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ベッキー視点2 カートの正体が第一王子殿下だと知りました
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今日3話目です。
後1話、クリスマスデート上げる予定です。
********************************
それからもリアは、地上に魔力でミニ太陽を作り出してみたり、歴史の先生を骨折させたり、いろんな事をやらかしてくれた。
見ているぶんには楽しかったが、傍にいる身にとってはたまったものでは無かった。
当事者のリア、本人は平然としていたが・・・・
彼女の活躍で第二王子殿下は完全に3枚めに転落していた。1年生、いや、強いて言えば学園の最重要人物がいつの間にかリアになっていたのだ。
それにいつの間にか弾き飛ばした公爵令嬢のプリシラとも仲良くなっているし、うーん、史上最強の平民であるのは違いない。
サマーパーティーでは何故か第一王子にエスコートされていたし。他のお貴族様のご令嬢方が歯ぎしりしていた。何しろ第一王子殿下は前回も前々回も参加だけしてエスコートしたことはないのだ。父親の情報によると王子殿下がパーティーで令嬢をエスコートしたのは初めてとのことだった。
でも、貴族令嬢が知ったら激怒しそうだったが、リアは本当にいやがっていた。
王族には近づいてはいけないと母からきつく言われているそうだ。なんでだろう。リアなら、何があろうとマイペースでゆうゆうとこなしていきそうに思うのだが。
そのリアが、サマーパーティーで王子に食べさせされて泣き出したのには本当に驚いた。レベッカらから虐められてもびくともしなかったのに、こんな事で泣くなんて、なんて純情なところがあるのだろう。
その後、我慢の限度を超えたヒューズ侯爵令嬢たちが、リアを襲撃してきた。しかし、立ち直ったリアの出自を知っただけで一人の令嬢がパニックに陥り、逃げ出すと、皆後に続いて逃げ出すというお粗末さだった。
うーん、でも、何故リアの事をそれほど怖がったのだろう。リアの母親が王族なんて屁とも思っていないのはよく判ったが、あれは絶対にリア本人を怖れていた。リア自身がなんかしたはずだった。伯爵の前でミニ太陽でも作ったんだろうか?
それは差し置いてもリアは当たる所、敵なしだと思うのは私だけだろうか。
人気はうなぎのぼりで皆、リナの一挙手一投足に注目していた。
まあ、大半はまた今度はどんな事してくれるのだろうという興味本位の視線だったが・・・・
平民はもとより、学年を問わず、男爵、子爵、伯爵のお貴族様の令息達が必死にリアにアプローチするが、リアは全く判っていない。全てスルーしていた。
彼女の頭の中では、平民冒険者のカートと将来一緒に過ごせたら良いなあって、いうなんともふんわりした願望しか無かった。
なんでも、カートはポーション取りに行くのに、護衛として便利なんだそうだ。カートの方は本当にリアに首ったけだった。周りの男どもを必死に牽制するし、そのくせ、サマーパーティーのエスコートを王子に譲るなんてどうしたんだろう? そこのところは私としては疑問しか無かった。
その怪しいカートだが、どこかで会ったことがあるとエイミーが言うし、うーん、どうなっているんだろう?
そう、思っていたら、その正体が判る時が来た。
バシッ
あまりにもカートの不甲斐なさに、私は思いっきりその頬をしばいてしまったのだ。
「『大嫌い』って言われて諦めるくらいなら、元々リアに手を出さないでよ。リアをそんなに簡単に諦めるなら、リアに近づかないでよ」
私は大声で叫んでいた。
「そうだな。ありがとう。しばかれたのは叔父に頭を殴られた以来だよ。感謝する」
それに対するカートの回答がこれだった。
ちょっと待ってこの言い方。聞いたことある。
そう言って笑うカートの笑みがとある人物にそっくりだった。
髪や瞳の色は確かに違うが・・・・
「えっ」
私は驚愕した。
カートの正体は、第一王子殿下だ・・・・
やっ、やってしまった。
なんと、第一王子殿下を張り倒してしまったのだ。
嘘ーーー。
私は唖然としていた。
後で皆で留守番している時にエイミーに言われた。
「やっちゃったわね」
「ちょっと、あんた、判っていたら前もって教えてよ」
「私も最近よ。気づいたの。王子がリアと一緒に踊っているのを見て驚いて、更に良く見たら踊る王子の笑みがカートにそっくりだったのよ」
エイミーが教えてくれた。
「そうよね。そう言えば殿下とカートを一緒に見たことなかったし、変だと思ったのよ。同一人物だから一緒にいられるわけはなかったのよね。それにカーティス様、リアに食べさせを普通にしていたし、そんな事するのなんてカートしかしていないものね。なんでこのバカップルがすぐに判らなかったんだろう?」
「ヨーク男爵令嬢、この事は内密に」
セドリックが寄ってきて言った。
「え?、あなたは知っていたの」
「私達側近は知っている。ザカリーも、プリシラ嬢もだ」
そうか、ザカリーも知っていたのか。それでやたらと第一王子の肩をもったのだ。
「でも、あの二人、幼馴染なんでしょ。なんで殿下とリアが知り合いなのよ?」
「そこはよくわからないんだが、ダンジョンで殺されそうになった殿下を7歳のリア嬢が助けたそうだ」
「えっ、あの子7歳の時からダンジョンに潜っているの?」
私にはその事は驚嘆しか無かった。
「良くは判らないが、殿下はリア嬢が何でも出来るのを見て、思われたそうだ。『今のままではいけない』と」
セドリックが言った。
「そうか、それまでは第二王子殿下の評判しか聞かなかったから、殿下は必死に頑張ったのね」
私は感激して言った。
「殿下が今あるのはリアのおかげなんですって」
プリシラが横から言ってきた。
「そうか、それで殿下は他の誰とも踊っていないのね。自分の隣にはリアしか立たせないって固い決意があるんだ」
プリシラの言葉に私は思い至った。何だこの純愛。そうか、カートはと言うか殿下は嘘はついていないんだ。サマーパーティーにもちゃんとリアと踊っているし、食べさせはいつの癖で普通にしてしまったのだ。
「でも、なんで殿下は本当の事を言わないの? リアに謝って言ってしまえば、リアもこんなに悩まなかったのに」
私が不思議に思って聞いた。
「リアに振られるのが怖いんだと」
セドリックが言った。
「えっ」
私はよく判らなかった。
「リア嬢の母が王子と結婚したら縁をきるっていうくらい、王族を嫌っているんだそうだ」
それは前に聞いたことがある。そう言えばリアは王族と親しくなるのをとても嫌がっていた。
「うーん、でも、これからどうするのよ。いつまでも今のままって訳には行かないんでしょ」
「卒業パーティーまでには話すってカーティスは言うんだけど。我々としてはヒューズ侯爵令嬢とかともっと仲良くなってほしいんだが」
セドリックが言った。確かに王子の側近としてはその方が楽だろう。王位継承にもすんなり行くはずだ。
「何言っているのよ。私はリアを応援するわ」
アボット公爵令嬢のプリシラが言ってくれた。
彼女はメルヴィン様との仲をリアに取り持ってもらって以来、リアのシンパだ。最近はよく平民食堂で私達と一緒に御飯を食べている。
「そうですよね。私もリアを応援します」
私は宣言した。
「しかし、殿下の母君の件もあるし、なかなか難しいと思うぞ」
「それを何とかするのが側近の役目よ」
「俺たちは殿下が国王陛下にならるのを支えるのが仕事だ。オーレリア嬢の礼儀作法では無理だろう」
呆れたようにセドリックが言った。
「ふんっ、礼儀作法が王妃の役目の全てじゃないわよ」
「そらあそうだが」
「そうか、リアは将来の王妃様か」
「だから違うって」
「プリシラ様。お互いに協力して頑張りましょう」
「ベッキーさん。そうよね。あのリアだもんね」
「私も協力します」
「私も」
男共は放っておいて、女達は強力な同盟がこの時結ばれたのだった。
**********************************************
リアの未来は彼女らによって勝手に決められてしまいました。
でも、そんなにうまくいくはずはなく・・・・
後1話、クリスマスデート上げる予定です。
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それからもリアは、地上に魔力でミニ太陽を作り出してみたり、歴史の先生を骨折させたり、いろんな事をやらかしてくれた。
見ているぶんには楽しかったが、傍にいる身にとってはたまったものでは無かった。
当事者のリア、本人は平然としていたが・・・・
彼女の活躍で第二王子殿下は完全に3枚めに転落していた。1年生、いや、強いて言えば学園の最重要人物がいつの間にかリアになっていたのだ。
それにいつの間にか弾き飛ばした公爵令嬢のプリシラとも仲良くなっているし、うーん、史上最強の平民であるのは違いない。
サマーパーティーでは何故か第一王子にエスコートされていたし。他のお貴族様のご令嬢方が歯ぎしりしていた。何しろ第一王子殿下は前回も前々回も参加だけしてエスコートしたことはないのだ。父親の情報によると王子殿下がパーティーで令嬢をエスコートしたのは初めてとのことだった。
でも、貴族令嬢が知ったら激怒しそうだったが、リアは本当にいやがっていた。
王族には近づいてはいけないと母からきつく言われているそうだ。なんでだろう。リアなら、何があろうとマイペースでゆうゆうとこなしていきそうに思うのだが。
そのリアが、サマーパーティーで王子に食べさせされて泣き出したのには本当に驚いた。レベッカらから虐められてもびくともしなかったのに、こんな事で泣くなんて、なんて純情なところがあるのだろう。
その後、我慢の限度を超えたヒューズ侯爵令嬢たちが、リアを襲撃してきた。しかし、立ち直ったリアの出自を知っただけで一人の令嬢がパニックに陥り、逃げ出すと、皆後に続いて逃げ出すというお粗末さだった。
うーん、でも、何故リアの事をそれほど怖がったのだろう。リアの母親が王族なんて屁とも思っていないのはよく判ったが、あれは絶対にリア本人を怖れていた。リア自身がなんかしたはずだった。伯爵の前でミニ太陽でも作ったんだろうか?
それは差し置いてもリアは当たる所、敵なしだと思うのは私だけだろうか。
人気はうなぎのぼりで皆、リナの一挙手一投足に注目していた。
まあ、大半はまた今度はどんな事してくれるのだろうという興味本位の視線だったが・・・・
平民はもとより、学年を問わず、男爵、子爵、伯爵のお貴族様の令息達が必死にリアにアプローチするが、リアは全く判っていない。全てスルーしていた。
彼女の頭の中では、平民冒険者のカートと将来一緒に過ごせたら良いなあって、いうなんともふんわりした願望しか無かった。
なんでも、カートはポーション取りに行くのに、護衛として便利なんだそうだ。カートの方は本当にリアに首ったけだった。周りの男どもを必死に牽制するし、そのくせ、サマーパーティーのエスコートを王子に譲るなんてどうしたんだろう? そこのところは私としては疑問しか無かった。
その怪しいカートだが、どこかで会ったことがあるとエイミーが言うし、うーん、どうなっているんだろう?
そう、思っていたら、その正体が判る時が来た。
バシッ
あまりにもカートの不甲斐なさに、私は思いっきりその頬をしばいてしまったのだ。
「『大嫌い』って言われて諦めるくらいなら、元々リアに手を出さないでよ。リアをそんなに簡単に諦めるなら、リアに近づかないでよ」
私は大声で叫んでいた。
「そうだな。ありがとう。しばかれたのは叔父に頭を殴られた以来だよ。感謝する」
それに対するカートの回答がこれだった。
ちょっと待ってこの言い方。聞いたことある。
そう言って笑うカートの笑みがとある人物にそっくりだった。
髪や瞳の色は確かに違うが・・・・
「えっ」
私は驚愕した。
カートの正体は、第一王子殿下だ・・・・
やっ、やってしまった。
なんと、第一王子殿下を張り倒してしまったのだ。
嘘ーーー。
私は唖然としていた。
後で皆で留守番している時にエイミーに言われた。
「やっちゃったわね」
「ちょっと、あんた、判っていたら前もって教えてよ」
「私も最近よ。気づいたの。王子がリアと一緒に踊っているのを見て驚いて、更に良く見たら踊る王子の笑みがカートにそっくりだったのよ」
エイミーが教えてくれた。
「そうよね。そう言えば殿下とカートを一緒に見たことなかったし、変だと思ったのよ。同一人物だから一緒にいられるわけはなかったのよね。それにカーティス様、リアに食べさせを普通にしていたし、そんな事するのなんてカートしかしていないものね。なんでこのバカップルがすぐに判らなかったんだろう?」
「ヨーク男爵令嬢、この事は内密に」
セドリックが寄ってきて言った。
「え?、あなたは知っていたの」
「私達側近は知っている。ザカリーも、プリシラ嬢もだ」
そうか、ザカリーも知っていたのか。それでやたらと第一王子の肩をもったのだ。
「でも、あの二人、幼馴染なんでしょ。なんで殿下とリアが知り合いなのよ?」
「そこはよくわからないんだが、ダンジョンで殺されそうになった殿下を7歳のリア嬢が助けたそうだ」
「えっ、あの子7歳の時からダンジョンに潜っているの?」
私にはその事は驚嘆しか無かった。
「良くは判らないが、殿下はリア嬢が何でも出来るのを見て、思われたそうだ。『今のままではいけない』と」
セドリックが言った。
「そうか、それまでは第二王子殿下の評判しか聞かなかったから、殿下は必死に頑張ったのね」
私は感激して言った。
「殿下が今あるのはリアのおかげなんですって」
プリシラが横から言ってきた。
「そうか、それで殿下は他の誰とも踊っていないのね。自分の隣にはリアしか立たせないって固い決意があるんだ」
プリシラの言葉に私は思い至った。何だこの純愛。そうか、カートはと言うか殿下は嘘はついていないんだ。サマーパーティーにもちゃんとリアと踊っているし、食べさせはいつの癖で普通にしてしまったのだ。
「でも、なんで殿下は本当の事を言わないの? リアに謝って言ってしまえば、リアもこんなに悩まなかったのに」
私が不思議に思って聞いた。
「リアに振られるのが怖いんだと」
セドリックが言った。
「えっ」
私はよく判らなかった。
「リア嬢の母が王子と結婚したら縁をきるっていうくらい、王族を嫌っているんだそうだ」
それは前に聞いたことがある。そう言えばリアは王族と親しくなるのをとても嫌がっていた。
「うーん、でも、これからどうするのよ。いつまでも今のままって訳には行かないんでしょ」
「卒業パーティーまでには話すってカーティスは言うんだけど。我々としてはヒューズ侯爵令嬢とかともっと仲良くなってほしいんだが」
セドリックが言った。確かに王子の側近としてはその方が楽だろう。王位継承にもすんなり行くはずだ。
「何言っているのよ。私はリアを応援するわ」
アボット公爵令嬢のプリシラが言ってくれた。
彼女はメルヴィン様との仲をリアに取り持ってもらって以来、リアのシンパだ。最近はよく平民食堂で私達と一緒に御飯を食べている。
「そうですよね。私もリアを応援します」
私は宣言した。
「しかし、殿下の母君の件もあるし、なかなか難しいと思うぞ」
「それを何とかするのが側近の役目よ」
「俺たちは殿下が国王陛下にならるのを支えるのが仕事だ。オーレリア嬢の礼儀作法では無理だろう」
呆れたようにセドリックが言った。
「ふんっ、礼儀作法が王妃の役目の全てじゃないわよ」
「そらあそうだが」
「そうか、リアは将来の王妃様か」
「だから違うって」
「プリシラ様。お互いに協力して頑張りましょう」
「ベッキーさん。そうよね。あのリアだもんね」
「私も協力します」
「私も」
男共は放っておいて、女達は強力な同盟がこの時結ばれたのだった。
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リアの未来は彼女らによって勝手に決められてしまいました。
でも、そんなにうまくいくはずはなく・・・・
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