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第五部 小国フィーアネンの試練編
【これラノ2023ノミネート記念】帝国教の設置した諸悪の根元の呪いの十字架を一刀両断しました
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つぎラノ投票締め切りまで後2日です!
******
「行くわよ、良いわね!」
私はそう叫ぶと駆け出したのだ。
馬ではない。自ら駆け出したのだ。アベラール領まで残りは高々10キロだ。
私は騎士等と一緒に馬車と共に駆けたのだ。
結局、屋敷にいた騎士達も連れていくことになって、馬車が足りなくなった。
後から落伍者はジェドが拾ってくれることになって、私達は交代で駆けたのだ。私だけが最初から最後まで駆けていたけど……
まあ、日々、母の特訓を耐えた私には大したことはなかった。
しかし、領地の町外れに着いた時はもう、夕方だった。
私は馬車も、騎士達も全て抜いて、駆け通したのだ。さすがに魔力で強化したとは言っても疲れた。
オーレリアンは最初に10キロ走って疲れきってダウンしていたけれど、最近の貴族達は少したるんでいるんじゃ無いかと思う。何が起こるか判らないのだ。せめて、1日くらい、魔の森を歩けないと。
「普通の人間は1分も生きていけないわよ! そんのことして生きていけるのはあんたくらいだからね!」
メラニーに後で言ったら、そう言われたけれど……
それは違うと思うのだ。貴族だったら、それくらい出来ないと。
「あんたと一緒にするな! 騎士でも耐えられないでしょ!」
「我が家の騎士は、耐えられるわよ」
「あんた所は王国最強、いや、世界最強でしょ!」
メラニーにダメ出しされてしまったけど。
うーん、しかし、私の家の騎士達も遅い!
後でジェドに文句を言ったら、「あいつ等は戦闘員じゃないんですから、あまり無茶はさせないで下さい」って言われてしまったんだけど、じゃあなんなのよ!
と聞きたかった。
まあ、諜報部隊なんだけど、諜報部隊ももっと体力つけないと!
私は思うのだが、中々それはうまくいけない!
「フランソワーズ様!」
私を見かけて慌てて、ジスランが駆け寄って来た。元気そうだ。
「ジスラン!私はフランよ! 何故、敬語で話しかけてくれているのよ!」
「しかし、ここは学園外ですよね」
「そんなの関係ないわよ! 判った?」
「いや、しかし……」
「これ以上敬語で話すと、このまま帰るわよ」
「いや、それだけは、判りました。フラン?」
「そう、それで良いわ。皆にも友達のフランで紹介してね」
「判りました」
ジスランは不承不承納得してくれたみたいだ。
「ところで、お一人でいらっしゃったのですか?」
「皆後から来るわ。50人くらいがキャンプ出来るところはあるかしら」
私が聞くと、
「この川の川上に広場がありますからそこはいかがですか?」
「取り敢えず、案内してくれる?」
私は歩きながら、ジスランから事情は聞いた。
何でも、疫病にかかったものが、帝国教の司祭が祈ると治っているそうで、司祭は神のように崇められているようなんだけど。
「それって、絶対に怪しいわよ うちのピンク頭ならいざ知らず、普通の人間では疫病は治せないわ。絶対に何か変なことしているわよ」
「そうですよね。僕もそう思うんですけど、両親等は僕の言うことは聞いてくれなくて」
私の言葉にジスランが頷いて愚痴を言ってくる。
「うーん、それよりも、何か変な感じしない?」
私はジスランが案内してくれた、場所を見渡した。
「変な感じですか? これと言って感じませんが」
ジスランは回りをキョロキョロ見るが首を振ってくれた。
「えっ、でも、この水の中からとてもオドロオドロしい感じが漂っているんだけど」
私は広場の横の泉を覗いた。
そこからとてもオドロオドロしい感じが漂って来る。
私は魔術で中にあるものを引き上げた。
それは真っ黒い十字架だった。
なんか中から黒いオーラが漏れ出ている。とんでもない代物だ。
「何ですか? これは?」
ジスランなんかドン引きしている。
「ふんっ、どのみちろくなものじゃないわよ」
私はそう言うと、今回は持って来たエクちゃんを引っこ抜いた。
「少し下がっていて」
そう、ジスランに注意すると、思いっきりその禍々しい十字架に斬り付けたのだ。
「ギャーーーー!」
どこか遠くで悲鳴が聞こえたような気がした。
黒い十字架はなんか防御魔法が施されていたみたいだが、抵抗しようとしたが、宝剣、エクちゃんの敵ではなかった。
一瞬で両断されて、バラバラになると、最後はキラキラ光って浄化されたのだった。
「また、つまらないものを斬ってしまった」
私はそう言うと髪を横に触って分けた。やった、やった、前から一度やってみたかったのだ、このシーンを。呪いの十字架だし、ぴったりなのに、ジスランがキョトンとしている。これはメラニーしか判らないみたいだ……
「ジスラン、これで変な疫病の本はなくなったわ。皆元気になるはずよ」
私がジスランに宣言した。
「本当ですか? フラン様、有り難うございます‼️」
ペコペコ、ジスランが頭を下げている。まあ、どぶねずみの掃除はこれからだけど……
私はやる気満々だった。
***********************************************
ここまで読んで頂いてありがとうございます。
フランの前に帝国教の呪いの十字架も一刀両断でした。
司祭たちはどうなった……
まだまだ続きます
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「行くわよ、良いわね!」
私はそう叫ぶと駆け出したのだ。
馬ではない。自ら駆け出したのだ。アベラール領まで残りは高々10キロだ。
私は騎士等と一緒に馬車と共に駆けたのだ。
結局、屋敷にいた騎士達も連れていくことになって、馬車が足りなくなった。
後から落伍者はジェドが拾ってくれることになって、私達は交代で駆けたのだ。私だけが最初から最後まで駆けていたけど……
まあ、日々、母の特訓を耐えた私には大したことはなかった。
しかし、領地の町外れに着いた時はもう、夕方だった。
私は馬車も、騎士達も全て抜いて、駆け通したのだ。さすがに魔力で強化したとは言っても疲れた。
オーレリアンは最初に10キロ走って疲れきってダウンしていたけれど、最近の貴族達は少したるんでいるんじゃ無いかと思う。何が起こるか判らないのだ。せめて、1日くらい、魔の森を歩けないと。
「普通の人間は1分も生きていけないわよ! そんのことして生きていけるのはあんたくらいだからね!」
メラニーに後で言ったら、そう言われたけれど……
それは違うと思うのだ。貴族だったら、それくらい出来ないと。
「あんたと一緒にするな! 騎士でも耐えられないでしょ!」
「我が家の騎士は、耐えられるわよ」
「あんた所は王国最強、いや、世界最強でしょ!」
メラニーにダメ出しされてしまったけど。
うーん、しかし、私の家の騎士達も遅い!
後でジェドに文句を言ったら、「あいつ等は戦闘員じゃないんですから、あまり無茶はさせないで下さい」って言われてしまったんだけど、じゃあなんなのよ!
と聞きたかった。
まあ、諜報部隊なんだけど、諜報部隊ももっと体力つけないと!
私は思うのだが、中々それはうまくいけない!
「フランソワーズ様!」
私を見かけて慌てて、ジスランが駆け寄って来た。元気そうだ。
「ジスラン!私はフランよ! 何故、敬語で話しかけてくれているのよ!」
「しかし、ここは学園外ですよね」
「そんなの関係ないわよ! 判った?」
「いや、しかし……」
「これ以上敬語で話すと、このまま帰るわよ」
「いや、それだけは、判りました。フラン?」
「そう、それで良いわ。皆にも友達のフランで紹介してね」
「判りました」
ジスランは不承不承納得してくれたみたいだ。
「ところで、お一人でいらっしゃったのですか?」
「皆後から来るわ。50人くらいがキャンプ出来るところはあるかしら」
私が聞くと、
「この川の川上に広場がありますからそこはいかがですか?」
「取り敢えず、案内してくれる?」
私は歩きながら、ジスランから事情は聞いた。
何でも、疫病にかかったものが、帝国教の司祭が祈ると治っているそうで、司祭は神のように崇められているようなんだけど。
「それって、絶対に怪しいわよ うちのピンク頭ならいざ知らず、普通の人間では疫病は治せないわ。絶対に何か変なことしているわよ」
「そうですよね。僕もそう思うんですけど、両親等は僕の言うことは聞いてくれなくて」
私の言葉にジスランが頷いて愚痴を言ってくる。
「うーん、それよりも、何か変な感じしない?」
私はジスランが案内してくれた、場所を見渡した。
「変な感じですか? これと言って感じませんが」
ジスランは回りをキョロキョロ見るが首を振ってくれた。
「えっ、でも、この水の中からとてもオドロオドロしい感じが漂っているんだけど」
私は広場の横の泉を覗いた。
そこからとてもオドロオドロしい感じが漂って来る。
私は魔術で中にあるものを引き上げた。
それは真っ黒い十字架だった。
なんか中から黒いオーラが漏れ出ている。とんでもない代物だ。
「何ですか? これは?」
ジスランなんかドン引きしている。
「ふんっ、どのみちろくなものじゃないわよ」
私はそう言うと、今回は持って来たエクちゃんを引っこ抜いた。
「少し下がっていて」
そう、ジスランに注意すると、思いっきりその禍々しい十字架に斬り付けたのだ。
「ギャーーーー!」
どこか遠くで悲鳴が聞こえたような気がした。
黒い十字架はなんか防御魔法が施されていたみたいだが、抵抗しようとしたが、宝剣、エクちゃんの敵ではなかった。
一瞬で両断されて、バラバラになると、最後はキラキラ光って浄化されたのだった。
「また、つまらないものを斬ってしまった」
私はそう言うと髪を横に触って分けた。やった、やった、前から一度やってみたかったのだ、このシーンを。呪いの十字架だし、ぴったりなのに、ジスランがキョトンとしている。これはメラニーしか判らないみたいだ……
「ジスラン、これで変な疫病の本はなくなったわ。皆元気になるはずよ」
私がジスランに宣言した。
「本当ですか? フラン様、有り難うございます‼️」
ペコペコ、ジスランが頭を下げている。まあ、どぶねずみの掃除はこれからだけど……
私はやる気満々だった。
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ここまで読んで頂いてありがとうございます。
フランの前に帝国教の呪いの十字架も一刀両断でした。
司祭たちはどうなった……
まだまだ続きます
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