ヒロインに躱されて落ちていく途中で悪役令嬢に転生したのを思い出しました。時遅く断罪・追放されて、冒険者になろうとしたら護衛騎士に馬鹿にされ
古里@3巻電子書籍化『王子に婚約破棄され
文字の大きさ
大中小
46 / 63
聖女視点2 悪役令嬢が隣国の王太子の婚約者になったと聞いて仕返しすることにしました
しおりを挟む
「な、何ですって!」
私は大声で叫んでいた。何とか、厳しい戒律の修道院からほうほうのていで何とか王都の大聖堂に帰ってきたのだが、そこでとんでもない新たな報告を受けたのだ!
あの単細胞な悪役令嬢を、この国の暗黒街のボスを向かわせて、傷物にして娼館に売りつける計画は、何故か失敗続きだった。
手を組んだ山賊もハロルドの活躍で殲滅された。こんなことならハロルドをこちら側に引きずり込んでおけばよかった。王太子を私の虜にするのに力を使い過ぎたのだ。その王太子は隣国に遊学と言う名の追放されているし。
更に、借金のかたに悪役令嬢の向かった伯爵家をこちら側に引きずり込んだのは良かったのだ。そこに暗黒街のボスを向かわせたまでは完璧だった。なのに、何故か、伯爵家も元締めも殲滅されてしまったのだ。意味がよく判らない。ハロルドの力はそれだけ強いのか?
そう思っていたら、なんと、ハロルドが隣国のベルファストの王太子になってしまったのだ。
そもそも、ハロルドは隣国の国王の前妻の子供で、第2王子からの暗殺を避けるためにこの国に来ていたのだとか。そんなの本の中には書いていなかった。
続編か何かでそうなっていたのだろうか?
そして、隣国の第二王子はハロルドの暗殺に失敗して、監禁幽閉されて、なんとハロルドが王太子になってしまったのだ。
その上、なんと、あの悪役令嬢が、その婚約者に収まってしまったとのことだった。
「そんなバカな!」
私は飲んでいた紅茶のカップを思わず地面に叩き割っていた。
許せない! 私はあのボケ悪役令嬢のために、散々辛酸を嘗めさせられたのだ。
私は王太子の婚約者になれず、戒律の厳しい修道院で、厳しいシスターは転属させたけれどもそれでも厳しかった・・・・、修行三昧だったのに! その間に、あの単細胞で脳筋の悪役令嬢はこの国の王太子に婚約破棄されたのに、のほほんと隣国の王太子の婚約者になってしまうなんて。
そんなの許せるわけはなかった。
それも、単細胞の女は隣国ではなんと、聖女として崇められているらしい。
あの女には聖魔法なんて使えなかったはずだ。
あの単細胞の脳筋は階段を落とされたふりをするのが得意なだけの詐欺女だ。あの単細胞が悪巧みを出来るわけはないのだが、なんとかして聖女として潜り込んだらしい。
聖女は私なのに! あの単細胞の悪役令嬢が聖女なんて、許されるわけはなかった。
私は直ちに大司教に抗議して頂けるように、スケスケの衣服を来て大司教にしなだれかかったのだ。この世界の男どもは本当にアホで、私がそうすれば敵わないことはなかった。
しかし、大司教が抗議してくれたにも関わらず、隣国の国王からは「我が国の聖女様を貶されるとはどういう心つもりか」と、逆に抗議し返される始末で、大司教からは白い目で見られてしまった。
しかし、あの女が聖魔法を使えるわけがないのだ。
こうなれば最後の手段だ。
私は今の暗黒街のボスの元に足を向けた。
その男はずんぐりむっくりとして前のボスの腰巾着をしていた男だ。こんな男に身を任せるのは嫌だったが、致し方なかった。そして、男を骨抜きの状態にすると、悪役令嬢に仕返しするために、隣国との国境にあるダンジョンに闇魔術の秘宝と言われる黒い十字架を仕掛けさせたのだ。
ボスは嬉々として仕掛けに行った。そして、黒い十字架が発動すると同時に、闇魔術の生贄としてその身を生贄えにされたのだ。まあ、私を抱けたのだから良しとすべきだろう。
同行した10名の破落戸は一人も帰らなかったと、新たな見目麗しい、ボスが言ってきた。この男は見どころがあると昔からこなをかけて来た男だ。
そして、国境の町に、新たなボスを通して大量の噂を流したのだ。
「ベルファストの偽聖女が魔物を大発生させた」と
ベルファストの国境付近の村は次々に魔物たちに襲われているとの報告が上がってきた。
「フンッ、偽聖女は宗教裁判で魔女として火あぶりにされるといいわ」
私は新たなボスの腕の中で笑ったのだった。
私は大声で叫んでいた。何とか、厳しい戒律の修道院からほうほうのていで何とか王都の大聖堂に帰ってきたのだが、そこでとんでもない新たな報告を受けたのだ!
