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クラス対抗戦はいきなり障壁使えなくなりピンチに立ちました
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本日3話目です。もう一話更新予定です。
***
そしてホームルームの時間が来た。
「さて、皆さん。今学期はクラス対抗戦があります。今日はそれについて説明します」
担任のガスコンが前に立って説明を始めた。
「基本的に王様を一人決めて、王様がやられたら終わりです」
「うちはリアにしたら絶対に勝てるんじゃないのか」
「そうだ、そうだ」
皆好き勝手なことを言っている。
うーん、でもそれで良いのか。私が障壁張っていれば絶対に私は負けない。それで相手の王様障壁でしばけば終わりだ。でも、それって絶対に勝つと決まっていたらそれは戦いではないのでは???
基本は騎士は剣を使っていいとのことだが、剣をもっていない人間には剣を向けてはいけない。
各自がつけている小さい風船を割る、割ると真っ赤な液体が飛び散るので割れたと判る、とそのものは失格だ。制限時間は1時間。1時間以内に王様を倒すか、フィールドに生き残っている生徒の数の多い方の勝ちだ。
「それと今回は、障壁は使えなくなりました」
ガスコンは最後に爆弾発言をした。
「えっ」
「そんな」
「なんで」
その言葉に全員阿鼻叫喚とかした。障壁が使えないということはすなわち私が障壁を使えないということで、我がAクラスの絶対的優位が無くなるということだ。
「えっ、何故なんですか」
「障壁って防御魔術じゃないですか」
「リア潰しですか」
男性連中がいきりたった。
女性陣も怒っている。
「魔術はほとんど使えないということですか」
ベッキーが聞いてきた。
「そうですね。ろうそくの火の大きさのファイアーボールと隠遁魔術は大丈夫です」
「それじゃあほとんど意味がないじゃないか」
「くっそー、貴族の奴ら、普通じゃ勝てないからってルール変えてまでリアつぶしに走るなんて」
オーガストが悔しそうに言った。
皆呆然としていた。でも、私が障壁使えないほうがゲームになって良いはずだ。だって私が障壁使えたら誰も私の障壁を突破できないはずだ。
何しろドラゴンですら張り倒したのだから・・・・
ひょっとして私も本気になって参加できるのではないだろうか。障壁以外も色々使えるかもしれない。
クラスの皆のやる気はだだ下がりかもしれないが、私のやる気は盛り上がってきた。
「で、あんた達、リアの力が使えないからってもう諦めたわけ?」
悄然とする皆を前にしてベッキーが言い放った。
「オーガスト、あんたの剣はなまくらなわけ」
「な、何を」
「だってそうじゃない。リアの力がなくっちゃ勝てないんなら、あんたの剣なんてなまくらよ」
「そんな事あるか。このオーガスト様の剣はそんな事で折れたりしない」
オーガストが言い切った。
「そうだよな。このクラス対抗戦はリアに頼りきろうとしていた。それじゃあオレたちの価値がないよな」
オーガストがボソリと言った。
「そうだ。リアさえいれば勝てると思っていたけど、それじゃあ、クラスにリア一人いればいいよな」
「今回はクラス対抗戦なんだ。クラスのみんなの力で勝とうじゃないか」
「少なくともこの前の学祭はみんなの力で勝てたんだ」
「そうよ、皆、リアの力が使えない今こそ、私達の力を見せてやりましょうよ」
な、なんとハンナまでもが言い出した。
「そうだ。俺たちにはリアしかいないことはないぞ!」
「そうだ。俺らもオリエンは10位に入ったんだ」
「貴族の連中が卑怯な手を使ってくるなら、返り討ちにしてやろうじゃないか」
皆、口々に言いだした。そうね俄然、皆、盛り上がりを見せたのだ。
「ガリは過去の戦い研究、私とザカリーは各クラスの戦力分析するわ。他の皆は各々の力を伸ばす練習してよね」
ベッキーが皆に指示を飛ばした。
「ようし皆、がんばっていこう」
私がいきなり言った。
「えっ、リア、急にやる気になってくれたんだ」
ベッキーが驚いて聞いてきた。
「やっぱ、これっくらいハンディがなくちゃ。私の障壁だけじゃ、皆も勝った気にならないでしょう。今回はみんなの力で優勝目指すわよ」
私は言い切った。
「まあ、障壁が使えなくなった途端にリアがやる気になってくれて良かったけれど」
ベッキーが笑って言ってくれた。
「じゃあ皆、行くわよ。目指せ、学園ナンバーワン。目指せ、打倒王子よ」
「またかよ」
ザカリーが突っ込んできた。でも、勝つためには王子に勝たねばならない。
「当たり前じゃない。トップに立つには打倒王子しか無いわ」
「まあ、いいか」
「では、勝つのは我がクラス」
「勝つのは我がクラス」
私の声に続いて皆が唱和する。
「目指せ学園ナンバーワン」
「目指せ学園ナンバーワン」
「目指せ打倒王子」
「目指せ打倒王子」
最後に皆で手を突きあげていた。ブリトニーとかは嫌そうな顔していたけど・・・・
まあ、仕方ないよね。
こうして我がクラスは一致団結クラス対抗戦に燃えていったのだ。
***
そしてホームルームの時間が来た。
「さて、皆さん。今学期はクラス対抗戦があります。今日はそれについて説明します」
担任のガスコンが前に立って説明を始めた。
「基本的に王様を一人決めて、王様がやられたら終わりです」
「うちはリアにしたら絶対に勝てるんじゃないのか」
「そうだ、そうだ」
皆好き勝手なことを言っている。
うーん、でもそれで良いのか。私が障壁張っていれば絶対に私は負けない。それで相手の王様障壁でしばけば終わりだ。でも、それって絶対に勝つと決まっていたらそれは戦いではないのでは???
