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いきなり国王陛下にお会いしてしまい王女殿下の側近に任命されてしまいました
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「いやあ、ちょっと実験しておりましたら、やりすぎましたかの」
レイモンド様は笑って答えた。
「本当だ。王宮の庭の花までが咲きだしてえらい騒ぎになっておるぞ」
男の人が笑って言った。
「そんなに凄いことになっているの?、お父様」
マリアンが言った。そう、私でも知っているこのお方はマリアンの父、すなわち国王陛下だったのだ・・・・
「おお我が娘ではないか。儂には挨拶も来んとこのようなところで遊んでいるとは、何という冷たい娘だ」
表情を崩して陛下が言われた。
「だって先週もお食事一緒にさせてもらったところじゃない」
「もう一週間も前の話ではないか、お前の行った魔物討伐でサラマンダーが出たと聞いて、心配しておったのだ」
「ああ、あの火トカゲね。あんなのそこのエレが水魔術で退治してくれたわ。凄かったんだから」
「ほう、この少女がの」
陛下が私を見てくれた。
えっ!国王陛下が私を見た!
「お初にお目にかかります。エレイン・ワイルダーと申します」
私は慌てて跪いた。
「よいよい、かしこまらずとも、非公式の場だ」
陛下がおっしゃった。
「お父様。このエレインを私の側近にしたいの」
マリアンがとんでもないことを言い出した。
わたしが、王女様の側近? 確かに雇ってくれるとは言っていたけど、そんなの無理。私が務まるのは雑用係が良いところだ。
「それは別に良いが、貴族の家にワイルダーなどあったかの」
当然のことを陛下がおっしゃった。
王女殿下の側近なんて貴族の娘がつくのが当然だ。
「お父様。たしかにエレは平民だけど、学園の特待生よ。それにその水魔術はサラマンダーを瞬殺するくらいなのよ。レイモンド様も関心するくらいなんだから」
「そうなのかレイモンド」
「はい、エレインさんの能力は素晴らしいものがあります。儂の愛弟子にしたいくらいで。儂も久しぶりに学園に出向きますかの」
「そうか、レイモンドがそこまで申すか。ワイルダーとやら、我が娘をよろしく頼むぞ」
「はっ、ありがたきお言葉に存じます」
嘘うそうそ、国王陛下に頼むと言われたら断れないじゃない。
でも、王女殿下の側近なんて無理なのに。魔物が住むと言われている王宮のどろどろした人間関係なんて単純な私には絶対に無理。
私は嫌だとマリアンを睨みつけたが、マリアンは余裕で無視してくれた。
陛下は慌てた側近が呼びに来て連れていかれてしまった。結局無理やり王女殿下の側近にならされてしまった。
私は盛大なため息をついた。
「何をため息ついていらっしゃるのですかな」
「だってレイモンド様、私なんて王女殿下の側近なんて勤まる訳がないでしょ!」
「じゃあ聖女様なら良いと?」
「えっ!、そんなのもっと無理です」
私は即答した。
「さようですか?ここ50年ばかり聖女様は現れておりませんからの。もし現れたら教会が喜んで保護してくれますな」
笑ってレイモンド様が言ってくれた。何それ、ひょっとして私、脅されているの?
「それ絶対嫌です。なんでうら若き私が老神父の慰み者なんかにならないといけないんですか!」
「老神父の慰み者?」
私の言葉に驚いてレイモンド様はマリアンを見た。
「レイモンド様のお知り合いのアリスさんがそうエレに吹き込んだみたいですけど」
「ああ、あの大袈裟婆さんなら言いかねませんな。教会はボッタクリの新手の詐欺だとか宣っておりましたからな。何でも昔、今にも潰れそうな教会の神父を治して治療費を貰えなかったとか。えらく根に持っておりましたからな」
そうなんだ。おばあちゃん、しつこいもんね。
それであんなこと私に吹き込んだんだ。
私はある程度なっとくはした。
全く知らない教会に拘束されること考えたらマリアンの側近の方がましかもしれない。少なくともケーキはくれそうだし、そう思う私を見るマリアンの瞳がなんかに怖いんだけど・・・・
レイモンド様は笑って答えた。
「本当だ。王宮の庭の花までが咲きだしてえらい騒ぎになっておるぞ」
男の人が笑って言った。
「そんなに凄いことになっているの?、お父様」
マリアンが言った。そう、私でも知っているこのお方はマリアンの父、すなわち国王陛下だったのだ・・・・
「おお我が娘ではないか。儂には挨拶も来んとこのようなところで遊んでいるとは、何という冷たい娘だ」
表情を崩して陛下が言われた。
「だって先週もお食事一緒にさせてもらったところじゃない」
「もう一週間も前の話ではないか、お前の行った魔物討伐でサラマンダーが出たと聞いて、心配しておったのだ」
「ああ、あの火トカゲね。あんなのそこのエレが水魔術で退治してくれたわ。凄かったんだから」
「ほう、この少女がの」
陛下が私を見てくれた。
えっ!国王陛下が私を見た!
「お初にお目にかかります。エレイン・ワイルダーと申します」
私は慌てて跪いた。
「よいよい、かしこまらずとも、非公式の場だ」
陛下がおっしゃった。
「お父様。このエレインを私の側近にしたいの」
マリアンがとんでもないことを言い出した。
わたしが、王女様の側近? 確かに雇ってくれるとは言っていたけど、そんなの無理。私が務まるのは雑用係が良いところだ。
「それは別に良いが、貴族の家にワイルダーなどあったかの」
当然のことを陛下がおっしゃった。
王女殿下の側近なんて貴族の娘がつくのが当然だ。
「お父様。たしかにエレは平民だけど、学園の特待生よ。それにその水魔術はサラマンダーを瞬殺するくらいなのよ。レイモンド様も関心するくらいなんだから」
「そうなのかレイモンド」
「はい、エレインさんの能力は素晴らしいものがあります。儂の愛弟子にしたいくらいで。儂も久しぶりに学園に出向きますかの」
「そうか、レイモンドがそこまで申すか。ワイルダーとやら、我が娘をよろしく頼むぞ」
「はっ、ありがたきお言葉に存じます」
嘘うそうそ、国王陛下に頼むと言われたら断れないじゃない。
でも、王女殿下の側近なんて無理なのに。魔物が住むと言われている王宮のどろどろした人間関係なんて単純な私には絶対に無理。
私は嫌だとマリアンを睨みつけたが、マリアンは余裕で無視してくれた。
陛下は慌てた側近が呼びに来て連れていかれてしまった。結局無理やり王女殿下の側近にならされてしまった。
私は盛大なため息をついた。
「何をため息ついていらっしゃるのですかな」
「だってレイモンド様、私なんて王女殿下の側近なんて勤まる訳がないでしょ!」
「じゃあ聖女様なら良いと?」
「えっ!、そんなのもっと無理です」
私は即答した。
「さようですか?ここ50年ばかり聖女様は現れておりませんからの。もし現れたら教会が喜んで保護してくれますな」
笑ってレイモンド様が言ってくれた。何それ、ひょっとして私、脅されているの?
「それ絶対嫌です。なんでうら若き私が老神父の慰み者なんかにならないといけないんですか!」
「老神父の慰み者?」
私の言葉に驚いてレイモンド様はマリアンを見た。
「レイモンド様のお知り合いのアリスさんがそうエレに吹き込んだみたいですけど」
「ああ、あの大袈裟婆さんなら言いかねませんな。教会はボッタクリの新手の詐欺だとか宣っておりましたからな。何でも昔、今にも潰れそうな教会の神父を治して治療費を貰えなかったとか。えらく根に持っておりましたからな」
そうなんだ。おばあちゃん、しつこいもんね。
それであんなこと私に吹き込んだんだ。
私はある程度なっとくはした。
全く知らない教会に拘束されること考えたらマリアンの側近の方がましかもしれない。少なくともケーキはくれそうだし、そう思う私を見るマリアンの瞳がなんかに怖いんだけど・・・・
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