転生して悲劇の王女になったつもりが魔王でした!勇者から斬りつけられて素手で殴り返した、前世コミュ障引き籠りだった弱小王国王女の帝国建国物語
古里@3巻電子書籍化『王子に婚約破棄され
文字の大きさ
大中小
24 / 69
清廉潔白伯爵が扉の前で土下座していました
しおりを挟む
「帰ってきたら今度こそお仕置きだ」
私はそう叫んで怒り狂っているフィル様の上に転移してしていたのだ。タイミングは最悪?
それも伯爵のお母さまを抱きかかえて真上に落ちたのだ。
「えっ、アン」
フィル様は慌てて私を抱えようとしてくれたが、さすがに二人分では抱えられなくて、私たち諸共地面にひっくり返っていた。フィル様をクッションにして。
お母さまはほとんど寝たきり状態だったので体重もとても軽かったが、私が重かったからフィル様がこけたという事は断じてないはずだ。
「よかった無事で」
フィル様が私を抱きかかえる様にして抱きついてきた。お仕置きの件は聞かなかったことにしよう、そうこころに決めた時だ。
「は、母上」
冷酷無情な伯爵が、顔をゆがませて私たちの所に飛んできた。
そして、私達からお母さまを奪い取るように抱きしめたのだ。
「オスカー」
お母様が目を開けて伯爵を見るのが見えた。
「良かった」
私はそれを見てほっとすると気が遠くなった。
「アン!」
慌てたフィル様に抱かれて気を失っていた。
私が気づいたのは翌日の朝だった。
さすがの私も王都との間を往復し、怒りの火の玉を出して、帰りに伯爵のお母さまを抱えて帰ってきて魔力を使い果たしたのだ。
私は寝間着に着替えさせられて伯爵家の客間で寝ていた。
部屋には何故かエルダがいてくれて隣に運び込まれた簡易ベッドで寝ていた。
「あ、アン、起きたの?」
起き上がった私を見て、エルダも起き上がった。
「何故、エルダがここにいるの?」
「あなたが気絶したからでしょ」
私の能天気な声にきっとしてエルダが答えた。
「もう、大変だったんだから。あなたが魔力の使い過ぎで気絶したっていうから、またやったんだって慌ててきたら、挙動不審なルンド先生がいるし、『あなたの傍にずうーーーっといる』って叫ぶフィルを叩き出すのも大変だったんだから」
エルダが文句言ってきた。
「伯爵のお母さまは?」
「リーナに来てもらってヒールかけてもらったから、大分ましになったんじゃない。本来ならあんたがヒールかけてから気を失いなさいよ」
「そこまで体力がもたなかったのよ」
「ガープリエル様が『まだまだ修行が足りん』って怒っていらっしゃったし、『勝手に一人で転移していった』ってフィルはお怒りモードだったわよ」
エルダが説明してくれた。
「アン、気が付いたか」
そこへノックもなしにフィル様が飛び込んできた。
「フィル様っダメですって」
「キャーーー、何、淑女の寝室に入ってきているのよ」
外にいたイリヤが止めようとして、まだ寝間着だったエルダが叫んで、かわいそうなフィル様は廊下に叩き出されていた。
「アン、酷いじゃないか、二度と一人では転移しないって約束したよね。それを破るなんて」
私たちが着替えると、やっと入れてもらえたフィル様にさんざん文句を言わた。
そう文句を言いつつ、フィル様は私のベッドの横に座って私に抱きついてくるんだけど。
エルダとイリヤの視線が怖い。というか恥ずかしいからやめて!
