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魔王視点2 伯爵家に忍び込んだのに見つかって斬られてしまいました。
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俺様は魔王。10年近く前に、ガキ聖女に地の果てに飛ばされて10年弱。
俺様はボロボロになりながら、やっとこの地に帰ってきた。
途中いろんな奴に憑依しながら、徐々に力をつけてきた。
しかし、あのガキ聖女のせいで、本当に最悪だった。力は更に弱まったし、とある国なんて国の端から端まで悪魔祓いに追いかけ回されたりもした。
そして、やっとこの国に帰ってきても、中々憑依が出来なかった。
まずあのガキ聖女を探したのだ。なんとしても仕返しをしてやるのだ。この恨み晴らさずにおくものか。
しかし、王都中を歩き回っても、あのガキ聖女は見つからなかった。あの日はたまたま王都に出てきていたのか、それとも、死んだのか。はたまたどこかよそへ移ったか。
俺は聖女探しは諦めて、また学園に潜ることにした。ここは、歴史がある分、魔王が依代とするものも多く、居やすいのだ。あのガキのことだ。下手したら学園にいるかも知れないと思ったのだが、いなかった。
いるのは聖女もどき、本当にこんなのが聖女なのかと言うくらいの力しかないピンク頭の女と、ブス眼鏡だった。
このブス眼鏡を見ると目が潰れる。
一度近くで見てしまい、本当にショックのあまり、気絶するところだった。
何か変な匂いをプンプンさせてやがる。この女には近づくのは止めようと、俺は心に強く誓ったのだ。
心に大きな黒い禍々しい思いを持っているのは、コンスタンスとかいう貴族の娘とヨーゼフ・ランチマンという、聖女もどきの元恋人で、わざわざこの学園の下働きとして雇ってもらった変わり者だ。
貴族の令嬢は黒さがもう一つなので、男の方にした。
この男は田舎出身なので純情だったが、純情なものほど黒く染まれば染まるのは早いと思ったのだ。
男を見ていて魔王の俺が言うのもなんだが、可愛そうなくらいルイーズとかいう聖女もどきが好きなようだった。
でも、遠くから見ているだけで決して話しかけようとはしなかった。
少しでも話す機会をやろうと、魔物討伐の時は、サラマンダーを森に放ちもした。でも、何故かあっさりと退治されて、予測と違ったが。
本来ならば5、6人が死ぬか大怪我をして、大混乱になって、俺様も楽しめたのに。何か当てが外れた。聖女もどきがヒールを発動したみたいだったが、本当にあいつが発動できたのか?
この冴えない男が他のことをしていたので、見損なってしまった。計算ではもう少しサラマンダー討伐に時間がかかるはずだったのに。なんでもあのブス眼鏡が退治してくれたらしい。
邪魔だから俺様がさっさと退治しても良かったのだが、見るのも目が腐りそうになって嫌だからほっておいた。
しかし、これでは埒が明かない。
聖女もどきはヒールを使えたことで必死に王太子にアタックを始めた。それを見て流石に男も慌てだした。
聖女もどきを養女にした男爵は出世欲の塊みたいな男で、聖女もどきに必死に王太子に声をかけさせようとしていた。
中々王太子には相手にされていなかったが。
俺様はこのままでは王太子に取られるぞとその男、ヨーゼフに暗示をかけてやった。
ヨーゼフもやっと娘に声をかける決心がついたみたいで、声をかけたのだが、やはり一瞬で振られていた。本当にこいつは馬鹿だ。どう見ても平民のヨーゼフなんて見てもいない女を追いかけるなんて。
まあ、だから、俺が付け入る隙があるのだが。
でも、今回の男は完全に純情すぎた。
なんと、聖女もどきに振られたショックであのブス眼鏡に恋してしまったのだ。
なんでも、庇ってもらって、癒やされたのだとか。
おいおい、待ってくれ。恋に落ちるなんて、逆だろう。普通女がそうなるのはまだ判るが、男がそうなってどうする。
ブス眼鏡に振られて魔王化させる・・・・
いや絶対に無理だ。それは俺が受け付けない。
この聖女もどきも顔はもう一つだが、ブス眼鏡よりもましだ。
そんな日には下手したら俺がショックのあまり死んでしまう。
俺は再度、この男に暗示をかけ直す事にした。
そして、貴族の息子に殴られた悔しさを思い出させていた。
「あの貴族の坊っちゃん、絶対に許さねえ」
男は握りこぶしを壁に叩きつけていた。そうそう、何か言葉遣いがまだまだだが、こうでないと。
「あんな軟弱な貴族の男に殴られて、仕返しもせずにほっておくのか」
俺様は更に煽ってやった。
「いや、許さねえ」
男は目をランランと輝かせて立上った。
そして、男はその貴族の屋敷に潜り込んでいた。
ステルスを使って目に見えなくして潜り込ませたのだ。
屋敷の中を移動する。
貴族の息子はブス眼鏡に手を上げたことで停学になっていたのだ。本当に馬鹿だ。
どのみちならあのブス眼鏡を殺ってくれたら良かったのに、と思わないまでも無かったが。
「愚か者」
屋敷に忍び込むとその男、ネイサンが父親に殴られていた。
「父上、何をされるのですか」
息子は驚いて言った。
「貴様、誰に逆らっているのだ。愚か者。お前が逆らったのは、マリアン王女殿下だったのだぞ」
「はっ、男爵令嬢風情がですか」
「愚か者。ナイトリー男爵家は陛下が愛人に授けられた爵位で、今はその方が亡くなられて殿下ご自身が所持していらっしゃるのだ」
この貴族のバカ息子は男爵本人に喧嘩を売っているのがやっと判ったみたいだった。
そうか、あの女が王女だったのか。やたらと警備の者が多いとは思ったが。
「学園長に陛下からお話しいただこうとしたら逆にお叱りを受けたわ。どうしてくれるのだ」
「そんな、あの女が王女殿下だったなんて」
「お前が手を上げた女は殿下のお気に入りだそうだ。そんな女に手を上げてどうするつもりだ」
伯爵はきれていた。
「このままでは殿下のご不興をかった愚か者に、爵位を継がすわけには行かなくなるぞ」
「そ、そんな父上。私はブス眼鏡に手を出しただけで」
「愚か者、それが王女のお気に入りの側近だそうではないか。『お前の息子は女に手を上げるのか』
と、陛下のお怒りをかってしまったではないか」
伯爵が叫んでいた。
「良いな。もう二度と、聖女候補のモーガン男爵令嬢に近づくでないぞ」
「そんな父上」
「貴様、王族を敵に回すつもりか」
「いえ、そのような事は」
「なんなら、その聖女もどき処分したほうが良いのかもしれんぞ」
「父上なんということを」
「陛下のご不興をかっているのだ。いずれ処分されるのは確実だぞ。それでなくても我が家の存亡のときだぞ。貴様のせいでな」
「父上、それは」
「もう良い。その方は部屋にこもってしばらく謹慎しておれ」
「はい」
息子は部屋に帰って行った。
「さてどうしたものか」
伯爵は警備の男を呼んでいた。
「その娘の命を取るのですか」
「命までは取らずとも良かろう。荒くれ者を雇ってその女を攫って二度とお天道様を拝めないようにしてやれば良かろうて。そして、天罰があたったとかなんとか噂を巻けば良かろう」
「そこまでする必要がございますか」
「もともとそう言う女に誑かされていただけという言い訳ができよう。なんならその後、薬漬けにでもしてやれば良かろう」
「お館様もえげついですな」
「綺麗事だけではこの世は生きていけまいて」
二人が笑った。
ガタッ
その時大きな音をヨーゼフの奴が立ててしまった。
「何奴だ」
男が慌てて剣を抜いてかけてきた。
ヨーゼフの馬鹿はステルスがきれてしまっていた。
ヨーゼフは好きな女の一大事とばかりに男たちに殴りかかったのだ。
おい、待て、貴様ではまだ無理だ。
俺の心の叫びをヨーゼフは聞いていなかった。
「曲者」
「グワーー」
ヨーゼフはあっさりと警備の男に一刀のもと斬り倒されていた。
俺様はボロボロになりながら、やっとこの地に帰ってきた。
途中いろんな奴に憑依しながら、徐々に力をつけてきた。
しかし、あのガキ聖女のせいで、本当に最悪だった。力は更に弱まったし、とある国なんて国の端から端まで悪魔祓いに追いかけ回されたりもした。
そして、やっとこの国に帰ってきても、中々憑依が出来なかった。
まずあのガキ聖女を探したのだ。なんとしても仕返しをしてやるのだ。この恨み晴らさずにおくものか。
しかし、王都中を歩き回っても、あのガキ聖女は見つからなかった。あの日はたまたま王都に出てきていたのか、それとも、死んだのか。はたまたどこかよそへ移ったか。
俺は聖女探しは諦めて、また学園に潜ることにした。ここは、歴史がある分、魔王が依代とするものも多く、居やすいのだ。あのガキのことだ。下手したら学園にいるかも知れないと思ったのだが、いなかった。
いるのは聖女もどき、本当にこんなのが聖女なのかと言うくらいの力しかないピンク頭の女と、ブス眼鏡だった。
このブス眼鏡を見ると目が潰れる。
一度近くで見てしまい、本当にショックのあまり、気絶するところだった。
何か変な匂いをプンプンさせてやがる。この女には近づくのは止めようと、俺は心に強く誓ったのだ。
心に大きな黒い禍々しい思いを持っているのは、コンスタンスとかいう貴族の娘とヨーゼフ・ランチマンという、聖女もどきの元恋人で、わざわざこの学園の下働きとして雇ってもらった変わり者だ。
貴族の令嬢は黒さがもう一つなので、男の方にした。
この男は田舎出身なので純情だったが、純情なものほど黒く染まれば染まるのは早いと思ったのだ。
男を見ていて魔王の俺が言うのもなんだが、可愛そうなくらいルイーズとかいう聖女もどきが好きなようだった。
でも、遠くから見ているだけで決して話しかけようとはしなかった。
少しでも話す機会をやろうと、魔物討伐の時は、サラマンダーを森に放ちもした。でも、何故かあっさりと退治されて、予測と違ったが。
本来ならば5、6人が死ぬか大怪我をして、大混乱になって、俺様も楽しめたのに。何か当てが外れた。聖女もどきがヒールを発動したみたいだったが、本当にあいつが発動できたのか?
この冴えない男が他のことをしていたので、見損なってしまった。計算ではもう少しサラマンダー討伐に時間がかかるはずだったのに。なんでもあのブス眼鏡が退治してくれたらしい。
邪魔だから俺様がさっさと退治しても良かったのだが、見るのも目が腐りそうになって嫌だからほっておいた。
しかし、これでは埒が明かない。
聖女もどきはヒールを使えたことで必死に王太子にアタックを始めた。それを見て流石に男も慌てだした。
聖女もどきを養女にした男爵は出世欲の塊みたいな男で、聖女もどきに必死に王太子に声をかけさせようとしていた。
中々王太子には相手にされていなかったが。
俺様はこのままでは王太子に取られるぞとその男、ヨーゼフに暗示をかけてやった。
ヨーゼフもやっと娘に声をかける決心がついたみたいで、声をかけたのだが、やはり一瞬で振られていた。本当にこいつは馬鹿だ。どう見ても平民のヨーゼフなんて見てもいない女を追いかけるなんて。
まあ、だから、俺が付け入る隙があるのだが。
でも、今回の男は完全に純情すぎた。
なんと、聖女もどきに振られたショックであのブス眼鏡に恋してしまったのだ。
なんでも、庇ってもらって、癒やされたのだとか。
おいおい、待ってくれ。恋に落ちるなんて、逆だろう。普通女がそうなるのはまだ判るが、男がそうなってどうする。
ブス眼鏡に振られて魔王化させる・・・・
いや絶対に無理だ。それは俺が受け付けない。
この聖女もどきも顔はもう一つだが、ブス眼鏡よりもましだ。
そんな日には下手したら俺がショックのあまり死んでしまう。
俺は再度、この男に暗示をかけ直す事にした。
そして、貴族の息子に殴られた悔しさを思い出させていた。
「あの貴族の坊っちゃん、絶対に許さねえ」
男は握りこぶしを壁に叩きつけていた。そうそう、何か言葉遣いがまだまだだが、こうでないと。
「あんな軟弱な貴族の男に殴られて、仕返しもせずにほっておくのか」
俺様は更に煽ってやった。
「いや、許さねえ」
男は目をランランと輝かせて立上った。
そして、男はその貴族の屋敷に潜り込んでいた。
ステルスを使って目に見えなくして潜り込ませたのだ。
屋敷の中を移動する。
貴族の息子はブス眼鏡に手を上げたことで停学になっていたのだ。本当に馬鹿だ。
どのみちならあのブス眼鏡を殺ってくれたら良かったのに、と思わないまでも無かったが。
「愚か者」
屋敷に忍び込むとその男、ネイサンが父親に殴られていた。
「父上、何をされるのですか」
息子は驚いて言った。
「貴様、誰に逆らっているのだ。愚か者。お前が逆らったのは、マリアン王女殿下だったのだぞ」
「はっ、男爵令嬢風情がですか」
「愚か者。ナイトリー男爵家は陛下が愛人に授けられた爵位で、今はその方が亡くなられて殿下ご自身が所持していらっしゃるのだ」
この貴族のバカ息子は男爵本人に喧嘩を売っているのがやっと判ったみたいだった。
そうか、あの女が王女だったのか。やたらと警備の者が多いとは思ったが。
「学園長に陛下からお話しいただこうとしたら逆にお叱りを受けたわ。どうしてくれるのだ」
「そんな、あの女が王女殿下だったなんて」
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と、陛下のお怒りをかってしまったではないか」
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「陛下のご不興をかっているのだ。いずれ処分されるのは確実だぞ。それでなくても我が家の存亡のときだぞ。貴様のせいでな」
「父上、それは」
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「はい」
息子は部屋に帰って行った。
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「そこまでする必要がございますか」
「もともとそう言う女に誑かされていただけという言い訳ができよう。なんならその後、薬漬けにでもしてやれば良かろう」
「お館様もえげついですな」
「綺麗事だけではこの世は生きていけまいて」
二人が笑った。
ガタッ
その時大きな音をヨーゼフの奴が立ててしまった。
「何奴だ」
男が慌てて剣を抜いてかけてきた。
ヨーゼフの馬鹿はステルスがきれてしまっていた。
ヨーゼフは好きな女の一大事とばかりに男たちに殴りかかったのだ。
おい、待て、貴様ではまだ無理だ。
俺の心の叫びをヨーゼフは聞いていなかった。
「曲者」
「グワーー」
ヨーゼフはあっさりと警備の男に一刀のもと斬り倒されていた。
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