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クラス対抗戦に必死に対策しました
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ここまで読んで頂いてありがとうございます。
本日4話目です
***
それから私達は各自、自らの能力を授業や放課後を使って伸ばした。
戦場は林あり小山ありの300メートル四方だ。
40名のうち、騎士目指しているのは男10名女2名。
この12名が主力だ。
魔術に長けたもの10名は特別工作員。残りの5名の貴族にも剣を持たすことにした。
残り13名が一般兵士だ。これが私含めて男1名女12名だ。
私達はベッキーらの意見で他の17クラスを分析、いろんな対抗策を考えた。
騎士を目指しているオーガストらは剣術の訓練に貴族のザカリーらと必死にあたっていた。
ザカリーらも剣術は大したことはなかったが、ここは必死に少しでも腕を磨いていた。
3年生は20人1クラスで2つが合同でチームを作っていた。優勝候補の第一王子の政治学コースは侍女コースと組んでいた。侍女の中には護身術を極めたものもいて強敵だ。王子の仲間も護身術にはたけていた。
第二シードは騎士コースと薬学コースの組み合わせだ。薬師は大半が女性だが、騎士コースは強力だ。このななからも騎士団に入るものは多いだろう。
魔導師コースは攻撃魔術が使えなくて中々難しそうだった。
そして、今日は練習試合だ。
相手は私を目の敵にしている第二王子のいる1年のSクラスだ。
Sクラスはお貴族様クラスで、攻撃魔術が使えないなら、大したことはないだろう。
これまでの対戦成績は2勝2敗だ。
2勝は1年生のクラスからだ。2敗は3年生のチームにやられていた。
一方の我がAクラスは4戦全敗中だった。
優勝候補の2つには大敗して、2年生の優秀クラスにも負けていた。
まあ、あくまでも練習試合だ。
見るべきところは騎士たちの実力と他がどれだけ使えるかだ。
流石に優勝候補の騎士コースとまともにやったら全然太刀打ちできなかった。
我がクラスの騎士たちが数的にも少なく、全く相手にならなかったのだ。
「はっはっはっ、苦戦しているようだな。破壊女よ」
第二王子が自慢気に言ってきた。
「殿下、今日は宜しくご指導のほどお願いします」
ブリトニーが王子に話しかけた。
基本は練習試合の目的の一つは相手に油断させることだ。
「ふんっ、その方はそうは思っても破壊女はそうは思っていないだろうに」
王子が言う。
「まあ、殿下どれだけ出来るかは判りませんが、宜しくお願いします」
私も一応頭を下げた。
「ふんっ、少しは礼儀を覚えたのか」
王子の言葉にも私はスルーした。
「さあ、皆行くわよ」
私は皆に気合を入れた。
今日は勝ちに行くつもりだ。全部負けたら流石に警戒されるかもしれない。力押しで行くつもりだ。
王様は私だ。偉そうな椅子をベッキーがどこかで買ってきたので、それに座る。
王子を挑発するためだ。
「では始め」
見張り台に立った審判の先生が合図する。
両クラス一斉に動き出した。
今回は主力の17人を突撃させたのだ。一般兵士12人もつける。
12人は偵察要員で、王子の場所を順次知らせる役だ。
赤い信号弾を持たせている。
次々に赤い信号弾が上がった。
今回は見つけたら総攻撃するように指示してある。
王子一点攻撃作戦だ。
今までこんな事をされたことはないはずだから王子は驚くだろう。そこに突撃するのだ。
Sクラスは攻撃部隊と護衛部隊を2つ分けていたみたいだ。
攻撃部隊は探りながらこちらに来たので、少し遅かった。
Sクラス攻撃部隊隊長のテレンスを私が見つけた時には王子はやられていた。
「おのれ、破壊女め、卑怯だぞ」
王子は終わった後激怒して私のところに来た。
「殿下、一勝頂いてありがとうございました。やっぱり王子のところはお強いですね」
私は半分バカにしたように言った。
「おのれ破壊女め。この恨み必ず、晴らしてくれようぞ」
じたんだ踏んで王子は悔しがっていた。
「よし、今日はうまく挑発できたわ。次に生かせるわね」
ベッキーが喜んで言った。
今日は私の部屋でベッキーとエイミーが来て作戦会議をしていた。
「で、リアは正直な所、どこまで戦えるの?」
「ベッキーは?」
「私は護身術を少々ね」
「でも、あのカートに張り手を炸裂させたんでしょ」
「えっ、聞いたの?」
ベッキーが驚いて聞いた。
「カートから教えてもらった。リアはいい友達がいるなって言っていたけど、なんでだろ」
普通シバかれたら怒るよね。
その私の言葉を無視して
「まあ、おそらく第二王子を投げ飛ばすくらいは出来るわ」
「まあ、そうよね」
私は頷いた。第二王子は今日のを見ても大したことはないだろう。
もし対戦することになれば挑発すれば乗ってくれるはずだ。
「あとは、剣技も出来るわよね」
「うーん、ある程度はね」
「オーガストとどっちが強い」
「おそらく勝てるかと。剣は剣のおじちゃんに教えてもらったのよね。だから結構行けるんじゃないかな。でもカートが知っているから王子には知られていると思う」
私が言うと
「じゃあ王子の時は裏技としては通用しないのね」
「おそらく」
「王子の知らないことは」
「蝋燭の火のファイヤーボールを連射できるわ」
そう、これは裏山でやつたのだが、危うく大火事になるところだった。私のファイアーボールは蝋燭の炎でも強力なのだ。
「じゃあそれが裏技ね」
「まあ、カートにはある程度は知られているんじゃないかと思うけど」
私が言う。そう、少ししか話していないが、長い付き合いなので、それでカートはある程度は推測できると思うのだ。
「まあ、最後の奥の手はちゃんと考えてあるから」
「本当にあれやるの?」
私はベッキーの顔を見た。
「任せといて、絶対にうまくいくから」
「本当に? 変な女に見られない? 」
私は不安だった。ベッキーの考えることはえげつないのだ。
「まあ、大丈夫だから。今回は絶対に勝たないと」
「判った」
私は仕方無しに頷いた。
「あとは明日の組み合わせ次第ね」
「まあ、それを見て頑張りましょう」
私達は頷きあった。
*************************************************
次回クラス対抗戦開始です。
初戦の相手は優勝候補。
ベッキーの悪魔の策略が炸裂します
明朝更新予定です。
本日4話目です
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それから私達は各自、自らの能力を授業や放課後を使って伸ばした。
戦場は林あり小山ありの300メートル四方だ。
40名のうち、騎士目指しているのは男10名女2名。
この12名が主力だ。
魔術に長けたもの10名は特別工作員。残りの5名の貴族にも剣を持たすことにした。
残り13名が一般兵士だ。これが私含めて男1名女12名だ。
私達はベッキーらの意見で他の17クラスを分析、いろんな対抗策を考えた。
騎士を目指しているオーガストらは剣術の訓練に貴族のザカリーらと必死にあたっていた。
ザカリーらも剣術は大したことはなかったが、ここは必死に少しでも腕を磨いていた。
3年生は20人1クラスで2つが合同でチームを作っていた。優勝候補の第一王子の政治学コースは侍女コースと組んでいた。侍女の中には護身術を極めたものもいて強敵だ。王子の仲間も護身術にはたけていた。
第二シードは騎士コースと薬学コースの組み合わせだ。薬師は大半が女性だが、騎士コースは強力だ。このななからも騎士団に入るものは多いだろう。
魔導師コースは攻撃魔術が使えなくて中々難しそうだった。
そして、今日は練習試合だ。
相手は私を目の敵にしている第二王子のいる1年のSクラスだ。
Sクラスはお貴族様クラスで、攻撃魔術が使えないなら、大したことはないだろう。
これまでの対戦成績は2勝2敗だ。
2勝は1年生のクラスからだ。2敗は3年生のチームにやられていた。
一方の我がAクラスは4戦全敗中だった。
優勝候補の2つには大敗して、2年生の優秀クラスにも負けていた。
まあ、あくまでも練習試合だ。
見るべきところは騎士たちの実力と他がどれだけ使えるかだ。
流石に優勝候補の騎士コースとまともにやったら全然太刀打ちできなかった。
我がクラスの騎士たちが数的にも少なく、全く相手にならなかったのだ。
「はっはっはっ、苦戦しているようだな。破壊女よ」
第二王子が自慢気に言ってきた。
「殿下、今日は宜しくご指導のほどお願いします」
ブリトニーが王子に話しかけた。
基本は練習試合の目的の一つは相手に油断させることだ。
「ふんっ、その方はそうは思っても破壊女はそうは思っていないだろうに」
王子が言う。
「まあ、殿下どれだけ出来るかは判りませんが、宜しくお願いします」
私も一応頭を下げた。
「ふんっ、少しは礼儀を覚えたのか」
王子の言葉にも私はスルーした。
「さあ、皆行くわよ」
私は皆に気合を入れた。
今日は勝ちに行くつもりだ。全部負けたら流石に警戒されるかもしれない。力押しで行くつもりだ。
王様は私だ。偉そうな椅子をベッキーがどこかで買ってきたので、それに座る。
王子を挑発するためだ。
「では始め」
見張り台に立った審判の先生が合図する。
両クラス一斉に動き出した。
今回は主力の17人を突撃させたのだ。一般兵士12人もつける。
12人は偵察要員で、王子の場所を順次知らせる役だ。
赤い信号弾を持たせている。
次々に赤い信号弾が上がった。
今回は見つけたら総攻撃するように指示してある。
王子一点攻撃作戦だ。
今までこんな事をされたことはないはずだから王子は驚くだろう。そこに突撃するのだ。
Sクラスは攻撃部隊と護衛部隊を2つ分けていたみたいだ。
攻撃部隊は探りながらこちらに来たので、少し遅かった。
Sクラス攻撃部隊隊長のテレンスを私が見つけた時には王子はやられていた。
「おのれ、破壊女め、卑怯だぞ」
王子は終わった後激怒して私のところに来た。
「殿下、一勝頂いてありがとうございました。やっぱり王子のところはお強いですね」
私は半分バカにしたように言った。
「おのれ破壊女め。この恨み必ず、晴らしてくれようぞ」
じたんだ踏んで王子は悔しがっていた。
「よし、今日はうまく挑発できたわ。次に生かせるわね」
ベッキーが喜んで言った。
今日は私の部屋でベッキーとエイミーが来て作戦会議をしていた。
「で、リアは正直な所、どこまで戦えるの?」
「ベッキーは?」
「私は護身術を少々ね」
「でも、あのカートに張り手を炸裂させたんでしょ」
「えっ、聞いたの?」
ベッキーが驚いて聞いた。
「カートから教えてもらった。リアはいい友達がいるなって言っていたけど、なんでだろ」
普通シバかれたら怒るよね。
その私の言葉を無視して
「まあ、おそらく第二王子を投げ飛ばすくらいは出来るわ」
「まあ、そうよね」
私は頷いた。第二王子は今日のを見ても大したことはないだろう。
もし対戦することになれば挑発すれば乗ってくれるはずだ。
「あとは、剣技も出来るわよね」
「うーん、ある程度はね」
「オーガストとどっちが強い」
「おそらく勝てるかと。剣は剣のおじちゃんに教えてもらったのよね。だから結構行けるんじゃないかな。でもカートが知っているから王子には知られていると思う」
私が言うと
「じゃあ王子の時は裏技としては通用しないのね」
「おそらく」
「王子の知らないことは」
「蝋燭の火のファイヤーボールを連射できるわ」
そう、これは裏山でやつたのだが、危うく大火事になるところだった。私のファイアーボールは蝋燭の炎でも強力なのだ。
「じゃあそれが裏技ね」
「まあ、カートにはある程度は知られているんじゃないかと思うけど」
私が言う。そう、少ししか話していないが、長い付き合いなので、それでカートはある程度は推測できると思うのだ。
「まあ、最後の奥の手はちゃんと考えてあるから」
「本当にあれやるの?」
私はベッキーの顔を見た。
「任せといて、絶対にうまくいくから」
「本当に? 変な女に見られない? 」
私は不安だった。ベッキーの考えることはえげつないのだ。
「まあ、大丈夫だから。今回は絶対に勝たないと」
「判った」
私は仕方無しに頷いた。
「あとは明日の組み合わせ次第ね」
「まあ、それを見て頑張りましょう」
私達は頷きあった。
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次回クラス対抗戦開始です。
初戦の相手は優勝候補。
ベッキーの悪魔の策略が炸裂します
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