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第三部 隣国潜伏編 母の故国で対決します
暴虐王女視点5 ついに国境を越えました
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国境の町パヤラの郊外の森の中に私は全軍を集結させていた。
目の前には関所が見える。
そして、その先にヴァンドネル伯爵領の領都の城壁が見えた。
スカンディーナ軍の動きが昨日から怪しいとの報告があったので、急遽全軍に集合をかけて森に潜んだのだ。
数は1000人強。騎士100名、魔術師50名、その他兵士900名。
我が領地の兵士は元より、騎士団、傭兵、冒険者、寄せ集めの集団だった。
どれだけ力があるか知らないが、スカンディーナの国境警備軍など鎧袖一触出来るはずだ。
まあ、スカンディーナの王都から続々と援軍が来ているみたいだが、問題はないだろう。
父からは毎日のように帰ってこいという手紙が来ていたが。
最初は「帰って来ないと本当に勘当するぞ」
と脅してきていた。
こちらから先に縁を切ったのだ。勘当するもどうも無いだろう?
「父は馬鹿になったのか?」
私が手紙を見ながら言うと
「いや、それは」
バックマンは目を逸らした。
「姫様にバカにされたらお館様も浮かばれないですよね」
ベーンが呆れたように言うのでその頭を軽く叩いておいた。
「死ぬ、死ぬ」
ベーンが大げさに痛がっていたが、そう言うことは私が本気で殴ってから言って欲しい。
そう言ったら
「そんな事されたら私はもう生きていませんよ」
ぶすっと言ったベーンの一言は無視した。
父からの手紙は鬱陶しいので、捨てておくように言ったのだが、
何故かベーンが私の横で音読するようになった。
「我が親愛なる娘よ。頼むから帰ってきてくれ。父ちゃんが悪かった」
流石にそれを読まれた日には、私も目が点になった。
「本当にそんな事が書かれているのか」
私はバックマンに聞いた。
「いえ、そのようなことは」
「要約しただけですよ。変わらないことが便箋10枚に書かれていて全部、読みましょうか?」
そう言われるとさすがの私も何も言えなかった。恐らく、修飾語で飾りまくられている文章で同じようなことを遠まわしに言っているのだ。そんなの聞く時間がもったいない。私は父の手紙は無視することにした。
父からのは良いのだが、母からの泣き言のような手紙にはさすがの私も参ったが・・・・
奥様は泣いていらっしゃいました。そう言って家令のアーンフェが言って渡してくるのだ。読まざるをえなかった。
「本当によろしいのですか。陛下からも早まったことはするなと散々使者が参っていますが」
バックマンまでが言うのだが、今更引く訳にはいかない。
「私は始祖様のご意思で動いているのだ」
「あの、いかにも取ってつけたような夢見ましたってやつでしょ」
私の言葉にバックマンは苦虫を噛み潰したような顔をするし、ベーンなどバカにして言ってくる。
そんなにバレバレの話かとも思うが、一度言い出した事は止められない。
昨日やってきたガーブリエルなぞ、私がその話をしだすと、聞くまもなく、アンの様子を見に行ってしまったのだ。
「合図は火の玉であげますからな」
との一言を残して。
「まあ、今回の軍は私的なものだ。良かろう」
「史上初めてスカンディーナに侵攻した暴虐令嬢の名前は、歴史に刻まれましょうな」
ベーンの嫌味に私が行動を起こそうとした時だ。
ドカーーーン
遠くの領都の上空に巨大な火球が広がったのだ。
「全軍、行くぞ」
「おう!」
私の声に騎士が騎乗し歩兵が動きだした。
私は馬を駆ると森を抜け出した。
次々に騎士が続いてくる。
「突撃!」
「ウォーーーーーー」
罵声を上げながら私を先頭に全軍いきなり突撃に移った。
味方の国境の兵士たちが唖然としている。
その横を通り過ぎて簡単な柵を蹴倒して敵の関所に殺到したのだ。
慌てた敵兵は槍を構えたが、一瞬で我々はその兵を馬で蹴倒した。
「我らはアンネローゼ王女殿下の要請によって救援に参った。敵は逆賊ブルーノ。ブルーノに味方するやつは前に出よ」
そう叫びながら、城壁を包囲していたスカンディーナの兵を蹂躙していく。
領都内では家々に火をかけようとしていたスカンディーナの兵を次々に倒していく。
そして、領主の屋敷に突入した。
「敵はブルーノ。見つけ次第討ち取れ!」
私は大声を上げながら、屋敷に入ると、そこはいたるところに人が倒れていた。
そして、中庭には血まみれになった男が赤髪の少女に近づこうとしているところだった。
赤髪はアンだ。そして、その前に近づいているのは、なんとブルーノだ。
「ブルーノ、ここで会えたが、100年目。今こそ、貴様を血祭りにあげてやるわ」
私は叫びながら馬を走らせた。
ブルーノと思しき男は私を見ると慌てて転移して行った。
「アン!」
私はアンに駆け寄った。
アンはびくともしなかったが、息はあるみたいだった。わたしはほっとした。
まあ、逃した魚は大きかったが、こんなに簡単にブルーノを倒しても面白くはない。
そう思った私はまだブルーノの真の実力は知らなかったのだ。
そして、その1時間後には領都のブルーノの配下を一掃していた。
目の前には関所が見える。
そして、その先にヴァンドネル伯爵領の領都の城壁が見えた。
スカンディーナ軍の動きが昨日から怪しいとの報告があったので、急遽全軍に集合をかけて森に潜んだのだ。
数は1000人強。騎士100名、魔術師50名、その他兵士900名。
我が領地の兵士は元より、騎士団、傭兵、冒険者、寄せ集めの集団だった。
どれだけ力があるか知らないが、スカンディーナの国境警備軍など鎧袖一触出来るはずだ。
まあ、スカンディーナの王都から続々と援軍が来ているみたいだが、問題はないだろう。
父からは毎日のように帰ってこいという手紙が来ていたが。
最初は「帰って来ないと本当に勘当するぞ」
と脅してきていた。
こちらから先に縁を切ったのだ。勘当するもどうも無いだろう?
「父は馬鹿になったのか?」
私が手紙を見ながら言うと
「いや、それは」
バックマンは目を逸らした。
「姫様にバカにされたらお館様も浮かばれないですよね」
ベーンが呆れたように言うのでその頭を軽く叩いておいた。
「死ぬ、死ぬ」
ベーンが大げさに痛がっていたが、そう言うことは私が本気で殴ってから言って欲しい。
そう言ったら
「そんな事されたら私はもう生きていませんよ」
ぶすっと言ったベーンの一言は無視した。
父からの手紙は鬱陶しいので、捨てておくように言ったのだが、
何故かベーンが私の横で音読するようになった。
「我が親愛なる娘よ。頼むから帰ってきてくれ。父ちゃんが悪かった」
流石にそれを読まれた日には、私も目が点になった。
「本当にそんな事が書かれているのか」
私はバックマンに聞いた。
「いえ、そのようなことは」
「要約しただけですよ。変わらないことが便箋10枚に書かれていて全部、読みましょうか?」
そう言われるとさすがの私も何も言えなかった。恐らく、修飾語で飾りまくられている文章で同じようなことを遠まわしに言っているのだ。そんなの聞く時間がもったいない。私は父の手紙は無視することにした。
父からのは良いのだが、母からの泣き言のような手紙にはさすがの私も参ったが・・・・
奥様は泣いていらっしゃいました。そう言って家令のアーンフェが言って渡してくるのだ。読まざるをえなかった。
「本当によろしいのですか。陛下からも早まったことはするなと散々使者が参っていますが」
バックマンまでが言うのだが、今更引く訳にはいかない。
「私は始祖様のご意思で動いているのだ」
「あの、いかにも取ってつけたような夢見ましたってやつでしょ」
私の言葉にバックマンは苦虫を噛み潰したような顔をするし、ベーンなどバカにして言ってくる。
そんなにバレバレの話かとも思うが、一度言い出した事は止められない。
昨日やってきたガーブリエルなぞ、私がその話をしだすと、聞くまもなく、アンの様子を見に行ってしまったのだ。
「合図は火の玉であげますからな」
との一言を残して。
「まあ、今回の軍は私的なものだ。良かろう」
「史上初めてスカンディーナに侵攻した暴虐令嬢の名前は、歴史に刻まれましょうな」
ベーンの嫌味に私が行動を起こそうとした時だ。
ドカーーーン
遠くの領都の上空に巨大な火球が広がったのだ。
「全軍、行くぞ」
「おう!」
私の声に騎士が騎乗し歩兵が動きだした。
私は馬を駆ると森を抜け出した。
次々に騎士が続いてくる。
「突撃!」
「ウォーーーーーー」
罵声を上げながら私を先頭に全軍いきなり突撃に移った。
味方の国境の兵士たちが唖然としている。
その横を通り過ぎて簡単な柵を蹴倒して敵の関所に殺到したのだ。
慌てた敵兵は槍を構えたが、一瞬で我々はその兵を馬で蹴倒した。
「我らはアンネローゼ王女殿下の要請によって救援に参った。敵は逆賊ブルーノ。ブルーノに味方するやつは前に出よ」
そう叫びながら、城壁を包囲していたスカンディーナの兵を蹂躙していく。
領都内では家々に火をかけようとしていたスカンディーナの兵を次々に倒していく。
そして、領主の屋敷に突入した。
「敵はブルーノ。見つけ次第討ち取れ!」
私は大声を上げながら、屋敷に入ると、そこはいたるところに人が倒れていた。
そして、中庭には血まみれになった男が赤髪の少女に近づこうとしているところだった。
赤髪はアンだ。そして、その前に近づいているのは、なんとブルーノだ。
「ブルーノ、ここで会えたが、100年目。今こそ、貴様を血祭りにあげてやるわ」
私は叫びながら馬を走らせた。
ブルーノと思しき男は私を見ると慌てて転移して行った。
「アン!」
私はアンに駆け寄った。
アンはびくともしなかったが、息はあるみたいだった。わたしはほっとした。
まあ、逃した魚は大きかったが、こんなに簡単にブルーノを倒しても面白くはない。
そう思った私はまだブルーノの真の実力は知らなかったのだ。
そして、その1時間後には領都のブルーノの配下を一掃していた。
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『転生して悲劇の王女になったつもりが魔王でした!勇者から斬りつけられて素手で殴り返した、前世コミュ障引き籠りだった弱小王国王女の帝国建国物語』https://www.alphapolis.co.jp/novel/237012270/782706326
両親を幼い頃に殺された王女アンネローゼはその仇を討つために母国スカンディーナ王国に仲間とともにアンネローゼ王国を建国した。悲劇の王女として祖国に暖かく迎え入れられると思ったのに、周りの民の反応は疫病神に対するようで、その上、そこに現れた勇者と名乗る男に魔王と言われ、自分が前世のゲーム『スカンディーナの聖女』のラスボス魔王だと知るのだ。何でこうなった? 自分は悲劇のヒロインのはずが…ラスボスは両親の仇、悪逆非道の摂政ブルーノのはずなのに…。ブルーノが慈悲深い聖王だと…そんな訳あるか
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是非ともお読み下さい。
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