84 / 154
第三章 健斗と美咲と新たな出会い
無責任の極み
しおりを挟む
あまりに取り込もうとしない生名を見かねて、大和が自分が取り込もうかと提案している。
風呂上がりの兎月も、それなら自分が、と言っている。
なにやらダチョウ俱楽部のギャグの様になってきたが。
しばらく悩んだ後に、健斗が生名に言った。
「まぁ気が引けるなら、そちらでアイテムを見つけた時に返してくれたら良いですよ」
「物々交換の先払いって事でどうですか?」
そこまで話を詰めて、やっと生名は取り込むことに同意した。
最終的には、美咲やサバイバーや咲空に言われてモジモジしながらも宝珠を取り込んだ。
「我が身に宿り 我が力となれ」
軽く文言を唱え、インベントリが生名のスキルとして取り込まれる。
使ってみると、ステータスボードとは違うパネルがあらわれた。
早速、余っている刀を健斗から貰い、保存領域に入れてみる。
「色々と要検証ですね」
生名颯太が嬉しそうな顔でインベントリをいじくっている間に健斗は咲空に向かって話しかけた。
「咲空~おまえにはこれを授けよう!」
健斗は双剣の指輪を咲空に手渡した。
『なにこれ?』
「鑑定あるんやから、自分で見てみ」
『おぉ~~これはお母ちゃんみたいなやつやな』
指輪の真ん中に銀ベースに青色の筋がぐるりと一周している。もう一つは同じように緑色の筋がグルリと入っている同型色違いの指輪だった。
『おっちゃん、嵌めてっ』
咲空は指輪をジッと眺めてから健斗に嵌めて欲しいと頼んだ。
健斗は咲空の思惑など理解せずに指輪を嵌めてやろうとしている。
「どこの指がえぇ?」
『薬指~』
健斗は本当に何も考えずに咲空の左右の薬指に指輪を嵌める。
嵌めた後は、自然に咲空の指の太さに馴染む。
「それ、別個にそれぞれ名前つけたら別々に呼び出しやすいで」
『こんなんどうしたん?』
「おかんの宝箱から出た奴で、大剣と交換してもらった」
『えぇぇぇぇ?おっちゃん、あの大剣気に入ってたんちゃうの?』
「今は咲姫と交換したこれがあるからな」
健斗はそう言って剣斧を装備した。
剣斧〔薙雲〕[所有者:庄内健斗]技能付与 成長度技能覚醒 SSRユニークウェポン
[収納時自動修復]-[装着時、体力、腕力、5%アップ]
25㎝程のリングが重なって棒状になったような握柄に鍔は無く、刀身は細身のスペードを半分にして上下に半分ずらした様に上下で両面に斧部がある両刃剣斧。
柄は濃い赤、刀身は濃い茶色で斧部は薄い水色、長さは1.3mほどで、大剣よりは短いがそれでも長い方だろう。先が尖っているので、突槍としても使えそうだ。
健斗は、大剣も良かったが、この剣斧をかなり気に入った。
早くこれで魔物を蹂躙したいと思っている。
双剣の指輪〔蒼翠〕[所有者:星城咲楽]称号付与 成長度技能覚醒 SSRユニークウェポン
[収納時自動修復]-[装着時、素早さ、防御、5%アップ]
赤い鞣革を巻いた握柄に、鷲が両羽を広げた様な青みがかったツバで、刀身は青く輝き、刃の部分は銀色に輝いている両刃の剣。もう1本は全く同じ形で、薄い青緑のツバに刀身が緑色に輝いている。
咲空はキッチンの横の、昼間に寝ていたマットレスの上で双剣を携えてその美しさに見惚れている。
(あぁ~早く振り回したいなあ~)
「しかし、健斗さんらは色々と凄すぎますね」
「ですね~ 良く次から次にそんな装備を手に入れられますね~」
「いや、空中から能々見てたら宝箱を見つけられますよ」
「自分が見つけたのは、どっちもビルや駐車場の屋上やったし」
「はぁ~良いお湯やったぁ」
美咲だけが先に上がってきた。
冷蔵庫から炭酸飲料を取り出し、頭をタオルでゴシゴシと擦りながらキッチンの椅子に座る。
髪を乾かし終わった千里からドライヤーを借りて、自分の髪を乾かす。
「咲空ちゃんと咲宙は一緒に次入る?」
千里がそう言いながらペットボトル片手にキッチンから応接間に入りソファーに座る。
『うちらは垂水に行ってからでも入れるし、後でいいよ』
「あぁそうやなぁ、んじゃ圭ちゃん咲姫さんら入る?」
千里は飛翔クランの調理女と咲姫達に問いかけた。
「いや?咲空と咲宙は生田川のクランに入ってもらうつもりやけど?」
「おいっ!おっさん、ちょい待て」
健斗の唐突な発言に怒りを露わにする姉咲宙。
「ちょっと!二人に着いて来いって言ったのは健斗さんよなぁ?」
『うちらは住んでる橘通りで生きるって言ったのに、駄目だって言ったのはおっちゃんやろ』
「・・・」
風呂から上がった母ルナも健斗を責める。
『はぁ~風呂はえぇなぁ。ホンマ気持ちよかったのに・・・』
『なぁうちも楠公さんで聞いてたけど、咲空ちゃんがお礼言って別れようとしたのを引き留めて、面倒は俺が見るみたいな事言ってたのはあんたやで?
それを勝手にうちらのクランに入れるって、この子らの意思や考えは無視なんか?
それよりなにより、無理やり引き連れて来てうちらに丸投げって、あまりにもあんたの行動は無責任の極みちゃうか?』
「極みって・・・
でも、中学生の女の子が二人で生きていくなんて難しいやろ?
だから生田川のクランに連れて行ったら良いかなって思って誘ったんやで」
『だったら最初からうちらと姉妹二人にその話するべきやったんちゃうか?』
『そやっおっちゃんが来いって言うからうちはおっちゃんのパーティーに入るもんやと思って着いて来てたんやで?それをいつもの得意の見殺しにするんかぁ?』
「いやっ、見殺しってそんなつもりは無いし・・・」
「・・・・」
「あんたの勝手な思惑で住んでる地域から離されて、おまけにうちらに押し付けてどっか行くって、ホンマに究極の無責任野郎やなぁ?
あぁ、サクラちゃんに咲宙、あんたらが嫌いやとかクランに要らんとかって話ちゃうで、この人の行動を責めてるだけやからな」
「そんなん言われんでもわかっとうわ!千里とお母がえぇ人やってのは知っとる」
「・・・ なんかあんたに褒められると背筋がこそばゆいわ(笑)」
「ほらっおまえら仲えぇし」
「おいっ!それとこれとはまったくちゃう話やからな、混同すんなよ!」
「・・・・・」
「うちはこっちのクランでえぇんやけど、咲空がおっさんに着いて行きたいんやで」
「そんなんあかんって。姉妹がバラバラになるんはあかんよ」
「なめとんかっ!ふざけんなっ!そんな状態を作ったんはおっさんやろがぁ~!!!
・・・
・・・
うちは、お母や千里と一緒に居りたいんや・・・
うちなんか性格がねじれた子やのに、二人はいつも笑ってかまってくれたん・・・
一緒に居って、心が気持ちいいんや~
そやけど、咲空はうちとは気持ちがちゃうんやから・・・
どないしたらえぇんや~」
「うっうっ」
「うわぁ~ん」
大粒の涙を溢して姉咲宙がそこにしゃがみ込んだ。
その背中を千里がそっと優しく撫でる。
千里のその顔にも貰い泣きでうっすらと涙が溢れて来た。
そして健斗に対して強い怒りが沸々と沸いて来る。
「人の人生、あんたの勝手な思惑でいじくりまわして、楽しいんかぁ~」
「・・・・・・」
『あんなぁ、うちと姉ちゃんは血がつながって無いんよ。
うちのおかんと姉ちゃんのお父さんが昔再婚したんや』
咲空が自分たちの、他人が知らなくても良い話を、自分がカミングアウトしなくてはここが収まらないと考えての事だった。
『元々おかんもお父さんも子供が好きじゃなかったのもあるんやけど、なんでもズケズケ言う姉ちゃんと、うちのおかんとおばあとまったく反りが合わなかったん。
逆に、お父さんはうちにまったく関心を示さずに、ほとんど会話した事も無いんよ。
おじいだけは二人を可愛がってくれてたんやけど、身体が悪かったからなぁ。』
咲空は一気に捲くし立てた。
『だから、二人が離ればなれになっても、寂しいけどお互いに理解は出来るんよ』
『まぁ死に別れる訳ちゃうしな』
『さっき、死に掛けたけどw」
「それならなお一層姉妹の絆を大事にせなあかんやん」
バッチーン
健斗は頭を思いっきり叩かれた。
「健ちゃん、いい加減にしとけや~。
なんであんたはそんなに無責任で自己中でイチビリなんやっ!」
「えっ?俺なんかおかしい?」
飛翔クランと三ノ宮クランの面々の顔を見て聞くが、皆健斗がおかしいと言う。
奥の咲姫のパーティーメンバーの方に顔を向けたが、やっぱり皆、首を横に振る。
「あんなぁ、夕べも誰一人として健ちゃんに同意する人居らなんだやろ?
今も誰一人として健ちゃんを庇う人が居ないって事はあんたがかなりおかしいって事や
え~かげん気づけやっ!これからは何か行動するならまずそばの誰かに相談しろっ!」
「・・・」
「んで、さくらさんやったっけ?あんたはこれからどないしたいんや?」
『うっ、うちはおっちゃんと一緒にやっていきたい』
『・・・』
『ゆっ指輪も薬指に嵌めてもろたしな』
ハニカミながら咲空が左の手をみんなに見せた。
『あはははははは、そりゃもう一生面倒見てもらわなあかんなぁ(笑)』
「おぉ~ご婚約おめでとうございますw」
「ハーレム化が進んどうなぁw」
みんな、指輪のいきさつは見ていたので健斗を揶揄して楽しんでいるようだ。
「み、美咲と咲空はキャラかぶっとうし・・・」
風呂上がりの兎月も、それなら自分が、と言っている。
なにやらダチョウ俱楽部のギャグの様になってきたが。
しばらく悩んだ後に、健斗が生名に言った。
「まぁ気が引けるなら、そちらでアイテムを見つけた時に返してくれたら良いですよ」
「物々交換の先払いって事でどうですか?」
そこまで話を詰めて、やっと生名は取り込むことに同意した。
最終的には、美咲やサバイバーや咲空に言われてモジモジしながらも宝珠を取り込んだ。
「我が身に宿り 我が力となれ」
軽く文言を唱え、インベントリが生名のスキルとして取り込まれる。
使ってみると、ステータスボードとは違うパネルがあらわれた。
早速、余っている刀を健斗から貰い、保存領域に入れてみる。
「色々と要検証ですね」
生名颯太が嬉しそうな顔でインベントリをいじくっている間に健斗は咲空に向かって話しかけた。
「咲空~おまえにはこれを授けよう!」
健斗は双剣の指輪を咲空に手渡した。
『なにこれ?』
「鑑定あるんやから、自分で見てみ」
『おぉ~~これはお母ちゃんみたいなやつやな』
指輪の真ん中に銀ベースに青色の筋がぐるりと一周している。もう一つは同じように緑色の筋がグルリと入っている同型色違いの指輪だった。
『おっちゃん、嵌めてっ』
咲空は指輪をジッと眺めてから健斗に嵌めて欲しいと頼んだ。
健斗は咲空の思惑など理解せずに指輪を嵌めてやろうとしている。
「どこの指がえぇ?」
『薬指~』
健斗は本当に何も考えずに咲空の左右の薬指に指輪を嵌める。
嵌めた後は、自然に咲空の指の太さに馴染む。
「それ、別個にそれぞれ名前つけたら別々に呼び出しやすいで」
『こんなんどうしたん?』
「おかんの宝箱から出た奴で、大剣と交換してもらった」
『えぇぇぇぇ?おっちゃん、あの大剣気に入ってたんちゃうの?』
「今は咲姫と交換したこれがあるからな」
健斗はそう言って剣斧を装備した。
剣斧〔薙雲〕[所有者:庄内健斗]技能付与 成長度技能覚醒 SSRユニークウェポン
[収納時自動修復]-[装着時、体力、腕力、5%アップ]
25㎝程のリングが重なって棒状になったような握柄に鍔は無く、刀身は細身のスペードを半分にして上下に半分ずらした様に上下で両面に斧部がある両刃剣斧。
柄は濃い赤、刀身は濃い茶色で斧部は薄い水色、長さは1.3mほどで、大剣よりは短いがそれでも長い方だろう。先が尖っているので、突槍としても使えそうだ。
健斗は、大剣も良かったが、この剣斧をかなり気に入った。
早くこれで魔物を蹂躙したいと思っている。
双剣の指輪〔蒼翠〕[所有者:星城咲楽]称号付与 成長度技能覚醒 SSRユニークウェポン
[収納時自動修復]-[装着時、素早さ、防御、5%アップ]
赤い鞣革を巻いた握柄に、鷲が両羽を広げた様な青みがかったツバで、刀身は青く輝き、刃の部分は銀色に輝いている両刃の剣。もう1本は全く同じ形で、薄い青緑のツバに刀身が緑色に輝いている。
咲空はキッチンの横の、昼間に寝ていたマットレスの上で双剣を携えてその美しさに見惚れている。
(あぁ~早く振り回したいなあ~)
「しかし、健斗さんらは色々と凄すぎますね」
「ですね~ 良く次から次にそんな装備を手に入れられますね~」
「いや、空中から能々見てたら宝箱を見つけられますよ」
「自分が見つけたのは、どっちもビルや駐車場の屋上やったし」
「はぁ~良いお湯やったぁ」
美咲だけが先に上がってきた。
冷蔵庫から炭酸飲料を取り出し、頭をタオルでゴシゴシと擦りながらキッチンの椅子に座る。
髪を乾かし終わった千里からドライヤーを借りて、自分の髪を乾かす。
「咲空ちゃんと咲宙は一緒に次入る?」
千里がそう言いながらペットボトル片手にキッチンから応接間に入りソファーに座る。
『うちらは垂水に行ってからでも入れるし、後でいいよ』
「あぁそうやなぁ、んじゃ圭ちゃん咲姫さんら入る?」
千里は飛翔クランの調理女と咲姫達に問いかけた。
「いや?咲空と咲宙は生田川のクランに入ってもらうつもりやけど?」
「おいっ!おっさん、ちょい待て」
健斗の唐突な発言に怒りを露わにする姉咲宙。
「ちょっと!二人に着いて来いって言ったのは健斗さんよなぁ?」
『うちらは住んでる橘通りで生きるって言ったのに、駄目だって言ったのはおっちゃんやろ』
「・・・」
風呂から上がった母ルナも健斗を責める。
『はぁ~風呂はえぇなぁ。ホンマ気持ちよかったのに・・・』
『なぁうちも楠公さんで聞いてたけど、咲空ちゃんがお礼言って別れようとしたのを引き留めて、面倒は俺が見るみたいな事言ってたのはあんたやで?
それを勝手にうちらのクランに入れるって、この子らの意思や考えは無視なんか?
それよりなにより、無理やり引き連れて来てうちらに丸投げって、あまりにもあんたの行動は無責任の極みちゃうか?』
「極みって・・・
でも、中学生の女の子が二人で生きていくなんて難しいやろ?
だから生田川のクランに連れて行ったら良いかなって思って誘ったんやで」
『だったら最初からうちらと姉妹二人にその話するべきやったんちゃうか?』
『そやっおっちゃんが来いって言うからうちはおっちゃんのパーティーに入るもんやと思って着いて来てたんやで?それをいつもの得意の見殺しにするんかぁ?』
「いやっ、見殺しってそんなつもりは無いし・・・」
「・・・・」
「あんたの勝手な思惑で住んでる地域から離されて、おまけにうちらに押し付けてどっか行くって、ホンマに究極の無責任野郎やなぁ?
あぁ、サクラちゃんに咲宙、あんたらが嫌いやとかクランに要らんとかって話ちゃうで、この人の行動を責めてるだけやからな」
「そんなん言われんでもわかっとうわ!千里とお母がえぇ人やってのは知っとる」
「・・・ なんかあんたに褒められると背筋がこそばゆいわ(笑)」
「ほらっおまえら仲えぇし」
「おいっ!それとこれとはまったくちゃう話やからな、混同すんなよ!」
「・・・・・」
「うちはこっちのクランでえぇんやけど、咲空がおっさんに着いて行きたいんやで」
「そんなんあかんって。姉妹がバラバラになるんはあかんよ」
「なめとんかっ!ふざけんなっ!そんな状態を作ったんはおっさんやろがぁ~!!!
・・・
・・・
うちは、お母や千里と一緒に居りたいんや・・・
うちなんか性格がねじれた子やのに、二人はいつも笑ってかまってくれたん・・・
一緒に居って、心が気持ちいいんや~
そやけど、咲空はうちとは気持ちがちゃうんやから・・・
どないしたらえぇんや~」
「うっうっ」
「うわぁ~ん」
大粒の涙を溢して姉咲宙がそこにしゃがみ込んだ。
その背中を千里がそっと優しく撫でる。
千里のその顔にも貰い泣きでうっすらと涙が溢れて来た。
そして健斗に対して強い怒りが沸々と沸いて来る。
「人の人生、あんたの勝手な思惑でいじくりまわして、楽しいんかぁ~」
「・・・・・・」
『あんなぁ、うちと姉ちゃんは血がつながって無いんよ。
うちのおかんと姉ちゃんのお父さんが昔再婚したんや』
咲空が自分たちの、他人が知らなくても良い話を、自分がカミングアウトしなくてはここが収まらないと考えての事だった。
『元々おかんもお父さんも子供が好きじゃなかったのもあるんやけど、なんでもズケズケ言う姉ちゃんと、うちのおかんとおばあとまったく反りが合わなかったん。
逆に、お父さんはうちにまったく関心を示さずに、ほとんど会話した事も無いんよ。
おじいだけは二人を可愛がってくれてたんやけど、身体が悪かったからなぁ。』
咲空は一気に捲くし立てた。
『だから、二人が離ればなれになっても、寂しいけどお互いに理解は出来るんよ』
『まぁ死に別れる訳ちゃうしな』
『さっき、死に掛けたけどw」
「それならなお一層姉妹の絆を大事にせなあかんやん」
バッチーン
健斗は頭を思いっきり叩かれた。
「健ちゃん、いい加減にしとけや~。
なんであんたはそんなに無責任で自己中でイチビリなんやっ!」
「えっ?俺なんかおかしい?」
飛翔クランと三ノ宮クランの面々の顔を見て聞くが、皆健斗がおかしいと言う。
奥の咲姫のパーティーメンバーの方に顔を向けたが、やっぱり皆、首を横に振る。
「あんなぁ、夕べも誰一人として健ちゃんに同意する人居らなんだやろ?
今も誰一人として健ちゃんを庇う人が居ないって事はあんたがかなりおかしいって事や
え~かげん気づけやっ!これからは何か行動するならまずそばの誰かに相談しろっ!」
「・・・」
「んで、さくらさんやったっけ?あんたはこれからどないしたいんや?」
『うっ、うちはおっちゃんと一緒にやっていきたい』
『・・・』
『ゆっ指輪も薬指に嵌めてもろたしな』
ハニカミながら咲空が左の手をみんなに見せた。
『あはははははは、そりゃもう一生面倒見てもらわなあかんなぁ(笑)』
「おぉ~ご婚約おめでとうございますw」
「ハーレム化が進んどうなぁw」
みんな、指輪のいきさつは見ていたので健斗を揶揄して楽しんでいるようだ。
「み、美咲と咲空はキャラかぶっとうし・・・」
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
4
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる