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第三章 健斗と美咲と新たな出会い
欲しいモノは欲しいんじゃ~
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「あのタワーマンションの所やな」
『着いたらもう終わっとうって事、無いかな?』
「あるかも知れんな~」
「でもまぁまだ麗里は進化してなかったから、そんなにレベルも上がって無いんやろ」
『そんなんあの距離で見えてたん?』
「遠目のスキルあるからな」
「咲空も遠くのどっか1点をしばらく見続けてみ、簡単に覚えるで」
しばし咲空は遠目のスキル獲得に向けて正面を凝視する。
横でシュヴァも同じようにしていた。
『ほぉ~さすがはうちやなぁ すぐに覚えた』
「ウォオ~ン」
「おっ?宝箱や~~~」
『お~~~初めて見た~』
JRA神戸ウィンズB館の屋上のゴチャゴチャした所に、その場所にそぐわない木箱を見つけた。
急いでそこに降り立ち、宝箱を見つめる咲空とシュヴァルツ。
「人生2個目の宝箱やで~」
『うちは始めてや』
『まぁうちの初めては全部おっちゃんにあげるんやけどなっw』
「・・・」
「おまえ~ 人前でそれ言うなよ!」
『え~?二人っきりやったら抱いてくれるって事かぁ?』
「な、なんてっ? そ、そうゆぅ意味とちゃうわ~」
「お、おまえは何を言っとんかわかっとんかぁ~」
『ふふふ、照れ屋さん♪』
「・・・」
「ほんましばくぞ?おまえは~」
『し、しばかれるんは嫌や~』
そう言って咲空は健斗に抱きつき顔を埋める。
「ちょ、ちょ、ちょっと、咲空ちゃ~ん?」
『焦って急にまたチャン付けかよ~』
『結構チョロいって言われるやろ~(笑)』
「お、お前は・・・」
「お前は絶対に普通の13歳とちゃうわ~」
「おばはんが転生して、前世の記憶を持っとるやつやろ~」
「中身ホンマおばはんやし~」
「い、今から、お前の事はミチョパと呼ぶからな~」
『ひ、ひどいっ』
グスグスと泣き出す咲空に、健斗はちょっと言い過ぎたのかな?と自分の言葉に後悔する。
おばさんギャルと呼ばれるのがそんなに嫌だったのだろうか?
多分、違うな。
中一女子に向かって、中身おばはんはちょっと言い過ぎたのか・・・
「ご、ごめんな?ちょい泣き止んで~ほら~宝箱開けるから見といて~」
「なっ?なっ?ほら~開けるでぇ~」
『ガキ扱いすんなやぁ~ ぐすんっ」
「ご、ごめんごめん機嫌なおしてや~」
そう言って健斗は背を向けている咲空の両肩に手を掛けた。
咲空はその手を自分の両手で握りしめ、声を震わせて言った。
『ホンマおっさん、チョロいのぉ~』
『がっはははははっ』
『グッ グフッ ぐ、ぐるじい~』
咲空の顎の下に、綺麗に健斗の肘が入っている。
完璧なチョーク・スリーパー。
顎に肘を引っかけて、頸動脈だけを絞める裸締めでは無く、頸動脈と同時に呼吸も止めてしまう完ぺきな殺し技だ。
健斗から軽い殺意を感じ取り、シュヴァルツが慌てて健斗の右腕に齧るつく。
本気で噛みついて良いものか思案している黒いオオカミ。
足でガリガリと足掻くと健斗は腕をほどいた。
『ブッ、ブッハァ~』
『ハァハァハァ』
「チッ!」
真顔で舌打ちをする健斗に、咲空は恐怖を覚えた。
チラリと咲空が上目使いで顔を見ると、ゾンビの様に死んだ目をしていた。
怒らせたら駄目なタイプだったと咲空は益々恐怖に駆られるが、その時[恐怖耐性]を覚えた。
「あっはははははは」
「おいおいっ、オシッコちびってないかぁ~」
「は~はっはははは」
「仕返しじゃ~」
『ビビらすから[恐怖耐性]覚えてしもたやろがぁ』
「良かったやないか~」
「んじゃ~宝箱開けよか」
「我が意に沿い 解錠せよ!」
カチャっと音がして掛かっていた鍵が開いた。
『ほ~それが解錠の文言か~』
「えぇ事を教えたろ」
「普通に"オープン"だけでも開くんやで(笑)」
『ははっ・・・』
『やっぱりイチビリやなぁ』
宝箱の中には宝珠が2つと刀剣の形をしたアクセサリーが付いたブレスレットが入っていた。
「おっそうや、咲空はまだ鑑定覚えてないよな?」
『うん、お姉ちゃんは覚えたって言いよった』
「んじゃ~その珠を持って、色々と観察してみて」
『んっ?』
咲空は手渡された宝珠を持って観察を始めた。
健斗はブレスレットを鑑定してみる。
大剣の腕輪〔夜光〕[所有者:----]大剣豪 成長度技能覚醒 SSRユニークウェポン
[収納時自動修復]-[装着時HP,STR,5%アップ]
「おおおおおおおおおおおおお!!!」
大剣は母が欲しがってたのは分かっているが、これを見つけたのは自分だから所有権は自分だと健斗は考えた。
偽善心で母に渡さなくてはとも考えたが、まずはその正体を見てみたい。
『おっ?もう覚えたで~』
「クォ~ン」
「咲空、これ見とってな」
健斗は早速ブレスレットを腕に嵌めると所有者登録が終わり、そしてミニチュアの剣の形をした部分に触れる。
「夜光っ!」
すると、健斗の手に幅広の幻想大剣が顕現した。
刃の部分は銀色に煌めき、刀身部分は真っ黒でその中に無数の星をちりばめたようにキラキラと輝いている。 鍔の部分は、三日月の形が4方向に伸び、束の部分は両手で持てるくらいの長さがあり、色は漆黒だ。
『すんげぇ~』
「大剣豪ってスキルも覚えたぞ」
『やっと剣士になったな(笑)』
そして、残りの宝珠の鑑定を咲空がする。
『こっちは、[鍛冶師]と[空間倉庫]』
「ほぉ~大当たりの宝箱やったなぁ」
「どっちか要るか?」
『う~ん・・・ 今の所あんまり欲しいと思わん』
『シュヴァルツに使えるスキルか武器が欲しかったなぁ』
「おまえは欲が無い子じゃ」
『あかん子って事?』
「ちゃうちゃう、えぇ子や」
『てへへ♪』
そういってまた咲空は健斗に抱きついた。
健斗ももう慣れたのか、特に引き離す訳でも無く、頭を撫でている。
185㎝と165㎝、身長差はあるが大人と子供には見えない。
見た目で言えば、女子高生と大学生のカップルにしか見えないだろう。
これを美咲が見たらどう思うのだろうか・・・
「シュヴァは刀使えないか?」
「クォ~ン?」
「この大剣が手に入ったから、俺の刀シュヴァが使えたらなぁって思ってな」
『忍犬みたいな感じやな』
「おぉ~なんかカッコイイ♪」
だが、狼が刀を口に咥えて戦うのはとても現実的ではない。
海賊で3刀流とか言って口に1本銜えてる人も居るけど、ちょっと切るには無理がある。
仕方ないので、元の剣と宝珠はルームの中に放り込んでおいた。
「んじゃ~行くか」
『いっこかぁ~』
数十メートル飛ぶと大きな声が聞こえて来て、眼下ではあちらこちらで戦闘がおこなわれていた。
『お姉ちゃんはっけ~ん』
いくつかの戦闘集団を見ていると、中に素早い熊がゴブリンと戦っている所があった。
2人はゆっくりと近寄り、声を掛ける。
「お母ちゃん、どこにいこか?」
『おっ?おかえり~』
『取り敢えず戦力が低い所に応援入る感じでやってるよ』
「んじゃ~俺と咲空はちゃうとこ行くか~」
ほんの少し離れた所に、オークが30体くらいに戦士が10人程の集団があった。
「そこのオークとやって来るね~」
『ほいよ~』
「咲空~シュヴァ~行くよ~」
2人と1匹はオークの攻撃に押され気味のパーティーを応援しに行った。
「夜光っ!!!」
健斗は大声で大剣を自慢げに顕現させた。
『おぉおぉ、イチビれとるよ~』
何気なく見ていた母が自分の戦闘範囲から離脱し、健斗に駆け寄ってきた。
『な、なんやの~その剣は~』
「あっやっぱり気づいた~?」
『く、くれっ!』
「嫌じゃ!!」
『うちの身体と交換でどないや~』
「・・・」
「まぁ考えとくわ」
『今すぐ欲しいんじゃ~』
「これは固有登録武器やから譲渡出来んのよ」
そう言って母に持たせてみたが、重くてとてもじゃないが振れなかった。
「ごめんな~」
『どこで手に入れたん?』
『ビルの屋上にあった宝箱からやで』
咲空が横から口を挟んで来る。
「そそっ宝箱から出た奴」
『宝箱探してくる~』
「そう何個も無いわ(笑)」
健斗をキッとにらみ、母は上空へと消えていった。
『うちらの方が先に通ったのに、見逃すとは・・・』
『クッソ~』
『着いたらもう終わっとうって事、無いかな?』
「あるかも知れんな~」
「でもまぁまだ麗里は進化してなかったから、そんなにレベルも上がって無いんやろ」
『そんなんあの距離で見えてたん?』
「遠目のスキルあるからな」
「咲空も遠くのどっか1点をしばらく見続けてみ、簡単に覚えるで」
しばし咲空は遠目のスキル獲得に向けて正面を凝視する。
横でシュヴァも同じようにしていた。
『ほぉ~さすがはうちやなぁ すぐに覚えた』
「ウォオ~ン」
「おっ?宝箱や~~~」
『お~~~初めて見た~』
JRA神戸ウィンズB館の屋上のゴチャゴチャした所に、その場所にそぐわない木箱を見つけた。
急いでそこに降り立ち、宝箱を見つめる咲空とシュヴァルツ。
「人生2個目の宝箱やで~」
『うちは始めてや』
『まぁうちの初めては全部おっちゃんにあげるんやけどなっw』
「・・・」
「おまえ~ 人前でそれ言うなよ!」
『え~?二人っきりやったら抱いてくれるって事かぁ?』
「な、なんてっ? そ、そうゆぅ意味とちゃうわ~」
「お、おまえは何を言っとんかわかっとんかぁ~」
『ふふふ、照れ屋さん♪』
「・・・」
「ほんましばくぞ?おまえは~」
『し、しばかれるんは嫌や~』
そう言って咲空は健斗に抱きつき顔を埋める。
「ちょ、ちょ、ちょっと、咲空ちゃ~ん?」
『焦って急にまたチャン付けかよ~』
『結構チョロいって言われるやろ~(笑)』
「お、お前は・・・」
「お前は絶対に普通の13歳とちゃうわ~」
「おばはんが転生して、前世の記憶を持っとるやつやろ~」
「中身ホンマおばはんやし~」
「い、今から、お前の事はミチョパと呼ぶからな~」
『ひ、ひどいっ』
グスグスと泣き出す咲空に、健斗はちょっと言い過ぎたのかな?と自分の言葉に後悔する。
おばさんギャルと呼ばれるのがそんなに嫌だったのだろうか?
多分、違うな。
中一女子に向かって、中身おばはんはちょっと言い過ぎたのか・・・
「ご、ごめんな?ちょい泣き止んで~ほら~宝箱開けるから見といて~」
「なっ?なっ?ほら~開けるでぇ~」
『ガキ扱いすんなやぁ~ ぐすんっ」
「ご、ごめんごめん機嫌なおしてや~」
そう言って健斗は背を向けている咲空の両肩に手を掛けた。
咲空はその手を自分の両手で握りしめ、声を震わせて言った。
『ホンマおっさん、チョロいのぉ~』
『がっはははははっ』
『グッ グフッ ぐ、ぐるじい~』
咲空の顎の下に、綺麗に健斗の肘が入っている。
完璧なチョーク・スリーパー。
顎に肘を引っかけて、頸動脈だけを絞める裸締めでは無く、頸動脈と同時に呼吸も止めてしまう完ぺきな殺し技だ。
健斗から軽い殺意を感じ取り、シュヴァルツが慌てて健斗の右腕に齧るつく。
本気で噛みついて良いものか思案している黒いオオカミ。
足でガリガリと足掻くと健斗は腕をほどいた。
『ブッ、ブッハァ~』
『ハァハァハァ』
「チッ!」
真顔で舌打ちをする健斗に、咲空は恐怖を覚えた。
チラリと咲空が上目使いで顔を見ると、ゾンビの様に死んだ目をしていた。
怒らせたら駄目なタイプだったと咲空は益々恐怖に駆られるが、その時[恐怖耐性]を覚えた。
「あっはははははは」
「おいおいっ、オシッコちびってないかぁ~」
「は~はっはははは」
「仕返しじゃ~」
『ビビらすから[恐怖耐性]覚えてしもたやろがぁ』
「良かったやないか~」
「んじゃ~宝箱開けよか」
「我が意に沿い 解錠せよ!」
カチャっと音がして掛かっていた鍵が開いた。
『ほ~それが解錠の文言か~』
「えぇ事を教えたろ」
「普通に"オープン"だけでも開くんやで(笑)」
『ははっ・・・』
『やっぱりイチビリやなぁ』
宝箱の中には宝珠が2つと刀剣の形をしたアクセサリーが付いたブレスレットが入っていた。
「おっそうや、咲空はまだ鑑定覚えてないよな?」
『うん、お姉ちゃんは覚えたって言いよった』
「んじゃ~その珠を持って、色々と観察してみて」
『んっ?』
咲空は手渡された宝珠を持って観察を始めた。
健斗はブレスレットを鑑定してみる。
大剣の腕輪〔夜光〕[所有者:----]大剣豪 成長度技能覚醒 SSRユニークウェポン
[収納時自動修復]-[装着時HP,STR,5%アップ]
「おおおおおおおおおおおおお!!!」
大剣は母が欲しがってたのは分かっているが、これを見つけたのは自分だから所有権は自分だと健斗は考えた。
偽善心で母に渡さなくてはとも考えたが、まずはその正体を見てみたい。
『おっ?もう覚えたで~』
「クォ~ン」
「咲空、これ見とってな」
健斗は早速ブレスレットを腕に嵌めると所有者登録が終わり、そしてミニチュアの剣の形をした部分に触れる。
「夜光っ!」
すると、健斗の手に幅広の幻想大剣が顕現した。
刃の部分は銀色に煌めき、刀身部分は真っ黒でその中に無数の星をちりばめたようにキラキラと輝いている。 鍔の部分は、三日月の形が4方向に伸び、束の部分は両手で持てるくらいの長さがあり、色は漆黒だ。
『すんげぇ~』
「大剣豪ってスキルも覚えたぞ」
『やっと剣士になったな(笑)』
そして、残りの宝珠の鑑定を咲空がする。
『こっちは、[鍛冶師]と[空間倉庫]』
「ほぉ~大当たりの宝箱やったなぁ」
「どっちか要るか?」
『う~ん・・・ 今の所あんまり欲しいと思わん』
『シュヴァルツに使えるスキルか武器が欲しかったなぁ』
「おまえは欲が無い子じゃ」
『あかん子って事?』
「ちゃうちゃう、えぇ子や」
『てへへ♪』
そういってまた咲空は健斗に抱きついた。
健斗ももう慣れたのか、特に引き離す訳でも無く、頭を撫でている。
185㎝と165㎝、身長差はあるが大人と子供には見えない。
見た目で言えば、女子高生と大学生のカップルにしか見えないだろう。
これを美咲が見たらどう思うのだろうか・・・
「シュヴァは刀使えないか?」
「クォ~ン?」
「この大剣が手に入ったから、俺の刀シュヴァが使えたらなぁって思ってな」
『忍犬みたいな感じやな』
「おぉ~なんかカッコイイ♪」
だが、狼が刀を口に咥えて戦うのはとても現実的ではない。
海賊で3刀流とか言って口に1本銜えてる人も居るけど、ちょっと切るには無理がある。
仕方ないので、元の剣と宝珠はルームの中に放り込んでおいた。
「んじゃ~行くか」
『いっこかぁ~』
数十メートル飛ぶと大きな声が聞こえて来て、眼下ではあちらこちらで戦闘がおこなわれていた。
『お姉ちゃんはっけ~ん』
いくつかの戦闘集団を見ていると、中に素早い熊がゴブリンと戦っている所があった。
2人はゆっくりと近寄り、声を掛ける。
「お母ちゃん、どこにいこか?」
『おっ?おかえり~』
『取り敢えず戦力が低い所に応援入る感じでやってるよ』
「んじゃ~俺と咲空はちゃうとこ行くか~」
ほんの少し離れた所に、オークが30体くらいに戦士が10人程の集団があった。
「そこのオークとやって来るね~」
『ほいよ~』
「咲空~シュヴァ~行くよ~」
2人と1匹はオークの攻撃に押され気味のパーティーを応援しに行った。
「夜光っ!!!」
健斗は大声で大剣を自慢げに顕現させた。
『おぉおぉ、イチビれとるよ~』
何気なく見ていた母が自分の戦闘範囲から離脱し、健斗に駆け寄ってきた。
『な、なんやの~その剣は~』
「あっやっぱり気づいた~?」
『く、くれっ!』
「嫌じゃ!!」
『うちの身体と交換でどないや~』
「・・・」
「まぁ考えとくわ」
『今すぐ欲しいんじゃ~』
「これは固有登録武器やから譲渡出来んのよ」
そう言って母に持たせてみたが、重くてとてもじゃないが振れなかった。
「ごめんな~」
『どこで手に入れたん?』
『ビルの屋上にあった宝箱からやで』
咲空が横から口を挟んで来る。
「そそっ宝箱から出た奴」
『宝箱探してくる~』
「そう何個も無いわ(笑)」
健斗をキッとにらみ、母は上空へと消えていった。
『うちらの方が先に通ったのに、見逃すとは・・・』
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