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第一部 学園始動編 モブでなく悪役令嬢だと判りました
王太子視点2 アンの教科書を破いた奴らを次は鉱山送りにしようと心に決めました。
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嘘だ!
この子がアンネローゼなはずが無い。この子はアベニウス出身の子だったはずだ。逃げてくるなら人口の多い王都を目指すだろう。アベニウスなんて田舎町にいたら目立ったはずだ。
それにアンネ王妃にも似ていない。偶々近代史の教師にはそう見えただけだ。
俺はそう思おうとしたのだ。
アンが王宮に行く時に待ち伏せして、強引に同行して途中でいろいろ聞いたら、母一人でここまで育ててくれたみたいで、父は知らないとのことだった。
やはりアンネローゼでは無いだろうと思おうとした。
しかし、アンを連れて行った先の魔術師団長までもが「アンネ」とアンネローゼの母の名前を言ったのだ。確か、師団長は政変の後、隣国から我が国に逃がれてきたはずだ。その師団長が間違うほど似ているというのだ。
俺は昼過ぎに、アンを迎えに行った。しかし、アンは既に出た後だった。師団長が言うには母の女官が呼びにきたらしい。
俺は慌てて母の部屋に行った。そして母の部屋からアンを連れ出したのだった。
母はアンに俺に近づくなと、余計なことを言ってくれていたらしい。
帰りの馬車の中で俺はアンにアンネローゼの話をした。しかし、アン自身は全く自分の事だと判っていなかった。知っていたら、少しは違う反応になるはずだ。
「お父様とお母様を殺されるなんてなんてお可哀そうなんでしょう」
とアンは本当に同情していたし、
「フィルさんは素晴らしいです。そのような方をずうーっと思っていらっしゃるなんて」
こちらに尊敬の眼差しを向けてくるのだ。
アンが嘘をついているようにも見えなかった。俺は更に判らなくなった。
俺はアンの事を調べようとした。しかし、そんな時に聖女が見つかったとの報告が入ってきたのだ。そんなことに関わりたくなかったが、両親からは、同い年だからしっかりと面倒を見るようにと言われたのだ。
まず学園に転入させなければならない。本来ならA組にいれるのだが、A組にはアンがいる。これ以上A組に平民を入れて混乱させたくなかった。偶々B組に欠員があったのでそこにいれることにしたのだ。
そうこうしているうちに、教会関係者に連れられて聖女が王宮に挨拶に来る事になった。アンともっといろいろ話してみようとした矢先だ。仕方がないから、俺も学園を休んで対応することにした。
両親に呼ばれて応接に行くとそこにはピンク頭のフリフリのレースをゴテゴテつけた聖女がいた。聖女は俺を見て喜色満面の笑みを浮かべた。俺は不吉な予感しかしなかった。
俺も仕方がないから、愛想笑いを浮かべてやった。
聖女はやたらと俺に対して近かった。俺は昔のお茶会で俺に群がって来た女達を思い出して嫌な感じがした。
「聖女パウラは何分にも、平民の出身で、学園に馴染めるかどうか、教会としても少し心配しておりまして」
一緒について来たコンラッド・ベルマン大司教が少し不安そうに言った。
「いや、大司教。そこは問題なかろう。同学年にはフィリップもおる」
「そうよ。フィリップと同じクラスなんでしょう」
父と母が勝手に言ってくれるが、
「いえ、パウラ嬢にはBクラスに入って頂く予定ですが」
俺は言い切った。
「えっ、殿下と違うクラスなのですか」
聖女が心底驚いた顔をして聞いてきた。何故驚く? 過去の例を見てもAクラスは多いが、Cクラスというのもあるしいろいろなのだ。
「Bクラスの方が圧倒的に平民は多いですし、パウラ嬢も慣れやすいかと思ったのですが」
「でも、知らない人ばかりだと、心配で」
「まだ学園も始まったばかりで、皆ほとんど初めて会うものが多いのです。今なら十分にやっていけると思います。そのような心配されるなら、貴族間のしがらみとかいろいろあるAクラスより、Bクラスの方が良いでしょう。そもそも、Bクラスには母上の女官の娘子がいらっしゃったのでは」
「そうね。女官長から話しておくように言っておくわ」
母も頷いたので、不満そうな聖女はこれで何も言えなくなった。
「では、大司教。ごゆるりと。私は仕事が立て込んでおりますのでこれにて失礼します」
俺は用が終わったと思うと、まだ、何か話したそうな、大司教と聖女を残して、部屋を出た。
大司教や聖女は婚約者のいない俺に聖女をくっつけたいらしい。過去に王族と婚姻した聖女もいる。しかし、俺にはアンネローゼがいるのだ。関わりたくはなかった。
しかし、聖女はそれから何度もアプローチしてきたのだ。
本当に鬱陶しいことこの上なかった。
確かにアンも最初は強引に私の横の席に座りに来た。でも、あれは絶対に私を見ていなかったのだ。それからも、アン自体は来たくないのにエルダとイングリッドが強引に連れてくるという感じだった。それはそれでおれ自身は少し悲しくなったが。
でも、聖女はなにかあると私のそばに来るのだ。Bクラスの面々と仲良くしろよ、と言いたくなるほどに。最初は仕方なしに、付き合ってやった。
そのお陰でイングリッドの奴、アンを女に手が早いと有名な魔導師団長の息子のベッティルの前に連れていきやがったのだ。お前らはそれぞれの兄目当てだとは思うが、よりにもよってアンをそいつの前に連れて行くな! 俺はもう聖女なんて見ていなかった。
案の定早速ベッティルのやつ、俺に嫌いなものを食べさせたことを聞いていたのか、嫌いでもないのに、ブロッコリーを横に避けていやがる。
そして、雛鳥宜しく、口を開けやがったのだ。なんか、横の聖女がベタベタくっついてこようとするのだが、もうそんなのはどうでも良かった。
一度目はイングリッドが辛子まみれのブロッコリーを放り込んでくれて、俺は溜飲を下げたが、二回目は飲みかけの水をアンがベッティルの口の中に入れようとしたのだ。
俺はもう許せなかった。
近くの辛子チューブを風魔術で飛ばしてベッティルの口の中につっこんでやったのだ。
ざまあみろだ!
ベッティルを追い出すと、俺はアンの傍に座り込んで色々とアンの面倒をみた。
なんかアンはほっておくと勝手に変な虫をつけてくるのだ。それは防がないと。
委員会もなんとかアンと一緒のクラス委員になった。
でも、それでアンに対して風当たりが強くなったようだ。
まあ、クラスの席も食事の席も委員会までもが俺と同じなのだ。
アンの教科書が無くなったのだ。なんてことをしやがると俺は憤ったが、でも、アンの教科書を誰かが隠してくれたおかげで、俺はアンと机をくっつけて同じ1冊の教科書で勉強できたのだ。
アンは俺の落書きだらけの教科書を見て笑ってくれたのだ。
俺は教科書を隠してくれた犯人に感謝したくなった。
その日のうちに教科書を一冊、俺は手に入れた。今日のように何回かアンと一緒に授業を受けて、それでもアンの教科書が出てこなかったら、最悪教科書を贈ればいいだろう。新品はいやがるかもしれないから、俺の落書きだらけの教科書を贈ろう。それを見るたびに俺のことを考えてくれれば言うことはない。そうだ。俺に食べさせてくれているアンも描き加えておこう。
でも、俺の努力は実らなかった。
翌日アンの教科書は出てきたのだ。
うーん、でも、アンの教科書にしてはきれいすぎるようなきがするんだけど・・・・
その夜、俺の部屋でアルフに聞いたら、アンの教科書がビリビリに破られて机の上に置かれていたそうだ。
「何だと!」
そレを聞いた瞬間、俺はプッツン切れたのだ。
風魔力が少し暴走して、天井の魔力灯があっという間に割れて一種で暗闇になってしまった。
「おい、フィル」
「落ち着け」
アルフとバートが、俺を落ち着かせようと立上った。
ルーカスが小さな予備灯灯す。
「アンの教科書がビリビリに破られただと」
俺は机の上を叩いていた。
「誰がやったんだ。すぐにその親を呼び出せ」
怒り狂っている俺を前に3人はお互いの顔を見比べた。
「ほらな」
「本当だ」
なんか端でアルフとバートが頷き合っているんだけど。こいつら俺を馬鹿にしていやがる。
「まあ、落ち着けフィル」
ルーカスに言われてなんとか俺は座った。
「やったのはディオーナ伯爵令嬢、キャロリーナ子爵令嬢、ヨセフィーナ男爵令嬢だ」
「おそらく、ドーソンも噛んでいると思うぞ」
「あいつら」
俺は俺の頭のノートに4人の名前を書き込んだ。
「まあ、一応、エルダとインクグリッドと俺らでお灸をすえておいた。お前が動くと、令嬢の人生が狂いかねん」
「アンの教科書を破いたんだぞ」
「アンもそれを望んでいない。お前が動いたとなるとアンに軽蔑されるぞ」
そのルーカスの言葉に俺は黙った。
「今回だけだぞ。今回だけはアンに免じて許してやる」
俺は拳を握りしめた。次にやってみろ。絶対に極北の修道院に送り込んでやる。いや、女と言ってもそんなのでは甘い。そうだ。囚人として鉱山に送り込んでやる。死ぬまでこき使ってやるのだ!
この子がアンネローゼなはずが無い。この子はアベニウス出身の子だったはずだ。逃げてくるなら人口の多い王都を目指すだろう。アベニウスなんて田舎町にいたら目立ったはずだ。
それにアンネ王妃にも似ていない。偶々近代史の教師にはそう見えただけだ。
俺はそう思おうとしたのだ。
アンが王宮に行く時に待ち伏せして、強引に同行して途中でいろいろ聞いたら、母一人でここまで育ててくれたみたいで、父は知らないとのことだった。
やはりアンネローゼでは無いだろうと思おうとした。
しかし、アンを連れて行った先の魔術師団長までもが「アンネ」とアンネローゼの母の名前を言ったのだ。確か、師団長は政変の後、隣国から我が国に逃がれてきたはずだ。その師団長が間違うほど似ているというのだ。
俺は昼過ぎに、アンを迎えに行った。しかし、アンは既に出た後だった。師団長が言うには母の女官が呼びにきたらしい。
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母はアンに俺に近づくなと、余計なことを言ってくれていたらしい。
帰りの馬車の中で俺はアンにアンネローゼの話をした。しかし、アン自身は全く自分の事だと判っていなかった。知っていたら、少しは違う反応になるはずだ。
「お父様とお母様を殺されるなんてなんてお可哀そうなんでしょう」
とアンは本当に同情していたし、
「フィルさんは素晴らしいです。そのような方をずうーっと思っていらっしゃるなんて」
こちらに尊敬の眼差しを向けてくるのだ。
アンが嘘をついているようにも見えなかった。俺は更に判らなくなった。
俺はアンの事を調べようとした。しかし、そんな時に聖女が見つかったとの報告が入ってきたのだ。そんなことに関わりたくなかったが、両親からは、同い年だからしっかりと面倒を見るようにと言われたのだ。
まず学園に転入させなければならない。本来ならA組にいれるのだが、A組にはアンがいる。これ以上A組に平民を入れて混乱させたくなかった。偶々B組に欠員があったのでそこにいれることにしたのだ。
そうこうしているうちに、教会関係者に連れられて聖女が王宮に挨拶に来る事になった。アンともっといろいろ話してみようとした矢先だ。仕方がないから、俺も学園を休んで対応することにした。
両親に呼ばれて応接に行くとそこにはピンク頭のフリフリのレースをゴテゴテつけた聖女がいた。聖女は俺を見て喜色満面の笑みを浮かべた。俺は不吉な予感しかしなかった。
俺も仕方がないから、愛想笑いを浮かべてやった。
聖女はやたらと俺に対して近かった。俺は昔のお茶会で俺に群がって来た女達を思い出して嫌な感じがした。
「聖女パウラは何分にも、平民の出身で、学園に馴染めるかどうか、教会としても少し心配しておりまして」
一緒について来たコンラッド・ベルマン大司教が少し不安そうに言った。
「いや、大司教。そこは問題なかろう。同学年にはフィリップもおる」
「そうよ。フィリップと同じクラスなんでしょう」
父と母が勝手に言ってくれるが、
「いえ、パウラ嬢にはBクラスに入って頂く予定ですが」
俺は言い切った。
「えっ、殿下と違うクラスなのですか」
聖女が心底驚いた顔をして聞いてきた。何故驚く? 過去の例を見てもAクラスは多いが、Cクラスというのもあるしいろいろなのだ。
「Bクラスの方が圧倒的に平民は多いですし、パウラ嬢も慣れやすいかと思ったのですが」
「でも、知らない人ばかりだと、心配で」
「まだ学園も始まったばかりで、皆ほとんど初めて会うものが多いのです。今なら十分にやっていけると思います。そのような心配されるなら、貴族間のしがらみとかいろいろあるAクラスより、Bクラスの方が良いでしょう。そもそも、Bクラスには母上の女官の娘子がいらっしゃったのでは」
「そうね。女官長から話しておくように言っておくわ」
母も頷いたので、不満そうな聖女はこれで何も言えなくなった。
「では、大司教。ごゆるりと。私は仕事が立て込んでおりますのでこれにて失礼します」
俺は用が終わったと思うと、まだ、何か話したそうな、大司教と聖女を残して、部屋を出た。
大司教や聖女は婚約者のいない俺に聖女をくっつけたいらしい。過去に王族と婚姻した聖女もいる。しかし、俺にはアンネローゼがいるのだ。関わりたくはなかった。
しかし、聖女はそれから何度もアプローチしてきたのだ。
本当に鬱陶しいことこの上なかった。
確かにアンも最初は強引に私の横の席に座りに来た。でも、あれは絶対に私を見ていなかったのだ。それからも、アン自体は来たくないのにエルダとイングリッドが強引に連れてくるという感じだった。それはそれでおれ自身は少し悲しくなったが。
でも、聖女はなにかあると私のそばに来るのだ。Bクラスの面々と仲良くしろよ、と言いたくなるほどに。最初は仕方なしに、付き合ってやった。
そのお陰でイングリッドの奴、アンを女に手が早いと有名な魔導師団長の息子のベッティルの前に連れていきやがったのだ。お前らはそれぞれの兄目当てだとは思うが、よりにもよってアンをそいつの前に連れて行くな! 俺はもう聖女なんて見ていなかった。
案の定早速ベッティルのやつ、俺に嫌いなものを食べさせたことを聞いていたのか、嫌いでもないのに、ブロッコリーを横に避けていやがる。
そして、雛鳥宜しく、口を開けやがったのだ。なんか、横の聖女がベタベタくっついてこようとするのだが、もうそんなのはどうでも良かった。
一度目はイングリッドが辛子まみれのブロッコリーを放り込んでくれて、俺は溜飲を下げたが、二回目は飲みかけの水をアンがベッティルの口の中に入れようとしたのだ。
俺はもう許せなかった。
近くの辛子チューブを風魔術で飛ばしてベッティルの口の中につっこんでやったのだ。
ざまあみろだ!
ベッティルを追い出すと、俺はアンの傍に座り込んで色々とアンの面倒をみた。
なんかアンはほっておくと勝手に変な虫をつけてくるのだ。それは防がないと。
委員会もなんとかアンと一緒のクラス委員になった。
でも、それでアンに対して風当たりが強くなったようだ。
まあ、クラスの席も食事の席も委員会までもが俺と同じなのだ。
アンの教科書が無くなったのだ。なんてことをしやがると俺は憤ったが、でも、アンの教科書を誰かが隠してくれたおかげで、俺はアンと机をくっつけて同じ1冊の教科書で勉強できたのだ。
アンは俺の落書きだらけの教科書を見て笑ってくれたのだ。
俺は教科書を隠してくれた犯人に感謝したくなった。
その日のうちに教科書を一冊、俺は手に入れた。今日のように何回かアンと一緒に授業を受けて、それでもアンの教科書が出てこなかったら、最悪教科書を贈ればいいだろう。新品はいやがるかもしれないから、俺の落書きだらけの教科書を贈ろう。それを見るたびに俺のことを考えてくれれば言うことはない。そうだ。俺に食べさせてくれているアンも描き加えておこう。
でも、俺の努力は実らなかった。
翌日アンの教科書は出てきたのだ。
うーん、でも、アンの教科書にしてはきれいすぎるようなきがするんだけど・・・・
その夜、俺の部屋でアルフに聞いたら、アンの教科書がビリビリに破られて机の上に置かれていたそうだ。
「何だと!」
そレを聞いた瞬間、俺はプッツン切れたのだ。
風魔力が少し暴走して、天井の魔力灯があっという間に割れて一種で暗闇になってしまった。
「おい、フィル」
「落ち着け」
アルフとバートが、俺を落ち着かせようと立上った。
ルーカスが小さな予備灯灯す。
「アンの教科書がビリビリに破られただと」
俺は机の上を叩いていた。
「誰がやったんだ。すぐにその親を呼び出せ」
怒り狂っている俺を前に3人はお互いの顔を見比べた。
「ほらな」
「本当だ」
なんか端でアルフとバートが頷き合っているんだけど。こいつら俺を馬鹿にしていやがる。
「まあ、落ち着けフィル」
ルーカスに言われてなんとか俺は座った。
「やったのはディオーナ伯爵令嬢、キャロリーナ子爵令嬢、ヨセフィーナ男爵令嬢だ」
「おそらく、ドーソンも噛んでいると思うぞ」
「あいつら」
俺は俺の頭のノートに4人の名前を書き込んだ。
「まあ、一応、エルダとインクグリッドと俺らでお灸をすえておいた。お前が動くと、令嬢の人生が狂いかねん」
「アンの教科書を破いたんだぞ」
「アンもそれを望んでいない。お前が動いたとなるとアンに軽蔑されるぞ」
そのルーカスの言葉に俺は黙った。
「今回だけだぞ。今回だけはアンに免じて許してやる」
俺は拳を握りしめた。次にやってみろ。絶対に極北の修道院に送り込んでやる。いや、女と言ってもそんなのでは甘い。そうだ。囚人として鉱山に送り込んでやる。死ぬまでこき使ってやるのだ!
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