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第四章 天使と悪魔
悪魔の思惑
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「と言う訳なんですよー どうにもこうにも、うさん臭くて」
その男は、天使と持て囃されていた女性に抱いた懸念を一気に吐き出した。
トオルは少し思案したような顔で言った。
「でもまぁ彼女の言う事は嘘では無いんですよ」
「進化をすると全ての不具合が解消されるのも検証済みなんです」
「ホントですか?」
「でも、にわかには信じがたいです・・・」
「じゃぁ進化してみましょう」
「へっ?」
「それであなたにちょっとしたお願いがあるんですけどね」
「なんですか?」
「あぁそれはまた進化してからにしましょう」
「・・・」
「でもなんて言うのか、心の奥底では自分が目の当たりにした事が現実なんだろうとは理解してるんですが、普通に受け入れてるあの連中がちょっと怖いんですよ」
「なんか~」
「大規模なドッキリを誰かが仕掛けていて、自分が信じ込んだ瞬間に"ドッキリでしたー"なんてなったらもう立ち直れないし・・・・」
「メンタル少し弱めなんですね」
「そうなんですよ~」
「昔から、肝心なところであ~だこ~だと色々と考えすぎて好機を逃してきたんです」
「羨ましいですよ。自分にそんな能力があったなら・・・」
「これが能力ですか?」
男は馬鹿にされたり見下されたりするのだろうと思っていたが、トオルから意外な言葉が帰ってきた。
「でもトオルさんほどの人なら、もっと最善な考えが浮かぶんでしょうね」
「そんな事は無いですよ?自分は裏切られたり騙されたりと本当に良い縁には出会ってません」
「あなたの様に、物事を深く観察して、疑って疑って、それでも信じられる事だけ行えたら良かったんですけどね」
「いったい何があったんですか?」
「あはは、まぁ心がボロボロになるような事が何度も何度も波の様に押し寄せて来たんですよ」
「もうだいぶ前の事の様に感じますけどね」
「まぁそんな話はまた今度ゆっくりと飲んだ時にでも」
グゥゥゥ~
「あっ・・・」
「あはははは。ご飯を食べてから抜け出したら良かったのに」
「す、すみません、お恥ずかしい」
「カップ麺でも食べますか?自分もまだお腹が足りてないので」
「えっそ、そんな貴重な物・・・」
「大丈夫ですよ」
少し大きめのケトルにペットボトルから水を入れ、カセット式のボンベでお湯を沸かす。
「実はね、これくらいのヤカンなら火魔法ですぐに沸かす事も出来るんですよ」
「へぇっ?火魔法?」
「こんな感じです」
トオルはそう言って火の球を手のひらの上に顕現させた。
「こんなのを見てもまだ信じられませんか?」
「いえ、トオルさんが言うなら信じられますよ」
「それでは、明日レベルを付けてこんな世の中を楽しみましょうか」
「まだ少し半信半疑の気持ちもあるけど、トオルさんにお任せします」
そして二人はカップ麺をすすって男同士の長話で夜も更けていく。
翌朝、トオルの部屋に泊った中年男、藤浜がトオルを起こす。
「トオルさん、朝ですよ」
「あぁありがとう、おはようさん」
「おはようございます」
「昨夜は少し飲み過ぎてしまったよw」
「はい、俺も話が面白すぎて」
