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第三部 隣国潜伏編 母の故国で対決します
病原にされて村長の地下牢に入れられてしまいました
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「おい、そこの赤毛、お前が疫病の病原菌を持って来たんだろう」
今まで私を庇ってくれていたヒルッカさんが高熱で倒れた途端にヘイモさんが豹変した。というか、元々私を疫病にかかっているかもしれないと敵視していたのだ。当然の反応だとはいえたが。
「そんな、私は、そんなことはしていないわ」
「そんなこと、判ったものか、そもそもお前が通ってきたオースティンのパヤラの街からしてこの疫病が流行っていると聞いているぞ。そこから持ち込んだんだろう」
確かに私はパヤラの街にいたし、フィル様の看病もした。フィル様とキスまでした。私のヒールは効かなかったけれど、私自身が病気にかかったという感覚はなかった。そもそも私は病気なんてほとんどかかったことのない健康体なのだ。近所の悪ガキ共からは馬鹿ほど風邪を引かないと馬鹿にされていたけれど・・・・。
それに、
「もともと疫病はスカンディーナの方から流行ってきたと聞いたわ」
「何だと。お前は俺たちが悪いというのか」
私の一言はますます、へイモさんの怒りに火を注いでしまったらしい。更にヘイモさんは怒りだした。
「いえ、そうじゃなくて、領都の方が流行っているって聞いたんですけど」
「ふんっ、悪いやつはいつも他人のせいにするんだよ」
そう言うとヘイモさんは私の手を掴もうとした。
「ちょっと、父さん。何するのよ」
でも、その前に娘のイリヤさんが出てきて庇ってくれた。
「そうだよ。アンさんは熱も出ていないし、問題ないじゃないか」
アーロンも助けてくれる。
「何言うんだ。倒れていただろうが、熱が出ていたかもしれないだろう」
「ヘイモ、今そんな事言っても仕方がないだろう。取り会えず、ヒルッカを看病しないと」
「それはそうだが、この女をいつまでもここにおいておくわけには」
「ヘイモ、いい加減におし」
イラさんが怒ってくれた。
「か、母さん」
「今はヒルッカの看病が先だよ」
「ああ、そうかよ」
イラさんの一言にむくれたヘイモさんは家を飛び出していった。
「ごめんね、アンさん。ヘイモが変なことを言って」
「いえ、パヤラの街で流行っていたのも事実ですから」
私はここまで私を庇ってくれたヒルッカさんが倒れたのが、ショックだった。
それに、疫病で苦しんでいるフィル様の傍に私がいたのは事実だ。私がうつしたのだろうか?私はいても立ってもいられなくなった。
手をヒルッカさんに翳してヒルッカさんが治るように心に念じる。
「ヒール」
そして、心の底から叫んでみた。
「す、凄い、アン姉ちゃん、金色の光が舞っているよ」
「アンさん、あなた、聖魔術が使えるのかい」
皆ビックリして私を見ていた。
「ええ、少しだけですけれど。でも、この疫病には効かないみたいで」
私は言い訳した。
「でも、凄いよ。何か空気がきれいになった気がする」
「アーロン、それは言いすぎよ。ガーブリエル様にはまだまだだっていつも注意されているから」
「でも、ヒルッカの顔色が少し良くなった気がするよ」
「本当ですか?」
「アンさん、凄いよ」
私は褒められて満更でもなかった。私のヒールでは効かなかったけれど、ヒルッカさんの体調が少しでも改善されたのならば、良かったと思ったのだ。
しかし、そのことを確かめる間もなく、いきなり扉が開いてヘイモさんを先頭に男たちが押しかけてきたのだ。
「村長こいつだ。こいつがこの村に疫病を持ち込みやがったんだ」
ヘイモさんが偉そうな男に向かって言った。
「ちょっと、ヘイモ、何を言うんだい」
「母さんは黙っていてくれ」
「何言うんだ。父ちゃん。アン姉ちゃんは母ちゃんにヒールをかけてくれたんだぞ」
「ヒールだと、ふざけたことを言うな。どう見ても治っていないじゃないか」
ヘイモさんは聞く耳を持たなかった。
「その女を連行しろ」
「えっ、ちょっと待って」
村長の一言で私はあっという間に後手に縛られたのだ。
「お前ら、アン姉ちゃんになんてことするんだ」
アーロンが助けようとしてくれたが、男に弾き飛ばされていた。
「アーロン!」
私が叫ぶ。
「くっそう」
アーロンが再度飛びかかろうとするのをイリヤが抑えてくれた。
「アーロン、私は大丈夫だから」
私はアーロンに頷いた。
「ね、姉ちゃん」
アーロンらが見つめる中で私は連行されたのだった。
そのまま私は村長の地下牢に入れられてしまったのだった。
今まで私を庇ってくれていたヒルッカさんが高熱で倒れた途端にヘイモさんが豹変した。というか、元々私を疫病にかかっているかもしれないと敵視していたのだ。当然の反応だとはいえたが。
「そんな、私は、そんなことはしていないわ」
「そんなこと、判ったものか、そもそもお前が通ってきたオースティンのパヤラの街からしてこの疫病が流行っていると聞いているぞ。そこから持ち込んだんだろう」
確かに私はパヤラの街にいたし、フィル様の看病もした。フィル様とキスまでした。私のヒールは効かなかったけれど、私自身が病気にかかったという感覚はなかった。そもそも私は病気なんてほとんどかかったことのない健康体なのだ。近所の悪ガキ共からは馬鹿ほど風邪を引かないと馬鹿にされていたけれど・・・・。
それに、
「もともと疫病はスカンディーナの方から流行ってきたと聞いたわ」
「何だと。お前は俺たちが悪いというのか」
私の一言はますます、へイモさんの怒りに火を注いでしまったらしい。更にヘイモさんは怒りだした。
「いえ、そうじゃなくて、領都の方が流行っているって聞いたんですけど」
「ふんっ、悪いやつはいつも他人のせいにするんだよ」
そう言うとヘイモさんは私の手を掴もうとした。
「ちょっと、父さん。何するのよ」
でも、その前に娘のイリヤさんが出てきて庇ってくれた。
「そうだよ。アンさんは熱も出ていないし、問題ないじゃないか」
アーロンも助けてくれる。
「何言うんだ。倒れていただろうが、熱が出ていたかもしれないだろう」
「ヘイモ、今そんな事言っても仕方がないだろう。取り会えず、ヒルッカを看病しないと」
「それはそうだが、この女をいつまでもここにおいておくわけには」
「ヘイモ、いい加減におし」
イラさんが怒ってくれた。
「か、母さん」
「今はヒルッカの看病が先だよ」
「ああ、そうかよ」
イラさんの一言にむくれたヘイモさんは家を飛び出していった。
「ごめんね、アンさん。ヘイモが変なことを言って」
「いえ、パヤラの街で流行っていたのも事実ですから」
私はここまで私を庇ってくれたヒルッカさんが倒れたのが、ショックだった。
それに、疫病で苦しんでいるフィル様の傍に私がいたのは事実だ。私がうつしたのだろうか?私はいても立ってもいられなくなった。
手をヒルッカさんに翳してヒルッカさんが治るように心に念じる。
「ヒール」
そして、心の底から叫んでみた。
「す、凄い、アン姉ちゃん、金色の光が舞っているよ」
「アンさん、あなた、聖魔術が使えるのかい」
皆ビックリして私を見ていた。
「ええ、少しだけですけれど。でも、この疫病には効かないみたいで」
私は言い訳した。
「でも、凄いよ。何か空気がきれいになった気がする」
「アーロン、それは言いすぎよ。ガーブリエル様にはまだまだだっていつも注意されているから」
「でも、ヒルッカの顔色が少し良くなった気がするよ」
「本当ですか?」
「アンさん、凄いよ」
私は褒められて満更でもなかった。私のヒールでは効かなかったけれど、ヒルッカさんの体調が少しでも改善されたのならば、良かったと思ったのだ。
しかし、そのことを確かめる間もなく、いきなり扉が開いてヘイモさんを先頭に男たちが押しかけてきたのだ。
「村長こいつだ。こいつがこの村に疫病を持ち込みやがったんだ」
ヘイモさんが偉そうな男に向かって言った。
「ちょっと、ヘイモ、何を言うんだい」
「母さんは黙っていてくれ」
「何言うんだ。父ちゃん。アン姉ちゃんは母ちゃんにヒールをかけてくれたんだぞ」
「ヒールだと、ふざけたことを言うな。どう見ても治っていないじゃないか」
ヘイモさんは聞く耳を持たなかった。
「その女を連行しろ」
「えっ、ちょっと待って」
村長の一言で私はあっという間に後手に縛られたのだ。
「お前ら、アン姉ちゃんになんてことするんだ」
アーロンが助けようとしてくれたが、男に弾き飛ばされていた。
「アーロン!」
私が叫ぶ。
「くっそう」
アーロンが再度飛びかかろうとするのをイリヤが抑えてくれた。
「アーロン、私は大丈夫だから」
私はアーロンに頷いた。
「ね、姉ちゃん」
アーロンらが見つめる中で私は連行されたのだった。
そのまま私は村長の地下牢に入れられてしまったのだった。
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『転生して悲劇の王女になったつもりが魔王でした!勇者から斬りつけられて素手で殴り返した、前世コミュ障引き籠りだった弱小王国王女の帝国建国物語』https://www.alphapolis.co.jp/novel/237012270/782706326
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是非ともお読み下さい。
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