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第一皇子視点 男避けにアオイに自分の色を纏わせました
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そんな事を考えながら作業していた俺に、アオイが高等学園の中から出てこないと一報が入ったのだ。
馬車には陰で護衛も付けている。その護衛からの連絡だ。
今日は入学式で朝からアオイはエイミー等をつけて学園に行っていたのだ。
結局アオイは3クラスあるうちの一番下のCクラスになっていた。まあ、俺の婚約者となろうとしている奴らの多くいるAクラスにいるよりも良いかと思ったのだが、そこで何かトラブルでもあったのだろうか?
俺は直ちに探させるように連絡した。
学園の中まで護衛をいれるのは憚られた。
基本学園の中は全て学園に任せるのが基本だった。そのために学園には独自に騎士が派遣されているのだ。でも、考えたら学園長は第二王子派だったか。俺は少し不安になってきた。
小一時間ほどしてアオイを見つけたと連絡があってほっとした。
帰ってきたアオイは元気みたいでほっとした。別に襲われたとかではないらしい。
ただ、何をしていたかが問題だった。
何でもアオイは決闘の介添人をしていたそうだ。
なぜアオイが決闘の介添人なんかしてたんだ?
というか決闘なんて未だに学園でやっているのか? 少なくとも俺がいたときは1件もなかったはずだ。
それもヒールを使って怪我した奴らを治療したと言う。
そんなの勝手に喧嘩した奴らが悪いんじゃないか?
アオイはクラスの男の子に頼まれて決闘の介添人をやったらしい。
おいおい、待て! 普通介添人って男が好きな子に頼むんじゃないのか?
俺はその時、初めて気付いた。
考えたら学園には男も多くいるのだ。女性たちに絡まれることはなくても今度は男性たちが別な意味でアオイに絡んでいるのではないか?
何しろ、最近のアオイは最初に会った頃の青白さが消えて、血色も良くて結構見た目もよいのだ。いや、可愛いのだ!
それを髪を括ることによって多少は隠せたと思っていたのだが、それでは全然足りなかったのだ。
それにアオイは今は髪を降ろしていた。
なんとアオイはその男の腕に自分のリボンを巻いてやったと言うではないか。
俺は完全に切れていた。
許せない!
俺のアオイの物をまとうなんて!
俺は母の言うことを聞いてアオイを学園に入れたのが間違いだと思い知らされた。
でも今更どうしようもない……。
そうだ!
こうなったらやるしか無いだろう!
俺はアオイの荷物を全て俺の色で染めることにしたのだ。
そうすれば男たちも多少は躊躇するはずだ。
そして全てに防御の魔術を入れたのだ。
でも、今度はこれが原因で今度はアオイが女どもに絡まれることになるなんて夢にも思ってもいなかったのだ。
馬車には陰で護衛も付けている。その護衛からの連絡だ。
今日は入学式で朝からアオイはエイミー等をつけて学園に行っていたのだ。
結局アオイは3クラスあるうちの一番下のCクラスになっていた。まあ、俺の婚約者となろうとしている奴らの多くいるAクラスにいるよりも良いかと思ったのだが、そこで何かトラブルでもあったのだろうか?
俺は直ちに探させるように連絡した。
学園の中まで護衛をいれるのは憚られた。
基本学園の中は全て学園に任せるのが基本だった。そのために学園には独自に騎士が派遣されているのだ。でも、考えたら学園長は第二王子派だったか。俺は少し不安になってきた。
小一時間ほどしてアオイを見つけたと連絡があってほっとした。
帰ってきたアオイは元気みたいでほっとした。別に襲われたとかではないらしい。
ただ、何をしていたかが問題だった。
何でもアオイは決闘の介添人をしていたそうだ。
なぜアオイが決闘の介添人なんかしてたんだ?
というか決闘なんて未だに学園でやっているのか? 少なくとも俺がいたときは1件もなかったはずだ。
それもヒールを使って怪我した奴らを治療したと言う。
そんなの勝手に喧嘩した奴らが悪いんじゃないか?
アオイはクラスの男の子に頼まれて決闘の介添人をやったらしい。
おいおい、待て! 普通介添人って男が好きな子に頼むんじゃないのか?
俺はその時、初めて気付いた。
考えたら学園には男も多くいるのだ。女性たちに絡まれることはなくても今度は男性たちが別な意味でアオイに絡んでいるのではないか?
何しろ、最近のアオイは最初に会った頃の青白さが消えて、血色も良くて結構見た目もよいのだ。いや、可愛いのだ!
それを髪を括ることによって多少は隠せたと思っていたのだが、それでは全然足りなかったのだ。
それにアオイは今は髪を降ろしていた。
なんとアオイはその男の腕に自分のリボンを巻いてやったと言うではないか。
俺は完全に切れていた。
許せない!
俺のアオイの物をまとうなんて!
俺は母の言うことを聞いてアオイを学園に入れたのが間違いだと思い知らされた。
でも今更どうしようもない……。
そうだ!
こうなったらやるしか無いだろう!
俺はアオイの荷物を全て俺の色で染めることにしたのだ。
そうすれば男たちも多少は躊躇するはずだ。
そして全てに防御の魔術を入れたのだ。
でも、今度はこれが原因で今度はアオイが女どもに絡まれることになるなんて夢にも思ってもいなかったのだ。
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