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第一部 学園始動編 モブでなく悪役令嬢だと判りました
王太子と一緒にお昼ごはんを食べるはめになりました。
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その後、ルンド先生は今後の学園生活について色々説明してくれた。
授業の取り方等々だ。1年生は大半は必須授業だが、一部選択授業があるのだ。
あと、3学期制で、テストは5回。それは日本と同じだ。私は定期テストは前世は受けたことがほとんどなかったけれど、今回は頑張らねば。
そして、説明が終わり、食事時間になった。
お昼はどうしよう? エルダは公爵令嬢だし、あんまり平民の私が側にいるのは良くないだろう。
と思って立ち上がろうとした時だ。
さっと横にエルダが来たのだ。
「さあっ、アン、食事に行くわよ」
私はエルダに手を掴まれた。
「早く行かないと、食いっぱぐれるの」
逃げようとした私はエルダにがっちり摑まれて、食堂に向かったのだ。
「えええ!、エルダ、殿下とかと一緒にいかなくてよかったの?」
「何でよ」
エルダが聞いてきた。
「だって殿下、婚約者いらっしゃらないんでしょ。あなた公爵令嬢だから釣り合うじゃない」
「何言っているのよ。私はこの学園に青春しに来たのよ。男を捕まえに来たのではないわ。それに私、殿下はパスだから」
「そうなの。でも平民の私とばっかりいるよりとあなたもまずいんじゃないの。お貴族様の付き合いとか」
「そんなのは学園出てからでもいくらでも出来るわよ。私は自分を包み隠さない、あんたが気に入っているの。アンも気を使わなくて良い私と一緒のほうが良いでしょ。だってあのクラス、ほとんど貴族よ」
「やっぱそうなんだ」
親の爵位を言わなかったのは、殿下に最初の挨拶に遠慮したからか。
でも、がさつな私はその中でやっていけるんだろうか?
エルダが心配したように、学食は既に凄まじい列だった。食堂の外にまで列が出来ている。
いつもは時間をずらしていたので、こんなに混むと思ってもいなかった。何しろお昼は1時間しか無くて、その時間に皆が学食に集中するのだ。600人が並ぶ姿は壮絶だった。
「すごい列ね、エルダ」
「本当に! 私もここまで凄いとは思わなかったわ」
私たちは唖然としていた。
でも、列が進むのは早い。何しろ定食は基本は肉か魚かなのだ。
食堂のおばちゃん達も次々にトレイに入れて渡していってくれる。
基本学食は全て同じだった。お貴族様も王太子もない。
でも、場所取りは更に大変だった。空いたしりから埋まっていく。
ここは、お貴族様のエルダに任してはおけないだろう。私が頑張ることにした。そして、私は空いているスペースを見つけたのだ。
そこには、私の前の席のアルフがいたのだ。
「ここ2つ空いている?」
私はアルフに聞いた。
「ああ」
戸惑ったようにアルフが答えた。
「エルダっ、こっちよ、空いているって」
私はエルダに大阪のおばちゃん宜しく声をかけた。
「本当にエルダさんを呼び捨てにしているんだ」
私は聞いたことのあるその声に固まってしまった。
慌てて横を見るとなんとそこには麗しのフィリップ殿下が座っておられたのだ。
1テーブル6人がけの席にクラスメートの男子が4人座っている。
「さすが、アン、よく空いている席を見つけられたわね」
そこへ食器のトレーを持って、エルダが来た。
「それも殿下の横を見つけるなんて凄いわ」
呆れてエルダが言った。
「いえ、空いている席がここしか無かったから」
「皆殿下の横で遠慮していたんじゃない?」
「いやもう、アンさんって最高」
私の後ろの席のバート・スンドグレーンが笑い出した。
「さっ、座って座って」
殿下らにそう言われて何故か私は殿下の横に座らされてしまった。
「で、エルダさんはいつからアンさんとお知り合いに?」
「昨日よ。この子、遅刻してきたのよ」
「えっ、でも、昨日は確か生徒会長自ら新入生の対応をしておられたよね」
「そうよ、アンったら、イライラしている兄の前で『最後がeのアンです』って言い切ったのよ」
「凄い」
「あの会長の前でやったんだ」
皆感心してくれた。いや、呆れられたと言うべきだろう。
「で、どうなったの?」
「どうなったもこうなったも、このまま放って置いておいたらまずいと思ったから、私が誤魔化してアンを寮の部屋に案内してあげたのよ。そこで友達になったの」
「そうなんだ。で、最初から名前呼び捨てなの?」
「そうよ」
「イヤだから、公爵令嬢だとは知らなくて」
エルダの笑いに、私が必死に言い訳する。
「でも、名前言ったんだろう?」
「上の名前だけね。だって公爵令嬢だって知られたら話もしてくれそうになかったんだもの。まあ、この子は私の名前聞いても私が公爵令嬢だとは気付かなかったと思うけど」
いたずらっぽく、エルダが言った。うーん、たしかに貴族の名前は全ては知らないから、気づかなかった可能性はある。
「じゃあ、アンさん、俺はアルフ、俺のこともアルフって呼んで」
「アルフさん」
「うーん、なんか変だな。じゃあ俺も君のことアンって呼ぶから俺の事もアルフって」
私が呼ぶと首を傾げてアルフが言う。
まあ、お父さんが騎士ならば、アルフは平民と変わらないだろうと私は思ってしまったのだ。
「じゃあアルフ」
「よし、これで俺たちも友達だね」
うーん、このアルフもなんか笑顔がきれいなんだけど。
「じゃあ、俺もバートで」
「バート様」
「えっ、何で俺だけ様付けなの。さん付けでもないし」
「だって伯爵家のご令息ではないですか」
バート・スンドグレーンは伯爵家の令息で宰相の息子だ。彼はゲームの攻略対象の一人だった。少し気難しいはずだった。
「いや、ちょっと待って、アルフも子爵家の息子だよ。親は騎士団長だし」
「えっ、そうなんですか。騎士だっていっていたから、お貴族様でないかと思っていました」
私は慌てた。また子爵令息様を呼び捨てにしてしまった。
「はい、でも、もうだめだからね」
「えっ、でも」
私は無しにしようとしたが、アルフのことは強引に呼び捨てにさせられることになってしまった。
バートはバートさんでなんとか許してもらった。
「じゃあ俺も、フィルって呼んでよ」
フィリップ殿下が言われる。いや、それは絶対に無理だから。
「そんな、恐れ多いこと出来ません」
「ええええ、でも、エルダさんも公爵令嬢だよ。公爵令嬢を呼び捨てに出来るんだから、王子も出来るよね」
私はプルプル首を振った。
私もまだ、王太子狙いの貴族の女の子らに殺されたくない。
その横で
「何で公爵と子爵がよくて伯爵がダメなんだ」
バートがブツブツ言っているが私は無視した。
結局殿下のことはフィルさんと呼ぶことで許してもらった。でも、絶対になにか違う。
と言うか、私お貴族様のご令嬢方から下手したら殺されるんじゃないだろうか?
授業の取り方等々だ。1年生は大半は必須授業だが、一部選択授業があるのだ。
あと、3学期制で、テストは5回。それは日本と同じだ。私は定期テストは前世は受けたことがほとんどなかったけれど、今回は頑張らねば。
そして、説明が終わり、食事時間になった。
お昼はどうしよう? エルダは公爵令嬢だし、あんまり平民の私が側にいるのは良くないだろう。
と思って立ち上がろうとした時だ。
さっと横にエルダが来たのだ。
「さあっ、アン、食事に行くわよ」
私はエルダに手を掴まれた。
「早く行かないと、食いっぱぐれるの」
逃げようとした私はエルダにがっちり摑まれて、食堂に向かったのだ。
「えええ!、エルダ、殿下とかと一緒にいかなくてよかったの?」
「何でよ」
エルダが聞いてきた。
「だって殿下、婚約者いらっしゃらないんでしょ。あなた公爵令嬢だから釣り合うじゃない」
「何言っているのよ。私はこの学園に青春しに来たのよ。男を捕まえに来たのではないわ。それに私、殿下はパスだから」
「そうなの。でも平民の私とばっかりいるよりとあなたもまずいんじゃないの。お貴族様の付き合いとか」
「そんなのは学園出てからでもいくらでも出来るわよ。私は自分を包み隠さない、あんたが気に入っているの。アンも気を使わなくて良い私と一緒のほうが良いでしょ。だってあのクラス、ほとんど貴族よ」
「やっぱそうなんだ」
親の爵位を言わなかったのは、殿下に最初の挨拶に遠慮したからか。
でも、がさつな私はその中でやっていけるんだろうか?
エルダが心配したように、学食は既に凄まじい列だった。食堂の外にまで列が出来ている。
いつもは時間をずらしていたので、こんなに混むと思ってもいなかった。何しろお昼は1時間しか無くて、その時間に皆が学食に集中するのだ。600人が並ぶ姿は壮絶だった。
「すごい列ね、エルダ」
「本当に! 私もここまで凄いとは思わなかったわ」
私たちは唖然としていた。
でも、列が進むのは早い。何しろ定食は基本は肉か魚かなのだ。
食堂のおばちゃん達も次々にトレイに入れて渡していってくれる。
基本学食は全て同じだった。お貴族様も王太子もない。
でも、場所取りは更に大変だった。空いたしりから埋まっていく。
ここは、お貴族様のエルダに任してはおけないだろう。私が頑張ることにした。そして、私は空いているスペースを見つけたのだ。
そこには、私の前の席のアルフがいたのだ。
「ここ2つ空いている?」
私はアルフに聞いた。
「ああ」
戸惑ったようにアルフが答えた。
「エルダっ、こっちよ、空いているって」
私はエルダに大阪のおばちゃん宜しく声をかけた。
「本当にエルダさんを呼び捨てにしているんだ」
私は聞いたことのあるその声に固まってしまった。
慌てて横を見るとなんとそこには麗しのフィリップ殿下が座っておられたのだ。
1テーブル6人がけの席にクラスメートの男子が4人座っている。
「さすが、アン、よく空いている席を見つけられたわね」
そこへ食器のトレーを持って、エルダが来た。
「それも殿下の横を見つけるなんて凄いわ」
呆れてエルダが言った。
「いえ、空いている席がここしか無かったから」
「皆殿下の横で遠慮していたんじゃない?」
「いやもう、アンさんって最高」
私の後ろの席のバート・スンドグレーンが笑い出した。
「さっ、座って座って」
殿下らにそう言われて何故か私は殿下の横に座らされてしまった。
「で、エルダさんはいつからアンさんとお知り合いに?」
「昨日よ。この子、遅刻してきたのよ」
「えっ、でも、昨日は確か生徒会長自ら新入生の対応をしておられたよね」
「そうよ、アンったら、イライラしている兄の前で『最後がeのアンです』って言い切ったのよ」
「凄い」
「あの会長の前でやったんだ」
皆感心してくれた。いや、呆れられたと言うべきだろう。
「で、どうなったの?」
「どうなったもこうなったも、このまま放って置いておいたらまずいと思ったから、私が誤魔化してアンを寮の部屋に案内してあげたのよ。そこで友達になったの」
「そうなんだ。で、最初から名前呼び捨てなの?」
「そうよ」
「イヤだから、公爵令嬢だとは知らなくて」
エルダの笑いに、私が必死に言い訳する。
「でも、名前言ったんだろう?」
「上の名前だけね。だって公爵令嬢だって知られたら話もしてくれそうになかったんだもの。まあ、この子は私の名前聞いても私が公爵令嬢だとは気付かなかったと思うけど」
いたずらっぽく、エルダが言った。うーん、たしかに貴族の名前は全ては知らないから、気づかなかった可能性はある。
「じゃあ、アンさん、俺はアルフ、俺のこともアルフって呼んで」
「アルフさん」
「うーん、なんか変だな。じゃあ俺も君のことアンって呼ぶから俺の事もアルフって」
私が呼ぶと首を傾げてアルフが言う。
まあ、お父さんが騎士ならば、アルフは平民と変わらないだろうと私は思ってしまったのだ。
「じゃあアルフ」
「よし、これで俺たちも友達だね」
うーん、このアルフもなんか笑顔がきれいなんだけど。
「じゃあ、俺もバートで」
「バート様」
「えっ、何で俺だけ様付けなの。さん付けでもないし」
「だって伯爵家のご令息ではないですか」
バート・スンドグレーンは伯爵家の令息で宰相の息子だ。彼はゲームの攻略対象の一人だった。少し気難しいはずだった。
「いや、ちょっと待って、アルフも子爵家の息子だよ。親は騎士団長だし」
「えっ、そうなんですか。騎士だっていっていたから、お貴族様でないかと思っていました」
私は慌てた。また子爵令息様を呼び捨てにしてしまった。
「はい、でも、もうだめだからね」
「えっ、でも」
私は無しにしようとしたが、アルフのことは強引に呼び捨てにさせられることになってしまった。
バートはバートさんでなんとか許してもらった。
「じゃあ俺も、フィルって呼んでよ」
フィリップ殿下が言われる。いや、それは絶対に無理だから。
「そんな、恐れ多いこと出来ません」
「ええええ、でも、エルダさんも公爵令嬢だよ。公爵令嬢を呼び捨てに出来るんだから、王子も出来るよね」
私はプルプル首を振った。
私もまだ、王太子狙いの貴族の女の子らに殺されたくない。
その横で
「何で公爵と子爵がよくて伯爵がダメなんだ」
バートがブツブツ言っているが私は無視した。
結局殿下のことはフィルさんと呼ぶことで許してもらった。でも、絶対になにか違う。
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