「俺の失敗話はそんなに面白かったんやねw」
「い、いえ、ち、違いますって、トオルさんの武勇伝の方です」
元々トオルをクランの幹部だという目で見てた上に、一晩一緒に飲み明かして愚痴を聞いてくれた事で藤浜はトオルに対して敬意しか持てなくなった。
だが実情は、トオルには話術や詐欺、詐称、造話に論破や交渉術などの対話スキルが数多くある。
そして、計画を進めるために魅了と言うスキルを新しく取った。
トオルは軽い朝食をごちそうして会議にへと出かけて行った。
「それじゃぁ会議に出て来るけど、一旦戸弩力君の所に戻って食事も頂いてね」
「はいっ」
今朝の会議の議題に、近くのコンビニにまだ未収穫の物品がある事、そして欲しかった眷属契約の取得の仕方を姉加奈子が皆に伝授する。
(ふっ、この女も役に立つやないか)
トオルには技能店舗と言うあまり見かけないスキルがある。
貯めたポイントで好きなスキルが取得できる特別なUR級スキルである。
人間を殺してるうちに宝珠として手に入れたスキルである。
死んだ生き物から宝珠を抜く死奪魂玉も人を殺した報酬だった。
今までもモンスターを倒すよりも人間を殺す方が多い、ちょっと異質なレベリングをしている。
レベルの高い奴は、往々にして自信過剰で隙だらけだった。
魔物に対したら強かったが、馬鹿みたいに人間を信じている奴が多い。
その考え方は、トオルに平気で背中を見せる。
平気でそばで熟睡する。
殺るのは凄く簡単だった。
その技能店舗の中の3ページ目には、奴隷契約や眷属契約があった。
だが、それを取得出来るだけのポイントがまだ無かった。
(ん~ 少しレベリングしないと、いつまでもあの女に追いつけないな)
桜庭 通(29)
Lv 17
種族 【新人類】 選択
職業 【盗賊軍師】 選択
称号 【親殺し】【同族殺し】【殺人鬼】【戦略家】
基本能力一覧
GMR/USU
HP 1936/1936
MP 1049/934[+115]
STR 390/265[+125]
DEF 422/282[+140]
AGI 367/367
DEX 384/384
INT 237/112[+125]
SP/0
sp/7.83 選択交換
基本技能一覧
死奪魂玉 軍議参謀 論破説得 技能店舗
隠密 隠蔽 鑑定 強奪 調理 交渉術
追跡 水耕 窃盗 木登り 短剣術 登山
岩砕 清掃 早足 整理整頓 詐称 選定
大工 騎乗 詐欺 組立 夜目 造話創作
話術 無表情 魅了 跳躍 石積
水魔法-[流水]-[散水]
風魔法-[送風]-[風矢]
火魔法-[蛍火]-[灯火]-[種火]-[浮火]
土魔法-[整地]
耐性一覧
耐水 耐火 防火
5832/4996
[Page1]
剣術5 槍術5 格闘術5 弓術5 盾術5 忍術¹10 使役術10 土盾10
体術10 鍛冶10 調薬10 千里眼10 浮遊10 駿動10 鞭術10 浮火10
火弾15 水弾15 土弾15 風刃18 雷針18 鑑定18 生活魔法五種20
剛腕20 威圧25 狙撃25 捕縛25 召喚術25 監視25 魅了25 縮地25
身体強化¹30 各属性投槍30 拘束30 氷壁30 土壁30 火壁30 蟲使30
圧弾30 火纏30 水纏30 土纏30 風纏30 雷纏35 精霊術35 偽装35
闇影纏45 黄金纏45 炎纏45 大気纏45 忍術²45 結界術50 限界突破???
麻痺魔眼50 空間収納50 瞬間移動65 戦闘封鎖領域75 忍術³75 天使の羽75
土魔法-[爆破]90 炎魔法-[爆炎]90 水魔法-[十戒]90 占有空間90 忍術⁴100
固有空間100 風魔法-[竜巻100] 土魔法-[城]100 闇魔法-[暗黒]110
雷魔法-[雷神降臨]110 天使の翼110 石化魔眼120 忍術⁵120 空間操作150
時空移動150 結界透過399 死者復活399 反結界999
Next Page△
選択変更
そろそろ隠蔽の熟練度も上がるはずだ。
こんなステータスを人には見せたくない。
もう姉加奈子には見られているが、あいつは無知だからそこまで心配はしていない。
「さ~てっ、ペットに餌でもやりに行くか」
そして、あれらを使って眷属契約でも覚えるか。
そんな事を考えながらトオルは会議室を後にした。
その男は、天使と持て囃されていた女性に抱いた懸念を一気に吐き出した。
トオルは少し思案したような顔で言った。
「でもまぁ彼女の言う事は嘘では無いんですよ」
「進化をすると全ての不具合が解消されるのも検証済みなんです」
「ホントですか?」
「でも、にわかには信じがたいです・・・」
「じゃぁ進化してみましょう」
「へっ?」
「それであなたにちょっとしたお願いがあるんですけどね」
「なんですか?」
「あぁそれはまた進化してからにしましょう」
「・・・」
「でもなんて言うのか、心の奥底では自分が目の当たりにした事が現実なんだろうとは理解してるんですが、普通に受け入れてるあの連中がちょっと怖いんですよ」
「なんか~」
「大規模なドッキリを誰かが仕掛けていて、自分が信じ込んだ瞬間に"ドッキリでしたー"なんてなったらもう立ち直れないし・・・・」
「メンタル少し弱めなんですね」
「そうなんですよ~」
「昔から、肝心なところであ~だこ~だと色々と考えすぎて好機を逃してきたんです」
「羨ましいですよ。自分にそんな能力があったなら・・・」
「これが能力ですか?」
男は馬鹿にされたり見下されたりするのだろうと思っていたが、トオルから意外な言葉が帰ってきた。
「でもトオルさんほどの人なら、もっと最善な考えが浮かぶんでしょうね」
「そんな事は無いですよ?自分は裏切られたり騙されたりと本当に良い縁には出会ってません」
「あなたの様に、物事を深く観察して、疑って疑って、それでも信じられる事だけ行えたら良かったんですけどね」
「いったい何があったんですか?」
「あはは、まぁ心がボロボロになるような事が何度も何度も波の様に押し寄せて来たんですよ」
「もうだいぶ前の事の様に感じますけどね」
「まぁそんな話はまた今度ゆっくりと飲んだ時にでも」
グゥゥゥ~
「あっ・・・」
「あはははは。ご飯を食べてから抜け出したら良かったのに」
「す、すみません、お恥ずかしい」
「カップ麺でも食べますか?自分もまだお腹が足りてないので」
「えっそ、そんな貴重な物・・・」
「大丈夫ですよ」
少し大きめのケトルにペットボトルから水を入れ、カセット式のボンベでお湯を沸かす。
「実はね、これくらいのヤカンなら火魔法ですぐに沸かす事も出来るんですよ」
「へぇっ?火魔法?」
「こんな感じです」
トオルはそう言って火の球を手のひらの上に顕現させた。
「こんなのを見てもまだ信じられませんか?」
「いえ、トオルさんが言うなら信じられますよ」
「それでは、明日レベルを付けてこんな世の中を楽しみましょうか」
「まだ少し半信半疑の気持ちもあるけど、トオルさんにお任せします」
そして二人はカップ麺をすすって男同士の長話で夜も更けていく。
翌朝、トオルの部屋に泊った中年男、藤浜がトオルを起こす。
「トオルさん、朝ですよ」
「あぁありがとう、おはようさん」
「おはようございます」
「昨夜は少し飲み過ぎてしまったよw」
「はい、俺も話が面白すぎて」
「俺の失敗話はそんなに面白かったんやねw」
「い、いえ、ち、違いますって、トオルさんの武勇伝の方です」
元々トオルをクランの幹部だという目で見てた上に、一晩一緒に飲み明かして愚痴を聞いてくれた事で藤浜はトオルに対して敬意しか持てなくなった。
だが実情は、トオルには話術や詐欺、詐称、造話に論破や交渉術などの対話スキルが数多くある。
そして、計画を進めるために魅了と言うスキルを新しく取った。
トオルは軽い朝食をごちそうして会議にへと出かけて行った。
「それじゃぁ会議に出て来るけど、一旦戸弩力君の所に戻って食事も頂いてね」
「はいっ」
今朝の会議の議題に、近くのコンビニにまだ未収穫の物品がある事、そして欲しかった眷属契約の取得の仕方を姉加奈子が皆に伝授する。
(ふっ、この女も役に立つやないか)
トオルには技能店舗と言うあまり見かけないスキルがある。
貯めたポイントで好きなスキルが取得できる特別なUR級スキルである。
人間を殺してるうちに宝珠として手に入れたスキルである。
死んだ生き物から宝珠を抜く死奪魂玉も人を殺した報酬だった。
今までもモンスターを倒すよりも人間を殺す方が多い、ちょっと異質なレベリングをしている。
レベルの高い奴は、往々にして自信過剰で隙だらけだった。
魔物に対したら強かったが、馬鹿みたいに人間を信じている奴が多い。
その考え方は、トオルに平気で背中を見せる。
平気でそばで熟睡する。
殺るのは凄く簡単だった。
その技能店舗の中の3ページ目には、奴隷契約や眷属契約があった。
だが、それを取得出来るだけのポイントがまだ無かった。
(ん~ 少しレベリングしないと、いつまでもあの女に追いつけないな)
桜庭 通(29)
Lv 17
種族 【新人類】 選択
職業 【盗賊軍師】 選択
称号 【親殺し】【同族殺し】【殺人鬼】【戦略家】
基本能力一覧
GMR/USU
HP 1936/1936
MP 1049/934[+115]
STR 390/265[+125]
DEF 422/282[+140]
AGI 367/367
DEX 384/384
INT 237/112[+125]
SP/0
sp/7.83 選択交換
基本技能一覧
死奪魂玉 軍議参謀 論破説得 技能店舗
隠密 隠蔽 鑑定 強奪 調理 交渉術
追跡 水耕 窃盗 木登り 短剣術 登山
岩砕 清掃 早足 整理整頓 詐称 選定
大工 騎乗 詐欺 組立 夜目 造話創作
話術 無表情 魅了 跳躍 石積
水魔法-[流水]-[散水]
風魔法-[送風]-[風矢]
火魔法-[蛍火]-[灯火]-[種火]-[浮火]
土魔法-[整地]
耐性一覧
耐水 耐火 防火
5832/4996
[Page1]
剣術5 槍術5 格闘術5 弓術5 盾術5 忍術¹10 使役術10 土盾10
体術10 鍛冶10 調薬10 千里眼10 浮遊10 駿動10 鞭術10 浮火10
火弾15 水弾15 土弾15 風刃18 雷針18 鑑定18 生活魔法五種20
剛腕20 威圧25 狙撃25 捕縛25 召喚術25 監視25 魅了25 縮地25
身体強化¹30 各属性投槍30 拘束30 氷壁30 土壁30 火壁30 蟲使30
圧弾30 火纏30 水纏30 土纏30 風纏30 雷纏35 精霊術35 偽装35
闇影纏45 黄金纏45 炎纏45 大気纏45 忍術²45 結界術50 限界突破???
麻痺魔眼50 空間収納50 瞬間移動65 戦闘封鎖領域75 忍術³75 天使の羽75
土魔法-[爆破]90 炎魔法-[爆炎]90 水魔法-[十戒]90 占有空間90 忍術⁴100
固有空間100 風魔法-[竜巻100] 土魔法-[城]100 闇魔法-[暗黒]110
雷魔法-[雷神降臨]110 天使の翼110 石化魔眼120 忍術⁵120 空間操作150
時空移動150 結界透過399 死者復活399 反結界999
Next Page△
選択変更
そろそろ隠蔽の熟練度も上がるはずだ。
こんなステータスを人には見せたくない。
もう姉加奈子には見られているが、あいつは無知だからそこまで心配はしていない。
「さ~てっ、ペットに餌でもやりに行くか」
そして、あれらを使って眷属契約でも覚えるか。
そんな事を考えながらトオルは会議室を後にした。
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