130 / 144
ベッキー視点4 何が何でもリアを連れ戻すつもりで帝国に向かうといきなり皇帝に謁見されていました
しおりを挟む
リアがいなくなってから5日後、私はリアからの手紙をもらった。
慌てて、封を切ると、手紙はところどころ水に濡れていた。
これってリアの涙じゃない!
それを見るなり、私は使用人に指示を出して、有り金全て持って馬車に飛び乗った。
リアの薬屋に行く途中で、その手紙を読んだ。
「ベッキー、今まで本当にありがとう。
私、今まで女友達なんていなかったから、本当に嬉しかった。寮の生活は本当に楽しかったわね。
至らない私のために、本当に色々気を使ってくれて、本当に嬉しかった。
ベッキーはカートが第一王子殿下だって知っていたのよね。唯一の文句はなんでさっさと教えてくれなかったのってことだけです。
だって平民の私が第一王子の隣に立つなんて絶対に無理よ。
でも、その逆風の中、私がカートの隣に立てるように、それを必死に整えようとしてくれていのよね。ベッキー。
でも、あなたの商会のためにも、これ以上お手数をおかけするわけにはいきません。
帝国の皇女殿下の方が平民の私よりもカートの婚約者としてお似合いだと思います。身分も合うし、帝国の後ろ盾が出来るし、王家としても平民の女が婚約者になってお貴族様方の反感を食らうよりも余程良いと思います。
それに、あなたの能力ならば、帝国の皇女殿下の下でも、きちんとやっていけるわ。
プリシラは第一王子殿下の側近のメルヴィン様といずれは結婚するんだから、プリシラを頼れば、あなたなら皇女殿下の側近に採用されるはずよ。
あなたなら十二分に出来るわ。そうやってカートの治世を手伝ってあげてほしいのです。
私も、出来たらそうしたいけど・・・・
ごめん、私には無理よ。
私以外の女がカートの横に立つのを笑って見ていることは絶対に無理なの。
だから、私がいなくなるのを許して下さい。
今まで本当にありがとう。
ベッキーのことが大好きでした。
あなたのリアより」
私はそれを涙にくれながら、読んだのだ。
「何考えているのよ。馬鹿リア!、まだ、何も終わっていないのに。これからなのに」
リアの母の七転八倒ポーションは騎士たちには絶大な効果があった。飲んだ騎士たちの苦痛に七転八倒する様に騎士たちは恐怖を感じて、リアがいなくなる事に恐怖を感じたのだ。
こんなポーションか帝国の出来損ないのポーションしかなくなるのだ。リアのポーションは副作用は何も無かったのだから尚更だ。
大貴族たちにローマン商会の連中が根回ししていたのも、大げさに伝えるようにオーガストたちには指示していた。
プリシラもリアを連れて帰ってこないなら、親子の縁を切るとアボット公爵に圧力をかけているはずだ。
リアさえ帰ってきたら、まだまだ逆転可能なのだ。
我がブライトン王国は帝国の下請けではないのだ。
違う、私達のリアをなんとしても王妃にするのだ。
それが私達の合言葉になっていたのだ。
私はリアの家の前で馬車を止めると中に入った。
「あ、これはリアの友達の」
「ベッキーです。ハンスさん」
私はハンスにずいっと近づいた。
「すいません。リアが誰と出ていったか本当の事を教えてもらえますか。知っていますよね」
私はリアの手紙を握りしめていった。
「えっ、でもなんで」
「私はリアの親友なんです。今まで辛い時も楽しい時も一緒でした。知る権利があると思います」
私は言ってくれなかったら無理矢理でも聞くつもりだった。
「剣聖と一緒に出ていったよ」
「剣聖って帝国の? だって帝国には恋敵の皇女がいるのに?」
「うーん、その事だけど、皇帝はリアをはねのけてまで、皇女をカーティス殿下に娶らせるつもりは無いって、剣聖は言っていたよ」
「えっ、どういうことなんですか」
私はハンスの言っていることの意味がよく判らなかった。皇女がカーティス殿下と婚約するのは皇帝の意思ではないってこと?
「まあ、よく判んないけど。リアは今頃帝都で春休みをたのしんでいるんじゃないかな」
「そんな訳無いでしょ」
私は必死に頭を回らせた。
単純なリアなら、帝国に騙されて囲い込まれる可能性もある。帝国にとっても超特級ポーションを作れるリアは利用価値がある。謀略に長けた帝国なら、ブライトン王国には皇女を送り込んで、リアを王国から追い出して上手いこと言って帝国に取り込んだ可能性も十分にあった。
このままではいけない。私は決心した。
「じゃあ、帝都の剣聖を訪ねれば、リアの居所は判るんですね」
「まあ、そうだけど、待っていても卒業パーティーまでには帰ってくると思うよ」
ハンスはのんきに言ってくれた。
「何言っているんですか。そんな事言って帰ってこなかったらどうするんですか。あなたそれでもリアの保護者なんてすか」
「えっ、保護者はアリシア様で、アリシア様がそう言っているからそうなんじゃない」
「んなわけ無いでしょ」
私は頭にきてその家を出ようとした。
「あっ、ベッキーさん。リアに合ったらポーションの残りが少なくなったから、帝都でも作っていると思うから持って帰ってきてねって伝えて」
「そんなの自分で言って下さい」
私はそう言うと思いっきり音を立てて扉を締めた。
ハンスさんがこんな人だとは思わなかった。
もっとリアの事心配していると思ったのに。なんだあの脳天気な態度は。
私は切れていた。
私はそのまま馬車で帝国に向かった。
途中で護衛を拾ってサウス湖畔からの道を取る。
サウス湖畔ではリアとの想い出が蘇った。リアはどこでも元気だった。
そのリアが泣いているのだ。私は馬車を飛ばしに飛ばした。
途中国境で道が新たに作られているのに気づいた。
たしか、ここはうねった細い山道だったのが、何か山を一つ吹っ飛ばしたみたいに直線の道になっているのだ。誰かが魔術で攻撃したような跡が・・・・・
誰かが怒りのあまりやったんじゃないだろうなと不吉な予感がしたが・・・・
国境のゲートシティーからは馬車を返して船にした。
船は豪華な船で、帝国の威光がこんなところにも現われていた。
私はリアのことが心配でそれを楽しむ余裕もなかったが・・・・
帝都はブライトン王国の王都とは比べようもないくらい栄えていた。
人口は周辺もいれると100万人を超えるという世界最大の都市だ。
剣聖の住まいはその中でも王宮の直ぐ側にあった。
リアに会いたいと執事に言うとしばらく待たされた挙げ句に、ここにはいないと言われた。
どういうことだと聞くと剣聖に問い合わせると言う。
リアはどうしたんだろう?まさかと思うがどこかに囚われているのだろうか?
私はとても不安になった。
応接室で待たされること2時間、そこに慌てた剣聖が帰ってきた。
「これはベッキー嬢、わざわざ帝都までオーレリア様に会いにいらっしゃったのですか」
「ルーカス様、お久しぶりでございます。リアを帝国に連れられたとお伺いしまして慌てて追ってきたのです。リアは元気ですか」
「リア様は元気にしておられますよ。陛下には冷たいですが・・・・」
「えっ、皇帝陛下ですか?」
私は何故そこに皇帝の名前が出てくるのか理解できなかった。皇帝はあっちの方もお盛んで王妃が3人もいると聞いている。ひょっとしてリアを4人目にする目的で連れてきたのか。リアはポーションの腕前は超級、魔術も王国一の腕前だ。第4妃として帝室に入れて取り込むことも十分に帝国に利がある。
私はきっとして剣聖を睨んだ。
しかし、剣聖は考え事をしているようだった。
「リア様は今王宮にいらっしゃるのです。よろしければこれからご案内いたしましょう」
私はついていくことにした。
もし、皇帝が良からぬことを考えているならば、リアを逃げ出させないと。でも、リアならば実力で逃げ出せるはずだ。おそらく、この剣聖相手にやっても勝てるはずだ。
なのにまだいるってことはどういうことなんだろう。そもそも恋敵の第一王女殿下がいる王宮に何故リアがいるんだろう。私はよく判らなかった。
私は剣聖から色々聞き出そうとしたが、剣聖は無口で中々肝心なことは話してくれなかった。
そうこうしているうちにとある一室に案内された。
「少しお待ち下さい」
剣聖はそう言うと私を座らせて慌てて出ていった。
作りはとても豪華な応接室だ。
クッションの座り心地からして違う。
我が国の王宮よりも豪華だ。
絨毯はこれまた手の混んだ絨毯だし、扉の取っ手にしても細工がしてあった。
我が商会が扱っているどの室内装飾具よりも高級品なのだ。
これって特別な部屋だよね。
ここでリアに会うのか。
私がそう、思った時だ。
扉が開いた。
そして、そこに入ってきたのがなんと帝国の皇帝だった。
えっ、いきなり謁見? 私は頭が真っ白になった。
慌てて、封を切ると、手紙はところどころ水に濡れていた。
これってリアの涙じゃない!
