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第三章 健斗と美咲と新たな出会い
熊の子みつけた~かくれんぼ~
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死なない程度に子熊を蹂躙していく。
力加減が出来る健斗と妹が、HPを削る担当になった。
ほんの3~4分ほど戦っただけで、子熊はもう瀕死の状態になっている。
「んじゃ~もう反撃出来ないやろうから、始めよか」
健斗はいつもの通りに、眷属契約のスキルの取得方法を説明する。
全員が瀕死で抵抗も出来ない熊の額に手を当てる。
子熊は哀願するような目で見つめて来る。
その顔もまた可愛いと姉は強く思った。
「おぼえた~やった~」
「ほいほい、覚えたよー」
『うっしっ!覚えたよん』
『ふぅ~スキルって簡単に覚えれるんやな」
「そうやで、自分が欲しいスキルがあれば、それを何回も復習すれば覚えられる」
「発想とイメージが大事やね」
「健斗さんは剣のイメージが出来てないと」
「うっ・・・」
「眷属には名前を付けるとそれに付随して色々と恩恵もあるからな~」
汝
我が眷属となりてその身を捧げ
我が命令に従順に従い
我が身に危険を寄せ付けず
我が生き様をその眼で見守り
我が身が亡びる今際の時まで未来永劫共に生きると
誓うか?
否
誓え!!!
『アグリーメントッ!』
淡い光に包まれて子熊が姉の眷属になっていく。
「キュアラー」
上位回復魔法を掛けるとのっそりと起き上がり、何が起こったのか分からない様な顔で、本当につぶらな瞳で姉を見つめた。
「もぉ~可愛すぎぃ~」
姉は子熊に抱きつき何度も何度もほおずりをするが、子熊は嫌がるそぶりは全くない。
「名前ももう決めてんの」
「星城咲宙の名に措いて命ずる 汝の名はリトルッ!」
ほんのりと身体が光ったように見えた。
「もう一体おるけど、どうする?」
「ほっとけば数分で死ぬやろ」
「なぁなぁお母ちゃんは子熊欲しい?」
『ん~可愛いけど、しばらく子供が自立するまではえぇかな?』
「咲空ちゃんは?どう?どう?どうなん?」
『あはは、千里さんが欲しいならうちはかまへんよ』
『うちは出来たらオオカミ系が欲しいしな』
「おっ?俺もや。出来たら銀色の大型のオオカミが欲しい」
『銀狼ってか(笑) やっぱりオオカミはブラック系やで』
「黒いオオカミなんて聞いたこと無いわ!」
『アホやで、ポーアイのどうぶつ王国行ったら普通にブラックウルフおるわ!』
「へぇ~そうなんや~」
『田舎もんかー』
『それに、あんたの銀狼ってダイワの釣り竿の名前やんけ』
「ぐっ・・・」
「若いのに物知りで・・・」
『お父さんが釣り師やったからな』
「あとで時間あったらどうぶつ王国行ってみるか?」
『おうっ!行く行く!ブラックウルフはうちのもんや~』
「あそこってホワイトタイガーおったよな?」
2人の会話を他所に、剣女が眷属契約を始めている。
もう死に掛けなので急いで短縮文言を唱える。
文言を唱えながらも、健斗の服の袖を掴んだままである。
汝
我が眷属となりて
我に従い
我を助け
我を見守り
我と共に生きると
誓かえっ!!!
「アグリーメントッ!!!」
「健斗さん、早く早く!」
「ほいほい、キュアラッ!」
契約も治療も終わり、晴れて子熊は剣女の眷属となった。
「これからよろしくね~」
「私の事は千里って呼んでね」
「ウガッ」
「あはは~返事したよ♪」
「なぁ健斗さん、この子って性別は?」
「姉の方が男の子でこっちが女の子」
「わかった」
「相楽千里の名に措いて命ずる 汝の名は麗里」
「里 つけるんやったら万里で良かったんちゃうの?」
「千里万里って、上沼さんやん」
母も少し羨ましい気持ちはあるが、前言の通り子供たちが、特に下の子がまだまだ甘えたさんなので手が離せない。早く自立して欲しいもんだ。
「ほな一回三ノ宮に帰ろうか~」
『色々とありがとな~』
「えっ?二人共一緒に行くんやぞ?」
『ん?別にこっちで二人で暮らすよ?』
「あかんあかん、女の子二人きりなんて危ないやんか」
『リトルは男の子やで?熊やし(笑)』
現在、頭の上で風纏を覚えさせようと、剣女と姉が子熊を抱えて浮いている。
剣女の方はそこそこで覚えたが、姉の方はまだ覚えていない。
そう言えば美咲がわらびに覚えさせようとした時にもなかなか覚えなかった。
多分、INTの高さじゃないかと健斗は推察している。
剣女は職業剣士なのだけど、INTは350以上ある。
まぁレベルが21にもなっているからだろう。
一方、姉はサーシィベア戦に参加していないので、まだレベルは9のままだ。
職業もこれと言ったものが無いため選択せず、今現在は無職だ。
その為にINTも99しかない。
美咲もINTが100無かったから、もしかしたら100のラインを超えれば良いのかも知れない。
「咲空ちゃん、その話はちょっと置いといてね」
「ちょっとお姉ちゃんと話してくる」
健斗は空中に昇り姉にそのINTの事を話してみる。
「んじゃーちょっとリトルとゴブリンでも狩るかな?」
「健斗のおっさん、刀2本ちょうだいなー」
姉の刀は妹に取られたので、新しい刀を健斗から貰った。
少し北側に飛んでいき、神社真北隣りの中央体育館とその向こうの神戸文化ホールの間くらいに居たゴブリンの少隊をサクッと殲滅する。
レベルも上がってINTが100を超えた。
そのタイミングでリトルを抱きかかえ、大倉山公園の方に飛ぶ。
もちろん健斗は後ろから付いてきている。
大倉山公園の木が多い地域には数人のレベル持ちがオーク数体と戦っていた。
少し人間側が押されてるように見える。
しばらく空中で様子を見ていると、子熊のリトルも風を纏い出した。
「おぉ~リトル~ 良い子だねぇ~」
姉が顔や頭を撫でまくる。
健斗もそばに来て、風纏のコントロールの仕方をリトルに説明する。
もちろん言語理解のスキルを覚えているので説明は問題ない。
「オークのレベルは7と8、人間は4と5と6しかいないねー」
「ちょっとヤバ目かな?」
「でもこの戦闘終わったら結構レベルあがるね」
「ステータス見れるの?」
「さっきのサーシィベアとみんなが戦ってるのをずっと見てたらなんか鑑定って覚えてた」
「ちょっと意味わからんけど(笑)」
「リトルがもうちょっとでレベル10になるから、あそこで手助けしたいなあ」
「まぁ戦ってる人が居るなら、横殴りとかはマナー違反だから気を付けようね」
「なんか・・・・」
「ん?どしたん?」
「戦いなんて絶対に嫌やって思っとったのに、なんで敵を見つけたらワクワクすんねんやろ」
「早く自分もリトルもレベル上げて強ぅなりたいって思い出してん」
「まぁ戦いだけが生きる道じゃないやろうけど、力は持ってないとあかんわな」
「眷属が付いたって事がやっぱり大きいんかな」
「多分ね。」
「最初はただ寂しさ紛らせたらいいなってくらいやったのに」
「今でも戦闘は怖いし、さっきもゴブリン殺した時の手の感触が気持ち悪いし」
「ははは、嫌でもそのうち慣れてしまうんやけどな」
「今後、未来に、今までみたいな平穏な日々が戻って来る事は無いんちゃうかな」
「だから戦える力は持ってた方が良いと俺は思ってる」
「ほんま、大人でも難しい話やしなぁ」
「なんせ、誰もが未経験な世界に放り込まれたんやから」
空中でそんな世間話をしていると、大倉山公園の戦闘に進展があった。
レベルは低いが、良い風系のスキルを持ってる女性が頑張っている。
オークももう6体ほどと数を減らしていた。
しかし、人間側は回復職が居ない為に少しジリ貧なイメージがする。
「すいませ~ん、手伝いましょうか~?」
「回復魔法、ありますよ~」
「安くしとくでぇ~ げへへ」
「おいっ(笑)」
「怪しいガキ演じるなや、ほんまに~」
「さっきまで普通の会話も出来んかったくせに、ほんま悪ガキやで(笑)」
「大人しくて可愛い子やって思っとったけど、猫被りまくっとったんやな?」
「パワハラモラハラ満載や~ このおっさん怖いわ~」
「怖いんはおまえらじゃ~」
空から登場した二人組に人間も魔物も警戒を強める。
力加減が出来る健斗と妹が、HPを削る担当になった。
ほんの3~4分ほど戦っただけで、子熊はもう瀕死の状態になっている。
「んじゃ~もう反撃出来ないやろうから、始めよか」
健斗はいつもの通りに、眷属契約のスキルの取得方法を説明する。
全員が瀕死で抵抗も出来ない熊の額に手を当てる。
子熊は哀願するような目で見つめて来る。
その顔もまた可愛いと姉は強く思った。
「おぼえた~やった~」
「ほいほい、覚えたよー」
『うっしっ!覚えたよん』
『ふぅ~スキルって簡単に覚えれるんやな」
「そうやで、自分が欲しいスキルがあれば、それを何回も復習すれば覚えられる」
「発想とイメージが大事やね」
「健斗さんは剣のイメージが出来てないと」
「うっ・・・」
「眷属には名前を付けるとそれに付随して色々と恩恵もあるからな~」
汝
我が眷属となりてその身を捧げ
我が命令に従順に従い
我が身に危険を寄せ付けず
我が生き様をその眼で見守り
我が身が亡びる今際の時まで未来永劫共に生きると
誓うか?
否
誓え!!!
『アグリーメントッ!』
淡い光に包まれて子熊が姉の眷属になっていく。
「キュアラー」
上位回復魔法を掛けるとのっそりと起き上がり、何が起こったのか分からない様な顔で、本当につぶらな瞳で姉を見つめた。
「もぉ~可愛すぎぃ~」
姉は子熊に抱きつき何度も何度もほおずりをするが、子熊は嫌がるそぶりは全くない。
「名前ももう決めてんの」
「星城咲宙の名に措いて命ずる 汝の名はリトルッ!」
ほんのりと身体が光ったように見えた。
「もう一体おるけど、どうする?」
「ほっとけば数分で死ぬやろ」
「なぁなぁお母ちゃんは子熊欲しい?」
『ん~可愛いけど、しばらく子供が自立するまではえぇかな?』
「咲空ちゃんは?どう?どう?どうなん?」
『あはは、千里さんが欲しいならうちはかまへんよ』
『うちは出来たらオオカミ系が欲しいしな』
「おっ?俺もや。出来たら銀色の大型のオオカミが欲しい」
『銀狼ってか(笑) やっぱりオオカミはブラック系やで』
「黒いオオカミなんて聞いたこと無いわ!」
『アホやで、ポーアイのどうぶつ王国行ったら普通にブラックウルフおるわ!』
「へぇ~そうなんや~」
『田舎もんかー』
『それに、あんたの銀狼ってダイワの釣り竿の名前やんけ』
「ぐっ・・・」
「若いのに物知りで・・・」
『お父さんが釣り師やったからな』
「あとで時間あったらどうぶつ王国行ってみるか?」
『おうっ!行く行く!ブラックウルフはうちのもんや~』
「あそこってホワイトタイガーおったよな?」
2人の会話を他所に、剣女が眷属契約を始めている。
もう死に掛けなので急いで短縮文言を唱える。
文言を唱えながらも、健斗の服の袖を掴んだままである。
汝
我が眷属となりて
我に従い
我を助け
我を見守り
我と共に生きると
誓かえっ!!!
「アグリーメントッ!!!」
「健斗さん、早く早く!」
「ほいほい、キュアラッ!」
契約も治療も終わり、晴れて子熊は剣女の眷属となった。
「これからよろしくね~」
「私の事は千里って呼んでね」
「ウガッ」
「あはは~返事したよ♪」
「なぁ健斗さん、この子って性別は?」
「姉の方が男の子でこっちが女の子」
「わかった」
「相楽千里の名に措いて命ずる 汝の名は麗里」
「里 つけるんやったら万里で良かったんちゃうの?」
「千里万里って、上沼さんやん」
母も少し羨ましい気持ちはあるが、前言の通り子供たちが、特に下の子がまだまだ甘えたさんなので手が離せない。早く自立して欲しいもんだ。
「ほな一回三ノ宮に帰ろうか~」
『色々とありがとな~』
「えっ?二人共一緒に行くんやぞ?」
『ん?別にこっちで二人で暮らすよ?』
「あかんあかん、女の子二人きりなんて危ないやんか」
『リトルは男の子やで?熊やし(笑)』
現在、頭の上で風纏を覚えさせようと、剣女と姉が子熊を抱えて浮いている。
剣女の方はそこそこで覚えたが、姉の方はまだ覚えていない。
そう言えば美咲がわらびに覚えさせようとした時にもなかなか覚えなかった。
多分、INTの高さじゃないかと健斗は推察している。
剣女は職業剣士なのだけど、INTは350以上ある。
まぁレベルが21にもなっているからだろう。
一方、姉はサーシィベア戦に参加していないので、まだレベルは9のままだ。
職業もこれと言ったものが無いため選択せず、今現在は無職だ。
その為にINTも99しかない。
美咲もINTが100無かったから、もしかしたら100のラインを超えれば良いのかも知れない。
「咲空ちゃん、その話はちょっと置いといてね」
「ちょっとお姉ちゃんと話してくる」
健斗は空中に昇り姉にそのINTの事を話してみる。
「んじゃーちょっとリトルとゴブリンでも狩るかな?」
「健斗のおっさん、刀2本ちょうだいなー」
姉の刀は妹に取られたので、新しい刀を健斗から貰った。
少し北側に飛んでいき、神社真北隣りの中央体育館とその向こうの神戸文化ホールの間くらいに居たゴブリンの少隊をサクッと殲滅する。
レベルも上がってINTが100を超えた。
そのタイミングでリトルを抱きかかえ、大倉山公園の方に飛ぶ。
もちろん健斗は後ろから付いてきている。
大倉山公園の木が多い地域には数人のレベル持ちがオーク数体と戦っていた。
少し人間側が押されてるように見える。
しばらく空中で様子を見ていると、子熊のリトルも風を纏い出した。
「おぉ~リトル~ 良い子だねぇ~」
姉が顔や頭を撫でまくる。
健斗もそばに来て、風纏のコントロールの仕方をリトルに説明する。
もちろん言語理解のスキルを覚えているので説明は問題ない。
「オークのレベルは7と8、人間は4と5と6しかいないねー」
「ちょっとヤバ目かな?」
「でもこの戦闘終わったら結構レベルあがるね」
「ステータス見れるの?」
「さっきのサーシィベアとみんなが戦ってるのをずっと見てたらなんか鑑定って覚えてた」
「ちょっと意味わからんけど(笑)」
「リトルがもうちょっとでレベル10になるから、あそこで手助けしたいなあ」
「まぁ戦ってる人が居るなら、横殴りとかはマナー違反だから気を付けようね」
「なんか・・・・」
「ん?どしたん?」
「戦いなんて絶対に嫌やって思っとったのに、なんで敵を見つけたらワクワクすんねんやろ」
「早く自分もリトルもレベル上げて強ぅなりたいって思い出してん」
「まぁ戦いだけが生きる道じゃないやろうけど、力は持ってないとあかんわな」
「眷属が付いたって事がやっぱり大きいんかな」
「多分ね。」
「最初はただ寂しさ紛らせたらいいなってくらいやったのに」
「今でも戦闘は怖いし、さっきもゴブリン殺した時の手の感触が気持ち悪いし」
「ははは、嫌でもそのうち慣れてしまうんやけどな」
「今後、未来に、今までみたいな平穏な日々が戻って来る事は無いんちゃうかな」
「だから戦える力は持ってた方が良いと俺は思ってる」
「ほんま、大人でも難しい話やしなぁ」
「なんせ、誰もが未経験な世界に放り込まれたんやから」
空中でそんな世間話をしていると、大倉山公園の戦闘に進展があった。
レベルは低いが、良い風系のスキルを持ってる女性が頑張っている。
オークももう6体ほどと数を減らしていた。
しかし、人間側は回復職が居ない為に少しジリ貧なイメージがする。
「すいませ~ん、手伝いましょうか~?」
「回復魔法、ありますよ~」
「安くしとくでぇ~ げへへ」
「おいっ(笑)」
「怪しいガキ演じるなや、ほんまに~」
「さっきまで普通の会話も出来んかったくせに、ほんま悪ガキやで(笑)」
「大人しくて可愛い子やって思っとったけど、猫被りまくっとったんやな?」
「パワハラモラハラ満載や~ このおっさん怖いわ~」
「怖いんはおまえらじゃ~」
空から登場した二人組に人間も魔物も警戒を強める。
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