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第五部 小国フィーアネンの試練編
前侯爵の弟を撃退しました
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「当たり前でしょう。貴族の継承は最終的に陛下が判断されるのよ。最新の年鑑にはカトリーナ様が載っていると言うことは、この侯爵家の当主はカトリーナ様だと陛下が認められたと言うことよ」
私はどや顔で言ってやったのだ。
こんなの言ったもん勝ちなのだ。
「何を言うか、今手続きの途中なのだ」
「ふん、そんな世迷い事を。平民のあなたがこの侯爵家を継げるとは到底思えないんだけど」
「貴様、俺様を平民だと言うのか? この侯爵家の次男の俺様を」
激怒してサンデルは言うが、
「だってあなたは最新の貴族年鑑のどこにも載っていなかったのよ」
「なに言っている。そんなわけ無いだろう」
「そう思うならば最新版を見て来れば良いでしょう」
私は言いきってやったのだ。
「おのれ、小娘、その首洗って待っていろ! すぐに年鑑で調べて来てやるわ」
そう言うと、弟は怒りで顔を真っ赤にして、去っていったのだ。
「ちょっと、あなた!」
「お父様、待ってよ」
あわてて一家は私の前からいなくなったのだ。
しかし、いくら待ってもその日は二度と彼らがやってくることはなかったのだ。
***************************************************
ここまで読んで頂いて有難うございました。
でも、こんなことで弟が諦めるわけは……
次はついに実力行使か?
今夜更新予定です。
私はどや顔で言ってやったのだ。
こんなの言ったもん勝ちなのだ。
「何を言うか、今手続きの途中なのだ」
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「なに言っている。そんなわけ無いだろう」
「そう思うならば最新版を見て来れば良いでしょう」
私は言いきってやったのだ。
「おのれ、小娘、その首洗って待っていろ! すぐに年鑑で調べて来てやるわ」
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「ちょっと、あなた!」
「お父様、待ってよ」
あわてて一家は私の前からいなくなったのだ。
しかし、いくら待ってもその日は二度と彼らがやってくることはなかったのだ。
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ここまで読んで頂いて有難うございました。
でも、こんなことで弟が諦めるわけは……
次はついに実力行使か?
今夜更新予定です。
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