それを見るなり、私は使用人に指示を出して、有り金全て持って馬車に飛び乗った。
リアの薬屋に行く途中で、その手紙を読んだ。
「ベッキー、今まで本当にありがとう。
私、今まで女友達なんていなかったから、本当に嬉しかった。寮の生活は本当に楽しかったわね。
至らない私のために、本当に色々気を使ってくれて、本当に嬉しかった。
ベッキーはカートが第一王子殿下だって知っていたのよね。唯一の文句はなんでさっさと教えてくれなかったのってことだけです。
だって平民の私が第一王子の隣に立つなんて絶対に無理よ。
でも、その逆風の中、私がカートの隣に立てるように、それを必死に整えようとしてくれていのよね。ベッキー。
でも、あなたの商会のためにも、これ以上お手数をおかけするわけにはいきません。
帝国の皇女殿下の方が平民の私よりもカートの婚約者としてお似合いだと思います。身分も合うし、帝国の後ろ盾が出来るし、王家としても平民の女が婚約者になってお貴族様方の反感を食らうよりも余程良いと思います。
それに、あなたの能力ならば、帝国の皇女殿下の下でも、きちんとやっていけるわ。
プリシラは第一王子殿下の側近のメルヴィン様といずれは結婚するんだから、プリシラを頼れば、あなたなら皇女殿下の側近に採用されるはずよ。
あなたなら十二分に出来るわ。そうやってカートの治世を手伝ってあげてほしいのです。
私も、出来たらそうしたいけど・・・・
ごめん、私には無理よ。
私以外の女がカートの横に立つのを笑って見ていることは絶対に無理なの。
だから、私がいなくなるのを許して下さい。
今まで本当にありがとう。
ベッキーのことが大好きでした。
あなたのリアより」
私はそれを涙にくれながら、読んだのだ。
「何考えているのよ。馬鹿リア!、まだ、何も終わっていないのに。これからなのに」
リアの母の七転八倒ポーションは騎士たちには絶大な効果があった。飲んだ騎士たちの苦痛に七転八倒する様に騎士たちは恐怖を感じて、リアがいなくなる事に恐怖を感じたのだ。
こんなポーションか帝国の出来損ないのポーションしかなくなるのだ。リアのポーションは副作用は何も無かったのだから尚更だ。
大貴族たちにローマン商会の連中が根回ししていたのも、大げさに伝えるようにオーガストたちには指示していた。
プリシラもリアを連れて帰ってこないなら、親子の縁を切るとアボット公爵に圧力をかけているはずだ。
リアさえ帰ってきたら、まだまだ逆転可能なのだ。
我がブライトン王国は帝国の下請けではないのだ。
違う、私達のリアをなんとしても王妃にするのだ。
それが私達の合言葉になっていたのだ。
私はリアの家の前で馬車を止めると中に入った。
「あ、これはリアの友達の」
「ベッキーです。ハンスさん」
私はハンスにずいっと近づいた。
「すいません。リアが誰と出ていったか本当の事を教えてもらえますか。知っていますよね」
私はリアの手紙を握りしめていった。
「えっ、でもなんで」
「私はリアの親友なんです。今まで辛い時も楽しい時も一緒でした。知る権利があると思います」
私は言ってくれなかったら無理矢理でも聞くつもりだった。
「剣聖と一緒に出ていったよ」
「剣聖って帝国の? だって帝国には恋敵の皇女がいるのに?」
「うーん、その事だけど、皇帝はリアをはねのけてまで、皇女をカーティス殿下に娶らせるつもりは無いって、剣聖は言っていたよ」
「えっ、どういうことなんですか」
私はハンスの言っていることの意味がよく判らなかった。皇女がカーティス殿下と婚約するのは皇帝の意思ではないってこと?
「まあ、よく判んないけど。リアは今頃帝都で春休みをたのしんでいるんじゃないかな」
「そんな訳無いでしょ」
私は必死に頭を回らせた。
単純なリアなら、帝国に騙されて囲い込まれる可能性もある。帝国にとっても超特級ポーションを作れるリアは利用価値がある。謀略に長けた帝国なら、ブライトン王国には皇女を送り込んで、リアを王国から追い出して上手いこと言って帝国に取り込んだ可能性も十分にあった。
このままではいけない。私は決心した。
「じゃあ、帝都の剣聖を訪ねれば、リアの居所は判るんですね」
「まあ、そうだけど、待っていても卒業パーティーまでには帰ってくると思うよ」
ハンスはのんきに言ってくれた。
「何言っているんですか。そんな事言って帰ってこなかったらどうするんですか。あなたそれでもリアの保護者なんてすか」
「えっ、保護者はアリシア様で、アリシア様がそう言っているからそうなんじゃない」
「んなわけ無いでしょ」
私は頭にきてその家を出ようとした。
「あっ、ベッキーさん。リアに合ったらポーションの残りが少なくなったから、帝都でも作っていると思うから持って帰ってきてねって伝えて」
「そんなの自分で言って下さい」
私はそう言うと思いっきり音を立てて扉を締めた。
ハンスさんがこんな人だとは思わなかった。
もっとリアの事心配していると思ったのに。なんだあの脳天気な態度は。
私は切れていた。
私はそのまま馬車で帝国に向かった。
途中で護衛を拾ってサウス湖畔からの道を取る。
サウス湖畔ではリアとの想い出が蘇った。リアはどこでも元気だった。
そのリアが泣いているのだ。私は馬車を飛ばしに飛ばした。
途中国境で道が新たに作られているのに気づいた。
たしか、ここはうねった細い山道だったのが、何か山を一つ吹っ飛ばしたみたいに直線の道になっているのだ。誰かが魔術で攻撃したような跡が・・・・・
誰かが怒りのあまりやったんじゃないだろうなと不吉な予感がしたが・・・・
国境のゲートシティーからは馬車を返して船にした。
船は豪華な船で、帝国の威光がこんなところにも現われていた。
私はリアのことが心配でそれを楽しむ余裕もなかったが・・・・
帝都はブライトン王国の王都とは比べようもないくらい栄えていた。
人口は周辺もいれると100万人を超えるという世界最大の都市だ。
剣聖の住まいはその中でも王宮の直ぐ側にあった。
リアに会いたいと執事に言うとしばらく待たされた挙げ句に、ここにはいないと言われた。
どういうことだと聞くと剣聖に問い合わせると言う。
リアはどうしたんだろう?まさかと思うがどこかに囚われているのだろうか?
私はとても不安になった。
応接室で待たされること2時間、そこに慌てた剣聖が帰ってきた。
「これはベッキー嬢、わざわざ帝都までオーレリア様に会いにいらっしゃったのですか」
「ルーカス様、お久しぶりでございます。リアを帝国に連れられたとお伺いしまして慌てて追ってきたのです。リアは元気ですか」
「リア様は元気にしておられますよ。陛下には冷たいですが・・・・」
「えっ、皇帝陛下ですか?」
私は何故そこに皇帝の名前が出てくるのか理解できなかった。皇帝はあっちの方もお盛んで王妃が3人もいると聞いている。ひょっとしてリアを4人目にする目的で連れてきたのか。リアはポーションの腕前は超級、魔術も王国一の腕前だ。第4妃として帝室に入れて取り込むことも十分に帝国に利がある。
私はきっとして剣聖を睨んだ。
しかし、剣聖は考え事をしているようだった。
「リア様は今王宮にいらっしゃるのです。よろしければこれからご案内いたしましょう」
私はついていくことにした。
もし、皇帝が良からぬことを考えているならば、リアを逃げ出させないと。でも、リアならば実力で逃げ出せるはずだ。おそらく、この剣聖相手にやっても勝てるはずだ。
なのにまだいるってことはどういうことなんだろう。そもそも恋敵の第一王女殿下がいる王宮に何故リアがいるんだろう。私はよく判らなかった。
私は剣聖から色々聞き出そうとしたが、剣聖は無口で中々肝心なことは話してくれなかった。
そうこうしているうちにとある一室に案内された。
「少しお待ち下さい」
剣聖はそう言うと私を座らせて慌てて出ていった。
作りはとても豪華な応接室だ。
クッションの座り心地からして違う。
我が国の王宮よりも豪華だ。
絨毯はこれまた手の混んだ絨毯だし、扉の取っ手にしても細工がしてあった。
我が商会が扱っているどの室内装飾具よりも高級品なのだ。
これって特別な部屋だよね。
ここでリアに会うのか。
私がそう、思った時だ。
扉が開いた。
そして、そこに入ってきたのがなんと帝国の皇帝だった。
えっ、いきなり謁見? 私は頭が真っ白になった。
0
お気に入りに追加
583
あなたにおすすめの小説
私が死んだあとの世界で
もちもち太郎
恋愛
婚約破棄をされ断罪された公爵令嬢のマリーが死んだ。
初めはみんな喜んでいたが、時が経つにつれマリーの重要さに気づいて後悔する。
だが、もう遅い。なんてったって、私を断罪したのはあなた達なのですから。
【完結】名ばかりの妻を押しつけられた公女は、人生のやり直しを求めます。2度目は絶対に飼殺し妃ルートの回避に全力をつくします。
yukiwa (旧PN 雪花)
恋愛
*タイトル変更しました。(旧題 黄金竜の花嫁~飼殺し妃は遡る~)
パウラ・ヘルムダールは、竜の血を継ぐ名門大公家の跡継ぎ公女。
この世を支配する黄金竜オーディに望まれて側室にされるが、その実態は正室の仕事を丸投げされてこなすだけの、名のみの妻だった。
しかもその名のみの妻、側室なのに選抜試験などと御大層なものがあって。生真面目パウラは手を抜くことを知らず、ついつい頑張ってなりたくもなかった側室に見事当選。
もう一人の側室候補エリーヌは、イケメン試験官と恋をしてさっさと選抜試験から引き揚げていた。
「やられた!」と後悔しても、後の祭り。仕方ないからパウラは丸投げされた仕事をこなし、こなして一生を終える。そしてご褒美にやり直しの転生を願った。
「二度と絶対、飼殺しの妃はごめんです」
そうして始まった2度目の人生、なんだか周りが騒がしい。
竜の血を継ぐ4人の青年(後に試験官になる)たちは、なぜだかみんなパウラに甘い。
後半、シリアス風味のハピエン。
3章からルート分岐します。
小説家になろう、カクヨムにも掲載しています。
表紙画像はwaifulabsで作成していただきました。
https://waifulabs.com/
【電子書籍化進行中】声を失った令嬢は、次期公爵の義理のお兄さまに恋をしました
八重
恋愛
※発売日少し前を目安に作品を引き下げます
修道院で生まれ育ったローゼマリーは、14歳の時火事に巻き込まれる。
その火事の唯一の生き残りとなった彼女は、領主であるヴィルフェルト公爵に拾われ、彼の養子になる。
彼には息子が一人おり、名をラルス・ヴィルフェルトといった。
ラルスは容姿端麗で文武両道の次期公爵として申し分なく、社交界でも評価されていた。
一方、怠惰なシスターが文字を教えなかったため、ローゼマリーは読み書きができなかった。
必死になんとか義理の父や兄に身振り手振りで伝えようとも、なかなか伝わらない。
なぜなら、彼女は火事で声を失ってしまっていたからだ──
そして次第に優しく文字を教えてくれたり、面倒を見てくれるラルスに恋をしてしまって……。
これは、義理の家族の役に立ちたくて頑張りながら、言えない「好き」を内に秘める、そんな物語。
※小説家になろうが先行公開です
貴方が選んだのは全てを捧げて貴方を愛した私ではありませんでした
ましゅぺちーの
恋愛
王国の名門公爵家の出身であるエレンは幼い頃から婚約者候補である第一王子殿下に全てを捧げて生きてきた。
彼を数々の悪意から守り、彼の敵を排除した。それも全ては愛する彼のため。
しかし、王太子となった彼が最終的には選んだのはエレンではない平民の女だった。
悲しみに暮れたエレンだったが、家族や幼馴染の公爵令息に支えられて元気を取り戻していく。
その一方エレンを捨てた王太子は着々と破滅への道を進んでいた・・・
【完結】強制力なんて怖くない!
櫻野くるみ
恋愛
公爵令嬢のエラリアは、十歳の時に唐突に前世の記憶を取り戻した。
どうやら自分は以前読んだ小説の、第三王子と結婚するも浮気され、妻の座を奪われた挙句、幽閉される「エラリア」に転生してしまったらしい。
そんな人生は真っ平だと、なんとか未来を変えようとするエラリアだが、物語の強制力が邪魔をして思うように行かず……?
強制力がエグい……と思っていたら、実は強制力では無かったお話。
短編です。
完結しました。
なんだか最後が長くなりましたが、楽しんでいただけたら嬉しいです。
宮廷外交官の天才令嬢、王子に愛想をつかれて婚約破棄されたあげく、実家まで追放されてケダモノ男爵に読み書きを教えることになりました
悠木真帆
恋愛
子爵令嬢のシャルティナ・ルーリックは宮廷外交官として日々忙しくはたらく毎日。
クールな見た目と頭の回転の速さからついたあだ名は氷の令嬢。
婚約者である王子カイル・ドルトラードを長らくほったらかしてしまうほど仕事に没頭していた。
そんなある日の夜会でシャルティナは王子から婚約破棄を宣言されてしまう。
そしてそのとなりには見知らぬ令嬢が⋯⋯
王子の婚約者ではなくなった途端、シャルティナは宮廷外交官の立場まで失い、見かねた父の強引な勧めで冒険者あがりの男爵のところへ行くことになる。
シャルティナは宮廷外交官の実績を活かして辣腕を振るおうと張り切るが、男爵から命じられた任務は男爵に文字の読み書きを教えることだった⋯⋯
どうして私が我慢しなきゃいけないの?!~悪役令嬢のとりまきの母でした~
涼暮 月
恋愛
目を覚ますと別人になっていたわたし。なんだか冴えない異国の女の子ね。あれ、これってもしかして異世界転生?と思ったら、乙女ゲームの悪役令嬢のとりまきのうちの一人の母…かもしれないです。とりあえず婚約者が最悪なので、婚約回避のために頑張ります!
初夜に「俺がお前を抱く事は無い!」と叫んだら長年の婚約者だった新妻に「気持ち悪い」と言われた上に父にも予想外の事を言われた男とその浮気女の話
ラララキヲ
恋愛
長年の婚約者を欺いて平民女と浮気していた侯爵家長男。3年後の白い結婚での離婚を浮気女に約束して、新妻の寝室へと向かう。
初夜に「俺がお前を抱く事は無い!」と愛する夫から宣言された無様な女を嘲笑う為だけに。
しかし寝室に居た妻は……
希望通りの白い結婚と愛人との未来輝く生活の筈が……全てを周りに知られていた上に自分の父親である侯爵家当主から言われた言葉は──
一人の女性を蹴落として掴んだ彼らの未来は……──
<【ざまぁ編】【イリーナ編】【コザック第二の人生編(ザマァ有)】となりました>
◇テンプレ浮気クソ男女。
◇軽い触れ合い表現があるのでR15に
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇ご都合展開。矛盾は察して下さい…
◇なろうにも上げてます。
※HOTランキング入り(1位)!?[恋愛::3位]ありがとうございます!恐縮です!期待に添えればよいのですがッ!!(;><)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる