悪役なので大人しく断罪を受け入れたら何故か主人公に公開プロポーズされた。

侯爵令息であるシエル・クリステアは第二王子の婚約者。然し彼は、前世の記憶を持つ転生者だった。

シエルは王立学園の卒業パーティーで自身が断罪される事を知っていた。今生きるこの世界は、前世でプレイしていたBLゲームの世界と瓜二つだったから。
幼い頃からシナリオに足掻き続けていたものの、大した成果は得られない。
然しある日、婚約者である第二王子が主人公へ告白している現場を見てしまった。

その日からシナリオに背く事をやめ、屋敷へと引き篭もる。もうどうにでもなれ、やり投げになりながら。

「シエル・クリステア、貴様との婚約を破棄する!」

そう高らかに告げた第二王子に、シエルは恭しく礼をして婚約破棄を受け入れた。

「じゃあ、俺がシエル様を貰ってもいいですよね」

そう言いだしたのは、この物語の主人公であるノヴァ・サスティア侯爵令息で…。

主人公×悪役令息、腹黒溺愛攻め×無気力不憫受け。
誰でも妊娠できる世界。頭よわよわハピエン。
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