そう思った時だ。ノックの音とともにルンド先生が入ってきたんだけど。
その声姿を見た瞬間に、フィル様と私はパッと離れた。
本当に気まずい。
これはさっそくお小言が始まると身構えたんだけど、ルンド先生はいきなり私に跪いてきたのだ。
私は目が点になった。
「この度は、私の元婚約者の母を救うために、殿下には大変ご無理して頂き、感謝の言葉もございません」
「えっ、ロヴァミエ伯爵ってあなたの元婚約者だったの?」
私は驚いて聞いた。
「えっ、あなた知っていて連れて来たんじゃないの?」
エルダが驚いて聞いた来たけれど、何かあるって思ったけれど、元婚約者だとは知っていなかった。
「はい。私と伯爵は殿下の母上のアンネ様と一緒に留学していた仲なのです。その縁でこちらに帰って来た時に婚約して、ブルーノが弑逆する前は結婚間際だったのです。
我が家はアンネ様との仲も強く、没落、このままでは命まで危ないと、亡命しようとなって、スカンディーナを出る前に、一目別れの挨拶を言おうと会った伯爵は、今までのことが嘘のようにけんもほろろに追い返されたのです。『俺はブルーノ様につくから二度と近寄るな』と。私はその時から恋愛に関して心が閉ざされてしまったのです。そういう点もあって、両殿下が仲睦まじくしていらっしゃるのを見て、きつく当たってしまうことが多かったのだと思います。申し訳ありませんでした」
ルンド先生は頭を下げてくるんだけど。調子が狂うこと甚だしい。いつもここは怒られているところだし・・・・
「先生は別に悪くないかと。人目もはばからずに、べたべたしていたのは私達ですし、フィル様がもう少し我慢して頂けたら」
「べたべたするなっていうけれど、アンが俺の心配を増やすから悪いんだろう」
「そこ、二人。またべたべたしている」
エルダに注意されるんだけど。
「いえ、両殿下が仲の良いと周りに知らしめるのはとても良いことです。アンネローゼ様の後ろにはオースティン王国がついているのが一目瞭然になりますから。その事に目くじら立てるは私の原体験が邪魔しているからなのです。まあ、彼も母が人質に取られていてそうするしかなかったのかなとは思いますが、一言言ってほしかったのです」
ルンド先生の声に私はどう答えていいか判らなかった。基本は人目も憚らずにイチャイチャしている私達が悪いはずなのだ。それをもっとやれといつも注意している先生に言われても・・・・。
「オスカー、貴様ここで何をしているのじゃ」
扉の向こうからジャルカ様の大声が聞こえた。
その声を聞いて慌ててルンド先生が扉を開けた。
そこには両膝をついて土下座している伯爵がいたのだ。
私はそう叫んで怒り狂っているフィル様の上に転移してしていたのだ。タイミングは最悪?
それも伯爵のお母さまを抱きかかえて真上に落ちたのだ。
「えっ、アン」
フィル様は慌てて私を抱えようとしてくれたが、さすがに二人分では抱えられなくて、私たち諸共地面にひっくり返っていた。フィル様をクッションにして。
お母さまはほとんど寝たきり状態だったので体重もとても軽かったが、私が重かったからフィル様がこけたという事は断じてないはずだ。
「よかった無事で」
フィル様が私を抱きかかえる様にして抱きついてきた。お仕置きの件は聞かなかったことにしよう、そうこころに決めた時だ。
「は、母上」
冷酷無情な伯爵が、顔をゆがませて私たちの所に飛んできた。
そして、私達からお母さまを奪い取るように抱きしめたのだ。
「オスカー」
お母様が目を開けて伯爵を見るのが見えた。
「良かった」
私はそれを見てほっとすると気が遠くなった。
「アン!」
慌てたフィル様に抱かれて気を失っていた。
私が気づいたのは翌日の朝だった。
さすがの私も王都との間を往復し、怒りの火の玉を出して、帰りに伯爵のお母さまを抱えて帰ってきて魔力を使い果たしたのだ。
私は寝間着に着替えさせられて伯爵家の客間で寝ていた。
部屋には何故かエルダがいてくれて隣に運び込まれた簡易ベッドで寝ていた。
「あ、アン、起きたの?」
起き上がった私を見て、エルダも起き上がった。
「何故、エルダがここにいるの?」
「あなたが気絶したからでしょ」
私の能天気な声にきっとしてエルダが答えた。
「もう、大変だったんだから。あなたが魔力の使い過ぎで気絶したっていうから、またやったんだって慌ててきたら、挙動不審なルンド先生がいるし、『あなたの傍にずうーーーっといる』って叫ぶフィルを叩き出すのも大変だったんだから」
エルダが文句言ってきた。
「伯爵のお母さまは?」
「リーナに来てもらってヒールかけてもらったから、大分ましになったんじゃない。本来ならあんたがヒールかけてから気を失いなさいよ」
「そこまで体力がもたなかったのよ」
「ガープリエル様が『まだまだ修行が足りん』って怒っていらっしゃったし、『勝手に一人で転移していった』ってフィルはお怒りモードだったわよ」
エルダが説明してくれた。
「アン、気が付いたか」
そこへノックもなしにフィル様が飛び込んできた。
「フィル様っダメですって」
「キャーーー、何、淑女の寝室に入ってきているのよ」
外にいたイリヤが止めようとして、まだ寝間着だったエルダが叫んで、かわいそうなフィル様は廊下に叩き出されていた。
「アン、酷いじゃないか、二度と一人では転移しないって約束したよね。それを破るなんて」
私たちが着替えると、やっと入れてもらえたフィル様にさんざん文句を言わた。
そう文句を言いつつ、フィル様は私のベッドの横に座って私に抱きついてくるんだけど。
エルダとイリヤの視線が怖い。というか恥ずかしいからやめて!
そう思った時だ。ノックの音とともにルンド先生が入ってきたんだけど。
その声姿を見た瞬間に、フィル様と私はパッと離れた。
本当に気まずい。
これはさっそくお小言が始まると身構えたんだけど、ルンド先生はいきなり私に跪いてきたのだ。
私は目が点になった。
「この度は、私の元婚約者の母を救うために、殿下には大変ご無理して頂き、感謝の言葉もございません」
「えっ、ロヴァミエ伯爵ってあなたの元婚約者だったの?」
私は驚いて聞いた。
「えっ、あなた知っていて連れて来たんじゃないの?」
エルダが驚いて聞いた来たけれど、何かあるって思ったけれど、元婚約者だとは知っていなかった。
「はい。私と伯爵は殿下の母上のアンネ様と一緒に留学していた仲なのです。その縁でこちらに帰って来た時に婚約して、ブルーノが弑逆する前は結婚間際だったのです。
我が家はアンネ様との仲も強く、没落、このままでは命まで危ないと、亡命しようとなって、スカンディーナを出る前に、一目別れの挨拶を言おうと会った伯爵は、今までのことが嘘のようにけんもほろろに追い返されたのです。『俺はブルーノ様につくから二度と近寄るな』と。私はその時から恋愛に関して心が閉ざされてしまったのです。そういう点もあって、両殿下が仲睦まじくしていらっしゃるのを見て、きつく当たってしまうことが多かったのだと思います。申し訳ありませんでした」
ルンド先生は頭を下げてくるんだけど。調子が狂うこと甚だしい。いつもここは怒られているところだし・・・・
「先生は別に悪くないかと。人目もはばからずに、べたべたしていたのは私達ですし、フィル様がもう少し我慢して頂けたら」
「べたべたするなっていうけれど、アンが俺の心配を増やすから悪いんだろう」
「そこ、二人。またべたべたしている」
エルダに注意されるんだけど。
「いえ、両殿下が仲の良いと周りに知らしめるのはとても良いことです。アンネローゼ様の後ろにはオースティン王国がついているのが一目瞭然になりますから。その事に目くじら立てるは私の原体験が邪魔しているからなのです。まあ、彼も母が人質に取られていてそうするしかなかったのかなとは思いますが、一言言ってほしかったのです」
ルンド先生の声に私はどう答えていいか判らなかった。基本は人目も憚らずにイチャイチャしている私達が悪いはずなのだ。それをもっとやれといつも注意している先生に言われても・・・・。
「オスカー、貴様ここで何をしているのじゃ」
扉の向こうからジャルカ様の大声が聞こえた。
その声を聞いて慌ててルンド先生が扉を開けた。
そこには両膝をついて土下座している伯爵がいたのだ。
10
お気に入りに追加
274
あなたにおすすめの小説
私を選ばなかったくせに~推しの悪役令嬢になってしまったので、本物以上に悪役らしい振る舞いをして婚約破棄してやりますわ、ザマア~
あさぎかな@電子書籍二作目発売中
恋愛
乙女ゲーム《時の思い出(クロノス・メモリー)》の世界、しかも推しである悪役令嬢ルーシャに転生してしまったクレハ。
「貴方は一度だって私の話に耳を傾けたことがなかった。誤魔化して、逃げて、時より甘い言葉や、贈り物を贈れば満足だと思っていたのでしょう。――どんな時だって、私を選ばなかったくせに」と言って化物になる悪役令嬢ルーシャの未来を変えるため、いちルーシャファンとして、婚約者であり全ての元凶とである第五王子ベルンハルト(放蕩者)に婚約破棄を求めるのだが――?
追放された聖女の悠々自適な側室ライフ
白雪の雫
ファンタジー
「聖女ともあろう者が、嫉妬に狂って我が愛しのジュリエッタを虐めるとは!貴様の所業は畜生以外の何者でもない!お前との婚約を破棄した上で国外追放とする!!」
平民でありながらゴーストやレイスだけではなくリッチを一瞬で倒したり、どんな重傷も完治してしまうマルガレーテは、幼い頃に両親と引き離され聖女として教会に引き取られていた。
そんな彼女の魔力に目を付けた女教皇と国王夫妻はマルガレーテを国に縛り付ける為、王太子であるレオナルドの婚約者に据えて、「お妃教育をこなせ」「愚民どもより我等の病を治療しろ」「瘴気を祓え」「不死王を倒せ」という風にマルガレーテをこき使っていた。
そんなある日、レオナルドは居並ぶ貴族達の前で公爵令嬢のジュリエッタ(バスト100cm以上の爆乳・KかLカップ)を妃に迎え、マルガレーテに国外追放という死刑に等しい宣言をしてしまう。
「王太子殿下の仰せに従います」
(やっと・・・アホ共から解放される。私がやっていた事が若作りのヒステリー婆・・・ではなく女教皇と何の力もない修道女共に出来る訳ないのにね~。まぁ、この国がどうなってしまっても私には関係ないからどうでもいいや)
表面は淑女の仮面を被ってレオナルドの宣言を受け入れたマルガレーテは、さっさと国を出て行く。
今までの鬱憤を晴らすかのように、着の身着のままの旅をしているマルガレーテは、故郷である幻惑の樹海へと戻っている途中で【宮女狩り】というものに遭遇してしまい、大国の後宮へと入れられてしまった。
マルガレーテが悠々自適な側室ライフを楽しんでいる頃
聖女がいなくなった王国と教会は滅亡への道を辿っていた。
神のいとし子は追放された私でした〜異母妹を選んだ王太子様、今のお気持ちは如何ですか?〜
星井柚乃(旧名:星里有乃)
恋愛
「アメリアお姉様は、私達の幸せを考えて、自ら身を引いてくださいました」
「オレは……王太子としてではなく、一人の男としてアメリアの妹、聖女レティアへの真実の愛に目覚めたのだ!」
(レティアったら、何を血迷っているの……だって貴女本当は、霊感なんてこれっぽっちも無いじゃない!)
美貌の聖女レティアとは対照的に、とにかく目立たない姉のアメリア。しかし、地味に装っているアメリアこそが、この国の神のいとし子なのだが、悪魔と契約した妹レティアはついに姉を追放してしまう。
やがて、神のいとし子の祈りが届かなくなった国は災いが増え、聖女の力を隠さなくなったアメリアに救いの手を求めるが……。
* 2023年01月15日、連載完結しました。
* ヒロインアメリアの相手役が第1章は精霊ラルド、第2章からは隣国の王子アッシュに切り替わります。最終章に該当する黄昏の章で、それぞれの関係性を決着させています。お読みくださった読者様、ありがとうございました!
* 初期投稿ではショートショート作品の予定で始まった本作ですが、途中から長編版に路線を変更して完結させました。
* この作品は小説家になろうさんとアルファポリスさんに投稿しております。
* ブクマ、感想、ありがとうございます。
【完結】薔薇の花をあなたに贈ります
彩華(あやはな)
恋愛
レティシアは階段から落ちた。
目を覚ますと、何かがおかしかった。それは婚約者である殿下を覚えていなかったのだ。
ロベルトは、レティシアとの婚約解消になり、聖女ミランダとの婚約することになる。
たが、それに違和感を抱くようになる。
ロベルト殿下視点がおもになります。
前作を多少引きずってはいますが、今回は暗くはないです!!
11話完結です。
【完結】前世聖女の令嬢は【王太子殺害未遂】の罪で投獄されました~前世勇者な執事は今世こそ彼女を救いたい~
蜜柑
恋愛
エリス=ハウゼンはエルシニア王国の名門ハウゼン侯爵家の長女として何不自由なく育ち、将来を約束された幸福な日々を過ごしていた。婚約者は3歳年上の優しい第2王子オーウェン。エリスは彼との穏やかな未来を信じていた。しかし、第1王子・王太子マーティンの誕生日パーティーで、事件が勃発する。エリスの家から贈られたワインを飲んだマーティンが毒に倒れ、エリスは殺害未遂の罪で捕らえられてしまう。
【王太子殺害未遂】――身に覚えのない罪で投獄されるエリスだったが、実は彼女の前世は魔王を封じた大聖女・マリーネだった。
王宮の地下牢に閉じ込められたエリスは、無実を証明する手段もなく、絶望の淵に立たされる。しかし、エリスの忠実な執事見習いのジェイクが、彼女を救い出し、無実を晴らすために立ち上がる。ジェイクの前世は、マリーネと共に魔王を倒した竜騎士ルーカスであり、エリスと違い、前世の記憶を引き継いでいた。ジェイクはエリスを救うため、今まで隠していた力を開放する決意をする。
無一文で追放される悪女に転生したので特技を活かしてお金儲けを始めたら、聖女様と呼ばれるようになりました
結城芙由奈
恋愛
スーパームーンの美しい夜。仕事帰り、トラックに撥ねらてしまった私。気づけば草の生えた地面の上に倒れていた。目の前に見える城に入れば、盛大なパーティーの真っ最中。目の前にある豪華な食事を口にしていると見知らぬ男性にいきなり名前を呼ばれて、次期王妃候補の資格を失ったことを聞かされた。理由も分からないまま、家に帰宅すると「お前のような恥さらしは今日限り、出ていけ」と追い出されてしまう。途方に暮れる私についてきてくれたのは、私の専属メイドと御者の青年。そこで私は2人を連れて新天地目指して旅立つことにした。無一文だけど大丈夫。私は前世の特技を活かしてお金を稼ぐことが出来るのだから――
※ 他サイトでも投稿中
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
【完結】婚約破棄された悪役令嬢は、元婚約者と略奪聖女をお似合いだと応援する事にした
藍生蕗
恋愛
公爵令嬢のリリーシアは王太子の婚約者の立場を危ぶまれていた。
というのも国の伝承の聖女の出現による。
伝説の生物ユニコーンを従えた彼女は王宮に召し上げられ、国宝の扱いを受けるようになる。
やがて近くなる王太子との距離を次第に周囲は応援しだした。
けれど幼い頃から未来の王妃として育てられたリリーシアは今の状況を受け入れられず、どんどん立場を悪くする。
そして、もしユニコーンに受け入れられれば、自分も聖女になれるかもしれないとリリーシアは思い立つ。けれど待っていたのは婚約者からの断罪と投獄の指示だった。
……どうして私がこんな目に?
国の為の今迄の努力を軽く見られた挙句の一方的な断罪劇に、リリーシアはようやく婚約者を身限って──
※ 本編は4万字くらいです
※ 暴力的な表現が含まれますので、苦手な方はご注意下さい
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる