38 / 51
王宮で恐竜の幻影を出して皆に怒られました。
しおりを挟む
「おっほっほっほっ。それはそれは」
次の休日に王宮のいつもの裏庭でレイモンド様が盛大に笑ってくれた。
「レイモンド様。笑い事ではありません。この国の一番の騎士である騎士団長に土下座されたんですよ。もう、心臓が止まるかと思いました」
私はレイモンド様に文句を言った。
本当だ。あんなの有り得ない。本来は騎士団長などという高貴な立場の方は、私なんか足元にも及ばないのだ。それがたまたま父が騎士だったとはいえ、皆の前で、そう教室の前で土下座は止めてもらいたかった。それも息子の顔は殴られた跡でボコボコだったし。
勘違いする奴は私がやったと思うではないか。
モモンガなんかは昨日は一人で突撃してきて、
「あんた、ネイサンやミツキーに何したのよ。停学になんかして。有る事無い事学園長に吹き込んだでしょ」
と宣われたのだ。
何したって言われても、何もしていないって、いくら言っても信じてもらえなかった。
「今回の件は絶対に裏があるわ。私、絶対に負けないんだから!」
モモンガはヒロイン気取りで捨て台詞を吐いて去っていったのだ。
いやいや、どう見ても私はしがいない平民で、モモンガは聖女候補の男爵令嬢なので、モモンガの方が地位は上なのだ。
なのに、
「王太子殿下。メガネさんにいじめられました」
とあいつ、私の王太子殿下の腕にすがりつきやがったのだ。絶対に許さん。私はモモンガを盾に使うつもりだったのをすっかり忘れていた。
「なるほど。ワイルダー嬢も色々とご苦労されていますな」
それを笑ってレイモンド様は聞いてくれた。
「レイモンド様。本当に笑い事ではないのです。クラスの奴らも、あの騎士団長を土下座させた眼鏡怪獣エレ、なんて言ってはやしかけるし、次は王太子殿下を跪かせるのでは、とかとんでもないこと言ってくれているのですよ」
「いや、ワイルダー嬢、それはあなたが王太子殿下の前で眼鏡を外されたら、即座にかなう未来ですぞ」
「はあ?、何おっしゃっていらっしゃっているのですか! 王太子殿下がどこにでもいそうな私の素顔見たところで『へえええ、そんな顔しているんだ』と言われて終わりですよ」
私はレイモンド様に言っていた。私の素顔見て私の前で王太子殿下が跪いて頂けるのならばいくらでも素顔を晒すのに・・・・いやいやいや、駄目だ。魔王に知られてしまう。
「いや、そのような訳ありませんぞ。陛下も『あのきれいな子はどんな子だ』と後で聞いてこられましたからな。最も後でお妃様に睨まれておりましたが」
「えっ、陛下もですか。挨拶代わりのお世辞がお上手ですね」
「お世辞など。そのようなことではありませんぞ。そうですよね、殿下」
「まあ、そうですよね。少なくともエレがお兄様の前で眼鏡を外したら即座に跪くのは確実よ」
マリアンまでとんでもないことを言ってくれる。美形を見慣れた殿下が私の顔見てもなんとも思わないのは確実なのに。
「それにあんたの素顔をクラスの奴らが見たら、絶対に凄まじい争奪戦になるから、エレは眼鏡を絶対に外したら駄目よ」
何かマリアンがとんでもないことを言ってくる。そんな訳ないのに。
「まあ、魔王から隠れるのがかけている理由だから外さないわよ。この前陛下に見られたのは、アクシデントだし」
私はレイモンド様を見た。そう、この前はレイモンド様に言われて眼鏡を外していただけなのだ。普通は絶対に外しはしない。
「で、周りに被害を与えない、魔術ですか」
「そうなんです。今の私には皆の前で使えるのが水魔術しか無くて、この前は危うく、図書館を水没させるところでしたから」
「なるほど、しかし、ワイルダー嬢は、魔力が溢れておりますからな。火魔術を覚えたら今度は図書館が全焼しますが・・・・」
「えっ?」
それはもっとまずい。
「それは駄目ですが、何か良い魔術はないですか?」
「そうですな。・・・・目くらましでもやりますか」
考えていたレイモンド様がポツリと言ってくれた。
「目眩ましですか?」
「幻を出すというものですな。ワイルダー嬢よりも魔力の強いものが見ると一瞬で見破られてしまいますが、そういうものは早々おりますまい。下手したら魔王でも騙されてしまうかもしれないですかの」
「魔王は流石に難しいとは思いますが」
「いや、やって見せる価値はありますぞ。何か恐ろしい魔物でも出せますかな」
「恐ろしいですか?」
「そう、まず心のなかに思い浮かべるのです」
私は、昔読んだ絵本で恐竜の事を思い出していた。巨大な肉食恐竜が昔はこの世界を闊歩していたそうだ。
「はい思い浮かべました」
「そうしたら、『イリュージョン』と唱えるのです」
「イリュージョン!」
私が手を上げて唱えると100メートルはあろうかという巨大な恐竜が現れたのだ。
「えっ」
こんな大きかったっけ?
私の思いとは別に
「ガウォーーーー」
その恐竜は大音声で咆哮したのだ。周りの建物が揺れるほどの大きさだった。
マリアンもレイモンド様も唖然とそれを見ていた。
流石に100メートルもの高さだと外からも丸見えで・・・・
「何事だ!」
「巨大生物が現れたぞ」
「出会え!、出会え!」
大声で騎士たちが駆けてくる音がした。
「やばい」
私は慌ててリジェクトした。
「おい、消えたぞ」
「魔術師の塔の辺りだぞ」
「どこだ」
騎士たちが探し回る音がする。
「レイモンド様。今魔物が出ませんでしたか?」
「おっほっほっほっ。すまんすまん。ちょっと幻影を出してみたのじゃ。余りにもリアルすぎたかの」
「えっ、レイモンド様のいたずらですか」
騎士たちは呆然としていた。
「すまんすまん」
「レイモンド様!」
その後一緒になって私は怒られていた。
「いやあ、さすがワイルダー嬢、あれならば下手な男は一瞬で逃げ出しますぞ」
レイモンド様には笑われたが、
「手加減しなさいよね」
一緒に怒られたマリアンからはブツブツ文句を言われた。
次の休日に王宮のいつもの裏庭でレイモンド様が盛大に笑ってくれた。
「レイモンド様。笑い事ではありません。この国の一番の騎士である騎士団長に土下座されたんですよ。もう、心臓が止まるかと思いました」
私はレイモンド様に文句を言った。
本当だ。あんなの有り得ない。本来は騎士団長などという高貴な立場の方は、私なんか足元にも及ばないのだ。それがたまたま父が騎士だったとはいえ、皆の前で、そう教室の前で土下座は止めてもらいたかった。それも息子の顔は殴られた跡でボコボコだったし。
勘違いする奴は私がやったと思うではないか。
モモンガなんかは昨日は一人で突撃してきて、
「あんた、ネイサンやミツキーに何したのよ。停学になんかして。有る事無い事学園長に吹き込んだでしょ」
と宣われたのだ。
何したって言われても、何もしていないって、いくら言っても信じてもらえなかった。
「今回の件は絶対に裏があるわ。私、絶対に負けないんだから!」
モモンガはヒロイン気取りで捨て台詞を吐いて去っていったのだ。
いやいや、どう見ても私はしがいない平民で、モモンガは聖女候補の男爵令嬢なので、モモンガの方が地位は上なのだ。
なのに、
「王太子殿下。メガネさんにいじめられました」
とあいつ、私の王太子殿下の腕にすがりつきやがったのだ。絶対に許さん。私はモモンガを盾に使うつもりだったのをすっかり忘れていた。
「なるほど。ワイルダー嬢も色々とご苦労されていますな」
それを笑ってレイモンド様は聞いてくれた。
「レイモンド様。本当に笑い事ではないのです。クラスの奴らも、あの騎士団長を土下座させた眼鏡怪獣エレ、なんて言ってはやしかけるし、次は王太子殿下を跪かせるのでは、とかとんでもないこと言ってくれているのですよ」
「いや、ワイルダー嬢、それはあなたが王太子殿下の前で眼鏡を外されたら、即座にかなう未来ですぞ」
「はあ?、何おっしゃっていらっしゃっているのですか! 王太子殿下がどこにでもいそうな私の素顔見たところで『へえええ、そんな顔しているんだ』と言われて終わりですよ」
私はレイモンド様に言っていた。私の素顔見て私の前で王太子殿下が跪いて頂けるのならばいくらでも素顔を晒すのに・・・・いやいやいや、駄目だ。魔王に知られてしまう。
「いや、そのような訳ありませんぞ。陛下も『あのきれいな子はどんな子だ』と後で聞いてこられましたからな。最も後でお妃様に睨まれておりましたが」
「えっ、陛下もですか。挨拶代わりのお世辞がお上手ですね」
「お世辞など。そのようなことではありませんぞ。そうですよね、殿下」
「まあ、そうですよね。少なくともエレがお兄様の前で眼鏡を外したら即座に跪くのは確実よ」
マリアンまでとんでもないことを言ってくれる。美形を見慣れた殿下が私の顔見てもなんとも思わないのは確実なのに。
「それにあんたの素顔をクラスの奴らが見たら、絶対に凄まじい争奪戦になるから、エレは眼鏡を絶対に外したら駄目よ」
何かマリアンがとんでもないことを言ってくる。そんな訳ないのに。
「まあ、魔王から隠れるのがかけている理由だから外さないわよ。この前陛下に見られたのは、アクシデントだし」
私はレイモンド様を見た。そう、この前はレイモンド様に言われて眼鏡を外していただけなのだ。普通は絶対に外しはしない。
「で、周りに被害を与えない、魔術ですか」
「そうなんです。今の私には皆の前で使えるのが水魔術しか無くて、この前は危うく、図書館を水没させるところでしたから」
「なるほど、しかし、ワイルダー嬢は、魔力が溢れておりますからな。火魔術を覚えたら今度は図書館が全焼しますが・・・・」
「えっ?」
それはもっとまずい。
「それは駄目ですが、何か良い魔術はないですか?」
「そうですな。・・・・目くらましでもやりますか」
考えていたレイモンド様がポツリと言ってくれた。
「目眩ましですか?」
「幻を出すというものですな。ワイルダー嬢よりも魔力の強いものが見ると一瞬で見破られてしまいますが、そういうものは早々おりますまい。下手したら魔王でも騙されてしまうかもしれないですかの」
「魔王は流石に難しいとは思いますが」
「いや、やって見せる価値はありますぞ。何か恐ろしい魔物でも出せますかな」
「恐ろしいですか?」
「そう、まず心のなかに思い浮かべるのです」
私は、昔読んだ絵本で恐竜の事を思い出していた。巨大な肉食恐竜が昔はこの世界を闊歩していたそうだ。
「はい思い浮かべました」
「そうしたら、『イリュージョン』と唱えるのです」
「イリュージョン!」
私が手を上げて唱えると100メートルはあろうかという巨大な恐竜が現れたのだ。
「えっ」
こんな大きかったっけ?
私の思いとは別に
「ガウォーーーー」
その恐竜は大音声で咆哮したのだ。周りの建物が揺れるほどの大きさだった。
マリアンもレイモンド様も唖然とそれを見ていた。
流石に100メートルもの高さだと外からも丸見えで・・・・
「何事だ!」
「巨大生物が現れたぞ」
「出会え!、出会え!」
大声で騎士たちが駆けてくる音がした。
「やばい」
私は慌ててリジェクトした。
「おい、消えたぞ」
「魔術師の塔の辺りだぞ」
「どこだ」
騎士たちが探し回る音がする。
「レイモンド様。今魔物が出ませんでしたか?」
「おっほっほっほっ。すまんすまん。ちょっと幻影を出してみたのじゃ。余りにもリアルすぎたかの」
「えっ、レイモンド様のいたずらですか」
騎士たちは呆然としていた。
「すまんすまん」
「レイモンド様!」
その後一緒になって私は怒られていた。
「いやあ、さすがワイルダー嬢、あれならば下手な男は一瞬で逃げ出しますぞ」
レイモンド様には笑われたが、
「手加減しなさいよね」
一緒に怒られたマリアンからはブツブツ文句を言われた。
11
お気に入りに追加
1,021
あなたにおすすめの小説
【完結】転生したら少女漫画の悪役令嬢でした〜アホ王子との婚約フラグを壊したら義理の兄に溺愛されました〜
まほりろ
恋愛
ムーンライトノベルズで日間総合1位、週間総合2位になった作品です。
【完結】「ディアーナ・フォークト! 貴様との婚約を破棄する!!」見目麗しい第二王子にそう言い渡されたとき、ディアーナは騎士団長の子息に取り押さえられ膝をついていた。王子の側近により読み上げられるディアーナの罪状。第二王子の腕の中で幸せそうに微笑むヒロインのユリア。悪役令嬢のディアーナはユリアに斬りかかり、義理の兄で第二王子の近衛隊のフリードに斬り殺される。
三日月杏奈は漫画好きの普通の女の子、バナナの皮で滑って転んで死んだ。享年二十歳。
目を覚ました杏奈は少女漫画「クリンゲル学園の天使」悪役令嬢ディアーナ・フォークト転生していた。破滅フラグを壊す為に義理の兄と仲良くしようとしたら溺愛されました。
私の事を大切にしてくれるお義兄様と仲良く暮らします。王子殿下私のことは放っておいてください。
ムーンライトノベルズにも投稿しています。
「Copyright(C)2021-九十九沢まほろ」
表紙素材はあぐりりんこ様よりお借りしております。
【完結】名ばかりの妻を押しつけられた公女は、人生のやり直しを求めます。2度目は絶対に飼殺し妃ルートの回避に全力をつくします。
yukiwa (旧PN 雪花)
恋愛
*タイトル変更しました。(旧題 黄金竜の花嫁~飼殺し妃は遡る~)
パウラ・ヘルムダールは、竜の血を継ぐ名門大公家の跡継ぎ公女。
この世を支配する黄金竜オーディに望まれて側室にされるが、その実態は正室の仕事を丸投げされてこなすだけの、名のみの妻だった。
しかもその名のみの妻、側室なのに選抜試験などと御大層なものがあって。生真面目パウラは手を抜くことを知らず、ついつい頑張ってなりたくもなかった側室に見事当選。
もう一人の側室候補エリーヌは、イケメン試験官と恋をしてさっさと選抜試験から引き揚げていた。
「やられた!」と後悔しても、後の祭り。仕方ないからパウラは丸投げされた仕事をこなし、こなして一生を終える。そしてご褒美にやり直しの転生を願った。
「二度と絶対、飼殺しの妃はごめんです」
そうして始まった2度目の人生、なんだか周りが騒がしい。
竜の血を継ぐ4人の青年(後に試験官になる)たちは、なぜだかみんなパウラに甘い。
後半、シリアス風味のハピエン。
3章からルート分岐します。
小説家になろう、カクヨムにも掲載しています。
表紙画像はwaifulabsで作成していただきました。
https://waifulabs.com/
悪役令嬢に転生したので落ちこぼれ攻略キャラを育てるつもりが逆に攻略されているのかもしれない
亜瑠真白
恋愛
推しキャラを幸せにしたい転生令嬢×裏アリ優等生攻略キャラ
社畜OLが転生した先は乙女ゲームの悪役令嬢エマ・リーステンだった。ゲーム内の推し攻略キャラ・ルイスと対面を果たしたエマは決心した。「他の攻略キャラを出し抜いて、ルイスを主人公とくっつけてやる!」と。優等生キャラのルイスや、エマの許嫁だった俺様系攻略キャラのジキウスは、ゲームのシナリオと少し様子が違うよう。
エマは無事にルイスと主人公をカップルにすることが出来るのか。それとも……
「エマ、可愛い」
いたずらっぽく笑うルイス。そんな顔、私は知らない。
婚約破棄された令嬢は変人公爵に嫁がされる ~新婚生活を嘲笑いにきた? 夫がかわゆすぎて今それどころじゃないんですが!!
杓子ねこ
恋愛
侯爵令嬢テオドシーネは、王太子の婚約者として花嫁修業に励んできた。
しかしその努力が裏目に出てしまい、王太子ピエトロに浮気され、浮気相手への嫌がらせを理由に婚約破棄された挙句、変人と名高いクイア公爵のもとへ嫁がされることに。
対面した当主シエルフィリードは馬のかぶりものをして、噂どおりの奇人……と思ったら、馬の下から出てきたのは超絶美少年?
でもあなたかなり年上のはずですよね? 年下にしか見えませんが? どうして涙ぐんでるんですか?
え、王太子殿下が新婚生活を嘲笑いにきた? 公爵様がかわゆすぎていまそれどころじゃないんですが!!
恋を知らなかった生真面目令嬢がきゅんきゅんしながら引きこもり公爵を育成するお話です。
本編11話+番外編。
※「小説家になろう」でも掲載しています。
【完結】気づいたら異世界に転生。読んでいた小説の脇役令嬢に。原作通りの人生は歩まないと決めたら隣国の王子様に愛されました
hikari
恋愛
気がついたら自分は異世界に転生していた事に気づく。
そこは以前読んだことのある異世界小説の中だった……。転生をしたのは『山紫水明の中庭』の脇役令嬢のアレクサンドラ。アレクサンドラはしつこくつきまとってくる迷惑平民男、チャールズに根負けして結婚してしまう。
「そんな人生は嫌だ!」という事で、宿命を変えてしまう。アレクサンドラには物語上でも片思いしていた相手がいた。
王太子の浮気で婚約破棄。ここまでは原作通り。
ところが、アレクサンドラは本来の物語に無い登場人物から言い寄られる。しかも、その人物の正体は実は隣国の王子だった……。
チャールズと仕向けようとした、王太子を奪ったディアドラとヒロインとヒロインの恋人の3人が最後に仲違い。
きわめつけは王太子がギャンブルをやっている事が発覚し王太子は国外追放にあう。
※ざまぁの回には★印があります。
悪役令嬢になりたくないので、攻略対象をヒロインに捧げます
久乃り
恋愛
乙女ゲームの世界に転生していた。
その記憶は突然降りてきて、記憶と現実のすり合わせに毎日苦労する羽目になる元日本の女子高校生佐藤美和。
1周回ったばかりで、2週目のターゲットを考えていたところだったため、乙女ゲームの世界に入り込んで嬉しい!とは思ったものの、自分はヒロインではなく、ライバルキャラ。ルート次第では悪役令嬢にもなってしまう公爵令嬢アンネローゼだった。
しかも、もう学校に通っているので、ゲームは進行中!ヒロインがどのルートに進んでいるのか確認しなくては、自分の立ち位置が分からない。いわゆる破滅エンドを回避するべきか?それとも、、勝手に動いて自分がヒロインになってしまうか?
自分の死に方からいって、他にも転生者がいる気がする。そのひとを探し出さないと!
自分の運命は、悪役令嬢か?破滅エンドか?ヒロインか?それともモブ?
ゲーム修正が入らないことを祈りつつ、転生仲間を探し出し、この乙女ゲームの世界を生き抜くのだ!
他サイトにて別名義で掲載していた作品です。
婚約破棄してたった今処刑した悪役令嬢が前世の幼馴染兼恋人だと気づいてしまった。
風和ふわ
恋愛
タイトル通り。連載の気分転換に執筆しました。
※なろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ、pixivに投稿しています。
婚約破棄を望む伯爵令嬢と逃がしたくない宰相閣下との攻防戦~最短で破棄したいので、悪役令嬢乗っ取ります~
甘寧
恋愛
この世界が前世で読んだ事のある小説『恋の花紡』だと気付いたリリー・エーヴェルト。
その瞬間から婚約破棄を望んでいるが、宰相を務める美麗秀麗な婚約者ルーファス・クライナートはそれを受け入れてくれない。
そんな折、気がついた。
「悪役令嬢になればいいじゃない?」
悪役令嬢になれば断罪は必然だが、幸運な事に原作では処刑されない事になってる。
貴族社会に思い残すことも無いし、断罪後は僻地でのんびり暮らすのもよかろう。
よしっ、悪役令嬢乗っ取ろう。
これで万事解決。
……て思ってたのに、あれ?何で貴方が断罪されてるの?
※全12話で完結です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる