18 / 62
礼儀作法の授業に遅れてしまって先生に散々叱られました
しおりを挟む
私は会長にほっぺたにキスされてしまって完璧に固まってしまったのだ。
「マイラ……えっ、違う?」
寝起きの会長が、そう言いつつ、会長が目を大きく見開く。
私の肩に置いていた手の力が強くなる。
「君はニーナ嬢!」
会長が驚いて叫んでいた。
その声で私は我に返ったのだ。
き、キスされてしまった。
男の人に……
私は真っ赤になった。
「し、失礼します」
慌てて私は会長を突き放すと脱兎のごとく駆けだしたのだ。
「に、ニーナ嬢」
後ろから会長の声がしたが、無視した。
生まれて初めて男の人にキスされてしまったのだ。
それも私が好きなウィル様でなくて会長だった。
ドンっ
閲覧室を出ようとして誰かにぶつかった。
「おい、図書館内を走るな」
「す、すみません」
な、なんとぶつかったのは副会長のアクセリ様だった。
私は何回も頭を下げて慌てて速足でその場を逃げ出したのだ。
「本当にあいつのお転婆ぶりはどうしようもないな」
アクセリ様の文句が聞こえたが、動揺していた私は無視した。
私は図書館を出ると闇雲に走りに走ったのだ。
気付いたら学園のはずれの端の森の中にいた。
ここなら一人になれる。
私は座り込んでしまったのだ。
「ああん、ウィル様ごめんなさい。ウィル様以外の人にキスされてしまいました」
私は呟いて顔を覆っていた。
キスされたほっぺを触る。
でも、何故か大好きな私の初恋のウィル様ではなくて、会長にキスされたのに嫌悪感は無かったのだ。
チュッとキスされた瞬間を思い出すとなぜか顔が熱くなるんだけれど……
これはどういうことなんだろう?
生まれて初めてキスされたということで赤くなっただけだと私は思おうとした。
でも、会長は「マイラ」って言っていた。
会長の恋人だろうか?
でも、会長に婚約者は確かいなかったはずだけど。
そうは言ってもこの国の若手のトップ、結婚したい人ナンバーワンの第一王子殿下だ。好きな人の一人や二人いてもおかしくない!
でも、間違えでファーストキスされたって最悪じゃない!
私は頭を抱えてしまったのだ……
結局、それやこれや悩んで、食事を取り忘れていた。
私史上初めての事だ。
でも今はそれ所ではなかった。
私は予鈴のチャイムで昼休みが終わったのを気付いてしまったのだ。
そして次の授業は、学園一厳しいと有名な、ペトラ女史の授業だったのだ。
私は慌てて駆け出した。
はっきり言って今から駆けても間に合うとは思わなかったけれど、ずる休みするという選択肢は私にはなかったのだ。
しかし、いくら私の足が早いと言っても限界があった。
私が教室にたどり着いたときは、既に授業が始まっていたのだ。
私が扉を開けて中にはいると、先生がメガネを上げてギロリと私を睨んでくれたんだけど。
「すみません。遅れてしまいました」
慌てて、私は謝った。
「私の授業に遅れてくるとは良い根性をしています。あなた、名前は」
「ニーナ・イナリです」
「宜しい! ニーナさん。そこに立っていなさい」
先生は入り口を指して言ってくれたのだ。
「はい」
私は頷くしかなかった。そのまま、ここに立つ。
ライラが私を見て、なに遅れているのよ!と顔が物語っていた。
それどころじゃなかったから、仕方がないじゃない!
「ニーナさん。背筋を伸ばして!」
いきなりペトラ先生は私に注意してきた。
「はい、すみません」
「あなた、私の授業に遅れてくるということは、礼儀作法は完璧だと言ってるのと同じなんです。なのに何ですか? その立ち方は」
先生はギロリと頭の先から爪先までじろじろと見て、
「顎少し引いて、手はからだの横に、背筋もう少し伸ばして、手の指伸ばす」
次から次に指示受けて、私の頭はパニックになった。
「足は心持ち開いて、そう、そのまま、授業の終わるまで立っているのですよ」
そ、そんな……これを、授業の終わりまで続けるの?
私はショックのあまり、悲鳴を上げそうになった。
でも、ただ立っているだけなんてペトラ先生は許してくれなかったのだ。
先生は教科書に図示された作法を次から次に私にさせてくれたのだ。
それも、厳しい指導付きで。
「はい、ニーナさん、次はお辞儀です」
「はいっ」
私は思いっきりペコリと頭を下げたのだ。
「な、何ですか、そのへっぴり腰のお辞儀は! もう一度。もとに戻って!」
「はいっ」
先生の指示で、気を付けに戻る。
「背筋伸ばして、指曲げない!」
先生は鞭で、私の出来ていない所をビシバシ、叩いてくれて、私の姿勢を直してくれた。
「そのまま、ゆっくりと腰を90度、曲げて」
私が、言われた通りする。
「頭、下げすぎ、目は爪先の少し先を見て!」
私は必死にやった。
「やっぱり所詮、平民はダメね」
イルマの私を嘲った声が響いた。
「はい、今、余計なことを話した、イルマさん、立ちなさい」
「えっ?」
「すぐに!」
「はいっ」
当てられたイルマが慌てて立ち上がった。
ザマアみろと私がニヤッとしてイルマを見ると、
「ニーナさんはよそ見しない!」
「はいっ」
私は慌てて、姿勢を直した。
「はい、イルマさん、気を付けが、出来ていない! 背筋をもっとしっかり伸ばして、爪先は少し広げて、指先伸ばす」
「はい」
あわてて、イルマはそうする。
「そして、礼をして」
イルマが礼をするが、
「あなたも全然ダメよ。貴族がどうの、平民がどうのと言う前に、まず自分の姿勢を正しなさい」
ズカズカとペトラ先生はイルマさんに近付いて、
「腰をもう少し曲げて、頭、下げすぎ」
その後は全員立たされて、一からさせられたのだ。
皆、もう、必死だった。
余計なことは誰ひとり言わない。
それでなくとも少しでもおかしいと、一からみっちりとペトラ先生に絞られるのだ。
「来週はもう一度今日の復習から行います。皆さんはきっちりと復習しておくように。判りましたね。ニーナさん」
「はい!」
授業が終わって先生が出ていくと同時にヘナヘナと私はその場に崩れてしまったのだった。
「マイラ……えっ、違う?」
寝起きの会長が、そう言いつつ、会長が目を大きく見開く。
私の肩に置いていた手の力が強くなる。
「君はニーナ嬢!」
会長が驚いて叫んでいた。
その声で私は我に返ったのだ。
き、キスされてしまった。
男の人に……
私は真っ赤になった。
「し、失礼します」
慌てて私は会長を突き放すと脱兎のごとく駆けだしたのだ。
「に、ニーナ嬢」
後ろから会長の声がしたが、無視した。
生まれて初めて男の人にキスされてしまったのだ。
それも私が好きなウィル様でなくて会長だった。
ドンっ
閲覧室を出ようとして誰かにぶつかった。
「おい、図書館内を走るな」
「す、すみません」
な、なんとぶつかったのは副会長のアクセリ様だった。
私は何回も頭を下げて慌てて速足でその場を逃げ出したのだ。
「本当にあいつのお転婆ぶりはどうしようもないな」
アクセリ様の文句が聞こえたが、動揺していた私は無視した。
私は図書館を出ると闇雲に走りに走ったのだ。
気付いたら学園のはずれの端の森の中にいた。
ここなら一人になれる。
私は座り込んでしまったのだ。
「ああん、ウィル様ごめんなさい。ウィル様以外の人にキスされてしまいました」
私は呟いて顔を覆っていた。
キスされたほっぺを触る。
でも、何故か大好きな私の初恋のウィル様ではなくて、会長にキスされたのに嫌悪感は無かったのだ。
チュッとキスされた瞬間を思い出すとなぜか顔が熱くなるんだけれど……
これはどういうことなんだろう?
生まれて初めてキスされたということで赤くなっただけだと私は思おうとした。
でも、会長は「マイラ」って言っていた。
会長の恋人だろうか?
でも、会長に婚約者は確かいなかったはずだけど。
そうは言ってもこの国の若手のトップ、結婚したい人ナンバーワンの第一王子殿下だ。好きな人の一人や二人いてもおかしくない!
でも、間違えでファーストキスされたって最悪じゃない!
私は頭を抱えてしまったのだ……
結局、それやこれや悩んで、食事を取り忘れていた。
私史上初めての事だ。
でも今はそれ所ではなかった。
私は予鈴のチャイムで昼休みが終わったのを気付いてしまったのだ。
そして次の授業は、学園一厳しいと有名な、ペトラ女史の授業だったのだ。
私は慌てて駆け出した。
はっきり言って今から駆けても間に合うとは思わなかったけれど、ずる休みするという選択肢は私にはなかったのだ。
しかし、いくら私の足が早いと言っても限界があった。
私が教室にたどり着いたときは、既に授業が始まっていたのだ。
私が扉を開けて中にはいると、先生がメガネを上げてギロリと私を睨んでくれたんだけど。
「すみません。遅れてしまいました」
慌てて、私は謝った。
「私の授業に遅れてくるとは良い根性をしています。あなた、名前は」
「ニーナ・イナリです」
「宜しい! ニーナさん。そこに立っていなさい」
先生は入り口を指して言ってくれたのだ。
「はい」
私は頷くしかなかった。そのまま、ここに立つ。
ライラが私を見て、なに遅れているのよ!と顔が物語っていた。
それどころじゃなかったから、仕方がないじゃない!
「ニーナさん。背筋を伸ばして!」
いきなりペトラ先生は私に注意してきた。
「はい、すみません」
「あなた、私の授業に遅れてくるということは、礼儀作法は完璧だと言ってるのと同じなんです。なのに何ですか? その立ち方は」
先生はギロリと頭の先から爪先までじろじろと見て、
「顎少し引いて、手はからだの横に、背筋もう少し伸ばして、手の指伸ばす」
次から次に指示受けて、私の頭はパニックになった。
「足は心持ち開いて、そう、そのまま、授業の終わるまで立っているのですよ」
そ、そんな……これを、授業の終わりまで続けるの?
私はショックのあまり、悲鳴を上げそうになった。
でも、ただ立っているだけなんてペトラ先生は許してくれなかったのだ。
先生は教科書に図示された作法を次から次に私にさせてくれたのだ。
それも、厳しい指導付きで。
「はい、ニーナさん、次はお辞儀です」
「はいっ」
私は思いっきりペコリと頭を下げたのだ。
「な、何ですか、そのへっぴり腰のお辞儀は! もう一度。もとに戻って!」
「はいっ」
先生の指示で、気を付けに戻る。
「背筋伸ばして、指曲げない!」
先生は鞭で、私の出来ていない所をビシバシ、叩いてくれて、私の姿勢を直してくれた。
「そのまま、ゆっくりと腰を90度、曲げて」
私が、言われた通りする。
「頭、下げすぎ、目は爪先の少し先を見て!」
私は必死にやった。
「やっぱり所詮、平民はダメね」
イルマの私を嘲った声が響いた。
「はい、今、余計なことを話した、イルマさん、立ちなさい」
「えっ?」
「すぐに!」
「はいっ」
当てられたイルマが慌てて立ち上がった。
ザマアみろと私がニヤッとしてイルマを見ると、
「ニーナさんはよそ見しない!」
「はいっ」
私は慌てて、姿勢を直した。
「はい、イルマさん、気を付けが、出来ていない! 背筋をもっとしっかり伸ばして、爪先は少し広げて、指先伸ばす」
「はい」
あわてて、イルマはそうする。
「そして、礼をして」
イルマが礼をするが、
「あなたも全然ダメよ。貴族がどうの、平民がどうのと言う前に、まず自分の姿勢を正しなさい」
ズカズカとペトラ先生はイルマさんに近付いて、
「腰をもう少し曲げて、頭、下げすぎ」
その後は全員立たされて、一からさせられたのだ。
皆、もう、必死だった。
余計なことは誰ひとり言わない。
それでなくとも少しでもおかしいと、一からみっちりとペトラ先生に絞られるのだ。
「来週はもう一度今日の復習から行います。皆さんはきっちりと復習しておくように。判りましたね。ニーナさん」
「はい!」
授業が終わって先生が出ていくと同時にヘナヘナと私はその場に崩れてしまったのだった。
2
お気に入りに追加
1,192
あなたにおすすめの小説
婚約破棄されて辺境へ追放されました。でもステータスがほぼMAXだったので平気です!スローライフを楽しむぞっ♪
naturalsoft
恋愛
シオン・スカーレット公爵令嬢は転生者であった。夢だった剣と魔法の世界に転生し、剣の鍛錬と魔法の鍛錬と勉強をずっとしており、攻略者の好感度を上げなかったため、婚約破棄されました。
「あれ?ここって乙女ゲーの世界だったの?」
まっ、いいかっ!
持ち前の能天気さとポジティブ思考で、辺境へ追放されても元気に頑張って生きてます!

劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?
はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、
強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。
母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、
その少年に、突然の困難が立ちはだかる。
理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。
一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。
それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。
そんな少年の物語。

できれば穏便に修道院生活へ移行したいのです
新条 カイ
恋愛
ここは魔法…魔術がある世界。魔力持ちが優位な世界。そんな世界に日本から転生した私だったけれど…魔力持ちではなかった。
それでも、貴族の次女として生まれたから、なんとかなると思っていたのに…逆に、悲惨な将来になる可能性があるですって!?貴族の妾!?嫌よそんなもの。それなら、女の幸せより、悠々自適…かはわからないけれど、修道院での生活がいいに決まってる、はず?
将来の夢は修道院での生活!と、息巻いていたのに、あれ。なんで婚約を申し込まれてるの!?え、第二王子様の護衛騎士様!?接点どこ!?
婚約から逃れたい元日本人、現貴族のお嬢様の、逃れられない恋模様をお送りします。
■■両翼の守り人のヒロイン側の話です。乳母兄弟のあいつが暴走してとんでもない方向にいくので、ストッパーとしてヒロイン側をちょいちょい設定やら会話文書いてたら、なんかこれもUPできそう。と…いう事で、UPしました。よろしくお願いします。(ストッパーになれればいいなぁ…)
■■

キャンプに行ったら異世界転移しましたが、最速で保護されました。
新条 カイ
恋愛
週末の休みを利用してキャンプ場に来た。一歩振り返ったら、周りの環境がガラッと変わって山の中に。車もキャンプ場の施設もないってなに!?クマ出現するし!?と、どうなることかと思いきや、最速でイケメンに保護されました、
聖女召喚されて『お前なんか聖女じゃない』って断罪されているけど、そんなことよりこの国が私を召喚したせいで滅びそうなのがこわい
金田のん
恋愛
自室で普通にお茶をしていたら、聖女召喚されました。
私と一緒に聖女召喚されたのは、若くてかわいい女の子。
勝手に召喚しといて「平凡顔の年増」とかいう王族の暴言はこの際、置いておこう。
なぜなら、この国・・・・私を召喚したせいで・・・・いまにも滅びそうだから・・・・・。
※小説家になろうさんにも投稿しています。

【完結】番である私の旦那様
桜もふ
恋愛
異世界であるミーストの世界最強なのが黒竜族!
黒竜族の第一皇子、オパール・ブラック・オニキス(愛称:オール)の番をミースト神が異世界転移させた、それが『私』だ。
バールナ公爵の元へ養女として出向く事になるのだが、1人娘であった義妹が最後まで『自分』が黒竜族の番だと思い込み、魅了の力を使って男性を味方に付け、なにかと嫌味や嫌がらせをして来る。
オールは政務が忙しい身ではあるが、溺愛している私の送り迎えだけは必須事項みたい。
気が抜けるほど甘々なのに、義妹に邪魔されっぱなし。
でも神様からは特別なチートを貰い、世界最強の黒竜族の番に相応しい子になろうと頑張るのだが、なぜかディロ-ルの侯爵子息に学園主催の舞踏会で「お前との婚約を破棄する!」なんて訳の分からない事を言われるし、義妹は最後の最後まで頭お花畑状態で、オールを手に入れようと男の元を転々としながら、絡んで来ます!(鬱陶しいくらい来ます!)
大好きな乙女ゲームや異世界の漫画に出てくる「私がヒロインよ!」な頭の変な……じゃなかった、変わった義妹もいるし、何と言っても、この世界の料理はマズイ、不味すぎるのです!
神様から貰った、特別なスキルを使って異世界の皆と地球へ行き来したり、地球での家族と異世界へ行き来しながら、日本で得た知識や得意な家事(食事)などを、この世界でオールと一緒に自由にのんびりと生きて行こうと思います。
前半は転移する前の私生活から始まります。

溺愛最強 ~気づいたらゲームの世界に生息していましたが、悪役令嬢でもなければ断罪もされないので、とにかく楽しむことにしました~
夏笆(なつは)
恋愛
「おねえしゃま。こえ、すっごくおいしいでし!」
弟のその言葉は、晴天の霹靂。
アギルレ公爵家の長女であるレオカディアは、その瞬間、今自分が生きる世界が前世で楽しんだゲーム「エトワールの称号」であることを知った。
しかし、自分は王子エルミニオの婚約者ではあるものの、このゲームには悪役令嬢という役柄は存在せず、断罪も無いので、攻略対象とはなるべく接触せず、穏便に生きて行けば大丈夫と、生きることを楽しむことに決める。
醤油が欲しい、うにが食べたい。
レオカディアが何か「おねだり」するたびに、アギルレ領は、周りの領をも巻き込んで豊かになっていく。
既にゲームとは違う展開になっている人間関係、その学院で、ゲームのヒロインは前世の記憶通りに攻略を開始するのだが・・・・・?
小説家になろうにも掲載しています。
「無加護」で孤児な私は追い出されたのでのんびりスローライフ生活!…のはずが精霊王に甘く溺愛されてます!?
白井
恋愛
誰もが精霊の加護を受ける国で、リリアは何の精霊の加護も持たない『無加護』として生まれる。
「魂の罪人め、呪われた悪魔め!」
精霊に嫌われ、人に石を投げられ泥まみれ孤児院ではこき使われてきた。
それでも生きるしかないリリアは決心する。
誰にも迷惑をかけないように、森でスローライフをしよう!
それなのに―……
「麗しき私の乙女よ」
すっごい美形…。えっ精霊王!?
どうして無加護の私が精霊王に溺愛されてるの!?
森で出会った精霊王に愛され、リリアの運命は変わっていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる