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胸を貧乳と蔑まれて揉まれた私はプッツン切れて第二王子を張り倒しました。

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私は夢を見ていた。
なんか汚らしい、男に乗っかられて下ひた笑いをしてその男は胸を揉んできたのだ。
私は虫唾が走った。

「うーん」
ハッとして目が覚める。何故か私は縛られて身動きできなくなっていた。

「娘、目が覚めたか」
私の上に汚らしい、男が乗っかっていた。

どこかで見たことがある。この銀ピカは
「あなたは第二王子」
「殿下だ」
汚らしい男はなんか付け足して言ってきた。
お前が殿下だ? 何ふざけているんだ。
私はきっとして睨みつけてやった。

周りを見ると私をここに連れてきた金ピカの女もそれとあれは王妃だ。変な笑いをしている。それと宰相と。

「暴れようとしても無駄だ。貴様には魔術避けの縄で縛ってある。魔術を使おうとしても使えまい」
第二王子は笑って言った。

えっ、そうなんだ。魔術避けの縄で縛られたら魔術は使えないんだ。そんな物があるのを初めて知った。私は唇を噛んだ。じゃあ、使えないじゃない。ボケ神もちゃんと使えるようにしておいてよね。私は神様に悪態をついたが、どうしようもない。

「なあに、もうじきお前の愛しの第一王子がここにやってくる。その時に最後のお別れをさせてやる」
「偽聖女もこうなったら形無しね」
王妃が下ひた笑いをして言ってくる。

「ふんっ、私より目立つなんて事するからよ」
ベリンダとかいう女が、笑って言ってくれた。

「クリストフ様。この女、用が済んだら、兵士たちの慰みものにして上げたらどうかしら」
「そうですな。兵士たちも喜びましょう」
宰相まで下卑た笑いをして言ってくる。本来ならば、こんな気持ち悪い奴ら障壁で一瞬で弾き飛ばしてやるんだけど。

そう言えば龍のやつは何をしているんだろう? ご主人さまのピンチなのに、あいつ、まだ、カーラ達の胸に囲まれてニヤけているのか? 今度帰ってきたらもう一度しつけしないと。
どうやってしつけしてやう。私の頭は邪な考えで占められた。

「まあ、でも、この淫乱な女のことだわ。却ってヒイヒイ鳴いて喜ぶかもよ」
王妃まで何か下品な事を言ってくれるんだけど。こんなのが王妃でいいのか?

「どのみち第一王子もこの体を使って篭絡したに違いないわ」
「しかし、この無い胸でか。ハロルドは貧乳が好きなんだな」
そう言いつつ、第二王子が私の胸に触ってきたのだ。

「何すんのよ。変態!」
私はその瞬間怖気が走って、完全にキレた。

それと同時に瞬時に障壁を展開。あれっ、使えるじゃん。私は神様に文句を言ったのを心の中で謝りつつ、

「どこ触ってんのよ」
全力で王子を張り倒していた。

ズカーーーーーン
凄まじい音共に、王子は壁を突き破って外に飛んで行ったのだ。

「な、」
「な、何を」
「あなた、クリストフになんて事を」
私は立ち上がった。縄は完全に切れていた。
何だ、魔術避けの縄なんて何も関係ないじゃない。

外からは悲鳴が聞こえてきた。王子が飛んできて大騒ぎになったのだろうか。私にはどうでも良かったけれど。

私はニタリと笑った。もう良い。コイツラも張り倒してやる。
「よくも人のことを貧乳とかペチャパイとか言ってくれたわね」

「いや、それは第二王子殿下が言われたことで、そもそもペチャパイとは誰も言っては・・・・」

ドシーーーーン

次の瞬間、横の壁が崩れ去った。

『ギャーーー』
3人の悲鳴が響いた。

粉塵が消えた後には、巨大化した龍がいたんだけど、来るのが遅いんじゃない!

私が白い目で見ると龍は済まなそうに頭を下げる。

龍は行き掛けの駄賃に片足で宰相を踏み潰し、もう片足で、ベリンダを弾き飛ばして、頭で、王妃を突き飛ばしていた。

そこには頭を下げる古代竜の前に、怒り狂って仁王立ちしている私がいた。



「キャサリン、大丈夫か」
慌ててハロルドらが飛んできたのはすぐだった。

「こ、これは竜神様」
一緒に飛んで来た国王陛下は古代竜を見ると慌てて頭を下げてるんだけど・・・・
兵士たちも続いて慌てて頭を下げるんだけど・・・・

ええええ!

でも、その皆が頭を下げる龍は、私に頭を下げていて、と言うか反省したポーズを取っていて、その前に仁王立ちする私がいるんだけど、これってまずくない?

偉いのは私みたいではないか。


それから、私は下にも置かぬもてなしを受ける羽目になったのだ。

王宮で龍が正体を表したので、私は本当の竜を連れた聖女になってしまったのだった。
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