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魔法適性検査で馬鹿にされたので、水魔法をむかつく先生に発動してしまいました
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次の授業は何とか間に合った。
と言うか、入ったところでギロリと魔法実技の教師で一年A組担任のアーポ・ヴィルタネン先生に睨まれたのだが、私の後ろから悠々とAクラスのユリアナ・サデニエミナ公爵令嬢が入ってきたのだ。
「何をしている。早く座りなさい」
ヴィルダネン先生は私達にそう言うしかなかったのだ。
怒ろうとしても自分のクラスの生徒が遅れてきたから仕方がないよね。
「おい、こっちだ」
アハティが呼んでくれた。慌てて、そちらに座る。
「何やってるんだよ。二回連続だぞ」
アハティが怒ってくれるが、
「ごめんごめん。ちょっと、迷っちゃって」
私は適当に誤魔化した。
「はい、これ」
担任がやってきて大きな白い紙を渡してくれた。
そこには私の名前が書かれていた。
「これは何ですか?」
「今から説明があるわ。ニーナさんはそれでなくても目だっているんだから、遅刻はやめてね」
担任にまで言われてしまった。
「すみません」
私は素直に謝っておく。
「おいおい、ニーナが謝っているぞ」
「今日は大雨か」
「いやいや大雪だって」
後ろの男性陣が煩い!
私が少し睨み付けると、
シーン
と静かになったんだけど、それもおかしいんじゃない?
「ハイハイ、あんたは地味で大人しいのよね」
横から私のセリフをライラが言ってくれるんだけど、
「絶対に嘘だよな」
「違うって、ニーナは地味で大人しいの意味を逆にとらえているんだって」
「そうそう、ニーナの田舎じゃ派手で目立つと言う事を地味で大人しいって言うそうだぞ」
男どもが何か言ってくれているんだけど。
ムッとして言い返そうとした時に、ヴィルタネン先生が話し出した。
「紙は行き渡ったな」
ヴィルタネン先生が全員を見渡した。
「それでは、これから魔法適性をみる。その紙を持って、A組から順番に来て、この、液体の中にゆっくり入れて、取り出してほしい」
先生が言うんだけど、
「そんなに簡単に判るの?」
「まあ、やってみれば判るんじゃない」
ライラが言ってくれた。
この魔法適性を見て、風、火、水、土の4属性クラスに分かれて練習していくのだ。
2属性持ち3属性持ちは一年生の時は一番適正の高い属性を取り敢えず訓練して二年生三年生の時にその他の属性も練習していく事になるそうだ。
私は今は水魔法と火魔法が使えるので、おそらく二属性持ちだ。癒やし魔術は少しだけ使えて光魔術になるのでそれはどうなるかはわからないが。
私はとても緊張してきた。
まずは一年A組からだ。
最初は遅れてきた、ユリアナだ。
ユリアナは持ったその白い紙をゆっくりと、その透明な液体の中に入れた。
そして、それを取り出した。
その紙は真っ青になっていた。
「よし、ユリアナ嬢は強い風適性が出ているな」
先生が嬉しそうに言う。
「ユリアナ様は風ね」
「あそこまで青いと言うことは相当強い魔力がおありなんじゃない」
「さすがユリアナ様ね」
A組の女連中がかしましげに騒いでいる。言われたユリアナもまんざらでもなさそうだ。
「青は風なんだ」
私は呟いた。
「赤は火、水は水色、土は茶色よ」
ライラが言ってくれた。
「ふうーん、じゃあ、光魔法は?」
「光はめったに出ないわ。確か、光は虹色だったかしら」
「そうなんだ」
私は不安になった。そう言えば、いやし魔術は出きる限り、秘密にした方が良いんだった。
半年前は奴隷として売られそうになったし。
はっきりとした虹色が出たらどうしよう?
私は不安になったけれど、私の不安など関係なしに魔法適性検査はどんどん進んでいった。
第二王子は濃い赤色、火だった。ユリアナの取り巻きは水と土が多かった。
火と水が出る二属性の場合もあるし、土と風が出る場合もあった。
人それぞれだ。
そして、我がCクラスの番になった。
先頭バッターはヨーナスだ。
彼は紙を液に付けると真っ青な青になった。
「凄い!」
「ここまで青いのは初めてじゃないか」
C組から歓声が上がる。
「お前は風だな」
だがA組の担任でもあるヴィルタネン先生はあっさりと言ったきりだった。
うーん、この先生は自クラスでないと褒めないのか?
私は少しムッとした。この先生の下は嫌だ。私は火か水が良かった。
そして、奴隷にされる危険のある虹色だけは出てほしくなかった。
私は祈るような気持ちで紙を水に付けたのだ。
そして、ゆっくりと引き上げると紙は薄っすらとグレーになっていて一部だけ青いんだけど……
何これ?
こんなの見たのは初めてだった。
「何だこのちゃちな青は。あるかないかだな」
ヴィルタネン先生は馬鹿にしたように言ってくれた。
A組の連中がドッと笑ってくれる。
私はむっとしたが、それ以前に驚きのほうが大きかった。
使える火と水が出てこなくて、使ったことのない風魔法が出てきたんだけど……私、風魔法なんて使えたっけ?
「さすがお情けで学園に入学してもらった平民の魔力は違うな。こんなのは貴族なら生まれた赤ちゃん以下だぞ」
今度は完全に馬鹿にしてヴィルタネン先生は言ってくれたのだ。
「同しようもないわね」
「本当に」
A組の連中もその尻馬に乗って言ってくれた。
「先生、言葉が過ぎますよ」
流石に私の担任の先生が私を庇ってくれたが、
「文学士の平民の先生は黙っていてもらおうか。魔法は私の専門だ」
ヴィルタネン先生は取り合わなかった。
先生が悔しそうに唇を噛む。
「何か、第一王子殿下にエスコートして頂いていい気になっているようだが、こんなちゃちな風魔法しか使えないのならば先が思いやられるな。殿下もお情けでエスコートされたんだと思うが、もう少しましな奴をエスコートされないと、殿下の目は節穴かと皆に言われてしまいますな」
ヴィルタネン先生は私をこき下ろしてくれた。
私をバカにするだけならまだ許せたが、私を庇ってくれた担任の先生や会長まで馬鹿にするのは許せない。
私は完全にプッツン切れたのだ。
「先生。私は一応水魔法が使えるはずなんですけど」
私は一応ムカつくヴィルタネンに教えてあげたのだ。
「何を言っているのだ。貴様が水魔法なんて使えるわけはないだろう。この適性検査によると風魔法ですらまともに使えるかどうかわからない赤ちゃんレベルなんだぞ。ニーナ・イナリ。貴様、殿下らに良い所を見せようとして虚言グセまでついたのか?」
ヴィルタネンは白い目で見てくれた。
「そんな訳ありません。私は水魔法が使えるはずです」
「何を言っているのだ。この魔法適性検査の正確さは99.99%なのだ。ほとんど100%と言えるのだ。その結果がヘボい風魔法しか使えないと示しているのだ。貴様が水魔術使えるのならば、すべての赤子が全魔法適正で生まれてくるわ」
ヴィルタネン先生は大きな口を開けて笑ってくれたのだ。
「本当に!」
「生意気な平民の女は嫌ですわ!」
ユリアナらの馬鹿にしきった声が響いた。
「じゃあ、やってみてもいいですよね?」
私は完全に切れていた。
「ニーナさん。無茶はやめて」
担任の先生は止めてくれようとしたが、私はもう完全に切れていた。
「やれるものならやってみろ。私に向かって水魔術を使ってみるが良い」
ヴィルタネンは完全に私を馬鹿にしていたのだ。
「判りました」
私の言葉に先生が答えてくれたので、私は先生に向けて構えた。
「何だそのヘッピリ腰は。そんな構えで出来るわけはなか……」
「行っけーーーーー!」
私は水魔術を思いっきりヴィルタネン先生目掛けて放出したのだ。
そして、当然の帰着として次の瞬間には大量の水が先生に向かって発射された。
その大量の水は先生を飲み込んでその下で笑っていたA組の面々に向かっていったのだ。
水が完全に引いた後には、髪の毛が殆ど無くなった濡れネズミのヴィルタネン先生と巻き込まれてずぶ濡れになったユリアナ達A組の生徒たちがいたのだった。
と言うか、入ったところでギロリと魔法実技の教師で一年A組担任のアーポ・ヴィルタネン先生に睨まれたのだが、私の後ろから悠々とAクラスのユリアナ・サデニエミナ公爵令嬢が入ってきたのだ。
「何をしている。早く座りなさい」
ヴィルダネン先生は私達にそう言うしかなかったのだ。
怒ろうとしても自分のクラスの生徒が遅れてきたから仕方がないよね。
「おい、こっちだ」
アハティが呼んでくれた。慌てて、そちらに座る。
「何やってるんだよ。二回連続だぞ」
アハティが怒ってくれるが、
「ごめんごめん。ちょっと、迷っちゃって」
私は適当に誤魔化した。
「はい、これ」
担任がやってきて大きな白い紙を渡してくれた。
そこには私の名前が書かれていた。
「これは何ですか?」
「今から説明があるわ。ニーナさんはそれでなくても目だっているんだから、遅刻はやめてね」
担任にまで言われてしまった。
「すみません」
私は素直に謝っておく。
「おいおい、ニーナが謝っているぞ」
「今日は大雨か」
「いやいや大雪だって」
後ろの男性陣が煩い!
私が少し睨み付けると、
シーン
と静かになったんだけど、それもおかしいんじゃない?
「ハイハイ、あんたは地味で大人しいのよね」
横から私のセリフをライラが言ってくれるんだけど、
「絶対に嘘だよな」
「違うって、ニーナは地味で大人しいの意味を逆にとらえているんだって」
「そうそう、ニーナの田舎じゃ派手で目立つと言う事を地味で大人しいって言うそうだぞ」
男どもが何か言ってくれているんだけど。
ムッとして言い返そうとした時に、ヴィルタネン先生が話し出した。
「紙は行き渡ったな」
ヴィルタネン先生が全員を見渡した。
「それでは、これから魔法適性をみる。その紙を持って、A組から順番に来て、この、液体の中にゆっくり入れて、取り出してほしい」
先生が言うんだけど、
「そんなに簡単に判るの?」
「まあ、やってみれば判るんじゃない」
ライラが言ってくれた。
この魔法適性を見て、風、火、水、土の4属性クラスに分かれて練習していくのだ。
2属性持ち3属性持ちは一年生の時は一番適正の高い属性を取り敢えず訓練して二年生三年生の時にその他の属性も練習していく事になるそうだ。
私は今は水魔法と火魔法が使えるので、おそらく二属性持ちだ。癒やし魔術は少しだけ使えて光魔術になるのでそれはどうなるかはわからないが。
私はとても緊張してきた。
まずは一年A組からだ。
最初は遅れてきた、ユリアナだ。
ユリアナは持ったその白い紙をゆっくりと、その透明な液体の中に入れた。
そして、それを取り出した。
その紙は真っ青になっていた。
「よし、ユリアナ嬢は強い風適性が出ているな」
先生が嬉しそうに言う。
「ユリアナ様は風ね」
「あそこまで青いと言うことは相当強い魔力がおありなんじゃない」
「さすがユリアナ様ね」
A組の女連中がかしましげに騒いでいる。言われたユリアナもまんざらでもなさそうだ。
「青は風なんだ」
私は呟いた。
「赤は火、水は水色、土は茶色よ」
ライラが言ってくれた。
「ふうーん、じゃあ、光魔法は?」
「光はめったに出ないわ。確か、光は虹色だったかしら」
「そうなんだ」
私は不安になった。そう言えば、いやし魔術は出きる限り、秘密にした方が良いんだった。
半年前は奴隷として売られそうになったし。
はっきりとした虹色が出たらどうしよう?
私は不安になったけれど、私の不安など関係なしに魔法適性検査はどんどん進んでいった。
第二王子は濃い赤色、火だった。ユリアナの取り巻きは水と土が多かった。
火と水が出る二属性の場合もあるし、土と風が出る場合もあった。
人それぞれだ。
そして、我がCクラスの番になった。
先頭バッターはヨーナスだ。
彼は紙を液に付けると真っ青な青になった。
「凄い!」
「ここまで青いのは初めてじゃないか」
C組から歓声が上がる。
「お前は風だな」
だがA組の担任でもあるヴィルタネン先生はあっさりと言ったきりだった。
うーん、この先生は自クラスでないと褒めないのか?
私は少しムッとした。この先生の下は嫌だ。私は火か水が良かった。
そして、奴隷にされる危険のある虹色だけは出てほしくなかった。
私は祈るような気持ちで紙を水に付けたのだ。
そして、ゆっくりと引き上げると紙は薄っすらとグレーになっていて一部だけ青いんだけど……
何これ?
こんなの見たのは初めてだった。
「何だこのちゃちな青は。あるかないかだな」
ヴィルタネン先生は馬鹿にしたように言ってくれた。
A組の連中がドッと笑ってくれる。
私はむっとしたが、それ以前に驚きのほうが大きかった。
使える火と水が出てこなくて、使ったことのない風魔法が出てきたんだけど……私、風魔法なんて使えたっけ?
「さすがお情けで学園に入学してもらった平民の魔力は違うな。こんなのは貴族なら生まれた赤ちゃん以下だぞ」
今度は完全に馬鹿にしてヴィルタネン先生は言ってくれたのだ。
「同しようもないわね」
「本当に」
A組の連中もその尻馬に乗って言ってくれた。
「先生、言葉が過ぎますよ」
流石に私の担任の先生が私を庇ってくれたが、
「文学士の平民の先生は黙っていてもらおうか。魔法は私の専門だ」
ヴィルタネン先生は取り合わなかった。
先生が悔しそうに唇を噛む。
「何か、第一王子殿下にエスコートして頂いていい気になっているようだが、こんなちゃちな風魔法しか使えないのならば先が思いやられるな。殿下もお情けでエスコートされたんだと思うが、もう少しましな奴をエスコートされないと、殿下の目は節穴かと皆に言われてしまいますな」
ヴィルタネン先生は私をこき下ろしてくれた。
私をバカにするだけならまだ許せたが、私を庇ってくれた担任の先生や会長まで馬鹿にするのは許せない。
私は完全にプッツン切れたのだ。
「先生。私は一応水魔法が使えるはずなんですけど」
私は一応ムカつくヴィルタネンに教えてあげたのだ。
「何を言っているのだ。貴様が水魔法なんて使えるわけはないだろう。この適性検査によると風魔法ですらまともに使えるかどうかわからない赤ちゃんレベルなんだぞ。ニーナ・イナリ。貴様、殿下らに良い所を見せようとして虚言グセまでついたのか?」
ヴィルタネンは白い目で見てくれた。
「そんな訳ありません。私は水魔法が使えるはずです」
「何を言っているのだ。この魔法適性検査の正確さは99.99%なのだ。ほとんど100%と言えるのだ。その結果がヘボい風魔法しか使えないと示しているのだ。貴様が水魔術使えるのならば、すべての赤子が全魔法適正で生まれてくるわ」
ヴィルタネン先生は大きな口を開けて笑ってくれたのだ。
「本当に!」
「生意気な平民の女は嫌ですわ!」
ユリアナらの馬鹿にしきった声が響いた。
「じゃあ、やってみてもいいですよね?」
私は完全に切れていた。
「ニーナさん。無茶はやめて」
担任の先生は止めてくれようとしたが、私はもう完全に切れていた。
「やれるものならやってみろ。私に向かって水魔術を使ってみるが良い」
ヴィルタネンは完全に私を馬鹿にしていたのだ。
「判りました」
私の言葉に先生が答えてくれたので、私は先生に向けて構えた。
「何だそのヘッピリ腰は。そんな構えで出来るわけはなか……」
「行っけーーーーー!」
私は水魔術を思いっきりヴィルタネン先生目掛けて放出したのだ。
そして、当然の帰着として次の瞬間には大量の水が先生に向かって発射された。
その大量の水は先生を飲み込んでその下で笑っていたA組の面々に向かっていったのだ。
水が完全に引いた後には、髪の毛が殆ど無くなった濡れネズミのヴィルタネン先生と巻き込まれてずぶ濡れになったユリアナ達A組の生徒たちがいたのだった。
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