12 / 44
生贄のドグリブの王女を救うためにクリスは転移しました
しおりを挟む
モニカはなかなか脱出の機会を掴めなかった。
翌1両日機会を伺ったが、兵士たちの警戒も強く、なかなかチャンスが掴めなかった。
そして、次の朝には護送すると聞いて喜んだのもつかの間、ホセ自身が来て同じ馬車に乗せられたのだった。
「少し我慢下さい」
ホセはそう言うと、騎士たちがモニカの手足を鎖で拘束していた。
これで逃げるようなことは難しくなった。
そして、馬車はカロンの街並みの城壁の前で止まった。
カロンの城壁はホワイテアの大軍が囲んでいた。
そして、その正門の正面から離れて馬車が止まる。ホセに腕を掴まれてモニカは外に連れ出された。
正門の正面には十字架が建てられていた。
「連れてきたか」
偉そうな男がホセに言った。
「はい。将軍閣下」
「よし、すぐにやれ」
兵士たちはモニカの鎖を取り去ると兵士たちはモニカの手足を掴んだ。
「何するのよ」
モニカは慌てて逃れようとするがびくともしない。
「少し我慢ぐださい」
ホセの声がする。モニカは必死に抵抗しようとしたが、屈強の兵士たちはびくともしなかった。あっという間にモニカは十字架に固定された。
「何するのよ」
声の限りにモニカは叫んだ。
「うるさいガキだな。貴様を降伏勧告の交渉材料にするのだよ」
将軍と呼ばれた男が言った。
「姫の命を助けたければ直ちに降伏せよと」
「そんな」
「姫様。少しのご辛抱ですよ。すぐに城兵どもは降伏するでしょう」
「そんな訳無いでしょう。彼らはそんな脅しに屈し無いわ」
「そうか、じゃあ、貴様を素っ裸に向いて兵士たちに犯させてその上串刺しにするか」
「・・・・・」
モニカは蒼白になった。
そう、このホワイテアはそう言うことをやりかねなかった。
インディオの多くの女性の尊厳がこやつらに傷つけられたと聞いていた。
「こうして見てみるとインディオと言っても可愛いな」
将軍の男がモニカのおとがいに手を当てて上向かせて言った。
モニカは汚らしい手を嫌って思いっきりつばを飛ばした。
「何しやがる」
将軍は平手でモニカの頬を張った。
「この場で犯してやろうか」
将軍はモニカの喉元に手を当てて叫んだ。
「将軍閣下。モニカはこの戦いが終わったら私に下げ渡して頂けるはずでは」
宰相のホセ・ルイスは慌てて将軍に抗議した。
「ふんっ、インディオの命などこの儂の命令いかんでどうとでもなるのだぞ」
将軍はそうホセに言うと手を離した。
モニカは咳き込んだ。
そうか、この戦いが終わればモニカはこの汚い宰相に仕えさせられるのか。性欲のはけ口として。王女の矜持がそんな事を許せるはずもなかった。
裏切りの宰相の思う通りにさせるわけにはいかなかった。
それにこの連中が降伏した城の人達を大切に扱うだろうか?
いや、あり得なかった。ホワイテアの残虐性はすでに大陸の至るところで証明されていた。男どもは殺されるか軍の先頭に立って弾除けに使われるのが関の山だ。女達は言うまでもなかった。それを目の前でされて許せるわけはなかった。モニカはこれでも王女なのだ。自分の命よりも幾万の民の命の方が大切だった。
白人共に好きにさせるわけにはいかない。
最悪この生命を神に捧げよう。
モニカは決心していた。
兄も援軍を呼んでくると言って行方不明。幼馴染のダビッドも兄について行ったが、どうなったことか。
「ダビッド、ゴメン、この生命、皆のために使う」
モニカは心のなかで叫んでいた。
裏切り者の宰相の慰みものになるくらいならこの生命神に捧げよう。
モニカは今にも雨の降ってきそうな真っ黒な空を見上げた。
「神様。私の命と引き換えに民をお守り下さい」
モニカは全魔力量を両の手に集めようとした。
「城内の者たちに継ぐ。貴様らの拠り所のカロンの砦は我々が落とした。そして、今ここにドグリブ王国の王女モニカも捉えた」
将軍は口を閉じだ。城壁の兵士たちが動揺しているさまが目にも見えた。
「貴様らに選ばせてやる。この姫が殺されるのを見て貴様らも皆殺しの目に合うか。今すぐ降伏して命をまっとうするのか。どちらか選べ」
将軍はニヤリとして笑った。
モニカはその様子をきつい視線で見ていた。
そんなことはさせない。
総決心した時だ。
「モニカ姫!」
その時懐かしい声が聞こえたような気がした。この声は・・・・
「あなたはモニカ?」
その時声を至近からかけられたような気がしてモニカは驚いた。
「えっ、そうだけど」
モニカの前に突然少女の画像が浮かび上がった。
「あなた、何故縛られているの?」
クリスは自ら映し出した画像の前で、少女が十字架に貼り付けにされているのに憤って叫んでいた。
「モニカ、どうしたんだ」
そのクリスをを押しのけるようにしてダビッドが叫んだ。
「だ、ダビッド」
画面のモニカは驚いて目を見開いた。
「姫様。何をしておられるんですか」
モニカの横で声がした。
画面に中年のでっぷりした男が入ってくる。
「ホセ、何故王女が縛られている」
ダビッドはホセを見つけると叫んでいた。
「ダビッドか。貴様こそ今どこにいるのだ」
「貴様、ホワイテアに裏切ったな」
ダビッドはホセの言葉を無視して叫んだ。
「ふんっ、強いものについて何が悪い」
ホセは居直った。
「貴様はそこでドグリブが蹂躙されて貴様の王女が私のものになるのを見ているが良い」
画面の中のホセが服の上からモニカの胸をもんだ。
「いやあああ」
モニカの悲鳴が響いた。
「何しやがる」
ダビッドは叫んでいた。
「そこのブタ、何やってるのよ」
クリスはダビッドを押しのけて叫んでいた。
「モニカ、早まっては駄目。今行くわ」
クリスはダビッドの手を掴むと転移しようとした。
「待て!、クリス」
慌ててオーウェンがクリスにすがりつこうとした。
「駄目だったら」
「国際問題になる」
「ちょっと」
後ろで叫んでいるジャンヌらを無視してクリスは転移した。
しかし、その瞬間、腰にオーウェンがしがみついていた。
「えっ」
クリスは大きく魔力が削がれる。
1人を連れて行くのと2人を連れて行くのでは魔力量が全然違った。
うそ、このままでは魔力が足りなくなる。クリスは必死に耐えようとした。
でも、だめだ届かない。このままでは大海の真ん中に出る。
それだはなんとしてでも防がないといけなかった。
途中で島があるのをクリスは思い出した。
クリスは気を失う前に、最後の力を振り絞った………
***********************************************
次は夜です。
モニカは助けられるのか
クリスの運命は
シャラザールは来臨するのか
こうご期待
翌1両日機会を伺ったが、兵士たちの警戒も強く、なかなかチャンスが掴めなかった。
そして、次の朝には護送すると聞いて喜んだのもつかの間、ホセ自身が来て同じ馬車に乗せられたのだった。
「少し我慢下さい」
ホセはそう言うと、騎士たちがモニカの手足を鎖で拘束していた。
これで逃げるようなことは難しくなった。
そして、馬車はカロンの街並みの城壁の前で止まった。
カロンの城壁はホワイテアの大軍が囲んでいた。
そして、その正門の正面から離れて馬車が止まる。ホセに腕を掴まれてモニカは外に連れ出された。
正門の正面には十字架が建てられていた。
「連れてきたか」
偉そうな男がホセに言った。
「はい。将軍閣下」
「よし、すぐにやれ」
兵士たちはモニカの鎖を取り去ると兵士たちはモニカの手足を掴んだ。
「何するのよ」
モニカは慌てて逃れようとするがびくともしない。
「少し我慢ぐださい」
ホセの声がする。モニカは必死に抵抗しようとしたが、屈強の兵士たちはびくともしなかった。あっという間にモニカは十字架に固定された。
「何するのよ」
声の限りにモニカは叫んだ。
「うるさいガキだな。貴様を降伏勧告の交渉材料にするのだよ」
将軍と呼ばれた男が言った。
「姫の命を助けたければ直ちに降伏せよと」
「そんな」
「姫様。少しのご辛抱ですよ。すぐに城兵どもは降伏するでしょう」
「そんな訳無いでしょう。彼らはそんな脅しに屈し無いわ」
「そうか、じゃあ、貴様を素っ裸に向いて兵士たちに犯させてその上串刺しにするか」
「・・・・・」
モニカは蒼白になった。
そう、このホワイテアはそう言うことをやりかねなかった。
インディオの多くの女性の尊厳がこやつらに傷つけられたと聞いていた。
「こうして見てみるとインディオと言っても可愛いな」
将軍の男がモニカのおとがいに手を当てて上向かせて言った。
モニカは汚らしい手を嫌って思いっきりつばを飛ばした。
「何しやがる」
将軍は平手でモニカの頬を張った。
「この場で犯してやろうか」
将軍はモニカの喉元に手を当てて叫んだ。
「将軍閣下。モニカはこの戦いが終わったら私に下げ渡して頂けるはずでは」
宰相のホセ・ルイスは慌てて将軍に抗議した。
「ふんっ、インディオの命などこの儂の命令いかんでどうとでもなるのだぞ」
将軍はそうホセに言うと手を離した。
モニカは咳き込んだ。
そうか、この戦いが終わればモニカはこの汚い宰相に仕えさせられるのか。性欲のはけ口として。王女の矜持がそんな事を許せるはずもなかった。
裏切りの宰相の思う通りにさせるわけにはいかなかった。
それにこの連中が降伏した城の人達を大切に扱うだろうか?
いや、あり得なかった。ホワイテアの残虐性はすでに大陸の至るところで証明されていた。男どもは殺されるか軍の先頭に立って弾除けに使われるのが関の山だ。女達は言うまでもなかった。それを目の前でされて許せるわけはなかった。モニカはこれでも王女なのだ。自分の命よりも幾万の民の命の方が大切だった。
白人共に好きにさせるわけにはいかない。
最悪この生命を神に捧げよう。
モニカは決心していた。
兄も援軍を呼んでくると言って行方不明。幼馴染のダビッドも兄について行ったが、どうなったことか。
「ダビッド、ゴメン、この生命、皆のために使う」
モニカは心のなかで叫んでいた。
裏切り者の宰相の慰みものになるくらいならこの生命神に捧げよう。
モニカは今にも雨の降ってきそうな真っ黒な空を見上げた。
「神様。私の命と引き換えに民をお守り下さい」
モニカは全魔力量を両の手に集めようとした。
「城内の者たちに継ぐ。貴様らの拠り所のカロンの砦は我々が落とした。そして、今ここにドグリブ王国の王女モニカも捉えた」
将軍は口を閉じだ。城壁の兵士たちが動揺しているさまが目にも見えた。
「貴様らに選ばせてやる。この姫が殺されるのを見て貴様らも皆殺しの目に合うか。今すぐ降伏して命をまっとうするのか。どちらか選べ」
将軍はニヤリとして笑った。
モニカはその様子をきつい視線で見ていた。
そんなことはさせない。
総決心した時だ。
「モニカ姫!」
その時懐かしい声が聞こえたような気がした。この声は・・・・
「あなたはモニカ?」
その時声を至近からかけられたような気がしてモニカは驚いた。
「えっ、そうだけど」
モニカの前に突然少女の画像が浮かび上がった。
「あなた、何故縛られているの?」
クリスは自ら映し出した画像の前で、少女が十字架に貼り付けにされているのに憤って叫んでいた。
「モニカ、どうしたんだ」
そのクリスをを押しのけるようにしてダビッドが叫んだ。
「だ、ダビッド」
画面のモニカは驚いて目を見開いた。
「姫様。何をしておられるんですか」
モニカの横で声がした。
画面に中年のでっぷりした男が入ってくる。
「ホセ、何故王女が縛られている」
ダビッドはホセを見つけると叫んでいた。
「ダビッドか。貴様こそ今どこにいるのだ」
「貴様、ホワイテアに裏切ったな」
ダビッドはホセの言葉を無視して叫んだ。
「ふんっ、強いものについて何が悪い」
ホセは居直った。
「貴様はそこでドグリブが蹂躙されて貴様の王女が私のものになるのを見ているが良い」
画面の中のホセが服の上からモニカの胸をもんだ。
「いやあああ」
モニカの悲鳴が響いた。
「何しやがる」
ダビッドは叫んでいた。
「そこのブタ、何やってるのよ」
クリスはダビッドを押しのけて叫んでいた。
「モニカ、早まっては駄目。今行くわ」
クリスはダビッドの手を掴むと転移しようとした。
「待て!、クリス」
慌ててオーウェンがクリスにすがりつこうとした。
「駄目だったら」
「国際問題になる」
「ちょっと」
後ろで叫んでいるジャンヌらを無視してクリスは転移した。
しかし、その瞬間、腰にオーウェンがしがみついていた。
「えっ」
クリスは大きく魔力が削がれる。
1人を連れて行くのと2人を連れて行くのでは魔力量が全然違った。
うそ、このままでは魔力が足りなくなる。クリスは必死に耐えようとした。
でも、だめだ届かない。このままでは大海の真ん中に出る。
それだはなんとしてでも防がないといけなかった。
途中で島があるのをクリスは思い出した。
クリスは気を失う前に、最後の力を振り絞った………
***********************************************
次は夜です。
モニカは助けられるのか
クリスの運命は
シャラザールは来臨するのか
こうご期待
0
お気に入りに追加
222
あなたにおすすめの小説
紅い瞳の魔女
タニマリ
ファンタジー
シャオンは魔女である。
幼い頃に母を目の前で殺され、その犯人を探すために人間の魔法学校へと入学してきた。
魔女の特徴である類《たぐい》まれなる美貌と紅い瞳を隠すために普段は男として生活しているのだが……
超美少年になっているもんだから目立ちまくっていた。
同じ学校に入学してきたツクモという少年は入学式の日に男の姿であるシャオンに一目惚れをしてしまう。
シャオンが男と知り猛烈に落ち込むツクモ……
それでもしつこくつきまとってくるツクモにシャオンは素っ気ない態度をとって遠ざけようとしていたのだが、ある夜、女へと戻る姿をツクモに見られてしまい、魔女だということもバレてしまう。
そんなツクモにも人には言えない秘密があるようで……
☆表紙のイラストは自作です。エブリスタの方では挿絵もたくさん載せていますので、もし興味のある方は覗いて見てください(❁ᴗ͈ ᴗ͈)”
ハズレスキル【収納】のせいで実家を追放されたが、全てを収納できるチートスキルでした。今更土下座してももう遅い
平山和人
ファンタジー
侯爵家の三男であるカイトが成人の儀で授けられたスキルは【収納】であった。アイテムボックスの下位互換だと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。
ダンジョンをさまよい、魔物に襲われ死ぬと思われた時、カイトは【収納】の真の力に気づく。【収納】は魔物や魔法を吸収し、さらには異世界の飲食物を取り寄せることができるチートスキルであったのだ。
かくして自由になったカイトは世界中を自由気ままに旅することになった。一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトに戻ってくるように土下座してくるがもう遅い。
いきなり異世界って理不尽だ!
みーか
ファンタジー
三田 陽菜25歳。会社に行こうと家を出たら、足元が消えて、気付けば異世界へ。
自称神様の作った機械のシステムエラーで地球には帰れない。地球の物は何でも魔力と交換できるようにしてもらい、異世界で居心地良く暮らしていきます!
聖女として召還されたのにフェンリルをテイムしたら追放されましたー腹いせに快適すぎる森に引きこもって我慢していた事色々好き放題してやります!
ふぃえま
ファンタジー
「勝手に呼び出して無茶振りしたくせに自分達に都合の悪い聖獣がでたら責任追及とか狡すぎません?
せめて裏で良いから謝罪の一言くらいあるはずですよね?」
不況の中、なんとか内定をもぎ取った会社にやっと慣れたと思ったら異世界召還されて勝手に聖女にされました、佐藤です。いや、元佐藤か。
実は今日、なんか国を守る聖獣を召還せよって言われたからやったらフェンリルが出ました。
あんまりこういうの詳しくないけど確か超強いやつですよね?
なのに周りの反応は正反対!
なんかめっちゃ裏切り者とか怒鳴られてロープグルグル巻きにされました。
勝手にこっちに連れて来たりただでさえ難しい聖獣召喚にケチつけたり……なんかもうこの人たち助けなくてもバチ当たりませんよね?
「お前のような役立たずは不要だ」と追放された三男の前世は世界最強の賢者でした~今世ではダラダラ生きたいのでスローライフを送ります~
平山和人
ファンタジー
主人公のアベルは転生者だ。一度目の人生は剣聖、二度目は賢者として活躍していた。
三度目の人生はのんびり過ごしたいため、アベルは今までの人生で得たスキルを封印し、貴族として生きることにした。
そして、15歳の誕生日でスキル鑑定によって何のスキルも持ってないためアベルは追放されることになった。
アベルは追放された土地でスローライフを楽しもうとするが、そこは凶悪な魔物が跋扈する魔境であった。
襲い掛かってくる魔物を討伐したことでアベルの実力が明らかになると、領民たちはアベルを救世主と崇め、貴族たちはアベルを取り戻そうと追いかけてくる。
果たしてアベルは夢であるスローライフを送ることが出来るのだろうか。
捨て子の僕が公爵家の跡取り⁉~喋る聖剣とモフモフに助けられて波乱の人生を生きてます~
伽羅
ファンタジー
物心がついた頃から孤児院で育った僕は高熱を出して寝込んだ後で自分が転生者だと思い出した。そして10歳の時に孤児院で火事に遭遇する。もう駄目だ! と思った時に助けてくれたのは、不思議な聖剣だった。その聖剣が言うにはどうやら僕は公爵家の跡取りらしい。孤児院を逃げ出した僕は聖剣とモフモフに助けられながら生家を目指す。
神様に与えられたのは≪ゴミ≫スキル。家の恥だと勘当されたけど、ゴミなら何でも再生出来て自由に使えて……ゴミ扱いされてた古代兵器に懐かれました
向原 行人
ファンタジー
僕、カーティスは由緒正しき賢者の家系に生まれたんだけど、十六歳のスキル授与の儀で授かったスキルは、まさかのゴミスキルだった。
実の父から家の恥だと言われて勘当され、行く当ても無く、着いた先はゴミだらけの古代遺跡。
そこで打ち捨てられていたゴミが話し掛けてきて、自分は古代兵器で、助けて欲しいと言ってきた。
なるほど。僕が得たのはゴミと意思疎通が出来るスキルなんだ……って、嬉しくないっ!
そんな事を思いながらも、話し込んでしまったし、連れて行ってあげる事に。
だけど、僕はただゴミに協力しているだけなのに、どこかの国の騎士に襲われたり、変な魔法使いに絡まれたり、僕を家から追い出した父や弟が現れたり。
どうして皆、ゴミが欲しいの!? ……って、あれ? いつの間にかゴミスキルが成長して、ゴミの修理が出来る様になっていた。
一先ず、いつも一緒に居るゴミを修理してあげたら、見知らぬ銀髪美少女が居て……って、どういう事!? え、こっちが本当の姿なの!? ……とりあえず服を着てっ!
僕を命の恩人だって言うのはさておき、ご奉仕するっていうのはどういう事……え!? ちょっと待って! それくらい自分で出来るからっ!
それから、銀髪美少女の元仲間だという古代兵器と呼ばれる美少女たちに狙われ、返り討ちにして、可哀想だから修理してあげたら……僕についてくるって!?
待って! 僕に奉仕する順番でケンカするとか、訳が分かんないよっ!
※第○話:主人公視点
挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点
となります。
ドロップキング 〜 平均的な才能の冒険者ですが、ドロップアイテムが異常です。 〜
出汁の素
ファンタジー
アレックスは、地方の騎士爵家の五男。食い扶持を得る為に13歳で冒険者学校に通い始めた、極々一般的な冒険者。
これと言った特技はなく、冒険者としては平凡な才能しか持たない戦士として、冒険者学校3か月の授業を終え、最低ランクHランクの認定を受け、実地研修としての初ダンジョンアタックを冒険者学校の同級生で組んだパーティーでで挑んだ。
そんなアレックスが、初めてモンスターを倒した時に手に入れたドロップアイテムが異常だった。
のちにドロップキングと呼ばれる冒険者と、仲間達の成長ストーリーここに開幕する。
第一章は、1カ月以内に2人で1000体のモンスターを倒せば一気にEランクに昇格出来る冒険者学校の最終試験ダンジョンアタック研修から、クラン設立までのお話。
第二章は、設立したクラン アクア。その本部となる街アクアを中心としたお話。
第三章は、クラン アクアのオーナーアリアの婚約破棄から始まる、ドタバタなお話。
第四章は、帝都での混乱から派生した戦いのお話(ざまぁ要素を含む)。
1章20話(除く閑話)予定です。
-------------------------------------------------------------
書いて出し状態で、1話2,000字~3,000字程度予定ですが、大きくぶれがあります。
全部書きあがってから、情景描写、戦闘描写、心理描写等を増やしていく予定です。
下手な文章で申し訳ございませんがよろしくお願いいたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる