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破落戸から助けてくれた親切な男に奴隷にされてしまいました
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私は少し歩いただけでフラフラになった。
最近は寝たきりでほとんど動いていなかったのだ。
体力なんてあるわけは無かった。
それにしてもここはどこなんだう?
彼らの話によると異世界に聖女として召喚されたみたいだ。でも、凛が残って私が追い出されたということは、私は聖女じゃなかったんだろう。
後ろを振り返っても私が放り出された城門はしっかりと閉じられていて、衛兵が睨んでいた。
でも、何もいきなり私を放り出すことないじゃない。アイツラが召喚したんだから、責任取れよと私は文句が言いたかった。
凛も凛だ。何も今私を放り出す事ないじゃない……
でも、今ここで凛を呪っても仕方がなかった。
なんか雨が冷たい。すぐに雨宿りできる所に行かないと寒さで死んでしまう。
私はフラフラと歩き出した。
そんな時だ。
「ちょっとそこのお嬢さん」
私は男に声をかけられたのだ。
どう見ても真っ当な生活をしていなさそうな、破落戸に見えた。
ヤバい。
私は逃げようとした。
「ちょっと、どこに行くんだい」
私が逃げようとした方から別な男が出てきた。
「えっ、ちょっと」
私はたちまち破落戸共にかこまれてしまったのだ。
異世界転生して、いきなり破落戸に捕まって娼館に売られるのか?
私はたちまち捕まってしまった。
「ちょっと、離しなさいよ」
「うるさい姉ちゃんだな」
男はそう言うと男は私の喉元にナイフを突き出してきた。
「ヒィ」
私は冷たい金属を首筋に感じて思わず息を止めた。
「そうそう、最初から静かにしていたら良いんだよ。なにも命まで取ろうと思わねえよ」
男は笑って言ってくれた。
「でも、こんな貧相な女が娼館に売れるのか?」
「まず、俺達で味見……したくねえな」
「こんなガキに襲いかかるような変な趣味は俺にはないぞ」
男たちがなんか言っている。
思わずこんな状況でも私は少し頭にきた。
「つべこべ言うな。少しは金になるはずだ。なんせこいつは王宮から追い出されてきたんだからな」
真ん中の男が言ってくれた。そうか、私は王宮から追い出されたのか!
「おい、何をしている」
私達の眼の前にいきなり男が現れた。スラリとした体つきだが、腕は筋肉が盛りあがっていて強そうだった。銀髪碧眼の貴公子だった。
「なんだ貴様」
「俺達に逆らおうっていうのか」
男たちがあっという間に貴公子を囲む。
「いい気になっていると痛い目に遭うぜ……痛てててててて」
息がって男に近づいた男が、逆手に取られて悲鳴をあげていた。
そのまま、男は破落戸共の方に弾き飛ばされていた。
ダンっ
「ギャっ」
巻き込まれて男たちが数人地面に倒れ込む。
「おのれ」
「よくもやってくれたな」
男たちが慌てて貴公子に殴りかかった。
貴公子は軽く躱すと最初の男の顔面にパンチを食らわせる。
男は鼻血を出して吹っ飛んでいった。
次の男は股間を蹴り飛ばされてうめいて吹っ飛んでいた。
「凄い」
私は思わず見とれていた。
貴公子は破落戸共をあっという間にやっつけてくれた。
そして、こちらに向かってゆっくりと歩いてきた。
「来るな! この女がどうなってもいいのか?」
破落戸は私に抱きつくとナイフを首に突きつけてくれたのだ。
私は絶体絶命だった。
こんな状況になったら、普通は貴公子は歩みを止めるはずだった……
「ふんっ、別に俺はそんなガキがどうなってもいいが」
貴公子は私が思いもしなかったことを言ってくれたのだ。
普通はそこで止まってくれるところよね。
私はむっとした。
「な、何だと」
破落戸にしても同じだったらしく焦った男は更に私をきつく抱きしめようとして私の胸に触ってくれたのだ。
「どこ触ってんのよ!」
私は次の瞬間、肘鉄を男の鳩尾に食らわせていたのだ。
「うっ」
男は思わず、ナイフを取り落として私の拘束が緩む。
私は思わず貴公子に駆け寄った。
でも、貴公子は私を躱すと、呻いている男の顔面に思いっきり蹴りを入れていたのだ。
破落戸の男は一回転して飛んでいった。
私は感激していた。
さすが召喚されるだけはある。こんなところでこんな格好良い人に助けられるなんて……
まあ、口は少し悪いみたいだが、ラノベではここから恋の物語が始まるのだ。
「助けていただいてありがとうございました」
私は頭を下げた。
「こんなガキを助けるつもりはなかったんだが……最初は大人の女かと思ったんだがな」
「私はもう大人よ」
流石の私もむっとした。
「ああ、ごめん、ごめん、お嬢ちゃんは大人だったな」
私はこの言葉に思わずこの男の弁慶の泣きどこにキックを見舞ってやろうかと思ったくらいだった。
「おっと、変なことはしようとしないことだ」
男は思わず自分の足を肩にかけていた荷物を降ろして隠して、その荷物からなにかを取り出した。
「ちょっと動くなよ」
男はそう言うと私の首に何かをつけようとしてくれた。首飾りでもくれるんだろうか?
ガチャン
私の首に金属の輪っかがはめられた。
「えっ?」
私は何をされたか判らなかった。
「これでもうお前は俺に逆らえない」
「ちょっと、これは何なのよ」
私が慌てて聞く。その金属を外そうとしてもびくともしなかった。
「それは奴隷の首輪だ」
「……」
私は何を言われたか一瞬判らなかった。
「ええええ! 嘘!」
異世界転生して奴隷にされた瞬間だった……
*****************************************
ここまで読んでいただいてありがとうございました。
異世界召喚されたところから放り出されて今度は男の奴隷にされた葵の未来はどうなる?
続きが気になる方はお気に入り登録等よろしくお願いします。
最近は寝たきりでほとんど動いていなかったのだ。
体力なんてあるわけは無かった。
それにしてもここはどこなんだう?
彼らの話によると異世界に聖女として召喚されたみたいだ。でも、凛が残って私が追い出されたということは、私は聖女じゃなかったんだろう。
後ろを振り返っても私が放り出された城門はしっかりと閉じられていて、衛兵が睨んでいた。
でも、何もいきなり私を放り出すことないじゃない。アイツラが召喚したんだから、責任取れよと私は文句が言いたかった。
凛も凛だ。何も今私を放り出す事ないじゃない……
でも、今ここで凛を呪っても仕方がなかった。
なんか雨が冷たい。すぐに雨宿りできる所に行かないと寒さで死んでしまう。
私はフラフラと歩き出した。
そんな時だ。
「ちょっとそこのお嬢さん」
私は男に声をかけられたのだ。
どう見ても真っ当な生活をしていなさそうな、破落戸に見えた。
ヤバい。
私は逃げようとした。
「ちょっと、どこに行くんだい」
私が逃げようとした方から別な男が出てきた。
「えっ、ちょっと」
私はたちまち破落戸共にかこまれてしまったのだ。
異世界転生して、いきなり破落戸に捕まって娼館に売られるのか?
私はたちまち捕まってしまった。
「ちょっと、離しなさいよ」
「うるさい姉ちゃんだな」
男はそう言うと男は私の喉元にナイフを突き出してきた。
「ヒィ」
私は冷たい金属を首筋に感じて思わず息を止めた。
「そうそう、最初から静かにしていたら良いんだよ。なにも命まで取ろうと思わねえよ」
男は笑って言ってくれた。
「でも、こんな貧相な女が娼館に売れるのか?」
「まず、俺達で味見……したくねえな」
「こんなガキに襲いかかるような変な趣味は俺にはないぞ」
男たちがなんか言っている。
思わずこんな状況でも私は少し頭にきた。
「つべこべ言うな。少しは金になるはずだ。なんせこいつは王宮から追い出されてきたんだからな」
真ん中の男が言ってくれた。そうか、私は王宮から追い出されたのか!
「おい、何をしている」
私達の眼の前にいきなり男が現れた。スラリとした体つきだが、腕は筋肉が盛りあがっていて強そうだった。銀髪碧眼の貴公子だった。
「なんだ貴様」
「俺達に逆らおうっていうのか」
男たちがあっという間に貴公子を囲む。
「いい気になっていると痛い目に遭うぜ……痛てててててて」
息がって男に近づいた男が、逆手に取られて悲鳴をあげていた。
そのまま、男は破落戸共の方に弾き飛ばされていた。
ダンっ
「ギャっ」
巻き込まれて男たちが数人地面に倒れ込む。
「おのれ」
「よくもやってくれたな」
男たちが慌てて貴公子に殴りかかった。
貴公子は軽く躱すと最初の男の顔面にパンチを食らわせる。
男は鼻血を出して吹っ飛んでいった。
次の男は股間を蹴り飛ばされてうめいて吹っ飛んでいた。
「凄い」
私は思わず見とれていた。
貴公子は破落戸共をあっという間にやっつけてくれた。
そして、こちらに向かってゆっくりと歩いてきた。
「来るな! この女がどうなってもいいのか?」
破落戸は私に抱きつくとナイフを首に突きつけてくれたのだ。
私は絶体絶命だった。
こんな状況になったら、普通は貴公子は歩みを止めるはずだった……
「ふんっ、別に俺はそんなガキがどうなってもいいが」
貴公子は私が思いもしなかったことを言ってくれたのだ。
普通はそこで止まってくれるところよね。
私はむっとした。
「な、何だと」
破落戸にしても同じだったらしく焦った男は更に私をきつく抱きしめようとして私の胸に触ってくれたのだ。
「どこ触ってんのよ!」
私は次の瞬間、肘鉄を男の鳩尾に食らわせていたのだ。
「うっ」
男は思わず、ナイフを取り落として私の拘束が緩む。
私は思わず貴公子に駆け寄った。
でも、貴公子は私を躱すと、呻いている男の顔面に思いっきり蹴りを入れていたのだ。
破落戸の男は一回転して飛んでいった。
私は感激していた。
さすが召喚されるだけはある。こんなところでこんな格好良い人に助けられるなんて……
まあ、口は少し悪いみたいだが、ラノベではここから恋の物語が始まるのだ。
「助けていただいてありがとうございました」
私は頭を下げた。
「こんなガキを助けるつもりはなかったんだが……最初は大人の女かと思ったんだがな」
「私はもう大人よ」
流石の私もむっとした。
「ああ、ごめん、ごめん、お嬢ちゃんは大人だったな」
私はこの言葉に思わずこの男の弁慶の泣きどこにキックを見舞ってやろうかと思ったくらいだった。
「おっと、変なことはしようとしないことだ」
男は思わず自分の足を肩にかけていた荷物を降ろして隠して、その荷物からなにかを取り出した。
「ちょっと動くなよ」
男はそう言うと私の首に何かをつけようとしてくれた。首飾りでもくれるんだろうか?
ガチャン
私の首に金属の輪っかがはめられた。
「えっ?」
私は何をされたか判らなかった。
「これでもうお前は俺に逆らえない」
「ちょっと、これは何なのよ」
私が慌てて聞く。その金属を外そうとしてもびくともしなかった。
「それは奴隷の首輪だ」
「……」
私は何を言われたか一瞬判らなかった。
「ええええ! 嘘!」
異世界転生して奴隷にされた瞬間だった……
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ここまで読んでいただいてありがとうございました。
異世界召喚されたところから放り出されて今度は男の奴隷にされた葵の未来はどうなる?
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