をほめたたえる。
しかし、残りの3人も同じような殺人称号が付いているので、それぞれ凄いスキルが手に入っている。
『リーは称号の報酬はなんだったんだ？』
「私も変身装備って言うんですかね？こんなんです」
レイン・リー(38）
Lv13
種族 【新人類】 選択
職業 【暗殺者】 選択
恩恵 【技能取得】
称号 【同族殺し】【元工作員】【殺人鬼】【虐殺者】
状態 【眷属化－櫻庭通】
基本能力一覧
GMR/UHG
HP 1772/1236<+309>(+227)
MP 845/618(+227)
STR 320/257(+63)
DEF 341/278(+63)
AGI 736/506<+167>(+63)
DEX 744/527<+154>(+63)
INT 98/35(+63)
SP/412
sp/1.15
基本技能一覧
技能店舗⒮ 眷属契約 闇装束
身体強化¹ 気配探知 懐柔 話術 隠密 隠蔽
忍術¹-[短剣術]-[忍体術]-[回避術]-[速動]-[観察]-[風身術]
耐性一覧
精神支配耐性
2332/2073
闇装束を展開すると、黒っぽい煙の様な物が全身を包み込み、そのまま全身真っ黒な忍者装備に変わる。
「同じく全てのステータスが1.1倍、素早さと器用さが1.5倍くらいになりますね」
『もう完全に忍者だなｗ』
『ふっみんなドンドン強くなっていくのが凄く嬉しいよ』
『で、五十惟、おまえは？』
次にトオルは元店長の掛井橋五十惟に問いかけた。
「私は・・・ これって美凪さんと間違ってるんじゃない？って思うけど」
掛井橋五十惟(28）
Lv11
種族 【新人類】 選択
職業 【黒巫女】 選択
恩恵 【技能取得】
称号 【同族殺し】【殺害者】【殺人鬼】【惨殺者】
状態 【眷属化－櫻庭通】
基本能力一覧
GMR/USU
HP 486/353(+133)
MP 1331/1066<+132>(+133)
STR 123/85(+38)
DEF 153/115(+38)
AGI 146/108(+38)
DEX 161/123(+38)
INT 390/220<+132>(+38)
SP/150
sp/8.5
基本技能一覧
技能店舗⒮ 眷属契約 巫女装束 錫杖[黒金]
速動 隠蔽 魔力軽減
玆の魔法-[闇球]-[闇纏]-[爆]-[黒手]
┗[浮遊]
1728/1722
「武器も手に入ったけど・・・」
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錫杖〔黒金〕[所有者：掛井橋五十惟]闇属性付与 成長度技能覚醒 URユニークウェポン
[収納時自動修復]-[装着時全ステータス5%アップ]
----------------------------------------------------------------------
『ほぉ～ 闇属性が付与されたから黒巫女になったんだろうか？』
装備を展開すると、黒っぽい渦巻が頭から全身に巻き付き衣装が変わる。
黒い袴、振袖に黒い縁取りが入った白衣、黒い掛襟、白い足袋に黒い鼻緒の草履の黒巫女が現れた。
ピエロと同じく白と黒のコントラストが綺麗な巫女服だ。
浮遊のスキルでフワフワと宙に浮いている。
「元々インドア派だからかなぁ」
「ほんとね、私、新興宗教やってた時はよく巫女服着てたよｗ」
「浮遊のスキルは俺も欲しいなぁ、10ポイントだからもうすぐ取れるんだけどな」
『五十惟は完全に魔法職だな、まぁ初期から魔法系のステだったけどな』
『そうゆう美凪は何を手に入れたんだ？』
トオルは元詐欺宗教団体の大幹部だった青空美凪に問いかける。
青空美凪(35）
Lv11
種族 【新人類】 選択
職業 【暗黒剣士】 選択
恩恵 【技能取得】
称号 【同族殺し】【殺人鬼】【虐殺者】【惨殺者】
状態 【眷属化－櫻庭通】
基本能力一覧
GMR/USU
HP 1072/939(+133)
MP 283/150(+133)
STR 479/220[+100]<+121>(+38)
DEF 383/190[+50]<+105>(+38)
AGI 183/145(+38)
DEX 93/ 55(+38)
INT 78/40(+38)
SP/0
sp/8.5
基本技能一覧
技能店舗⒮ 眷属契約 暗黒剣 武装
隠蔽 大剣豪 一撃必殺
耐性一覧
物理耐性
1728/1720
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暗黒剣〔ドゥンケル〕[所有者：青空美凪]技能付与 成長度技能覚醒 URユニークウェポン
[収納時自動修復]-[装着時 腕力、防御力10%up素早さ5％up]
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「アームド！」
身体前面に紅蓮の魔法陣が縦に4つ並んで現れ、美凪がそれを通り抜けると、深い紅蓮の色が映える、装飾らしいものは何一つないアンドロイドのような全身鎧に包まれた。
「ドゥンケル！」
そして、紅蓮の剣が美凪の手に光る。
『ほぉ～完全にステも剣士に寄ったな』
「一番正統派だな」
藤浜の眷属になった女性は、今見ていることが現実なのか夢うつつなのか理解が追いつかない。
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