基本は騎士は剣を使っていいとのことだが、剣をもっていない人間には剣を向けてはいけない。
各自がつけている小さい風船を割る、割ると真っ赤な液体が飛び散るので割れたと判る、とそのものは失格だ。制限時間は1時間。1時間以内に王様を倒すか、フィールドに生き残っている生徒の数の多い方の勝ちだ。
「それと今回は、障壁は使えなくなりました」
ガスコンは最後に爆弾発言をした。
「えっ」
「そんな」
「なんで」
その言葉に全員阿鼻叫喚とかした。障壁が使えないということはすなわち私が障壁を使えないということで、我がAクラスの絶対的優位が無くなるということだ。
「えっ、何故なんですか」
「障壁って防御魔術じゃないですか」
「リア潰しですか」
男性連中がいきりたった。
女性陣も怒っている。
「魔術はほとんど使えないということですか」
ベッキーが聞いてきた。
「そうですね。ろうそくの火の大きさのファイアーボールと隠遁魔術は大丈夫です」
「それじゃあほとんど意味がないじゃないか」
「くっそー、貴族の奴ら、普通じゃ勝てないからってルール変えてまでリアつぶしに走るなんて」
オーガストが悔しそうに言った。
皆呆然としていた。でも、私が障壁使えないほうがゲームになって良いはずだ。だって私が障壁使えたら誰も私の障壁を突破できないはずだ。
何しろドラゴンですら張り倒したのだから・・・・
ひょっとして私も本気になって参加できるのではないだろうか。障壁以外も色々使えるかもしれない。
クラスの皆のやる気はだだ下がりかもしれないが、私のやる気は盛り上がってきた。
「で、あんた達、リアの力が使えないからってもう諦めたわけ?」
悄然とする皆を前にしてベッキーが言い放った。
「オーガスト、あんたの剣はなまくらなわけ」
「な、何を」
「だってそうじゃない。リアの力がなくっちゃ勝てないんなら、あんたの剣なんてなまくらよ」
「そんな事あるか。このオーガスト様の剣はそんな事で折れたりしない」
オーガストが言い切った。
「そうだよな。このクラス対抗戦はリアに頼りきろうとしていた。それじゃあオレたちの価値がないよな」
オーガストがボソリと言った。
「そうだ。リアさえいれば勝てると思っていたけど、それじゃあ、クラスにリア一人いればいいよな」
「今回はクラス対抗戦なんだ。クラスのみんなの力で勝とうじゃないか」
「少なくともこの前の学祭はみんなの力で勝てたんだ」
「そうよ、皆、リアの力が使えない今こそ、私達の力を見せてやりましょうよ」
な、なんとハンナまでもが言い出した。
「そうだ。俺たちにはリアしかいないことはないぞ!」
「そうだ。俺らもオリエンは10位に入ったんだ」
「貴族の連中が卑怯な手を使ってくるなら、返り討ちにしてやろうじゃないか」
皆、口々に言いだした。そうね俄然、皆、盛り上がりを見せたのだ。
「ガリは過去の戦い研究、私とザカリーは各クラスの戦力分析するわ。他の皆は各々の力を伸ばす練習してよね」
ベッキーが皆に指示を飛ばした。
「ようし皆、がんばっていこう」
私がいきなり言った。
「えっ、リア、急にやる気になってくれたんだ」
ベッキーが驚いて聞いてきた。
「やっぱ、これっくらいハンディがなくちゃ。私の障壁だけじゃ、皆も勝った気にならないでしょう。今回はみんなの力で優勝目指すわよ」
私は言い切った。
「まあ、障壁が使えなくなった途端にリアがやる気になってくれて良かったけれど」
ベッキーが笑って言ってくれた。
「じゃあ皆、行くわよ。目指せ、学園ナンバーワン。目指せ、打倒王子よ」
「またかよ」
ザカリーが突っ込んできた。でも、勝つためには王子に勝たねばならない。
「当たり前じゃない。トップに立つには打倒王子しか無いわ」
「まあ、いいか」
「では、勝つのは我がクラス」
「勝つのは我がクラス」
私の声に続いて皆が唱和する。
「目指せ学園ナンバーワン」
「目指せ学園ナンバーワン」
「目指せ打倒王子」
「目指せ打倒王子」
最後に皆で手を突きあげていた。ブリトニーとかは嫌そうな顔していたけど・・・・
まあ、仕方ないよね。
こうして我がクラスは一致団結クラス対抗戦に燃えていったのだ。
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