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風魔法でまた先生のカツラを飛ばしてしまい反省文を書かされる羽目になりました
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私は無理やり全員の賛成で委員長になってしまったのだ。
副委員長はヨーナスがしてくれることになった。
生徒会の担当はライラとハッリが立候補して当選、体育委員はアハティと男爵家のレーアが、そして私を目の敵にするだろう生活委員は男爵家のイルマとイーダがしてくれることになった。
「私はこの一年C組の生活委員として、たとえ委員長でも、その服装、行動がこの学園にふさわしくないと感じた時は、ビシバシと注意していく所存です」
イーダの就任挨拶に貴族連中は盛大な拍手をしてくれたんだけど、大半の平民連中は私と一緒で白けていたけれど……
二時間目はまた魔法実技だった。魔法実技の服装はジャージだったが、私達はホームルームから学園指定の水色のジャージを着ていたので、そのまま中庭に向かう。
本当にこの授業は憂鬱だ。
「さて、大半の諸君は風魔法が少しは起こせるようになったと思う。ごく一部の生徒はまだみたいだが」
そう言ってヴィルタネン先生が私を見るのは止めてほしいんですけど。
皆も一緒に私を見るのは止めてほしいし、その中でもユリアナは馬鹿にしたように見てくれるんだけど……
「さて、今日はその風魔法を無効化させてみようと思う」
先生は私の方に笑いかけてくれた。
これは絶対に碌なことはないと思う。
「さて、まず、ユリアナ嬢。前に」
「はい、先生」
ヴィルタネン先生の指示でユリアナが前に出てきた。
「今日は魔法の無効化だ。まず、私が見本を見せよう」
そう言うとヴィルタネン先生はユリアナの向かいに立った。
「ユリアナ嬢。風魔法を私に向けて起こしてくれ」
「判りました、先生」
ユリアナはヴィルタネン先生に手を向けた。
「風よ、吹け!」
風が起こる。それが先生に届こうとした時だ。
「無効!」
先生が叫ぶとその瞬間先生に到達しようとした風魔法が消え去ったのだ。
「凄い」
私は思わず感心した。
「風が吹いていない無風状態を思い浮かべて『無効』と叫ぶのだ」
先生が教えてくれる。
今度は私にも出来そうに思えた。
「ではユリアナ嬢。こちらから風魔法を送るから無効化してみてくれ」
そう言うとヴィルタネン先生はユリアナに手を向けた。
「判りました」
ユリアナが配置につくと、
「風よ、吹け!」
先生が詠唱すると風が起こる。
それがユリアナに到着する前に
「無効!」
とユリアナが叫んだが、完全には無くならなかった。
残った風がユリアナの髪をたなびかせた。
「惜しい、ユリアナ嬢。慣れれば直ぐにできるようになるだろう」
ヴィルタネン先生はユリアナを褒めると皆に向き直った。
「じゃあ、これはペアを作ってやってくれ給え。
ただし、ユリアナ嬢は申し訳ないが、ニーナ君とペアを組んで色々教えてやってほしい」
「えっ」
私はぎょっとした。これは新しい虐めか?
確かにヴィルタネン先生のカツラを一回飛ばしたのは私だが、二回目はヨーナスとアハティのはずなのに!
「何か私の指示に不満でも」
ヴィルタネン先生が怒った口調で私に言ってきた。
「いいえ、不満なんて……ただ、私なんかの相手していても、ユリアナ様の練習にならないんじゃないかと」
私は必死に逃げようとした。
「まあ、そんな事はありませんわ。出来ない方に教えるのはとても練習になりますもの」
ニヤリと笑ってユリアナが私の方に歩いてきたのだ。
これは教えると言うよりいたぶる気満々に見えたんだけど。
「では、まず私が風魔法を起こしますわ。ニーナさんが防いでください」
私をいたぶる気満々でユリアナは言ってくれるんだけど。
「風よ、吹け!」
何かユリアナはさっきよりきつい風を起こしてくれたみたいだ。
もう私をいたぶる気満々じゃない!
私は必死に無風状態を念じたのだ。
「無効!」
私は大声で叫んだのだ。
ヴィルタネン先生とユリアナの顔に笑みが浮かぶ。
風が私に到着しようとした。
その瞬間だ。
ピタリと風が止まったのだ。
「えっ!」
ユリアナは驚いた顔をした。
「やった!」
私はガッツポーズをした。
「凄いじゃないか」
ヨーナスとアハティが言ってくれた。
ウッフン! 私もやる時はやるのよ。
私がどや顔をする。
「そんな馬鹿な。ユリアナ嬢、もう一度」
ヴィルタネン先生が再度指示をする。
「風よ、吹け!」
ユリアナは今度は突風を吹かせてくれたんですけど、
「無効!」
私の声にその風魔法が完全に無効化されたのだ。
私は完全に自慢げなどや顔をしていた。
先生もユリアナもめちゃくちゃ悔しそうな顔をしている。
ふふん、ザマア見たか!
「では次は逆になってください」
仕方無しに先生は交代の指示をした。
今度は私が風魔法を起こす番だ。
「風よ、吹け」
小さなつむじが起こった。何百回の努力が実って少しは起こせるようになったのだ。
しかし、その風は小さすぎて、ユリアナまで届かなかった。
「ニーナ君。全然駄目じゃないか」
ヴィルタネン先生はここぞとばかりに言ってくれた。
「もう少し強くないと全然練習にもなりませんわ」
ユリアナも馬鹿にしてくれた。
「風よ、吹け!」
叫ぶがまた同じだ。
「全然駄目ですね」
「本当に仕方がないわね」
二人して私をけなしてくれるんだけど。
やっぱり、これ、言い方が悪いんじゃないのか。出来ないのならば言い方を変えてもいいよね。
私はボールを投げる要領で叫んだのだ。
「行っけーーーーー」
思いっきり振りかぶってボールを投げる要領で風を投げたのだ。
ビューーーーー
凄まじい突風が巻き起こった。
それはユリアナとヴィルタネン先生にもろに向かって行ったのだ。
二人は完全に油断していた。
「きゃっ」
二人は慌てて伏せたが、その頭の上を突風が吹き抜けた。
その突風はヴィルタネン先生のカツラをまた巻き上げて空の彼方に飛ばしてくれたのだった……
ええええ! またやってしまった。
「でも、先生、今度のはわざとじゃないです!」
私の必死の言い訳も通用せずに、私はまた宿題の反省レポート10枚が増えてしまったのだった!
***********************************************************************
*************************************************
ここまで読んで頂いて有難うございます。
このサイドストーリー
『転生したヒロインのはずなのに地味ダサ令嬢に脇役に追いやられ、氷の貴公子に執着されました』
この話のライラ視点です。ライラの性格がガラリと変わります。
是非ともお読みください。
https://www.alphapolis.co.jp/novel/237012270/302819342
下にリンクも張っています
副委員長はヨーナスがしてくれることになった。
生徒会の担当はライラとハッリが立候補して当選、体育委員はアハティと男爵家のレーアが、そして私を目の敵にするだろう生活委員は男爵家のイルマとイーダがしてくれることになった。
「私はこの一年C組の生活委員として、たとえ委員長でも、その服装、行動がこの学園にふさわしくないと感じた時は、ビシバシと注意していく所存です」
イーダの就任挨拶に貴族連中は盛大な拍手をしてくれたんだけど、大半の平民連中は私と一緒で白けていたけれど……
二時間目はまた魔法実技だった。魔法実技の服装はジャージだったが、私達はホームルームから学園指定の水色のジャージを着ていたので、そのまま中庭に向かう。
本当にこの授業は憂鬱だ。
「さて、大半の諸君は風魔法が少しは起こせるようになったと思う。ごく一部の生徒はまだみたいだが」
そう言ってヴィルタネン先生が私を見るのは止めてほしいんですけど。
皆も一緒に私を見るのは止めてほしいし、その中でもユリアナは馬鹿にしたように見てくれるんだけど……
「さて、今日はその風魔法を無効化させてみようと思う」
先生は私の方に笑いかけてくれた。
これは絶対に碌なことはないと思う。
「さて、まず、ユリアナ嬢。前に」
「はい、先生」
ヴィルタネン先生の指示でユリアナが前に出てきた。
「今日は魔法の無効化だ。まず、私が見本を見せよう」
そう言うとヴィルタネン先生はユリアナの向かいに立った。
「ユリアナ嬢。風魔法を私に向けて起こしてくれ」
「判りました、先生」
ユリアナはヴィルタネン先生に手を向けた。
「風よ、吹け!」
風が起こる。それが先生に届こうとした時だ。
「無効!」
先生が叫ぶとその瞬間先生に到達しようとした風魔法が消え去ったのだ。
「凄い」
私は思わず感心した。
「風が吹いていない無風状態を思い浮かべて『無効』と叫ぶのだ」
先生が教えてくれる。
今度は私にも出来そうに思えた。
「ではユリアナ嬢。こちらから風魔法を送るから無効化してみてくれ」
そう言うとヴィルタネン先生はユリアナに手を向けた。
「判りました」
ユリアナが配置につくと、
「風よ、吹け!」
先生が詠唱すると風が起こる。
それがユリアナに到着する前に
「無効!」
とユリアナが叫んだが、完全には無くならなかった。
残った風がユリアナの髪をたなびかせた。
「惜しい、ユリアナ嬢。慣れれば直ぐにできるようになるだろう」
ヴィルタネン先生はユリアナを褒めると皆に向き直った。
「じゃあ、これはペアを作ってやってくれ給え。
ただし、ユリアナ嬢は申し訳ないが、ニーナ君とペアを組んで色々教えてやってほしい」
「えっ」
私はぎょっとした。これは新しい虐めか?
確かにヴィルタネン先生のカツラを一回飛ばしたのは私だが、二回目はヨーナスとアハティのはずなのに!
「何か私の指示に不満でも」
ヴィルタネン先生が怒った口調で私に言ってきた。
「いいえ、不満なんて……ただ、私なんかの相手していても、ユリアナ様の練習にならないんじゃないかと」
私は必死に逃げようとした。
「まあ、そんな事はありませんわ。出来ない方に教えるのはとても練習になりますもの」
ニヤリと笑ってユリアナが私の方に歩いてきたのだ。
これは教えると言うよりいたぶる気満々に見えたんだけど。
「では、まず私が風魔法を起こしますわ。ニーナさんが防いでください」
私をいたぶる気満々でユリアナは言ってくれるんだけど。
「風よ、吹け!」
何かユリアナはさっきよりきつい風を起こしてくれたみたいだ。
もう私をいたぶる気満々じゃない!
私は必死に無風状態を念じたのだ。
「無効!」
私は大声で叫んだのだ。
ヴィルタネン先生とユリアナの顔に笑みが浮かぶ。
風が私に到着しようとした。
その瞬間だ。
ピタリと風が止まったのだ。
「えっ!」
ユリアナは驚いた顔をした。
「やった!」
私はガッツポーズをした。
「凄いじゃないか」
ヨーナスとアハティが言ってくれた。
ウッフン! 私もやる時はやるのよ。
私がどや顔をする。
「そんな馬鹿な。ユリアナ嬢、もう一度」
ヴィルタネン先生が再度指示をする。
「風よ、吹け!」
ユリアナは今度は突風を吹かせてくれたんですけど、
「無効!」
私の声にその風魔法が完全に無効化されたのだ。
私は完全に自慢げなどや顔をしていた。
先生もユリアナもめちゃくちゃ悔しそうな顔をしている。
ふふん、ザマア見たか!
「では次は逆になってください」
仕方無しに先生は交代の指示をした。
今度は私が風魔法を起こす番だ。
「風よ、吹け」
小さなつむじが起こった。何百回の努力が実って少しは起こせるようになったのだ。
しかし、その風は小さすぎて、ユリアナまで届かなかった。
「ニーナ君。全然駄目じゃないか」
ヴィルタネン先生はここぞとばかりに言ってくれた。
「もう少し強くないと全然練習にもなりませんわ」
ユリアナも馬鹿にしてくれた。
「風よ、吹け!」
叫ぶがまた同じだ。
「全然駄目ですね」
「本当に仕方がないわね」
二人して私をけなしてくれるんだけど。
やっぱり、これ、言い方が悪いんじゃないのか。出来ないのならば言い方を変えてもいいよね。
私はボールを投げる要領で叫んだのだ。
「行っけーーーーー」
思いっきり振りかぶってボールを投げる要領で風を投げたのだ。
ビューーーーー
凄まじい突風が巻き起こった。
それはユリアナとヴィルタネン先生にもろに向かって行ったのだ。
二人は完全に油断していた。
「きゃっ」
二人は慌てて伏せたが、その頭の上を突風が吹き抜けた。
その突風はヴィルタネン先生のカツラをまた巻き上げて空の彼方に飛ばしてくれたのだった……
ええええ! またやってしまった。
「でも、先生、今度のはわざとじゃないです!」
私の必死の言い訳も通用せずに、私はまた宿題の反省レポート10枚が増えてしまったのだった!
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ここまで読んで頂いて有難うございます。
このサイドストーリー
『転生したヒロインのはずなのに地味ダサ令嬢に脇役に追いやられ、氷の貴公子に執着されました』
この話のライラ視点です。ライラの性格がガラリと変わります。
是非ともお読みください。
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