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第三部 隣国潜伏編 母の故国で対決します
閑話 礼儀作法教師の独り言 クラスのみんなを追いかけて出奔しました
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ガラーンとした教室に私は呆然と立っていた。
曜日を間違えてしまったのだろうか?
人っ子一人いない教室に、担任の私は一人で突っ立っていたのだ。
私はエレオノーラ・ルンド、今はオースティン王国の王立学園の礼儀作法の教師をしている。
出身はスカンディーナ王国の子爵家だ。しかし、その子爵家は今はない。
元々このオースティン王国には、私はアンネと一緒に留学で来た。アンネは伯爵家の娘で、スカンディーナの王太子の婚約者だった。アンネは明るくて気さくで友達も多かった。
私はアンネと同じAクラスにスカンディーナからの留学生の伯爵令息のオスキャル・ロヴァミエとヴィルマル・ポールソンと一緒に学んでいた。
我が国よりも教育レベルの高いオースティン王国には我が国より10名ほどが平民を含めて留学に来ていた。
そして、その中には、あのブルーノもいたのだ。
魔術実技のガーブリエル先生の授業は厳しかったが、ためになることも多かった。
このクラスは選ばれたものだけが受けられたのだ。学年で20名。
我が国からはアンネと私とブルーノ、ヴィルマルが選ばれて受けていたのだ。他には未来の国王陛下のグスタフもいたし、エルダの母のロヴィーサやイングリッドの母のユリアもいた。
私達は厳しいガーブリエル様の指導にも耐えて、力を磨いたのだ。
魔術実技の時間は厳しかったが、世界最高の魔術師のガーブリエル様に教われると言うだけあって指導は的確で、皆力をメキメキとつけていった。
その中でも突出していたのはブルーノとアンネだった。
二人は競い合い、魔術の力を伸ばしていたのだ。
3年になるとなんとスカンティーナの王太子殿下までやって来たのだ。
アンネがこの国の王太子と仲良くなっていると聞いて気が気でなくなったのだろう。
王立学園での生活は快適で本当に楽しかった。
その時の楽しい思い出があったからこそ、私はこの学園で教鞭が取れたのだ。あんなことがあった後でも。
帰国した私は王宮魔道士になって、王国に仕えることになった。
アンネはすぐに王太子と結婚した。
隣国のエスカールからは横槍が入ったが、殿下はアンネを正妃からは外さなかった。何故か大国エスカールの王女が我が国の伯爵令嬢に負けて側妃となったのだ。
エスカールの奴らは色々仕掛けてきたが、私達は必至にアンネを守った。
そんな中、あんな出来事が起こったのだ。
あの日は私は出張で王城にいなかったのだ。
出先でブルーノのしい逆事件を聞いて私は唖然とした。
まさか、あのブルーノがそんなことをするなんて思ってもいなかったのだ。
確かに最近は王女の配偶者になって羽振りも良くなったと聞いていたけど、そんなことをする奴だなんて思ってもいなかったのだ。というか、ブルーノはアンネが好きだと思っていたのだ。
それがブルーノがアンネを殺すなんて信じられなかった。
そのブルーノは電光石火、オスヴァルドとアンネを殺すとあっという間に王宮を制圧したんだとか。
我が家はアンネの実家と、とても仲が良かった。このままでは、危ないだろう!
私達は我が家から逃げ出そうとした。
そしてその時に私は婚約しようとしていたオスキャルに振られたのだ。
「二度と俺の前に来るな! 次に会ったら殺す」と。
私にとっては晴天の霹靂だった。今迄、信じていたのに!
私が親友と恋人を無くした瞬間だった。
私は絶望してオースティンに亡命したのだ。両親は失意のドン底の中、亡くなった。私はたまたま町に出ていたヴィルマルに出会って、ガーブリエル様から推薦をもらって、王立学園の教師になっていた。
そして、15年の歳月は私は夢も希望も無く、ただ流されて生きていた。
アンネの娘と会うまでは。アンネの娘アンネローゼに出会った私は唖然とした。彼女を見た瞬間、アンネのことを想い出したのだ。アンネとの楽しいひと時の事が走馬灯のように私の頭に蘇った。アンネローゼはアンネとそっくりだった。
彼女は本当にアンネとそっくりだったのだ。
さすが血は争えないと思った。
それに彼女は母親に似て、ドンドン味方を増やしていくのだ。
ユリアの娘やロヴィーサの娘も、そしてあの王太子ですら味方にしたのだ。
私は自分が楽しかった学園生活を想い出したのだ。この15年間忘れていた学園生活を。
それからは毎日が楽しかった。次はアンたちが何をしてくれるんだろうと毎日楽しみなほど彼らはいろいろやってくれた。その親たち、すなわち、私達がやっていたように!
その彼女をブルーノが殺しに来た時、私は何としても彼女を逃したかった。絶対に今度はブルーノに負けないと。今度は私の大切なものを殺させはしないと。
でも、私ではブルーノ相手に、時間稼ぎしか出来なかったのだ。
本当にふがいなく私はブルーノに弾き飛ばされたのだ。
もう終わったと私は絶望した。
しかし、アンネの娘は違った。彼女はなんとあのブルーノを撃退したのだ。
そして、彼女の出した人形、ミニアンちゃんは本当にアンネみたいだった。
そのミニアンネは私にウィンクまでしてくれたのだ。その目は今度は負けないわと言っていた。
アンは強かった。
しかし、ブルーノはしつこかったのだ。
疫病を流行らせて王太子をかからせるとアンを引き渡せと王妃に迫ったのだ。
まさか王妃がアンネを裏切るとは思わなかった。
絶望したアンはオースティンからいなくなっていた。
でも、彼女の友人たちは私達とは違ったのだ。
なんと、彼女達は一致団結して、アンネを追って出奔したのだった。
担任の私には一言の相談もなく。
ガラーンとした教室がそれを物語っていた。
良く調べるとガーブリエル様もヴィルマルも出奔しているではないか?
何故私一人見捨てた? 私は無性に腹が立った。
こうしてはいられない。
私は自国に帰る準備を始めた。
ブルーノにも、元恋人にも絶対に一矢報いてやる。頬の一発でも見舞ってやらないと許せなかった。
私は荷物を準備をすると辞表を学園長に叩きつけて、出奔したのだった。
***************************************************************
ここまで読んで頂いて有難うございました。
この続編『転生して悲劇の王女になったつもりが魔王でした!勇者から斬りつけられて素手で殴り返した、前世コミュ障引き籠りだった弱小王国王女の帝国建国物語』
https://www.alphapolis.co.jp/novel/237012270/782706326
絶好調更新中です。
ちょうどこの話のルンド先生が登場中です。
是非とも読んで下さい。
下にリンクあります。
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元々このオースティン王国には、私はアンネと一緒に留学で来た。アンネは伯爵家の娘で、スカンディーナの王太子の婚約者だった。アンネは明るくて気さくで友達も多かった。
私はアンネと同じAクラスにスカンディーナからの留学生の伯爵令息のオスキャル・ロヴァミエとヴィルマル・ポールソンと一緒に学んでいた。
我が国よりも教育レベルの高いオースティン王国には我が国より10名ほどが平民を含めて留学に来ていた。
そして、その中には、あのブルーノもいたのだ。
魔術実技のガーブリエル先生の授業は厳しかったが、ためになることも多かった。
このクラスは選ばれたものだけが受けられたのだ。学年で20名。
我が国からはアンネと私とブルーノ、ヴィルマルが選ばれて受けていたのだ。他には未来の国王陛下のグスタフもいたし、エルダの母のロヴィーサやイングリッドの母のユリアもいた。
私達は厳しいガーブリエル様の指導にも耐えて、力を磨いたのだ。
魔術実技の時間は厳しかったが、世界最高の魔術師のガーブリエル様に教われると言うだけあって指導は的確で、皆力をメキメキとつけていった。
その中でも突出していたのはブルーノとアンネだった。
二人は競い合い、魔術の力を伸ばしていたのだ。
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アンネがこの国の王太子と仲良くなっていると聞いて気が気でなくなったのだろう。
王立学園での生活は快適で本当に楽しかった。
その時の楽しい思い出があったからこそ、私はこの学園で教鞭が取れたのだ。あんなことがあった後でも。
帰国した私は王宮魔道士になって、王国に仕えることになった。
アンネはすぐに王太子と結婚した。
隣国のエスカールからは横槍が入ったが、殿下はアンネを正妃からは外さなかった。何故か大国エスカールの王女が我が国の伯爵令嬢に負けて側妃となったのだ。
エスカールの奴らは色々仕掛けてきたが、私達は必至にアンネを守った。
そんな中、あんな出来事が起こったのだ。
あの日は私は出張で王城にいなかったのだ。
出先でブルーノのしい逆事件を聞いて私は唖然とした。
まさか、あのブルーノがそんなことをするなんて思ってもいなかったのだ。
確かに最近は王女の配偶者になって羽振りも良くなったと聞いていたけど、そんなことをする奴だなんて思ってもいなかったのだ。というか、ブルーノはアンネが好きだと思っていたのだ。
それがブルーノがアンネを殺すなんて信じられなかった。
そのブルーノは電光石火、オスヴァルドとアンネを殺すとあっという間に王宮を制圧したんだとか。
我が家はアンネの実家と、とても仲が良かった。このままでは、危ないだろう!
私達は我が家から逃げ出そうとした。
そしてその時に私は婚約しようとしていたオスキャルに振られたのだ。
「二度と俺の前に来るな! 次に会ったら殺す」と。
私にとっては晴天の霹靂だった。今迄、信じていたのに!
私が親友と恋人を無くした瞬間だった。
私は絶望してオースティンに亡命したのだ。両親は失意のドン底の中、亡くなった。私はたまたま町に出ていたヴィルマルに出会って、ガーブリエル様から推薦をもらって、王立学園の教師になっていた。
そして、15年の歳月は私は夢も希望も無く、ただ流されて生きていた。
アンネの娘と会うまでは。アンネの娘アンネローゼに出会った私は唖然とした。彼女を見た瞬間、アンネのことを想い出したのだ。アンネとの楽しいひと時の事が走馬灯のように私の頭に蘇った。アンネローゼはアンネとそっくりだった。
彼女は本当にアンネとそっくりだったのだ。
さすが血は争えないと思った。
それに彼女は母親に似て、ドンドン味方を増やしていくのだ。
ユリアの娘やロヴィーサの娘も、そしてあの王太子ですら味方にしたのだ。
私は自分が楽しかった学園生活を想い出したのだ。この15年間忘れていた学園生活を。
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絶好調更新中です。
ちょうどこの話のルンド先生が登場中です。
是非とも読んで下さい。
下にリンクあります。
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『転生して悲劇の王女になったつもりが魔王でした!勇者から斬りつけられて素手で殴り返した、前世コミュ障引き籠りだった弱小王国王女の帝国建国物語』https://www.alphapolis.co.jp/novel/237012270/782706326
両親を幼い頃に殺された王女アンネローゼはその仇を討つために母国スカンディーナ王国に仲間とともにアンネローゼ王国を建国した。悲劇の王女として祖国に暖かく迎え入れられると思ったのに、周りの民の反応は疫病神に対するようで、その上、そこに現れた勇者と名乗る男に魔王と言われ、自分が前世のゲーム『スカンディーナの聖女』のラスボス魔王だと知るのだ。何でこうなった? 自分は悲劇のヒロインのはずが…ラスボスは両親の仇、悪逆非道の摂政ブルーノのはずなのに…。ブルーノが慈悲深い聖王だと…そんな訳あるか
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是非ともお読み下さい。
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