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第二部 学園波乱編 隣国から多くの留学生が来ました
王妃から王太子の命を救うために婚約を無かった事にしてくれと頼まれました
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「アン、王妃様は絶対に何か良からぬことを考えているから、気をつけるのよ」
「それに何か、今回の疫病の件、絶対にスカンディーナのあの偽物王女がなにか噛んでいるような気がするのよね」
二人が私のことを心配してくれてた。
「アン! 王妃様は何言ってくるか判らないけれど、簡単に頷いちゃ駄目よ」
「そうよ。アン。今はエルダもイングリッドもいないけれどもうじき戻ってくるから。皆で相談するのよ。判っている?」
馬車の中で、ドーソンとメリーは色々アドヴァイスしてくれた。
私はそれが嬉しかった。
クラスではこの半年間色々あったけど、この二人とも色々と確執があった。でも、今は友達として接してくれている。私は前世と違って友だちがいっぱい出来たんだ。私はそれが本当に嬉しかった。
馬車が王宮の馬車溜まりに着いた。私達は頷き合うと騎士の先導で歩き出した。
しかし、王妃様の部屋の前では仁王立ちの女官長がいた。
「遅いではないですか」
「申し訳ありません。少し問題が発生いたしまして」
騎士が謝る。
「何なのですか。その問題とは。それにあなた達はなんですか」
女官長がドーソンらに聞いた。
「私たちはアンネローゼ様の付き添いです」
「何を言っているのです。アンをアンネローゼ様などと」
「黙りなさい!。女官長風情が王女殿下に何たる態度か」
ドーソンが仁王立ちして怒ってくれた。女官長は子爵家出身だ。伯爵家出身のドーソンの方が立場は上だ!
「な、何ですって」
女官長が口を開けて固まっていた。まさか、ドーソンにそんなふうに言われるなんて思ってもいなかったのだろう。
「頭が高い。控えなさい。こちらにおわすのはアンネローゼ王女殿下であらせらます。オースティン王国の女官風情が許しもなく頭を上げていて良いお方ではない」
ドーソン伯爵令嬢が大声で言い切ってくれたのだ。さすが昔から貴族の家の令嬢は違う。それも彼女の家は伯爵家の中でも建国以来ある伯爵家だ。王家の覚えもめでたい。
「し、しかし」
女官長が逆らおうとするが、一応、ドーソンは伯爵令嬢で、元々王妃様も伯爵令嬢、その侍女は子爵家以下の令嬢が大半で、ドーソンよりも位の上のものはいなかった。こう出られたらどうしようもない。女官長以下のものは慌てて頭を下げた。
「申し訳ありません、アンネローゼ様」
女官長も周りを見て仕方なしに、頭を下げざる負えなかった。
「王妃殿下が待っていらっしゃいます」
私はため息を付きたくなった。絶対に後で女官長には何か言われる。でも、ここはドーソンが私のことを思ってやってくれたのだ。そのまま押し通すしか無いだろう。
「案内していただけますか」
私は女官長について中に入ろうとしたが、
「ただし、お一人とお伺いしております」
女官長が後ろからついてこようとしたドーソンとメリーを牽制した。
「しかし」
ドーソンはなお抵抗しようとした。でも、私は頭を振った。これ以上彼女らの立場を悪くする訳にはいかない。
「ここまでありがとう、フリーダ」
私はドーソンさんのことを初めて名前で読んだ。
「アン!」
驚いて、ドーソン、いやフリーダは私を見た。
「メリーも今までありがとう」
「ちょっと、アン、あんた、何言っているのよ。絶対に頷いたら駄目よ。あんたのことは私達が守るんだから」
「ええ、でも、ここからは私のことだから。無理しないで」
私は二人に言い切ると、前を見た。
そして、深呼吸をした。
そう、私はアンネローゼ・スカンディーナなのだ。父は弑逆された国王オスヴァルドで母は王妃アンネなのだ。殺されていった、両親のためにもこの王宮で無様な真似は出来ない。
そう、私はスカンディーナの王族なのだ。そして、フィル様はこの国の王太子の婚約者なのだ。
そして、王妃ローズマリーは私の名付け親の一人だ。私は母のアンネと義理の母になる予定のローズマリー妃殿下から名前の一部をもらってアンネローゼなのだ。
王妃様も鬼ではないだろう。真心を込めてお話すれば判って頂けるはずだ。
でも、最初で位敗けしてはいけない。私は王妃様と対決するつもりで王妃様の部屋に入ったのだ。
「妃殿下。王女殿下がいらつしゃいました」
女官長の案内で、私は中に入った。
「王女殿下?」
王妃様は私をちらりと見た。
「この大切な時にそのような事で遊んでいたのですか」
王妃様の小言が聞こえてきた。
私は少しむっとする。
「まあ、王女殿下におかれましてはご機嫌よろしいようで幸いですわ」
王妃様はいきなりモードをよそ行きに変えてきた。
「王妃殿下もご機嫌麗しいようで」
「いえ、殿下、実は私は機嫌はよろしくないのです」
王妃様はいきなり大上段に切り出してくれた。
「いかがなされたのですか」
私が聞くと
「これからお話することは、まだ、他のものには誰も話していません。あなただけの心の中にとどめてほしいのですが、実はフィルがパヤラで疫病に倒れました」
「フィル様が」
私は驚いて立上った。
「高熱を発しているそうです」
「そんな」
私は唖然として立ち尽くした。フィル様が・・・・私のフィル様が疫病にかかるなんて。
こんな事になるのならば、絶対に傍について行くんだった。
私は後悔した。
「聖女のヒールも全く効かなかったそうです」
王妃の言葉に私は言葉もなかった。
こうなったらすぐにも駆けつけたかった。
「アン、私も人の親です。フィルの事をなんとしても治したいと思うのは間違っておりますか」
「いえ、私も出来ることならばこの命をかけても治したいと思います」
「その言葉に嘘偽りはありませんか」
王妃様は真剣な顔で私を見た。
「この身に代えて治るのでしたら」
「そうですか。それを聞いて少し安心しました」
王妃は少し微笑んだ。
「ただし、これからあなたに言うことは鬼畜なことです。恨むのならば私を恨んでください」
そう言うと、王妃様は私に跪かれたのだ。
「な、何をなさるのですか」
私は慌てた。まさか王妃様が私に跪くなんて思ってもいなかったのだ。
「アン、ごめんなさい。私はあなたの両親と結んだ約束を守れなくなりました」
「はいっ?」
私は王妃様が何を言っているのか一瞬判らなかった。
「申し訳ないですが、フィルとの婚約の件、なかったことにしてもらえませんか」
「えっ」
私は絶句した。そんな・・・・馬鹿な・・・・
私の頭の中は一瞬で真っ白になった。
「あなたに酷いことを言っているのはよく判っています。私を殴りたのなら、いえ、殺したいのなら殺してもらって構いません」
しばし沈黙が私達を襲った。私はかろうじて口を動かした。
「王妃様。王妃様が言われる理由を教えて下さい」
「スカンディーナの大使から申し出があったのです。この疫病に対しての特効薬を開発したと。その特効薬は高価でまだ量産は出来ていない。でも、どうしてもと言うならば1錠お分けしようと」
「その条件がテレーサ様との婚約ですか」
察した私は抜け殻のように言った。
「そうなの。陛下はその申し出を即座に断られました。
でも、アン、フィルは今にも死にそうなの。その薬がないと助からないのよ。お願い。フィルと別れて」
王妃様は私の前に泣き崩れたのだった。
私はただただ呆然と立ち尽くすしか無かったのだった
「それに何か、今回の疫病の件、絶対にスカンディーナのあの偽物王女がなにか噛んでいるような気がするのよね」
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馬車が王宮の馬車溜まりに着いた。私達は頷き合うと騎士の先導で歩き出した。
しかし、王妃様の部屋の前では仁王立ちの女官長がいた。
「遅いではないですか」
「申し訳ありません。少し問題が発生いたしまして」
騎士が謝る。
「何なのですか。その問題とは。それにあなた達はなんですか」
女官長がドーソンらに聞いた。
「私たちはアンネローゼ様の付き添いです」
「何を言っているのです。アンをアンネローゼ様などと」
「黙りなさい!。女官長風情が王女殿下に何たる態度か」
ドーソンが仁王立ちして怒ってくれた。女官長は子爵家出身だ。伯爵家出身のドーソンの方が立場は上だ!
「な、何ですって」
女官長が口を開けて固まっていた。まさか、ドーソンにそんなふうに言われるなんて思ってもいなかったのだろう。
「頭が高い。控えなさい。こちらにおわすのはアンネローゼ王女殿下であらせらます。オースティン王国の女官風情が許しもなく頭を上げていて良いお方ではない」
ドーソン伯爵令嬢が大声で言い切ってくれたのだ。さすが昔から貴族の家の令嬢は違う。それも彼女の家は伯爵家の中でも建国以来ある伯爵家だ。王家の覚えもめでたい。
「し、しかし」
女官長が逆らおうとするが、一応、ドーソンは伯爵令嬢で、元々王妃様も伯爵令嬢、その侍女は子爵家以下の令嬢が大半で、ドーソンよりも位の上のものはいなかった。こう出られたらどうしようもない。女官長以下のものは慌てて頭を下げた。
「申し訳ありません、アンネローゼ様」
女官長も周りを見て仕方なしに、頭を下げざる負えなかった。
「王妃殿下が待っていらっしゃいます」
私はため息を付きたくなった。絶対に後で女官長には何か言われる。でも、ここはドーソンが私のことを思ってやってくれたのだ。そのまま押し通すしか無いだろう。
「案内していただけますか」
私は女官長について中に入ろうとしたが、
「ただし、お一人とお伺いしております」
女官長が後ろからついてこようとしたドーソンとメリーを牽制した。
「しかし」
ドーソンはなお抵抗しようとした。でも、私は頭を振った。これ以上彼女らの立場を悪くする訳にはいかない。
「ここまでありがとう、フリーダ」
私はドーソンさんのことを初めて名前で読んだ。
「アン!」
驚いて、ドーソン、いやフリーダは私を見た。
「メリーも今までありがとう」
「ちょっと、アン、あんた、何言っているのよ。絶対に頷いたら駄目よ。あんたのことは私達が守るんだから」
「ええ、でも、ここからは私のことだから。無理しないで」
私は二人に言い切ると、前を見た。
そして、深呼吸をした。
そう、私はアンネローゼ・スカンディーナなのだ。父は弑逆された国王オスヴァルドで母は王妃アンネなのだ。殺されていった、両親のためにもこの王宮で無様な真似は出来ない。
そう、私はスカンディーナの王族なのだ。そして、フィル様はこの国の王太子の婚約者なのだ。
そして、王妃ローズマリーは私の名付け親の一人だ。私は母のアンネと義理の母になる予定のローズマリー妃殿下から名前の一部をもらってアンネローゼなのだ。
王妃様も鬼ではないだろう。真心を込めてお話すれば判って頂けるはずだ。
でも、最初で位敗けしてはいけない。私は王妃様と対決するつもりで王妃様の部屋に入ったのだ。
「妃殿下。王女殿下がいらつしゃいました」
女官長の案内で、私は中に入った。
「王女殿下?」
王妃様は私をちらりと見た。
「この大切な時にそのような事で遊んでいたのですか」
王妃様の小言が聞こえてきた。
私は少しむっとする。
「まあ、王女殿下におかれましてはご機嫌よろしいようで幸いですわ」
王妃様はいきなりモードをよそ行きに変えてきた。
「王妃殿下もご機嫌麗しいようで」
「いえ、殿下、実は私は機嫌はよろしくないのです」
王妃様はいきなり大上段に切り出してくれた。
「いかがなされたのですか」
私が聞くと
「これからお話することは、まだ、他のものには誰も話していません。あなただけの心の中にとどめてほしいのですが、実はフィルがパヤラで疫病に倒れました」
「フィル様が」
私は驚いて立上った。
「高熱を発しているそうです」
「そんな」
私は唖然として立ち尽くした。フィル様が・・・・私のフィル様が疫病にかかるなんて。
こんな事になるのならば、絶対に傍について行くんだった。
私は後悔した。
「聖女のヒールも全く効かなかったそうです」
王妃の言葉に私は言葉もなかった。
こうなったらすぐにも駆けつけたかった。
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「いえ、私も出来ることならばこの命をかけても治したいと思います」
「その言葉に嘘偽りはありませんか」
王妃様は真剣な顔で私を見た。
「この身に代えて治るのでしたら」
「そうですか。それを聞いて少し安心しました」
王妃は少し微笑んだ。
「ただし、これからあなたに言うことは鬼畜なことです。恨むのならば私を恨んでください」
そう言うと、王妃様は私に跪かれたのだ。
「な、何をなさるのですか」
私は慌てた。まさか王妃様が私に跪くなんて思ってもいなかったのだ。
「アン、ごめんなさい。私はあなたの両親と結んだ約束を守れなくなりました」
「はいっ?」
私は王妃様が何を言っているのか一瞬判らなかった。
「申し訳ないですが、フィルとの婚約の件、なかったことにしてもらえませんか」
「えっ」
私は絶句した。そんな・・・・馬鹿な・・・・
私の頭の中は一瞬で真っ白になった。
「あなたに酷いことを言っているのはよく判っています。私を殴りたのなら、いえ、殺したいのなら殺してもらって構いません」
しばし沈黙が私達を襲った。私はかろうじて口を動かした。
「王妃様。王妃様が言われる理由を教えて下さい」
「スカンディーナの大使から申し出があったのです。この疫病に対しての特効薬を開発したと。その特効薬は高価でまだ量産は出来ていない。でも、どうしてもと言うならば1錠お分けしようと」
「その条件がテレーサ様との婚約ですか」
察した私は抜け殻のように言った。
「そうなの。陛下はその申し出を即座に断られました。
でも、アン、フィルは今にも死にそうなの。その薬がないと助からないのよ。お願い。フィルと別れて」
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