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期末試験は1位になれましたが嘘の作文がバレて・・・
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やっと大変なテスト期間が終わった。ザカリーと組んだワルツは何とかギリギリCがもらえた。
魔導学のテストはななんと、100点だった。あり得ない。あんないい加減な作文で満点くれるなんて、絶対におかしいと思った。まわりを聞くとベッキーは60点だったそうだ。オーガストは40点で落第。ザカリーは60点。ハンナが80点。
「何でリアが満点なんだよ」
「本当に! 最初の授業で立たされていたのに!」
「絶対におかしいんじゃないか」
皆非難轟々だった。でも結果が全てだ。
私はカートに感謝した。本当にカート様々だ。まさかよいしょするだけで満点取れるなんて。真面目に勉強していたベッキーらがかわいそうだったが・・・・なにしろ私は先生の言っていることが良く判らず、先生のヨイショ作文しか書いていないのだから。
でもこれで一番の懸念が満点だった。
魔導実技は満点、帝国語も満点。歴史は覚えるだけなのでいつも寝そうになりながら何とか寝ずにこれも満点近い点数を叩き出した。選択科目の世界史もしかり。数学化学生物は8割取れた。礼儀作法が6割しか取れていないので、どうかなと思ったが、魔導学の先生は採点方法があれだから王子と言うだけで満点にしているかもしれないし。
私たちは昼休みに掲示板の前に群がった。
先生方がベスト10を張り出した。
まあ、この中に入れれば御の字かなとは思っていたが。
「えええ! 嘘!」
な、なんと、一位は私だった。
まあ魔導学があれだったからかもしれない。私は40以内に入れていればいいかなと思っていたから。
二位はSクラスのプリシラ。
三位はハンナ。四位がザカリー。以降全員Aクラスだった。Sクラスで入ったのはプリシラだけだった。まあ、Aクラスは元々学力上位者の集まりなので、当然といえば当然だが。
「おのれ、破壊女。貴様、魔導学が満点とはどういう事だ。どんなずるしたのだ」
王子がいちゃもんをつけてきた。
「魔導実技も満点、帝国語も満点など、ずるをしたに違いない」
確かに魔導学は良くないような気がするが、魔導実技と帝国語は当然の結果だ。そもそも王子はベストテンにも入っていないではないか?そんな奴に言われる筋合いは無い。
「殿下。帝国語は言うに及ばず、魔導実技で文句がおありならいつでも勝負いたします。私、今だかつて障壁はいかなる物にも破られたことがございません。ドラゴンにも」
私が殿下を睨み付けた。
「グ、グググ」
殿下はてを握りしめて耐えた。
テレンスも何も言ってこない。
そうだ、こいつらは私が全員障壁で弾き飛ばしたのだ。私の障壁に勝てるかどうかは理解できているようだ。何しろ私は帝国の剣のおっちゃんにも勝っているし、まける気はサラサラ無かった。
Sクラスの面々は現実面でAクラスに完敗してショックを受けているみたいだった。王子以外は呆然と突っ立っていた。貴族でベスト10に入ったのはプリシラとハンナとザカリーそれに10位ギリギリでベッキー、プリシラ以外は下位貴族でそれもAクラスだった。平民が6人も入っていて、トップは私だ。
なはは、破壊女と馬鹿にした私がトップでは立つ瀬がないのだろう。
そうここまでは良かったのだ。ここまでは
「皆さん。わたくし皆さんのテストの答案を読んで、これほど感激したことはかつてありませんでした。特にオーレリアさんの答案が秀逸でした」
魔導学の最後の授業でアルバータ・エイマーズ先生が嬉々として話しだしたのだった。私はそれを聞いてさあーーーっと青くなった。
「オーレリアさん。ぜひともこの素晴らしい文章を皆さんに披露してあげて下さい」
「えっ、私がですか」
私は真っ青になって言った。
「えっ、さすがオーレリアさん。そうね、たしかに自分で書いたのは読むのが恥ずかしいわね。では、オーガストさん」
「ハイッ」
「あなたが代わりに読んであげて下さい。あなたも彼女ほどきちんと私のお教えしたことを実践していただければ、赤点を取ることはなかったでしょう」
オーガストが立ち上がって渡された私の文章を見て、読みだした。
「私は最初は先生の言うことに反発していて、ちゃんとお祈りしていませんでした。しかし、先生に廊下に立たされたときに、天から鉄槌を受けたのです」
その言葉に全員が吹き出した。
「天啓」
先生が訂正する。
「ハイっ?」
「オーガストさん。間違っています。天啓です」
「てんけい?」
ぽかんとオーガストが聞き返した。
あああ、わざわざ聞き返すな。そこはサラッと読んでよ。
皆の私への視線が痛い。
「天の教えを得られることです」
「・・・・」
オーガストが絶句していた。
いいから早く読んで!
私の心の叫びを無視してゆっくりとオーガストは読みだした。
「天啓を得たのです。『信じる者は救われる」と。私は、心をい、イ、イレカエ?????入れ替えて、祈る?ことにしたのです」
なんか皆の視線が怖い。
オーガストは詰まりながら読んでいるし、みんな、私がそんな事していないの百も承知だし・・・・
隣のベッキーの視線が怖い・・・・
「私は先生のお言葉を思い出しながら、毎朝早くに起きて、れ、礼拝堂で、お、お祈りしていたのです????」
オーガストの嘘ばっかりつくなと言う鋭い視線が怖い。
「どうしたのです。オーガストさん」
読むのを止めてしまったオーガストにエイマーズ先生が聞いた。
「いや、オーレリアさんがそんな事していたなんて信じられなくて」
「そうでしょう。そうでしょう。皆におおっぴらにひけらかすのではなくて、皆の知らないところで神に祈るのが大切なのです。私もそうしていたんです」
先生は恍惚として言った。
もう私は突っ伏していた。周りからの鋭い視線攻撃がズバズバ私に突き刺さる。
「私はそうこうしているうちに少し魔力量が増えた気がしました。先生のおっしゃっていることを信じた・・・・信じた?、あのリアが・・・・のが良かったと思います」
「そう、そこで私のいうことが信じられたオーレリアさんが満点で、信じられなかったオーガストさんが赤点なのです」
つまりつまり読むオーガストを先生が解説してくれた。
みんなの白い視線が怖い。うーん、これもテストのためだ。私は目を瞑り、瞑想しようとした。
「アルバータ・エイマーズ大先生のお教えに接することが出来てとても良かったです。信じる者は救われる。私は後期も偉大な大先生のお教えに従って、頑張って神様にお祈りしようと心に決めました。か、神様、私とアルバータ・エイマーズ大先生とをお引き合わせ下さってありがとうございました。先生は私達に道を指し示していただける預言者のような偉大なお方です。その大先生に一生涯ついていこうと私は心に決めました・・・・」
もう私は恥ずかしさで真っ赤だった。
「そう、皆さんも、このオーレリアさんのようなお考えで日々過ごされれば神があなたを祝福されるでしょう」
先生は大機嫌で帰っていかれた。
「リア、どういうことよこれは」
「礼拝堂なんか一度も行ったことないでしょう」
「私必死に勉強してやっと60点だったのに、何よ、このふざけたリアの作文で満点なんて。勉強した私が馬鹿じゃない」
ベッキーらの怒りが炸裂していた。
「いやあ、カートが、ヨイショしたらなんとかなるって言ったから、イチかバチかでやってみたのよね。そうしたら見事に的中しちゃって」
私は脂汗とともに笑って言うしか無かった。
結局、怒ったベッキーらを慰めるためにその日の昼食はクラス全員分を奢らされる羽目になってしまった。
なんか違うんじゃない! 私はカートのアドヴァイスに従っただけなのに・・・・・
魔導学のテストはななんと、100点だった。あり得ない。あんないい加減な作文で満点くれるなんて、絶対におかしいと思った。まわりを聞くとベッキーは60点だったそうだ。オーガストは40点で落第。ザカリーは60点。ハンナが80点。
「何でリアが満点なんだよ」
「本当に! 最初の授業で立たされていたのに!」
「絶対におかしいんじゃないか」
皆非難轟々だった。でも結果が全てだ。
私はカートに感謝した。本当にカート様々だ。まさかよいしょするだけで満点取れるなんて。真面目に勉強していたベッキーらがかわいそうだったが・・・・なにしろ私は先生の言っていることが良く判らず、先生のヨイショ作文しか書いていないのだから。
でもこれで一番の懸念が満点だった。
魔導実技は満点、帝国語も満点。歴史は覚えるだけなのでいつも寝そうになりながら何とか寝ずにこれも満点近い点数を叩き出した。選択科目の世界史もしかり。数学化学生物は8割取れた。礼儀作法が6割しか取れていないので、どうかなと思ったが、魔導学の先生は採点方法があれだから王子と言うだけで満点にしているかもしれないし。
私たちは昼休みに掲示板の前に群がった。
先生方がベスト10を張り出した。
まあ、この中に入れれば御の字かなとは思っていたが。
「えええ! 嘘!」
な、なんと、一位は私だった。
まあ魔導学があれだったからかもしれない。私は40以内に入れていればいいかなと思っていたから。
二位はSクラスのプリシラ。
三位はハンナ。四位がザカリー。以降全員Aクラスだった。Sクラスで入ったのはプリシラだけだった。まあ、Aクラスは元々学力上位者の集まりなので、当然といえば当然だが。
「おのれ、破壊女。貴様、魔導学が満点とはどういう事だ。どんなずるしたのだ」
王子がいちゃもんをつけてきた。
「魔導実技も満点、帝国語も満点など、ずるをしたに違いない」
確かに魔導学は良くないような気がするが、魔導実技と帝国語は当然の結果だ。そもそも王子はベストテンにも入っていないではないか?そんな奴に言われる筋合いは無い。
「殿下。帝国語は言うに及ばず、魔導実技で文句がおありならいつでも勝負いたします。私、今だかつて障壁はいかなる物にも破られたことがございません。ドラゴンにも」
私が殿下を睨み付けた。
「グ、グググ」
殿下はてを握りしめて耐えた。
テレンスも何も言ってこない。
そうだ、こいつらは私が全員障壁で弾き飛ばしたのだ。私の障壁に勝てるかどうかは理解できているようだ。何しろ私は帝国の剣のおっちゃんにも勝っているし、まける気はサラサラ無かった。
Sクラスの面々は現実面でAクラスに完敗してショックを受けているみたいだった。王子以外は呆然と突っ立っていた。貴族でベスト10に入ったのはプリシラとハンナとザカリーそれに10位ギリギリでベッキー、プリシラ以外は下位貴族でそれもAクラスだった。平民が6人も入っていて、トップは私だ。
なはは、破壊女と馬鹿にした私がトップでは立つ瀬がないのだろう。
そうここまでは良かったのだ。ここまでは
「皆さん。わたくし皆さんのテストの答案を読んで、これほど感激したことはかつてありませんでした。特にオーレリアさんの答案が秀逸でした」
魔導学の最後の授業でアルバータ・エイマーズ先生が嬉々として話しだしたのだった。私はそれを聞いてさあーーーっと青くなった。
「オーレリアさん。ぜひともこの素晴らしい文章を皆さんに披露してあげて下さい」
「えっ、私がですか」
私は真っ青になって言った。
「えっ、さすがオーレリアさん。そうね、たしかに自分で書いたのは読むのが恥ずかしいわね。では、オーガストさん」
「ハイッ」
「あなたが代わりに読んであげて下さい。あなたも彼女ほどきちんと私のお教えしたことを実践していただければ、赤点を取ることはなかったでしょう」
オーガストが立ち上がって渡された私の文章を見て、読みだした。
「私は最初は先生の言うことに反発していて、ちゃんとお祈りしていませんでした。しかし、先生に廊下に立たされたときに、天から鉄槌を受けたのです」
その言葉に全員が吹き出した。
「天啓」
先生が訂正する。
「ハイっ?」
「オーガストさん。間違っています。天啓です」
「てんけい?」
ぽかんとオーガストが聞き返した。
あああ、わざわざ聞き返すな。そこはサラッと読んでよ。
皆の私への視線が痛い。
「天の教えを得られることです」
「・・・・」
オーガストが絶句していた。
いいから早く読んで!
私の心の叫びを無視してゆっくりとオーガストは読みだした。
「天啓を得たのです。『信じる者は救われる」と。私は、心をい、イ、イレカエ?????入れ替えて、祈る?ことにしたのです」
なんか皆の視線が怖い。
オーガストは詰まりながら読んでいるし、みんな、私がそんな事していないの百も承知だし・・・・
隣のベッキーの視線が怖い・・・・
「私は先生のお言葉を思い出しながら、毎朝早くに起きて、れ、礼拝堂で、お、お祈りしていたのです????」
オーガストの嘘ばっかりつくなと言う鋭い視線が怖い。
「どうしたのです。オーガストさん」
読むのを止めてしまったオーガストにエイマーズ先生が聞いた。
「いや、オーレリアさんがそんな事していたなんて信じられなくて」
「そうでしょう。そうでしょう。皆におおっぴらにひけらかすのではなくて、皆の知らないところで神に祈るのが大切なのです。私もそうしていたんです」
先生は恍惚として言った。
もう私は突っ伏していた。周りからの鋭い視線攻撃がズバズバ私に突き刺さる。
「私はそうこうしているうちに少し魔力量が増えた気がしました。先生のおっしゃっていることを信じた・・・・信じた?、あのリアが・・・・のが良かったと思います」
「そう、そこで私のいうことが信じられたオーレリアさんが満点で、信じられなかったオーガストさんが赤点なのです」
つまりつまり読むオーガストを先生が解説してくれた。
みんなの白い視線が怖い。うーん、これもテストのためだ。私は目を瞑り、瞑想しようとした。
「アルバータ・エイマーズ大先生のお教えに接することが出来てとても良かったです。信じる者は救われる。私は後期も偉大な大先生のお教えに従って、頑張って神様にお祈りしようと心に決めました。か、神様、私とアルバータ・エイマーズ大先生とをお引き合わせ下さってありがとうございました。先生は私達に道を指し示していただける預言者のような偉大なお方です。その大先生に一生涯ついていこうと私は心に決めました・・・・」
もう私は恥ずかしさで真っ赤だった。
「そう、皆さんも、このオーレリアさんのようなお考えで日々過ごされれば神があなたを祝福されるでしょう」
先生は大機嫌で帰っていかれた。
「リア、どういうことよこれは」
「礼拝堂なんか一度も行ったことないでしょう」
「私必死に勉強してやっと60点だったのに、何よ、このふざけたリアの作文で満点なんて。勉強した私が馬鹿じゃない」
ベッキーらの怒りが炸裂していた。
「いやあ、カートが、ヨイショしたらなんとかなるって言ったから、イチかバチかでやってみたのよね。そうしたら見事に的中しちゃって」
私は脂汗とともに笑って言うしか無かった。
結局、怒ったベッキーらを慰めるためにその日の昼食はクラス全員分を奢らされる羽目になってしまった。
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