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マチルダの希望は魔法少女と古代竜と皇帝を配下にすることでした
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それからが大変だった。
ナイフで刺されたジルを見て、私は真っ青になった。
そのジルの目の前で
「なんで、なんで!」
青くなってブツブツ呟いてへたり込んでいるエイダがいた。
剣に毒でも塗って混いたのだろう。ジルはもう虫の息だった。
その姿は私に子供の時の死にそうなジルを思い出させた。
そして、その子供の時のジルを前にして前世の記憶を思い出したことも、必死に変身してジルを治したことも。
そう、全てはこのジルから始まったのだ。
私は意識せずに呪文を唱えていたのだ。
「わっはっはっはっはっ! 私は無敵の沙季様よ! 怪獣も宇宙人も私の前にひれ伏しなさい!」
このセリフ、めちゃくちゃ恥ずかしかったのに、何故か今は恥ずかしくない。なれてしまったのかも。
そして、私は何故か全身光に包まれて魔法少女に変身できたのだ。
「チチンプイプイのプイ」
そして、ヒールをジルにかけていた。
ジルは私から放たれたヒールの光に包まれて傷が塞がっていく。
そして、傷も完全に塞がって毒も浄化できたみたいだ。
でも、こんな所に大切なジルは置いておけない。
私はジルを連れて安全なところに行くことにした。
「チチンプイプイのプイ」
私はジルと二人で転移したのだ。
自分の部屋のベッドの上へ。
そのまま、ジルを抱きしめて、魔力も使って疲れ切った私は眠ってしまったのだ。
そう、私は忘れていたのだ。ぴーちゃんもマチルダもブラッドもほっておいて来たことに……
私は夢を見ていた。
その中で私はジルに抱きしめられていた。
そして、端正なジルの顔が迫ってきた。キスされる。
そう思ったときだ。
ちゅっと言う音がして、ハッとして目が覚めた。
その目の前にはまた、端正なジルの顔があったんだけど。
ええええ!
ジル、今、キスした……したよね!
私は頭の中でパニックになった。
ダンっ
大きな音がして扉が開けられたのだ。
「ちょっとパティ、私達を置いていくなんてどういうことなの!」
そこには怒髪天のマチルダがいたのだ。
しまった。マチルダのことなんて忘れていた!
「それも二人っきりでイイコトしているなんて」
マチルダの声とともに何か黄色い塊が飛んできて
「ギャッ」
と言う声とともにジルは窓を突き破って庭に放り出されていたのだ。
そこには頬を膨らませたぴーちゃんが明後日の方向を向いていたのだ。
それからの私は、へそを曲げたぴーちゃんやマチルダの機嫌を取るので、精一杯だったのだ……
結局ほうほうの体で帝国に帰った第一皇子と王妃は現在謹慎中だ。属国で誘拐まがいのことをしでかしたからと皇帝の激怒を買ったんだそうだ。
漁夫の利で第二皇子に帝位が回ってきそうで、第二皇子が喜んでいるとか喜んでいないとか。
エイダは謹慎処分になってとりあえず、学園を休学中だ。
ジルに相手にされないから第一皇子の手のものに懐柔されて、彼らに情報を色々流していたらしい。捕まっていたのは偽装だったと聞いた私は目が点になった。最後のナイフは上手くいかなかった時は最悪私を殺すように言われて渡されていたそうだ。
じゃあ本当にほっておけば良かったんだ。縛られた縄を解いて解放したばかりにジルが私を庇って刺されたんだけど……
「パティ!」
毎朝の登校時間にジルが迎えに来るようになっていた。
ただし、絶対に屋敷にはマチルダが入れなかったけれど。
私とベッドで抱き合って、私のファーストキスを奪ったジルはしばらく出入り禁止だそうだ。
ジルはマチルダとの婚約解消をというか、そもそも婚約をなかったことにするよう打診したらしい。
自分は何も知らなかったと。
その対応巡って王都も揉めているそうだ。
それを第二皇子は嬉々として眺めているとマチルダが言っているんだけど。
「あんたと婚約解消してどうするつもりなのよ」
私がマチルダに聞くと
「そんなのパティと一緒になるつもりに決まっているじゃないの?」
マチルダが平然と言ってくれるんだけど。あんたの婚約者でしょ! 私は叫びたかった。
「ええええ! 帝国の皇子となんて絶対に無理よ」
私は言うが、
「でも、あんた好きなんでしょ」
マチルダが私の顔を覗き込んでくれたんだけど。
「えっ?」
私は聞かれて何故か真っ赤になった。
まあ、ファーストキスを奪われたのは確かだけれど、好きかどうかは……
そんな私の反応を見てマチルダはニヤリと笑った。
「まあ良いわ。私は帝国の王妃なんてどうでもいいけれど、自分の配下に魔法少女と古代竜とそれと皇帝を従えるのが夢だったのよね。この三人を従えていればもう世界最強じゃない」
何かマチルダは訳の判らないことを言っているけれど……
私には玉座の前で私とジルとぴーちゃんを従えて高笑いしているマチルダの未来しか見えないんだけど……
それで良いのか?
私達の乗った馬車は追いすがろうとするジルを引き離して駆け出したのだった。
「おおい、待ってくれ!」
情けない叫び声を上げて取り残されたジルが見えた。
こんな未来で良いの?
私は今度黒服に会ったら、ちゃんと聞いてみようと思ったのだった。
終わり
********************************************************
ここまで読んで頂いてありがとうございました。
取り敢えずこれにて完結です。
この後閑話あげていこうとは思います。
お気に入り登録、感想等まだの方はして頂けたら嬉しいです!
次は絶賛発売中の『【書籍化】web版 悪役令嬢に転生したけど、婚約破棄には興味ありません! ~学園生活を満喫するのに忙しいです~』
https://www.alphapolis.co.jp/novel/237012270/302627913
第五部に入る予定です。
今回はフランの大ピンチです。アドと仲も今回は深まる予定です。
乞うご期待!
今週末から公開予定です。
本まだ、読んでおられない方はこの機会に是非。
前載せていた分とも大分違います。めちゃくちゃ校正で絞られました……読みやすくなっているのは保証します。
その上で2部以降読んで頂けると嬉しいです!
ナイフで刺されたジルを見て、私は真っ青になった。
そのジルの目の前で
「なんで、なんで!」
青くなってブツブツ呟いてへたり込んでいるエイダがいた。
剣に毒でも塗って混いたのだろう。ジルはもう虫の息だった。
その姿は私に子供の時の死にそうなジルを思い出させた。
そして、その子供の時のジルを前にして前世の記憶を思い出したことも、必死に変身してジルを治したことも。
そう、全てはこのジルから始まったのだ。
私は意識せずに呪文を唱えていたのだ。
「わっはっはっはっはっ! 私は無敵の沙季様よ! 怪獣も宇宙人も私の前にひれ伏しなさい!」
このセリフ、めちゃくちゃ恥ずかしかったのに、何故か今は恥ずかしくない。なれてしまったのかも。
そして、私は何故か全身光に包まれて魔法少女に変身できたのだ。
「チチンプイプイのプイ」
そして、ヒールをジルにかけていた。
ジルは私から放たれたヒールの光に包まれて傷が塞がっていく。
そして、傷も完全に塞がって毒も浄化できたみたいだ。
でも、こんな所に大切なジルは置いておけない。
私はジルを連れて安全なところに行くことにした。
「チチンプイプイのプイ」
私はジルと二人で転移したのだ。
自分の部屋のベッドの上へ。
そのまま、ジルを抱きしめて、魔力も使って疲れ切った私は眠ってしまったのだ。
そう、私は忘れていたのだ。ぴーちゃんもマチルダもブラッドもほっておいて来たことに……
私は夢を見ていた。
その中で私はジルに抱きしめられていた。
そして、端正なジルの顔が迫ってきた。キスされる。
そう思ったときだ。
ちゅっと言う音がして、ハッとして目が覚めた。
その目の前にはまた、端正なジルの顔があったんだけど。
ええええ!
ジル、今、キスした……したよね!
私は頭の中でパニックになった。
ダンっ
大きな音がして扉が開けられたのだ。
「ちょっとパティ、私達を置いていくなんてどういうことなの!」
そこには怒髪天のマチルダがいたのだ。
しまった。マチルダのことなんて忘れていた!
「それも二人っきりでイイコトしているなんて」
マチルダの声とともに何か黄色い塊が飛んできて
「ギャッ」
と言う声とともにジルは窓を突き破って庭に放り出されていたのだ。
そこには頬を膨らませたぴーちゃんが明後日の方向を向いていたのだ。
それからの私は、へそを曲げたぴーちゃんやマチルダの機嫌を取るので、精一杯だったのだ……
結局ほうほうの体で帝国に帰った第一皇子と王妃は現在謹慎中だ。属国で誘拐まがいのことをしでかしたからと皇帝の激怒を買ったんだそうだ。
漁夫の利で第二皇子に帝位が回ってきそうで、第二皇子が喜んでいるとか喜んでいないとか。
エイダは謹慎処分になってとりあえず、学園を休学中だ。
ジルに相手にされないから第一皇子の手のものに懐柔されて、彼らに情報を色々流していたらしい。捕まっていたのは偽装だったと聞いた私は目が点になった。最後のナイフは上手くいかなかった時は最悪私を殺すように言われて渡されていたそうだ。
じゃあ本当にほっておけば良かったんだ。縛られた縄を解いて解放したばかりにジルが私を庇って刺されたんだけど……
「パティ!」
毎朝の登校時間にジルが迎えに来るようになっていた。
ただし、絶対に屋敷にはマチルダが入れなかったけれど。
私とベッドで抱き合って、私のファーストキスを奪ったジルはしばらく出入り禁止だそうだ。
ジルはマチルダとの婚約解消をというか、そもそも婚約をなかったことにするよう打診したらしい。
自分は何も知らなかったと。
その対応巡って王都も揉めているそうだ。
それを第二皇子は嬉々として眺めているとマチルダが言っているんだけど。
「あんたと婚約解消してどうするつもりなのよ」
私がマチルダに聞くと
「そんなのパティと一緒になるつもりに決まっているじゃないの?」
マチルダが平然と言ってくれるんだけど。あんたの婚約者でしょ! 私は叫びたかった。
「ええええ! 帝国の皇子となんて絶対に無理よ」
私は言うが、
「でも、あんた好きなんでしょ」
マチルダが私の顔を覗き込んでくれたんだけど。
「えっ?」
私は聞かれて何故か真っ赤になった。
まあ、ファーストキスを奪われたのは確かだけれど、好きかどうかは……
そんな私の反応を見てマチルダはニヤリと笑った。
「まあ良いわ。私は帝国の王妃なんてどうでもいいけれど、自分の配下に魔法少女と古代竜とそれと皇帝を従えるのが夢だったのよね。この三人を従えていればもう世界最強じゃない」
何かマチルダは訳の判らないことを言っているけれど……
私には玉座の前で私とジルとぴーちゃんを従えて高笑いしているマチルダの未来しか見えないんだけど……
それで良いのか?
私達の乗った馬車は追いすがろうとするジルを引き離して駆け出したのだった。
「おおい、待ってくれ!」
情けない叫び声を上げて取り残されたジルが見えた。
こんな未来で良いの?
私は今度黒服に会ったら、ちゃんと聞いてみようと思ったのだった。
終わり
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ここまで読んで頂いてありがとうございました。
取り敢えずこれにて完結です。
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その上で2部以降読んで頂けると嬉しいです!
10
私の絶賛発売中の書籍化作品はこちら
『悪役令嬢に転生したけど、婚約破棄には興味ありません! 学園生活を満喫するのに忙しいです』https://www.alphapolis.co.jp/novel/237012270/302627913
7月5日全国1200以上の書店にて発売しました。表紙画像は11ちゃんさんです。
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表紙絵をクリックしたらレジーナブックスの説明ページに飛びます。
この次の新作はこちら
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ピーちゃんは勝手にヒヨコみたいなのを想像してたんですが、爬虫類系だったとは…
感想ありがとうございます。
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