118 / 174
第二部 学園波乱編 隣国から多くの留学生が来ました
隣国王女達の口撃を、親友たちが寄ってたかってぶっ潰してくれました
しおりを挟む
翌朝、私は朝食をエルダとイングリッドと一緒に食べていた。
相も変わらず、私の食器の上は食べ物が満載だ。だって朝はたくさん食べないと!
朝練を終えた騎士候補生のアルフ達と同じ量だ。エルダとイングリッドの倍はある。
もう二人は慣れているのか諦めたのか何も言わないんだけど。私の食器を見て、ため息を付くのは止めてほしいんだけど・・・・
「何かアンの食器見ているだけで、胸焼けしてきて、お腹がいっぱいになって来るんだけど」
そう言えば、少し前に珍しく早めに起きてきたメリーに言われたことを思い出していた。
そんな時だ。
ダンッ
大きな音がして食堂の扉が勢いよく開けられて、勢いよく一団が入ってきたのだ。
見るとB組の女性陣だ。王女を中心に一団となっている。凄い、10人くらいいる。その中にはピンク頭もいた。
どこに行くのかなと見ていると、
「あっ、いました」
先頭は確かレーア・ヨンソン伯爵令嬢だったと思われる女が、目ざとくこちらを見つけたまっすぐにこちらに来るのだ。
ええええ! こっちに来る!
私一人ではないし、イングリッドにでも用があるんだろうか?
一団が私達の前で止まって王女が前に出てきたのだ。これは絶対に面倒事だ。私はうんざりした。
「そこの平民のアンさん。あなた平民のくせにこの国の王太子殿下に近づき過ぎではないこと」
王女が私を指さしていってきたのだ。
「えっ、私?」
私は唖然とした。それは私は平民のアンだし、王太子殿下の横にいるのはよくないとは思うけど、何しろ私がフィル様の婚約者だと、フィル様自体が言いはるし、離してくれないのもフィル様だ。そもそも、関係ないあんたに言われたくないと私が話そうとした時だ。
「あああら、誰かと思えば、一昨日、我が国の大魔術師様を怒らせて、雷撃食らって王宮出入り禁止になったテレーサさんではありませんか」
いきなりイングリツドの嫌味が炸裂した。
「何ですって。この国の侯爵令嬢風情が隣国の王女の私に楯突くの?」
「何を言っているか判らないけど、ここは王立学園よ。身分についてとやかくいうのはご法度。そんな常識も知らないの?」
馬鹿にしたように王女に対してイングリッドが言い切った。
「イングリッドさん。あなた、隣国の王女殿下にその言葉使いは酷いのではなくて」
ええええ! 何かレーア・ヨンソン伯爵令嬢が虎の威を借りて侯爵家令嬢に言っているけど、本当に良いのか。イングリッドに逆らって?
私はまじまじとレーアとイングリッドを見た。
イングリッドがニコリと笑ったのだ。ニコリと・・・・。この笑みは絶対に怖い笑みだ。
「はあああ、何を言うのやら。私はバーマン侯爵家の令嬢なのよ。レーアさん」
悪魔のような笑みでイングリッドは言った。
「誰に向かって言っているの?」
地獄に君臨する閻魔様もかくやと言わんばかりのオーラを放ってイングリッドは言い切ったのだ。
「で、でも、彼女は隣国の王女殿下です」
もう息も絶え絶えにレーアは最後の抵抗をしたみたいだけど。
「何言っているのよ。テレーサさんは王女ではなくて前の王女の娘でしょう。そう王妹の娘なのよ。正当な王女殿下は今あなた達の眼の前にいるアンネローゼ様よ」
イングリッドは私を見て言い切ってくれたのだ。
「えっ?」
B組の連中が私も含めて固まった。私は平民のアンなんだけど・・・・。
「何を言っているの。今の王女は私よ」
テレーサが言い張った。
「そうよ、テレーサが今の王女よ」
ピンク頭も一緒になって言ってきた。
「そう、汚い手段を使って簒奪したね。我がバーマン侯爵家は絶対に認めないけれど」
「我がオールソン公爵家も認めないわ。テレーサさん。娘のあなたには関係ないかもしれないけれど、私達はあなたを王女とは認めていないのよ」
エルダまで言い切ってくれた。でも、この国の公爵家の令嬢がそんな事言って良いのか?