あの単細胞な悪役令嬢を、この国の暗黒街のボスを向かわせて、傷物にして娼館に売りつける計画は、何故か失敗続きだった。
手を組んだ山賊もハロルドの活躍で殲滅された。こんなことならハロルドをこちら側に引きずり込んでおけばよかった。王太子を私の虜にするのに力を使い過ぎたのだ。その王太子は隣国に遊学と言う名の追放されているし。
更に、借金のかたに悪役令嬢の向かった伯爵家をこちら側に引きずり込んだのは良かったのだ。そこに暗黒街のボスを向かわせたまでは完璧だった。なのに、何故か、伯爵家も元締めも殲滅されてしまったのだ。意味がよく判らない。ハロルドの力はそれだけ強いのか?
そう思っていたら、なんと、ハロルドが隣国のベルファストの王太子になってしまったのだ。
そもそも、ハロルドは隣国の国王の前妻の子供で、第2王子からの暗殺を避けるためにこの国に来ていたのだとか。そんなの本の中には書いていなかった。
続編か何かでそうなっていたのだろうか?
そして、隣国の第二王子はハロルドの暗殺に失敗して、監禁幽閉されて、なんとハロルドが王太子になってしまったのだ。
その上、なんと、あの悪役令嬢が、その婚約者に収まってしまったとのことだった。
「そんなバカな!」
私は飲んでいた紅茶のカップを思わず地面に叩き割っていた。
許せない! 私はあのボケ悪役令嬢のために、散々辛酸を嘗めさせられたのだ。
私は王太子の婚約者になれず、戒律の厳しい修道院で、厳しいシスターは転属させたけれどもそれでも厳しかった・・・・、修行三昧だったのに! その間に、あの単細胞で脳筋の悪役令嬢はこの国の王太子に婚約破棄されたのに、のほほんと隣国の王太子の婚約者になってしまうなんて。
そんなの許せるわけはなかった。
それも、単細胞の女は隣国ではなんと、聖女として崇められているらしい。
あの女には聖魔法なんて使えなかったはずだ。
あの単細胞の脳筋は階段を落とされたふりをするのが得意なだけの詐欺女だ。あの単細胞が悪巧みを出来るわけはないのだが、なんとかして聖女として潜り込んだらしい。
聖女は私なのに! あの単細胞の悪役令嬢が聖女なんて、許されるわけはなかった。
私は直ちに大司教に抗議して頂けるように、スケスケの衣服を来て大司教にしなだれかかったのだ。この世界の男どもは本当にアホで、私がそうすれば敵わないことはなかった。
しかし、大司教が抗議してくれたにも関わらず、隣国の国王からは「我が国の聖女様を貶されるとはどういう心つもりか」と、逆に抗議し返される始末で、大司教からは白い目で見られてしまった。
しかし、あの女が聖魔法を使えるわけがないのだ。
こうなれば最後の手段だ。
私は今の暗黒街のボスの元に足を向けた。
その男はずんぐりむっくりとして前のボスの腰巾着をしていた男だ。こんな男に身を任せるのは嫌だったが、致し方なかった。そして、男を骨抜きの状態にすると、悪役令嬢に仕返しするために、隣国との国境にあるダンジョンに闇魔術の秘宝と言われる黒い十字架を仕掛けさせたのだ。
ボスは嬉々として仕掛けに行った。そして、黒い十字架が発動すると同時に、闇魔術の生贄としてその身を生贄えにされたのだ。まあ、私を抱けたのだから良しとすべきだろう。
同行した10名の破落戸は一人も帰らなかったと、新たな見目麗しい、ボスが言ってきた。この男は見どころがあると昔からこなをかけて来た男だ。
そして、国境の町に、新たなボスを通して大量の噂を流したのだ。
「ベルファストの偽聖女が魔物を大発生させた」と
ベルファストの国境付近の村は次々に魔物たちに襲われているとの報告が上がってきた。
「フンッ、偽聖女は宗教裁判で魔女として火あぶりにされるといいわ」
私は新たなボスの腕の中で笑ったのだった。
10
お気に入りに追加
1,574
あなたにおすすめの小説
【完結】名ばかりの妻を押しつけられた公女は、人生のやり直しを求めます。2度目は絶対に飼殺し妃ルートの回避に全力をつくします。
yukiwa (旧PN 雪花)
恋愛
*タイトル変更しました。(旧題 黄金竜の花嫁~飼殺し妃は遡る~)
パウラ・ヘルムダールは、竜の血を継ぐ名門大公家の跡継ぎ公女。
この世を支配する黄金竜オーディに望まれて側室にされるが、その実態は正室の仕事を丸投げされてこなすだけの、名のみの妻だった。
しかもその名のみの妻、側室なのに選抜試験などと御大層なものがあって。生真面目パウラは手を抜くことを知らず、ついつい頑張ってなりたくもなかった側室に見事当選。
もう一人の側室候補エリーヌは、イケメン試験官と恋をしてさっさと選抜試験から引き揚げていた。
「やられた!」と後悔しても、後の祭り。仕方ないからパウラは丸投げされた仕事をこなし、こなして一生を終える。そしてご褒美にやり直しの転生を願った。
「二度と絶対、飼殺しの妃はごめんです」
そうして始まった2度目の人生、なんだか周りが騒がしい。
竜の血を継ぐ4人の青年(後に試験官になる)たちは、なぜだかみんなパウラに甘い。
後半、シリアス風味のハピエン。
3章からルート分岐します。
小説家になろう、カクヨムにも掲載しています。
表紙画像はwaifulabsで作成していただきました。
https://waifulabs.com/
婚約破棄直前に倒れた悪役令嬢は、愛を抱いたまま退場したい
矢口愛留
恋愛
【全11話】
学園の卒業パーティーで、公爵令嬢クロエは、第一王子スティーブに婚約破棄をされそうになっていた。
しかし、婚約破棄を宣言される前に、クロエは倒れてしまう。
クロエの余命があと一年ということがわかり、スティーブは、自身の感じていた違和感の元を探り始める。
スティーブは真実にたどり着き、クロエに一つの約束を残して、ある選択をするのだった。
※一話あたり短めです。
※ベリーズカフェにも投稿しております。
公爵令嬢になった私は、魔法学園の学園長である義兄に溺愛されているようです。
木山楽斗
恋愛
弱小貴族で、平民同然の暮らしをしていたルリアは、両親の死によって、遠縁の公爵家であるフォリシス家に引き取られることになった。位の高い貴族に引き取られることになり、怯えるルリアだったが、フォリシス家の人々はとても良くしてくれ、そんな家族をルリアは深く愛し、尊敬するようになっていた。その中でも、義兄であるリクルド・フォリシスには、特別である。気高く強い彼に、ルリアは強い憧れを抱いていくようになっていたのだ。
時は流れ、ルリアは十六歳になっていた。彼女の暮らす国では、その年で魔法学校に通うようになっている。そこで、ルリアは、兄の学園に通いたいと願っていた。しかし、リクルドはそれを認めてくれないのだ。なんとか理由を聞き、納得したルリアだったが、そこで義妹のレティが口を挟んできた。
「お兄様は、お姉様を共学の学園に通わせたくないだけです!」
「ほう?」
これは、ルリアと義理の家族の物語。
※基本的に主人公の視点で進みますが、時々視点が変わります。視点が変わる話には、()で誰視点かを記しています。
※同じ話を別視点でしている場合があります。
ふしだらな悪役令嬢として公開処刑される直前に聖女覚醒、婚約破棄の破棄?ご冗談でしょ(笑)
青の雀
恋愛
病弱な公爵令嬢ビクトリアは、卒業式の日にロバート王太子殿下から婚約破棄されてしまう。病弱なためあまり学園に行っていなかったことを男と浮気していたせいだ。おまけに王太子の浮気相手の令嬢を虐めていたとさえも、と勝手に冤罪を吹っかけられ、断罪されてしまいます。
父のストロベリー公爵は、王家に冤罪だと掛け合うものの、公開処刑の日時が決まる。
断頭台に引きずり出されたビクトリアは、最後に神に祈りを捧げます。
ビクトリアの身体から突然、黄金色の光が放たれ、苛立っていた観衆は穏やかな気持ちに変わっていく。
慌てた王家は、処刑を取りやめにするが……という話にする予定です。
お気づきになられている方もいらっしゃるかと存じますが
この小説は、同じ世界観で
1.みなしごだからと婚約破棄された聖女は実は女神の化身だった件について
2.婚約破棄された悪役令嬢は女神様!? 開国の祖を追放した国は滅びの道まっしぐら
3.転生者のヒロインを虐めた悪役令嬢は聖女様!? 国外追放の罪を許してやるからと言っても後の祭りです。
全部、話として続いています。ひとつずつ読んでいただいても、わかるようにはしています。
続編というのか?スピンオフというのかは、わかりません。
本来は、章として区切るべきだったとは、思います。
コンテンツを分けずに章として連載することにしました。
虐待され続けた公爵令嬢は身代わり花嫁にされました。
克全
恋愛
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。
カチュアは返事しなかった。
いや、返事することができなかった。
下手に返事すれば、歯や鼻の骨が折れるほどなぐられるのだ。
その表現も正しくはない。
返事をしなくて殴られる。
何をどうしようと、何もしなくても、殴る蹴るの暴行を受けるのだ。
マクリンナット公爵家の長女カチュアは、両親から激しい虐待を受けて育った。
とは言っても、母親は血のつながった実の母親ではない。
今の母親は後妻で、公爵ルイスを誑かし、カチュアの実母ミレーナを毒殺して、公爵夫人の座を手に入れていた。
そんな極悪非道なネーラが後妻に入って、カチュアが殺されずにすんでいるのは、ネーラの加虐心を満たすためだけだった。
食事を与えずに餓えで苛み、使用人以下の乞食のような服しか与えずに使用人と共に嘲笑い、躾という言い訳の元に死ぬ直前まで暴行を繰り返していた。
王宮などに連れて行かなければいけない場合だけ、治癒魔法で体裁を整え、屋敷に戻ればまた死の直前まで暴行を加えていた。
無限地獄のような生活が、ネーラが後妻に入ってから続いていた。
何度か自殺を図ったが、死ぬことも許されなかった。
そんな虐待を、実の父親であるマクリンナット公爵ルイスは、酒を飲みながらニタニタと笑いながら見ていた。
だがそんあ生き地獄も終わるときがやってきた。
マクリンナット公爵家どころか、リングストン王国全体を圧迫する獣人の強国ウィントン大公国が、リングストン王国一の美女マクリンナット公爵令嬢アメリアを嫁によこせと言ってきたのだ。
だが極悪非道なネーラが、そのような条件を受け入れるはずがなかった。
カチュアとは真逆に、舐めるように可愛がり、好き勝手我儘放題に育てた、ネーラそっくりの極悪非道に育った実の娘、アメリアを手放すはずがなかったのだ。
ネーラはカチュアを身代わりに送り込むことにした。
絶対にカチュアであることを明かせないように、いや、何のしゃべれないように、舌を切り取ってしまったのだ。
【完結】スクールカースト最下位の嫌われ令嬢に転生したけど、家族に溺愛されてます。
永倉伊織
恋愛
エリカ・ウルツァイトハート男爵令嬢は、学園のトイレでクラスメイトから水をぶっかけられた事で前世の記憶を思い出す。
前世で日本人の春山絵里香だった頃の記憶を持ってしても、スクールカースト最下位からの脱出は困難と判断したエリカは
自分の価値を高めて苛めるより仲良くした方が得だと周囲に分かって貰う為に、日本人の頃の記憶を頼りにお菓子作りを始める。
そして、エリカのお菓子作りがエリカを溺愛する家族と、王子達を巻き込んで騒動を起こす?!
嫌われ令嬢エリカのサクセスお菓子物語、ここに開幕!
辺境の獣医令嬢〜婚約者を妹に奪われた伯爵令嬢ですが、辺境で獣医になって可愛い神獣たちと楽しくやってます〜
津ヶ谷
恋愛
ラース・ナイゲールはローラン王国の伯爵令嬢である。
次期公爵との婚約も決まっていた。
しかし、突然に婚約破棄を言い渡される。
次期公爵の新たな婚約者は妹のミーシャだった。
そう、妹に婚約者を奪われたのである。
そんなラースだったが、気持ちを新たに次期辺境伯様との婚約が決まった。
そして、王国の辺境の地でラースは持ち前の医学知識と治癒魔法を活かし、獣医となるのだった。
次々と魔獣や神獣を治していくラースは、魔物たちに気に入られて楽しく過ごすこととなる。
これは、辺境の獣医令嬢と呼ばれるラースが新たな幸せを掴む物語。
0歳児に戻った私。今度は少し口を出したいと思います。
アズやっこ
恋愛
❈ 追記 長編に変更します。
16歳の時、私は第一王子と婚姻した。
いとこの第一王子の事は好き。でもこの好きはお兄様を思う好きと同じ。だから第二王子の事も好き。
私の好きは家族愛として。
第一王子と婚約し婚姻し家族愛とはいえ愛はある。だから何とかなる、そう思った。
でも人の心は何とかならなかった。
この国はもう終わる…
兄弟の対立、公爵の裏切り、まるでボタンの掛け違い。
だから歪み取り返しのつかない事になった。
そして私は暗殺され…
次に目が覚めた時0歳児に戻っていた。
❈ 作者独自の世界観です。
❈ 作者独自の設定です。こういう設定だとご了承頂けると幸いです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる