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第三章 健斗と美咲と新たな出会い
仕込み
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「市ヶ谷さん、梅苗さん、新宅さん、星城咲宙と言います。今後とも宜しくお願いします」
咲宙は生田川(飛翔)クランに籍を置くことに相成った。
「初めまして、梅苗歩岳と申します。宜しくね」
「どうも、市ヶ谷駿作です。これからよろしくっ」
「ハナビさん、新宅圭と言います。戦力が増えるのは大歓迎です」
正式にクランのメンバーになった。
そして、咲空は健斗のグループで頑張っていく事に。
『なぁおっちゃ~ん、うちも眷属にしてぇや』
「あぁおまえが二十歳になったらな」
『アホちゃうんか?はよぉ~眷属契約してぇや~」
そう言いながら咲空は健斗の腕に纏わりつく。
「咲姫~えぇか?」
「いいですよ~妹分ですねw」
「そうそう、そうやって何かするときは必ず誰かに相談することなw」
「・・・」
健斗は咲空の額に手を当てて眷属契約の文言を唱えた。
淡い光が咲空を包んで、健斗の眷属になった。
『えへへへ』
全員ルームから出て、コンビニ跡周辺で屯している。
天気も良く、お腹も膨れてお風呂も入った連中が、午後の一時を微睡む様に過ごす。
コンビニ跡の屋根の上では宴会が続く。
「美咲はどうする?」
「ん~その恩恵ってのは興味があるけど、健ちゃんの眷属ってのが引っかかる(笑)」
『あはは、わかるわかる』
横で聞いていた母ルナが美咲に同意して笑い出す。
『なぁ美咲ちゃん、夕べって健さん、何をやらかしたん?』
母ルナが美咲に尋ねると、皆、興味があるようで美咲の周りに集まってきた。
美咲は夕べあった事を面白おかしく話し出す。
それを聞いた人々は「開いた口が塞がらんわ~」と笑い出す。
『もう今からあんたの事は健って呼び捨てやw』
「んじゃ~うちも健斗って呼び捨てにしよw」
「んじゃ私らも(笑)」「俺らもそうしよう(笑)」
「べ、べつにえぇけどな・・・」
『あはは、いじけんといてぇw』
時計を見ると、もう14時半過ぎた所だった。
「垂水駅まで、飛んだら30分くらいで着くかな?そろそろ行こうか~?」
「行く前に、咲姫さんと咲空ちゃんの行動を決めんとあかんやろ?」
「そ、そうやなぁ・・・ 一回咲姫のメンバーと咲空と中に入ろか」
三ノ宮クランの3人は、ナメクジの魔蟲をプラケースに3匹入ったのを二つ貰う。
やはり、インベントリには入らなかったが、それは予想通りだった。
生名は飛行が出来るようになったので、どこかの高層マンションの最上階を自分たちの拠点にして、そこで死豸蟲を培養しようと考えていた。
「自分らは17時から会議があるので、もう少ししたら帰りますね」
「うちらのメンバーにも色々と伝授したいしw」
「わかりました。ちょっとだけ話をしてきますねー」
そう言ってゲートを開く。
ゾロゾロとルームの中に咲姫のパーティーメンバーが入って行き、最後に咲空と美咲が入ったので、健斗も入ってゲートを閉じる。
ルームの中で今後の事を皆で話し合う。
「俺が考えてるのは、 咲空~、王国行った時の病院群あったやろ?」
『うんうん、うちらが行ったんは子供病院やったけどな』
「あそこら辺の正常化を咲空と咲姫のパーティーでやって欲しいねん」
『凄い数のゴブリンがおったよなぁ』
「もう今の咲姫達でもゴブリンやオークに競り負ける事は無いやろうけど、今日のオーガみたいなんが居ないとも限らないからな」
『もしそんなんが湧いたら、王国の人等は多分あかんやろなぁ』
「そんな時には雷帝サクラが活躍しないとなw」
『なんやねん、その称号はw』
咲空のステータスは将来雷帝と言われるであろう と健斗は思っている。
しかし、世の中、上には上が居るんだろう。
「なんの王国なん?」
「動物と触れ合える動物園が神戸空港の真ん前にあるんだよ」
「それを王国って言ってるんよ」
「りょうか~いっ」
「咲姫もみんなもそれでいいかな?」
「それが終わったらどうするんですか?」
「ん~多分1日や2日で片付くような魔物の数じゃないと思うよ。
なんせ、そこで初めてレベルを付けた人らが、30分ほどでレベル10にまで上がるほど多くの魔物がおるから、そうそう簡単に殲滅出来んと思うよ」
『そやなぁ子供病院だけでも400~500体はゴブリンおったからなぁ。
それと、うちらが戦った時は魔法を使うゴブリンもおったしな』
「え~ゴブリンが魔法を使うん?」
「でも、そんだけ一杯おったら、またレベルもドンドン上がるんやろなぁ」
「楽しみやわぁ~」
「大きいホテルもあるから、寝る所には困らんと思うよ」
「食べ物も沢山あったらいいのにね。行く前にコンビニ寄って仕入れて行かないと」
遠足に行く子供たちの様に皆がワクワクとしていた。
「いつ行くんかなぁ?」
「出来れば今日中に王国に行って、話だけでもしとけばトラブル無いやろな」
「寝場所の確保や食料の確保もしときたいしねー」
「出来れば、咲姫んとこでも解体と調理と料理のスキルを覚えて欲しいな」
(まぁ俺が覚えて宝珠で覚えてもらうのが早いかな)
「ほんま、健斗と知り合ってからなんでも出来そうな気がするわ」
「いきなり呼び捨てかいっw」
「あはははははは~」
「咲空んところもナメクジ何匹かもらっときな。レベリングに使えそうやから」
「ぐぇぇぇぇぇ キモキモやでぇ」
「なんか・・・大き過ぎるのが気持ち悪い」
死豸蟲と言う死肉喰らいの魔蟲だが、死肉を喰らい分裂増殖するけど、生きた肉には反応しない安全な魔蟲のようだ。
一通り話も終わり、みんなで外に出て行く。
健斗は一人残り、咲空を呼び止め母ルナに話があると伝えて欲しいと言った。
だが待てども待てどもルナは入ってこない。
健斗が外に出ないとゲートの入り口が開かないからだ。
1人笑いながら外に出ると、ルナが怒った顔で健斗に文句を言った。
『人を呼んどいてゲートも開けないってどうゆうこっちゃ?』
「ごめんごめん(笑)まさか外でゲートが開いてないなんて(笑)」
健斗はゲートの出入りを外から見た事が無かった。
ゲートを出てきた人間は、何も無い空間からいきなり現れた様な感じになる。
だがそれを知らない健斗は、人が出たらそこにゲートが開くと思っていた。
実際に裏技で外に出ると、しばらくゲートは開いている。
ルナとしばし笑い合ってルームの中に入った。
そう、ルナを呼んだ理由は眷属契約の話と少しエッチな思惑だった。
ルームに入り二人っきりになると、ルナの方から迫ってきた。
いきなり抱きつきキスを無理やり求めた。
健斗はそれに答えつつ、自分の、ダブルベッドが入っている部屋に連れ込む。
「時間が無いから早終わりになるけどいいか?」
『そんなん言ってる間に時間は過ぎるんやで』
ルナは健斗の上着を捲り上げズボンのボタンを外しチャックを引き下げる。
健斗は背中側からルナの服を捲り上げブラのホックを外す。
~~
『い、いたっ』
ルナは、10年前に旦那が居なくなってから、仕事と子育てに全精力を注いできたので、恋愛なんてまったくの無縁だった。
その美貌とスタイルから、男からの誘いは絶え間なくあったのだが、子供達よりも心を動かされるヤツは現れなかった。
だが、健斗は自分を自分が望んでいた世界に連れて来てくれた恩人でもある。
それは、男として認めるに値する行為だった。
「ごめん、久々やし時間無いから急ぎ過ぎた。痛いならもう辞めようか?」
『あほちゃうか、数年ぶりやから穴が縮んだだけやw』
『男やったらズボっといっとけや』
「おっさんかw色気もクソも無いわw」
「オラ~」
『ア、アホぉ~もっと優しぃしてくれぇ』
「オラオラオラ~」
『ぷっ(笑)』
大人の楽しみ方なんだろう・・・
~~~~
短時間で済ませたため、本当にお互いの性処理的な感じにはなってしまったがどちらも満足はしている。
短時間とは言え、話し合いの時間ではない為に健斗は偽装工作に勤しむ。
「おかん、まずは服を着てちょっと着いてきてな」
健斗は裏技で東灘区の甲南山手にあるマンションのキッチンに一旦出る。
『なんなんここ?』
健斗は裏技を簡単に説明した。
そして、クランの母ルナの部屋にその裏技を使えば電気の確保と健斗の移動が楽になる事も告げる。
健斗は朝にホームセンターに行ったときに、6口1500wの延長コードを何本も盗ってきていた。
まずは飛翔クランの拠点にすると言う市民福祉センターに時速150㎞程の高速飛行で向かう。
甲南山手から生田川まで直線距離約10㎞弱をルナを抱えて5分ほどで飛んでいく。
「ハット神戸の一番西のマンションに一個設置しようか?それから福祉センターに行こう」
空中でルナがおもむろにつぶやく。
『もうやってしもたから、眷属はOKやで』
「何があかんかってんw」
健斗は空中で眷属契約の文言を唱えた。
ルナが3人目の眷属になった。
『おぉ~強なった強なったw健斗様ありがとね」
頬にキスをして感謝の気持ちを表したルナ。
生田川の手前の摩耶辺りから海沿いを飛んでいった。
摩耶大橋を過ぎて、ハット神戸の予定していたマンションに着いたので、最上階の人が居ない部屋に二人でコッソリと忍び込む。
寝室に一個セットする。
ルームの中の健斗の部屋の隠し部屋に、甲南山手の分と一緒にセットしてみた。
そして福祉センターに向かおうと空中に上がってゴルフの打ちっぱなしを見ると、建物も駐車場の屋根もかなりの範囲でソーラー発電のパネルが敷き詰められていた。
これで電気の問題は解消されるだろう。
三ノ宮クランの真似をして、車で建物と駐車場のバリケードを作れば拠点になる。
そして、広大なゴルフ場の人工芝の上に土を入れれば菜園化も出来るだろう。
回りはネットで覆われている。
菜園化は、ハット神戸やそこら辺の屋上大駐車場も適していると思った。
空を飛んでないと分からなかった事だろう。
菜園化の場所とかそこら辺はルナと話しながら、またクランで議題に上げてもらう事にした。
みんなの上を飛び、福祉センターの8階の一室に延長コードをセットする。
そして、屋上の開閉式ドーム屋根の電源もルームの200v電源から引っ張る。
外に出て、真西の30階ほどの高層マンションの上階にも1軒延長コードをセットした。
これで準備万端だ。
咲宙は生田川(飛翔)クランに籍を置くことに相成った。
「初めまして、梅苗歩岳と申します。宜しくね」
「どうも、市ヶ谷駿作です。これからよろしくっ」
「ハナビさん、新宅圭と言います。戦力が増えるのは大歓迎です」
正式にクランのメンバーになった。
そして、咲空は健斗のグループで頑張っていく事に。
『なぁおっちゃ~ん、うちも眷属にしてぇや』
「あぁおまえが二十歳になったらな」
『アホちゃうんか?はよぉ~眷属契約してぇや~」
そう言いながら咲空は健斗の腕に纏わりつく。
「咲姫~えぇか?」
「いいですよ~妹分ですねw」
「そうそう、そうやって何かするときは必ず誰かに相談することなw」
「・・・」
健斗は咲空の額に手を当てて眷属契約の文言を唱えた。
淡い光が咲空を包んで、健斗の眷属になった。
『えへへへ』
全員ルームから出て、コンビニ跡周辺で屯している。
天気も良く、お腹も膨れてお風呂も入った連中が、午後の一時を微睡む様に過ごす。
コンビニ跡の屋根の上では宴会が続く。
「美咲はどうする?」
「ん~その恩恵ってのは興味があるけど、健ちゃんの眷属ってのが引っかかる(笑)」
『あはは、わかるわかる』
横で聞いていた母ルナが美咲に同意して笑い出す。
『なぁ美咲ちゃん、夕べって健さん、何をやらかしたん?』
母ルナが美咲に尋ねると、皆、興味があるようで美咲の周りに集まってきた。
美咲は夕べあった事を面白おかしく話し出す。
それを聞いた人々は「開いた口が塞がらんわ~」と笑い出す。
『もう今からあんたの事は健って呼び捨てやw』
「んじゃ~うちも健斗って呼び捨てにしよw」
「んじゃ私らも(笑)」「俺らもそうしよう(笑)」
「べ、べつにえぇけどな・・・」
『あはは、いじけんといてぇw』
時計を見ると、もう14時半過ぎた所だった。
「垂水駅まで、飛んだら30分くらいで着くかな?そろそろ行こうか~?」
「行く前に、咲姫さんと咲空ちゃんの行動を決めんとあかんやろ?」
「そ、そうやなぁ・・・ 一回咲姫のメンバーと咲空と中に入ろか」
三ノ宮クランの3人は、ナメクジの魔蟲をプラケースに3匹入ったのを二つ貰う。
やはり、インベントリには入らなかったが、それは予想通りだった。
生名は飛行が出来るようになったので、どこかの高層マンションの最上階を自分たちの拠点にして、そこで死豸蟲を培養しようと考えていた。
「自分らは17時から会議があるので、もう少ししたら帰りますね」
「うちらのメンバーにも色々と伝授したいしw」
「わかりました。ちょっとだけ話をしてきますねー」
そう言ってゲートを開く。
ゾロゾロとルームの中に咲姫のパーティーメンバーが入って行き、最後に咲空と美咲が入ったので、健斗も入ってゲートを閉じる。
ルームの中で今後の事を皆で話し合う。
「俺が考えてるのは、 咲空~、王国行った時の病院群あったやろ?」
『うんうん、うちらが行ったんは子供病院やったけどな』
「あそこら辺の正常化を咲空と咲姫のパーティーでやって欲しいねん」
『凄い数のゴブリンがおったよなぁ』
「もう今の咲姫達でもゴブリンやオークに競り負ける事は無いやろうけど、今日のオーガみたいなんが居ないとも限らないからな」
『もしそんなんが湧いたら、王国の人等は多分あかんやろなぁ』
「そんな時には雷帝サクラが活躍しないとなw」
『なんやねん、その称号はw』
咲空のステータスは将来雷帝と言われるであろう と健斗は思っている。
しかし、世の中、上には上が居るんだろう。
「なんの王国なん?」
「動物と触れ合える動物園が神戸空港の真ん前にあるんだよ」
「それを王国って言ってるんよ」
「りょうか~いっ」
「咲姫もみんなもそれでいいかな?」
「それが終わったらどうするんですか?」
「ん~多分1日や2日で片付くような魔物の数じゃないと思うよ。
なんせ、そこで初めてレベルを付けた人らが、30分ほどでレベル10にまで上がるほど多くの魔物がおるから、そうそう簡単に殲滅出来んと思うよ」
『そやなぁ子供病院だけでも400~500体はゴブリンおったからなぁ。
それと、うちらが戦った時は魔法を使うゴブリンもおったしな』
「え~ゴブリンが魔法を使うん?」
「でも、そんだけ一杯おったら、またレベルもドンドン上がるんやろなぁ」
「楽しみやわぁ~」
「大きいホテルもあるから、寝る所には困らんと思うよ」
「食べ物も沢山あったらいいのにね。行く前にコンビニ寄って仕入れて行かないと」
遠足に行く子供たちの様に皆がワクワクとしていた。
「いつ行くんかなぁ?」
「出来れば今日中に王国に行って、話だけでもしとけばトラブル無いやろな」
「寝場所の確保や食料の確保もしときたいしねー」
「出来れば、咲姫んとこでも解体と調理と料理のスキルを覚えて欲しいな」
(まぁ俺が覚えて宝珠で覚えてもらうのが早いかな)
「ほんま、健斗と知り合ってからなんでも出来そうな気がするわ」
「いきなり呼び捨てかいっw」
「あはははははは~」
「咲空んところもナメクジ何匹かもらっときな。レベリングに使えそうやから」
「ぐぇぇぇぇぇ キモキモやでぇ」
「なんか・・・大き過ぎるのが気持ち悪い」
死豸蟲と言う死肉喰らいの魔蟲だが、死肉を喰らい分裂増殖するけど、生きた肉には反応しない安全な魔蟲のようだ。
一通り話も終わり、みんなで外に出て行く。
健斗は一人残り、咲空を呼び止め母ルナに話があると伝えて欲しいと言った。
だが待てども待てどもルナは入ってこない。
健斗が外に出ないとゲートの入り口が開かないからだ。
1人笑いながら外に出ると、ルナが怒った顔で健斗に文句を言った。
『人を呼んどいてゲートも開けないってどうゆうこっちゃ?』
「ごめんごめん(笑)まさか外でゲートが開いてないなんて(笑)」
健斗はゲートの出入りを外から見た事が無かった。
ゲートを出てきた人間は、何も無い空間からいきなり現れた様な感じになる。
だがそれを知らない健斗は、人が出たらそこにゲートが開くと思っていた。
実際に裏技で外に出ると、しばらくゲートは開いている。
ルナとしばし笑い合ってルームの中に入った。
そう、ルナを呼んだ理由は眷属契約の話と少しエッチな思惑だった。
ルームに入り二人っきりになると、ルナの方から迫ってきた。
いきなり抱きつきキスを無理やり求めた。
健斗はそれに答えつつ、自分の、ダブルベッドが入っている部屋に連れ込む。
「時間が無いから早終わりになるけどいいか?」
『そんなん言ってる間に時間は過ぎるんやで』
ルナは健斗の上着を捲り上げズボンのボタンを外しチャックを引き下げる。
健斗は背中側からルナの服を捲り上げブラのホックを外す。
~~
『い、いたっ』
ルナは、10年前に旦那が居なくなってから、仕事と子育てに全精力を注いできたので、恋愛なんてまったくの無縁だった。
その美貌とスタイルから、男からの誘いは絶え間なくあったのだが、子供達よりも心を動かされるヤツは現れなかった。
だが、健斗は自分を自分が望んでいた世界に連れて来てくれた恩人でもある。
それは、男として認めるに値する行為だった。
「ごめん、久々やし時間無いから急ぎ過ぎた。痛いならもう辞めようか?」
『あほちゃうか、数年ぶりやから穴が縮んだだけやw』
『男やったらズボっといっとけや』
「おっさんかw色気もクソも無いわw」
「オラ~」
『ア、アホぉ~もっと優しぃしてくれぇ』
「オラオラオラ~」
『ぷっ(笑)』
大人の楽しみ方なんだろう・・・
~~~~
短時間で済ませたため、本当にお互いの性処理的な感じにはなってしまったがどちらも満足はしている。
短時間とは言え、話し合いの時間ではない為に健斗は偽装工作に勤しむ。
「おかん、まずは服を着てちょっと着いてきてな」
健斗は裏技で東灘区の甲南山手にあるマンションのキッチンに一旦出る。
『なんなんここ?』
健斗は裏技を簡単に説明した。
そして、クランの母ルナの部屋にその裏技を使えば電気の確保と健斗の移動が楽になる事も告げる。
健斗は朝にホームセンターに行ったときに、6口1500wの延長コードを何本も盗ってきていた。
まずは飛翔クランの拠点にすると言う市民福祉センターに時速150㎞程の高速飛行で向かう。
甲南山手から生田川まで直線距離約10㎞弱をルナを抱えて5分ほどで飛んでいく。
「ハット神戸の一番西のマンションに一個設置しようか?それから福祉センターに行こう」
空中でルナがおもむろにつぶやく。
『もうやってしもたから、眷属はOKやで』
「何があかんかってんw」
健斗は空中で眷属契約の文言を唱えた。
ルナが3人目の眷属になった。
『おぉ~強なった強なったw健斗様ありがとね」
頬にキスをして感謝の気持ちを表したルナ。
生田川の手前の摩耶辺りから海沿いを飛んでいった。
摩耶大橋を過ぎて、ハット神戸の予定していたマンションに着いたので、最上階の人が居ない部屋に二人でコッソリと忍び込む。
寝室に一個セットする。
ルームの中の健斗の部屋の隠し部屋に、甲南山手の分と一緒にセットしてみた。
そして福祉センターに向かおうと空中に上がってゴルフの打ちっぱなしを見ると、建物も駐車場の屋根もかなりの範囲でソーラー発電のパネルが敷き詰められていた。
これで電気の問題は解消されるだろう。
三ノ宮クランの真似をして、車で建物と駐車場のバリケードを作れば拠点になる。
そして、広大なゴルフ場の人工芝の上に土を入れれば菜園化も出来るだろう。
回りはネットで覆われている。
菜園化は、ハット神戸やそこら辺の屋上大駐車場も適していると思った。
空を飛んでないと分からなかった事だろう。
菜園化の場所とかそこら辺はルナと話しながら、またクランで議題に上げてもらう事にした。
みんなの上を飛び、福祉センターの8階の一室に延長コードをセットする。
そして、屋上の開閉式ドーム屋根の電源もルームの200v電源から引っ張る。
外に出て、真西の30階ほどの高層マンションの上階にも1軒延長コードをセットした。
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