「そう、王の妹の娘じゃ、良くて伯爵家の令嬢と同じよね」
「そう、だから私達の前で親友のアンネローゼ様を貶めるのは止めて頂ける?」
二人はニコリと笑った。これも怖い笑みだ。
「何言っているのよ。あなた達、スカンディーナに逆らうの?」
傲慢王女が叫んでいた。
「何を言っているのか判らないわ。スカンディーナの王女殿下はアンネローゼ様だけなのよ。あなたは単なる王の妹の娘なだけよ」
「そうよ。身分平等の学園でこんな事は言いたくないけれど、隣国の伯爵の娘風情が我が公爵家になにか言うの?」
「な、何ですって!」
傲慢王女は完全に切れているんだけど。二人はどこ吹く風だ。
「ちょっと、二人共、隣国の王女様にそんな事を言うなんて酷すぎない。外交問題にも影響するんじゃないの」
ピンク頭がらしからぬことをいう。外交問題なんて知っていたんだ!
「そうよ。外交問題よ。お父様に言って小麦の輸出を止めるわ」
ピンク頭に援護されて王女がいう。
「好きにすれば。我が家は15年前からスカンディーナとの取引は全面禁止しているわ」
「我が家もよ」
その言葉に二人共一顧だにセずに言い切ったのだ。えっ、そうなの?
「えっ」
そう返されて傲慢王女は次の言葉が続かなかったみたいだ。
「偽物王女の後ろにいる皆もよーーーく考えるのね。我がオールソン公爵家はフィルの婚約者としてアンネローゼ様だけをこの16年間ずうーーーーーっと認めてきたのよ」
「我がバーマン侯爵家もよ」
「別に学園にいる間はその偽物王女と付き合ってもいいけれど、その意味をよーーーーく考えなさいね」
「そうよ。この事はお母様に報告しておいたほうが良いかしら」
悪魔のように微笑んでエルダがいうんだけど。彼女もよく考えたら公爵家の令嬢なのだ。その家の影響力たるや王家に次いで大きいわけで、エルダの母は社交界の中心人物の一人なのだ。そんな母に睨まれたら社交界では生きて行くのが大変なはずだ。自分の婚約にも影響するはずだ。
「ええええ! やはりもう報告しないといけないのではなくて」
「でも、考える時間くらい与えてあげないと・・・・」
イングリッドの言葉にエルダが考えるふりをして言うんだけど。
「も、申し訳ありません」
震えていたレーアが真っ先に叫んで頭を下げると一目散に逃げ出したのだ。
「ちょっ、ちょっとレイアさん」
「も、申し訳ありません」
「すみませんでした」
令嬢たちは次々に頭を下げて逃げ出した。
「ちょっとあんた達、待ちなさいよ」
最後に残ったピンク頭と偽物王女もみんなの白い視線を受けてまずいと思ったのか
「あなた達、覚えていなさいよ」
傲慢王女は捨て台詞を吐くと逃げるように食堂を出て行ったのだった。
相も変わらず、私の食器の上は食べ物が満載だ。だって朝はたくさん食べないと!
朝練を終えた騎士候補生のアルフ達と同じ量だ。エルダとイングリッドの倍はある。
もう二人は慣れているのか諦めたのか何も言わないんだけど。私の食器を見て、ため息を付くのは止めてほしいんだけど・・・・
「何かアンの食器見ているだけで、胸焼けしてきて、お腹がいっぱいになって来るんだけど」
そう言えば、少し前に珍しく早めに起きてきたメリーに言われたことを思い出していた。
そんな時だ。
ダンッ
大きな音がして食堂の扉が勢いよく開けられて、勢いよく一団が入ってきたのだ。
見るとB組の女性陣だ。王女を中心に一団となっている。凄い、10人くらいいる。その中にはピンク頭もいた。
どこに行くのかなと見ていると、
「あっ、いました」
先頭は確かレーア・ヨンソン伯爵令嬢だったと思われる女が、目ざとくこちらを見つけたまっすぐにこちらに来るのだ。
ええええ! こっちに来る!
私一人ではないし、イングリッドにでも用があるんだろうか?
一団が私達の前で止まって王女が前に出てきたのだ。これは絶対に面倒事だ。私はうんざりした。
「そこの平民のアンさん。あなた平民のくせにこの国の王太子殿下に近づき過ぎではないこと」
王女が私を指さしていってきたのだ。
「えっ、私?」
私は唖然とした。それは私は平民のアンだし、王太子殿下の横にいるのはよくないとは思うけど、何しろ私がフィル様の婚約者だと、フィル様自体が言いはるし、離してくれないのもフィル様だ。そもそも、関係ないあんたに言われたくないと私が話そうとした時だ。
「あああら、誰かと思えば、一昨日、我が国の大魔術師様を怒らせて、雷撃食らって王宮出入り禁止になったテレーサさんではありませんか」
いきなりイングリツドの嫌味が炸裂した。
「何ですって。この国の侯爵令嬢風情が隣国の王女の私に楯突くの?」
「何を言っているか判らないけど、ここは王立学園よ。身分についてとやかくいうのはご法度。そんな常識も知らないの?」
馬鹿にしたように王女に対してイングリッドが言い切った。
「イングリッドさん。あなた、隣国の王女殿下にその言葉使いは酷いのではなくて」
ええええ! 何かレーア・ヨンソン伯爵令嬢が虎の威を借りて侯爵家令嬢に言っているけど、本当に良いのか。イングリッドに逆らって?
私はまじまじとレーアとイングリッドを見た。
イングリッドがニコリと笑ったのだ。ニコリと・・・・。この笑みは絶対に怖い笑みだ。
「はあああ、何を言うのやら。私はバーマン侯爵家の令嬢なのよ。レーアさん」
悪魔のような笑みでイングリッドは言った。
「誰に向かって言っているの?」
地獄に君臨する閻魔様もかくやと言わんばかりのオーラを放ってイングリッドは言い切ったのだ。
「で、でも、彼女は隣国の王女殿下です」
もう息も絶え絶えにレーアは最後の抵抗をしたみたいだけど。
「何言っているのよ。テレーサさんは王女ではなくて前の王女の娘でしょう。そう王妹の娘なのよ。正当な王女殿下は今あなた達の眼の前にいるアンネローゼ様よ」
イングリッドは私を見て言い切ってくれたのだ。
「えっ?」
B組の連中が私も含めて固まった。私は平民のアンなんだけど・・・・。
「何を言っているの。今の王女は私よ」
テレーサが言い張った。
「そうよ、テレーサが今の王女よ」
ピンク頭も一緒になって言ってきた。
「そう、汚い手段を使って簒奪したね。我がバーマン侯爵家は絶対に認めないけれど」
「我がオールソン公爵家も認めないわ。テレーサさん。娘のあなたには関係ないかもしれないけれど、私達はあなたを王女とは認めていないのよ」
エルダまで言い切ってくれた。でも、この国の公爵家の令嬢がそんな事言って良いのか?
「そう、王の妹の娘じゃ、良くて伯爵家の令嬢と同じよね」
「そう、だから私達の前で親友のアンネローゼ様を貶めるのは止めて頂ける?」
二人はニコリと笑った。これも怖い笑みだ。
「何言っているのよ。あなた達、スカンディーナに逆らうの?」
傲慢王女が叫んでいた。
「何を言っているのか判らないわ。スカンディーナの王女殿下はアンネローゼ様だけなのよ。あなたは単なる王の妹の娘なだけよ」
「そうよ。身分平等の学園でこんな事は言いたくないけれど、隣国の伯爵の娘風情が我が公爵家になにか言うの?」
「な、何ですって!」
傲慢王女は完全に切れているんだけど。二人はどこ吹く風だ。
「ちょっと、二人共、隣国の王女様にそんな事を言うなんて酷すぎない。外交問題にも影響するんじゃないの」
ピンク頭がらしからぬことをいう。外交問題なんて知っていたんだ!
「そうよ。外交問題よ。お父様に言って小麦の輸出を止めるわ」
ピンク頭に援護されて王女がいう。
「好きにすれば。我が家は15年前からスカンディーナとの取引は全面禁止しているわ」
「我が家もよ」
その言葉に二人共一顧だにセずに言い切ったのだ。えっ、そうなの?
「えっ」
そう返されて傲慢王女は次の言葉が続かなかったみたいだ。
「偽物王女の後ろにいる皆もよーーーく考えるのね。我がオールソン公爵家はフィルの婚約者としてアンネローゼ様だけをこの16年間ずうーーーーーっと認めてきたのよ」
「我がバーマン侯爵家もよ」
「別に学園にいる間はその偽物王女と付き合ってもいいけれど、その意味をよーーーーく考えなさいね」
「そうよ。この事はお母様に報告しておいたほうが良いかしら」
悪魔のように微笑んでエルダがいうんだけど。彼女もよく考えたら公爵家の令嬢なのだ。その家の影響力たるや王家に次いで大きいわけで、エルダの母は社交界の中心人物の一人なのだ。そんな母に睨まれたら社交界では生きて行くのが大変なはずだ。自分の婚約にも影響するはずだ。
「ええええ! やはりもう報告しないといけないのではなくて」
「でも、考える時間くらい与えてあげないと・・・・」
イングリッドの言葉にエルダが考えるふりをして言うんだけど。
「も、申し訳ありません」
震えていたレーアが真っ先に叫んで頭を下げると一目散に逃げ出したのだ。
「ちょっ、ちょっとレイアさん」
「も、申し訳ありません」
「すみませんでした」
令嬢たちは次々に頭を下げて逃げ出した。
「ちょっとあんた達、待ちなさいよ」
最後に残ったピンク頭と偽物王女もみんなの白い視線を受けてまずいと思ったのか
「あなた達、覚えていなさいよ」
傲慢王女は捨て台詞を吐くと逃げるように食堂を出て行ったのだった。
4
『転生して悲劇の王女になったつもりが魔王でした!勇者から斬りつけられて素手で殴り返した、前世コミュ障引き籠りだった弱小王国王女の帝国建国物語』https://www.alphapolis.co.jp/novel/237012270/782706326
両親を幼い頃に殺された王女アンネローゼはその仇を討つために母国スカンディーナ王国に仲間とともにアンネローゼ王国を建国した。悲劇の王女として祖国に暖かく迎え入れられると思ったのに、周りの民の反応は疫病神に対するようで、その上、そこに現れた勇者と名乗る男に魔王と言われ、自分が前世のゲーム『スカンディーナの聖女』のラスボス魔王だと知るのだ。何でこうなった? 自分は悲劇のヒロインのはずが…ラスボスは両親の仇、悪逆非道の摂政ブルーノのはずなのに…。ブルーノが慈悲深い聖王だと…そんな訳あるか
弱小国の軍隊を率いて必至にあがく可憐な王女のはずが、素手で勇者を粉砕、付いた渾名が暴虐の山姥、とか赤髪の魔王、私を見ると皆逃げていくんだけど、なんで!前世コミュ障引きこもりだった私が気弱なふりをすればするだけドツボに嵌って…。隣国の暴虐令嬢の先輩と大魔術師、冷酷非道な内務卿に良いように振り回されて、いく国盗り物語です。
是非ともお読み下さい。
お気に入りに追加
1,640
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
前世では美人が原因で傾国の悪役令嬢と断罪された私、今世では喪女を目指します!
鳥柄ささみ
恋愛
美人になんて、生まれたくなかった……!
前世で絶世の美女として生まれ、その見た目で国王に好かれてしまったのが運の尽き。
正妃に嫌われ、私は国を傾けた悪女とレッテルを貼られて処刑されてしまった。
そして、気づけば違う世界に転生!
けれど、なんとこの世界でも私は絶世の美女として生まれてしまったのだ!
私は前世の経験を生かし、今世こそは目立たず、人目にもつかない喪女になろうと引きこもり生活をして平穏な人生を手に入れようと試みていたのだが、なぜか世界有数の魔法学校で陽キャがいっぱいいるはずのNMA(ノーマ)から招待状が来て……?
前世の教訓から喪女生活を目指していたはずの主人公クラリスが、トラウマを抱えながらも奮闘し、四苦八苦しながら魔法学園で成長する異世界恋愛ファンタジー!
※第15回恋愛大賞にエントリーしてます!
開催中はポチッと投票してもらえると嬉しいです!
よろしくお願いします!!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
冤罪で処刑されたら死に戻り、前世の記憶が戻った悪役令嬢は、元の世界に帰る方法を探す為に婚約破棄と追放を受け入れたら、伯爵子息様に拾われました
ゆうき
恋愛
ワガママ三昧な生活を送っていた悪役令嬢のミシェルは、自分の婚約者と、長年に渡っていじめていた聖女によって冤罪をでっちあげられ、処刑されてしまう。
その後、ミシェルは不思議な夢を見た。不思議な既視感を感じる夢の中で、とある女性の死を見せられたミシェルは、目を覚ますと自分が処刑される半年前の時間に戻っていた。
それと同時に、先程見た夢が自分の前世の記憶で、自分が異世界に転生したことを知る。
記憶が戻ったことで、前世のような優しい性格を取り戻したミシェルは、前世の世界に残してきてしまった、幼い家族の元に帰る術を探すため、ミシェルは婚約者からの婚約破棄と、父から宣告された追放も素直に受け入れ、貴族という肩書きを隠し、一人外の世界に飛び出した。
初めての外の世界で、仕事と住む場所を見つけて懸命に生きるミシェルはある日、仕事先の常連の美しい男性――とある伯爵家の令息であるアランに屋敷に招待され、自分の正体を見破られてしまったミシェルは、思わぬ提案を受ける。
それは、魔法の研究をしている自分の専属の使用人兼、研究の助手をしてほしいというものだった。
だが、その提案の真の目的は、社交界でも有名だった悪役令嬢の性格が豹変し、一人で外の世界で生きていることを不審に思い、自分の監視下におくためだった。
変に断って怪しまれ、未来で起こる処刑に繋がらないようにするために、そして優しいアランなら信用できると思ったミシェルは、その提案を受け入れた。
最初はミシェルのことを疑っていたアランだったが、徐々にミシェルの優しさや純粋さに惹かれていく。同時に、ミシェルもアランの魅力に惹かれていくことに……。
これは死に戻った元悪役令嬢が、元の世界に帰るために、伯爵子息と共に奮闘し、互いに惹かれて幸せになる物語。
⭐︎小説家になろう様にも投稿しています。全話予約投稿済です⭐︎
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
運命に勝てない当て馬令嬢の幕引き。
ぽんぽこ狸
恋愛
気高き公爵家令嬢オリヴィアの護衛騎士であるテオは、ある日、主に天啓を受けたと打ち明けられた。
その内容は運命の女神の聖女として召喚されたマイという少女と、オリヴィアの婚約者であるカルステンをめぐって死闘を繰り広げ命を失うというものだったらしい。
だからこそ、オリヴィアはもう何も望まない。テオは立場を失うオリヴィアの事は忘れて、自らの道を歩むようにと言われてしまう。
しかし、そんなことは出来るはずもなく、テオも将来の王妃をめぐる運命の争いの中に巻き込まれていくのだった。
五万文字いかない程度のお話です。さくっと終わりますので読者様の暇つぶしになればと思います。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
そろそろ前世は忘れませんか。旦那様?
氷雨そら
恋愛
結婚式で私のベールをめくった瞬間、旦那様は固まった。たぶん、旦那様は記憶を取り戻してしまったのだ。前世の私の名前を呼んでしまったのがその証拠。
そしておそらく旦那様は理解した。
私が前世にこっぴどく裏切った旦那様の幼馴染だってこと。
――――でも、それだって理由はある。
前世、旦那様は15歳のあの日、魔力の才能を開花した。そして私が開花したのは、相手の魔力を奪う魔眼だった。
しかも、その魔眼を今世まで持ち越しで受け継いでしまっている。
「どれだけ俺を弄んだら気が済むの」とか「悪い女」という癖に、旦那様は私を離してくれない。
そして二人で眠った次の朝から、なぜかかつての幼馴染のように、冷酷だった旦那様は豹変した。私を溺愛する人間へと。
お願い旦那様。もう前世のことは忘れてください!
かつての幼馴染は、今度こそ絶対幸せになる。そんな幼馴染推しによる幼馴染推しのための物語。
小説家になろうにも掲載しています。
【完】チェンジリングなヒロインゲーム ~よくある悪役令嬢に転生したお話~
えとう蜜夏☆コミカライズ中
恋愛
私は気がついてしまった……。ここがとある乙女ゲームの世界に似ていて、私がヒロインとライバル的な立場の侯爵令嬢だったことに。その上、ヒロインと取り違えられていたことが判明し、最終的には侯爵家を放逐されて元の家に戻される。但し、ヒロインの家は商業ギルドの元締めで新興であるけど大富豪なので、とりあえず私としては目指せ、放逐エンド! ……貴族より成金うはうはエンドだもんね。
(他サイトにも掲載しております。表示素材は忠藤いずる:三日月アルペジオ様より)
Unauthorized duplication is a violation of applicable laws.
ⓒえとう蜜夏(無断転載等はご遠慮ください)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
聖女召喚に巻き込まれた挙句、ハズレの方と蔑まれていた私が隣国の過保護な王子に溺愛されている件
バナナマヨネーズ
恋愛
聖女召喚に巻き込まれた志乃は、召喚に巻き込まれたハズレの方と言われ、酷い扱いを受けることになる。
そんな中、隣国の第三王子であるジークリンデが志乃を保護することに。
志乃を保護したジークリンデは、地面が泥濘んでいると言っては、志乃を抱き上げ、用意した食事が熱ければ火傷をしないようにと息を吹きかけて冷ましてくれるほど過保護だった。
そんな過保護すぎるジークリンデの行動に志乃は戸惑うばかり。
「私は子供じゃないからそんなことしなくてもいいから!」
「いや、シノはこんなに小さいじゃないか。だから、俺は君を命を懸けて守るから」
「お…重い……」
「ん?ああ、ごめんな。その荷物は俺が持とう」
「これくらい大丈夫だし、重いってそういうことじゃ……。はぁ……」
過保護にされたくない志乃と過保護にしたいジークリンデ。
二人は共に過ごすうちに知ることになる。その人がお互いの運命の人なのだと。
全31話
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
【完結】中継ぎ聖女だとぞんざいに扱われているのですが、守護騎士様の呪いを解いたら聖女ですらなくなりました。
氷雨そら
恋愛
聖女召喚されたのに、100年後まで魔人襲来はないらしい。
聖女として異世界に召喚された私は、中継ぎ聖女としてぞんざいに扱われていた。そんな私をいつも守ってくれる、守護騎士様。
でも、なぜか予言が大幅にずれて、私たちの目の前に、魔人が現れる。私を庇った守護騎士様が、魔神から受けた呪いを解いたら、私は聖女ですらなくなってしまって……。
「婚約してほしい」
「いえ、責任を取らせるわけには」
守護騎士様の誘いを断り、誰にも迷惑をかけないよう、王都から逃げ出した私は、辺境に引きこもる。けれど、私を探し当てた、聖女様と呼んで、私と一定の距離を置いていたはずの守護騎士様の様子は、どこか以前と違っているのだった。
元守護騎士と元聖女の溺愛のち少しヤンデレ物語。
小説家になろう様にも、投稿しています。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
二度目の召喚なんて、聞いてません!
みん
恋愛
私─神咲志乃は4年前の夏、たまたま学校の図書室に居た3人と共に異世界へと召喚されてしまった。
その異世界で淡い恋をした。それでも、志乃は義務を果たすと居残ると言う他の3人とは別れ、1人日本へと還った。
それから4年が経ったある日。何故かまた、異世界へと召喚されてしまう。「何で!?」
❋相変わらずのゆるふわ設定と、メンタルは豆腐並みなので、軽い気持ちで読んでいただけると助かります。
❋気を付けてはいますが、誤字が多いかもしれません。
❋他視点の話があります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる